『七夕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
織姫と彦星
1年に1度しか会えない
そんなの嫌だと思うかもしれない
でも
あたしからしたら
いいなって思う
あたしは1年に1度も会えないのに
会いたいな
打粉をしたまな板の上、うどん生地のような小さな塊を撚りをかけながら棒状に伸ばしていく。
左手を手前に右手を奥に持っていく感じだ。
ブチンと切れてしまわないように注意しながら伸ばしていって、ソレの両端を持って持ち上げる。
ネジネジになったら、油の中にポトポト落としていく。
ピチピチと油の弾ける軽やかな音。
弱火でじっくり、こんがり狐色になるまで菜箸で突っつきながら待つ。
たまにひっくり返して、狐色になったらネジネジを油の中からすくい出す。
粗熱がとれたらサクサクかりかりの、索餅の出来上がりだ。
テーマ「七夕」
受験に合格しますように
家族が健康でありますように
ヒーローになりたい
恋人が欲しい
七夕になるとショッピングモールで毎年見かける願い事
天の川はまだ見た事ないけど
色とりどりの短冊が飾られてるだけで何故か幸せな気持ちになる
遠距離恋愛をしている私が頑張れるのは
一年に一度しか会えない織姫と彦星がずっと心だけは離れずに愛し合ってるって信じてるから
恋人に会いたいなんて願いは恥ずかしいから書かないけど
織姫と彦星が無事会えてるといいなって思う
そして少しだけ私に恋人に逢いに行く勇気をください
せっかくの七夕の夜だったのに
何も願い事をせずに寝てしまった
せめて今日の勤務を
愛想よく心穏やかに
つつがなく終えられますように
お題「七夕」
本物の天の川をこの目で見たことがない
写真や映像ばかりの認識
日本は梅雨時期に掛かっているから
天の川が見られるのは贅沢な時間になる
七夕に雨が降るとその雨は催涙雨と呼ぶらしい
逢瀬が出来なくなった牽牛と織姫の涙
知った時、キレイな言葉だなって思った
悲しみに流す二人の涙も
ひとつの言葉になってちゃんと昇華されている
雨が降った年の短冊には
「来年は晴れますように」と書いてあげよう
催涙雨はキレイ言葉だけど
二人にとっては多分欲しくない言葉だろう
今日は七夕。
天気もいい。
雲もない。
織姫と彦星会えるかな。
年に一回。
好きな人に会えるの一回なんて、、
会えない間寂しいだろうなぁ。
『織姫と彦星はさ、年に一回しか会えない今日、この日すごく大切だろうね』
「え、うん、そうだと思う」
私が考えていたことを急に話してきたからびっくりした。
『一回だけなんてさ。
もう少し会えたらいいのにね笑』
「うん、絶対寂しいよ。私無理だよー好きな人と年に一回しか会えないなんて」
『あはは笑まぁそうだね笑僕も無理だな君に会えないなんて笑』
『でもさ、
会えない間ずっと、ずっとお互いがお互いのこと想って待ってるんだよ。この日のために。
それってすごいことだよね。
2人の愛最強すぎない?
ずっと想ってるのってそう簡単じゃないよね。
2人は信じ合っていてすごく強い。』
「確かに、、そうかも。すごい、、」
『僕たちはこうして会えるけど
2人のようにずっと強く想える関係でいられたらいいなと思うよ。』
「、、、照、ありがとう。」
『さ、もうこんな時間出かけよう織姫笑笑』
「笑 うん、彦星笑笑、、っ、、」
『七夕』
願い事をしよう
空の星に
叶わなくたっていいんだ
僕が勝手に願ってるだけだから
叶えなくてもいいんだよ
七夕
叶わないと分かっていても貴女と結ばれたい。
ショッピングモールの目立つ場所に飾られた笹を見て、ため息をこぼしながら歩み寄る。
――かわいそう。二人だって年に一度しか逢えない運命なのに、こんなにたくさんの願い事を背負わないといけないなんて。
もちろん彼らが届けないといけない、と決まっているわけでもないだろうし、言い伝えを聞いたこともない。
それでも、人はなんて自分勝手だろうと思う。
そんなことを考えつつも、長机に用意されているペンと短冊に向かう。
『あいつと別れて、彼がまた戻ってきますように』
何度書いたかわからない切望。
彼を傷つけたくないがゆえに堂々とした行為に出られないあたしの、精一杯。
結婚して、子どもも産まれているとわかっていても願わずにはいられない。
「年に一度逢える奇跡を起こせるんだもの。いつかあたしにも、起こるわよね」
少なくともあんたより、あたしのほうがどんなに離れていても逢いたくてたまらない、唯一の人なんだから。結婚してるから、子どもがいるから、なんて優劣の証にはならない。
いつか、あたしの気持ちがわかってくれることを、心から、本当に心から、願っているわ。
お題:七夕
私は、七夕が好き。だって、織姫と彦星が会う日でしょ!それに願いを叶えてくれる…
今年の私の願い事は、「好きな人と両思いになれますように」なんて、書きたかった!けど、好きな人なんて居るはずがない笑でも、お母さんから聞いた話だと七夕には運命の人が一瞬だけ、目の前に現れる。私はその通りだと思った。だって、お母さんとお父さんは七夕に結婚したんだもの!運命の人私の所にきてくれるかな?
