『七夕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『七夕』
願い事をしよう
空の星に
叶わなくたっていいんだ
僕が勝手に願ってるだけだから
叶えなくてもいいんだよ
七夕
叶わないと分かっていても貴女と結ばれたい。
ショッピングモールの目立つ場所に飾られた笹を見て、ため息をこぼしながら歩み寄る。
――かわいそう。二人だって年に一度しか逢えない運命なのに、こんなにたくさんの願い事を背負わないといけないなんて。
もちろん彼らが届けないといけない、と決まっているわけでもないだろうし、言い伝えを聞いたこともない。
それでも、人はなんて自分勝手だろうと思う。
そんなことを考えつつも、長机に用意されているペンと短冊に向かう。
『あいつと別れて、彼がまた戻ってきますように』
何度書いたかわからない切望。
彼を傷つけたくないがゆえに堂々とした行為に出られないあたしの、精一杯。
結婚して、子どもも産まれているとわかっていても願わずにはいられない。
「年に一度逢える奇跡を起こせるんだもの。いつかあたしにも、起こるわよね」
少なくともあんたより、あたしのほうがどんなに離れていても逢いたくてたまらない、唯一の人なんだから。結婚してるから、子どもがいるから、なんて優劣の証にはならない。
いつか、あたしの気持ちがわかってくれることを、心から、本当に心から、願っているわ。
お題:七夕
私は、七夕が好き。だって、織姫と彦星が会う日でしょ!それに願いを叶えてくれる…
今年の私の願い事は、「好きな人と両思いになれますように」なんて、書きたかった!けど、好きな人なんて居るはずがない笑でも、お母さんから聞いた話だと七夕には運命の人が一瞬だけ、目の前に現れる。私はその通りだと思った。だって、お母さんとお父さんは七夕に結婚したんだもの!運命の人私の所にきてくれるかな?
七夕は、
織姫と彦星の年に一度の再会を願う行事であるとともに、豊作や守護を神に祈る行事でもありました
願い事をするときは、
近親者の長寿や無病息災、
手仕事の上達などを願うのが一般的です
また短冊の色にあわせて
さまざまなお願いをしてみると良いでしょう
だそうです
むやみやたらに恋愛成就だの学力向上だの
願ってはいられないってことですね
ダイエット、絶対成功させられますように
私は上記に乗っ取ることが出来ないので
この願いも叶わないのでしょうか
願いというか、叶う叶わないとか
結局全部自分次第ですよね
世の中全然甘くないので。
_ ₈₈
七夕
今、隣にいる彼が1番好き。どこが好きって聞かれたら
もちろん顔がタイプなのもあるけど
仕事が出来て、友達を大事にしていて、お酒飲むと甘えてきて、でも外ではツンっとしてて、可愛いって言ってくれるし
悩みも聞いてくれる。たまに子供だなぁって思うこともあるけどそれも愛しくて仕方ない。喧嘩した時はお互い泣いてたって聞いた時は面白かった。
連絡はまめにくれるし、どこに行くかも言ってくれる。
優し過ぎる彼が大好き。
まだ1ヶ月しか経ってないけど、これから先も私の隣が
ずっと彼で。彼の隣がずっと私でいれますように。
この幸せがずっと続きますように。
彼の周り全ての人が幸せでおれますように。
私の家族がいつまでも明るく健康でおれますように。
誰も傷つきませんように。世界が平和になりますように。
『七夕』#4
今日は七夕みたいだ。忘れていたよ。昔は七夕が近くなると笹に飾る折り紙を持ってこなきゃだとか今年は晴れて星が見えるかなだとかみんなの願い事は何かなだとか僕はどんな願い事を書こうかなだとか。毎年そわそわしてわくわくしていたな。とてもきらきらした夢を毎年書いていたのをよく覚えているよ。綺麗な夢、見なくなったな。過去の幸せな夢を見てもそれは永遠に取り戻せない。最後にはどろどろに赤黒く溶けて目覚めてしまう。窒息するほど幸せな夢が窒息するほど苦しい悪夢になった。今年は大きな笹も綺麗な飾りもないけれどもし願う資格が僕にもあるのなら、あの幸せをもう一度。夢だって構わない。最後に赤黒く溶けて消えることのない幸せな夢を。きっと今度こそ離さないから。
七夕
