不完全な僕はいつも、片羽をバタつかせて空に焦がれる。仲間たちは、ひとつの大きな鳥のように群れをなし遠くの果てまで、飛んでゆく。だけど、僕は地上の事を良く知った。危険もあった。それでも、生き抜いた。時には、傷つき空を離れた仲間に地上での生きる術を伝える事もあった。そうして、僕はいつの間にか自分の居場所を見つけていた。例え、空でなくとも素晴らしい場所や出会いは何処にでもあることを、知った。【お題:不完全な僕】
8/31/2023, 6:21:39 PM