七夕は、
織姫と彦星の年に一度の再会を願う行事であるとともに、豊作や守護を神に祈る行事でもありました
願い事をするときは、
近親者の長寿や無病息災、
手仕事の上達などを願うのが一般的です
また短冊の色にあわせて
さまざまなお願いをしてみると良いでしょう
だそうです
むやみやたらに恋愛成就だの学力向上だの
願ってはいられないってことですね
ダイエット、絶対成功させられますように
私は上記に乗っ取ることが出来ないので
この願いも叶わないのでしょうか
願いというか、叶う叶わないとか
結局全部自分次第ですよね
世の中全然甘くないので。
_ ₈₈
七夕
今、隣にいる彼が1番好き。どこが好きって聞かれたら
もちろん顔がタイプなのもあるけど
仕事が出来て、友達を大事にしていて、お酒飲むと甘えてきて、でも外ではツンっとしてて、可愛いって言ってくれるし
悩みも聞いてくれる。たまに子供だなぁって思うこともあるけどそれも愛しくて仕方ない。喧嘩した時はお互い泣いてたって聞いた時は面白かった。
連絡はまめにくれるし、どこに行くかも言ってくれる。
優し過ぎる彼が大好き。
まだ1ヶ月しか経ってないけど、これから先も私の隣が
ずっと彼で。彼の隣がずっと私でいれますように。
この幸せがずっと続きますように。
彼の周り全ての人が幸せでおれますように。
私の家族がいつまでも明るく健康でおれますように。
誰も傷つきませんように。世界が平和になりますように。
『七夕』#4
今日は七夕みたいだ。忘れていたよ。昔は七夕が近くなると笹に飾る折り紙を持ってこなきゃだとか今年は晴れて星が見えるかなだとかみんなの願い事は何かなだとか僕はどんな願い事を書こうかなだとか。毎年そわそわしてわくわくしていたな。とてもきらきらした夢を毎年書いていたのをよく覚えているよ。綺麗な夢、見なくなったな。過去の幸せな夢を見てもそれは永遠に取り戻せない。最後にはどろどろに赤黒く溶けて目覚めてしまう。窒息するほど幸せな夢が窒息するほど苦しい悪夢になった。今年は大きな笹も綺麗な飾りもないけれどもし願う資格が僕にもあるのなら、あの幸せをもう一度。夢だって構わない。最後に赤黒く溶けて消えることのない幸せな夢を。きっと今度こそ離さないから。
七夕
『充実した高校生活を送れますように』
一年前の短冊に、娘が書いた願い。
本心の願いで、娘らしいなと思った。
目標に向けて頑張り、とても良い経験
をたくさんさせてもらった。
充実し成長できた一年を過ごした。
ただちょっと頑張り過ぎて体調を崩して
しまった。丁度よく頑張るって難しい。
私の今の願い。
これから何度もくる朝に笑顔で向き合え
充実した一日一日を過ごせますように
七夕
今日は雨が降っている。
彦星さんと織姫さんは会えなかったかもしれない。
#七夕
七夕はあまり好きではない。
竹の葉に、心に留めておけばいいようなモノをわざわざ飾り付け、観賞会でもするように仲良くみんなでお願いをを見せ合う、
すがるような醜態が体現したような有り様は、
見てて嫌になる。
何も他人を妬んでこんなことを言ってるわけでもない、望みや夢なんかに愛想が尽きただけだよ。
七夕や自由が丘で旧友と会い
七夕の笹の担ぎも親子かな
七夕にオムツ卒業母願い
七夕や提灯作る手元かな
【七夕】
商店街の片隅に置かれた笹に、いくつもの短冊が揺れている。半月の照らす夜の入り、子供たちが嬉々として書いたらしいそれを街灯の明かりを頼りに眺めていれば、不意に見覚えのある筆跡が目に留まった。
世界中の人が幸福でありますように――あまりにも子供じみた拙い願い事が、やけに流麗で大人びた文字で記されている。幼い子供たちに混じって、高身長な君が背筋を丸めてこれを書いている姿を想像し、思わずふふっと笑い声が漏れた。
まともな両親に恵まれず、親族にも男の子はちょっとと難色を示され、行政指導で強制的に施設へと収容された後のことは、君はほとんど話してくれない。だけど逃げるように施設を出たってことはたぶん、ロクな環境じゃなかったんだろう。誰よりも傷ついて、世界の汚さを知っているくせに、馬鹿正直にこんな願い事をする君はどうしようもなく愚かで、そして。
(眩しいなぁ)
少しだけ滲んだ視界で、後ろを振り返る。焦ったような足音にはとうに気がついていた。
「ごめんっ、バスが遅れてっ……!」
「良いよ別に。たいして待ってないし」
君の腕に自分の腕をそっと絡ませる。生まれた時は一緒だったのに、いつから私たちはこんなにも違う存在になってしまったんだろう。私だけを引き取って、君に会うことを生育に悪影響だからと禁止したおばさんたちのことも、私たちをこんな環境に産んだ世界そのもののことも、私はきっと一生許せないのに。
「行こう、お兄ちゃん」
おばさんたちが実の娘の誕生会を開く今日だけは、私には自由が与えられる。年に一度、今日だけ会える優しすぎる双子の兄へと、私はなるべく明るく微笑みかけた。
〔お題:七夕〕
【タイトル:叶わない願い事】
七夕。はるか空の彼方で、織姫と彦星が会えるただ1つの日。
そんな七夕に願い事をかくと、それが叶うというが、私はあまり信じていない。
だって、「あの人が帰って来ますように」という願いは、何年経っても叶わないのだから。
それでも必ず七夕にそれをいっそう強く願ってしまうのは、信じていないことを陰に否定したいからなのだろうか。
【短歌・願い事】
ちらちらと翻り見えたその願い
『伽羅坊とずっと一緒にいたい』
-鶴丸国永・大倶利伽羅-
(七夕)