『充実した高校生活を送れますように』
一年前の短冊に、娘が書いた願い。
本心の願いで、娘らしいなと思った。
目標に向けて頑張り、とても良い経験
をたくさんさせてもらった。
充実し成長できた一年を過ごした。
ただちょっと頑張り過ぎて体調を崩して
しまった。丁度よく頑張るって難しい。
私の今の願い。
これから何度もくる朝に笑顔で向き合え
充実した一日一日を過ごせますように
#七夕
七夕はあまり好きではない。
竹の葉に、心に留めておけばいいようなモノをわざわざ飾り付け、観賞会でもするように仲良くみんなでお願いをを見せ合う、
すがるような醜態が体現したような有り様は、
見てて嫌になる。
何も他人を妬んでこんなことを言ってるわけでもない、望みや夢なんかに愛想が尽きただけだよ。
七夕や自由が丘で旧友と会い
七夕の笹の担ぎも親子かな
七夕にオムツ卒業母願い
七夕や提灯作る手元かな
【七夕】
商店街の片隅に置かれた笹に、いくつもの短冊が揺れている。半月の照らす夜の入り、子供たちが嬉々として書いたらしいそれを街灯の明かりを頼りに眺めていれば、不意に見覚えのある筆跡が目に留まった。
世界中の人が幸福でありますように――あまりにも子供じみた拙い願い事が、やけに流麗で大人びた文字で記されている。幼い子供たちに混じって、高身長な君が背筋を丸めてこれを書いている姿を想像し、思わずふふっと笑い声が漏れた。
まともな両親に恵まれず、親族にも男の子はちょっとと難色を示され、行政指導で強制的に施設へと収容された後のことは、君はほとんど話してくれない。だけど逃げるように施設を出たってことはたぶん、ロクな環境じゃなかったんだろう。誰よりも傷ついて、世界の汚さを知っているくせに、馬鹿正直にこんな願い事をする君はどうしようもなく愚かで、そして。
(眩しいなぁ)
少しだけ滲んだ視界で、後ろを振り返る。焦ったような足音にはとうに気がついていた。
「ごめんっ、バスが遅れてっ……!」
「良いよ別に。たいして待ってないし」
君の腕に自分の腕をそっと絡ませる。生まれた時は一緒だったのに、いつから私たちはこんなにも違う存在になってしまったんだろう。私だけを引き取って、君に会うことを生育に悪影響だからと禁止したおばさんたちのことも、私たちをこんな環境に産んだ世界そのもののことも、私はきっと一生許せないのに。
「行こう、お兄ちゃん」
おばさんたちが実の娘の誕生会を開く今日だけは、私には自由が与えられる。年に一度、今日だけ会える優しすぎる双子の兄へと、私はなるべく明るく微笑みかけた。
〔お題:七夕〕
【タイトル:叶わない願い事】
七夕。はるか空の彼方で、織姫と彦星が会えるただ1つの日。
そんな七夕に願い事をかくと、それが叶うというが、私はあまり信じていない。
だって、「あの人が帰って来ますように」という願いは、何年経っても叶わないのだから。
それでも必ず七夕にそれをいっそう強く願ってしまうのは、信じていないことを陰に否定したいからなのだろうか。
【短歌・願い事】
ちらちらと翻り見えたその願い
『伽羅坊とずっと一緒にいたい』
-鶴丸国永・大倶利伽羅-
(七夕)
七夕
七夕の願いの短冊に何かを書いたことがあるだろうか。
自分の希望なぞ聞いてもらえないような育ちをしたのて、時分の願いというのが自覚出来ていなかったような気がする。
いや違うかもしれない。生活していくのでみんな必死だったのかもしれない。外食なんてしたことなかった。そういう時代だった。
ただそれだけではなかった。多くの子供は短冊にいろいろと書いていた。ほかの子供らが書いた内容は覚えていないが、どこどこへ行きたいとか、何か食べたいとかそんなことだったような気がする。僕はそんなことに興味がなかったのだろう。
書けと言われた短冊に何を書いたのか覚えていないが、当たり障りのないことを書いたのだろう。
織姫と彦星が会えますようにと今なら書くだろうか。当たり障りのないように。
七夕
ゲームのイベントで七夕を思い出した
夜になり、空を見上げる
期待とは違う曇り空
今年は会えたかな
彦星と織姫
「願い事を書いてくださいね」
先生に言われた。
願い事。
【楽しいことがありますように。】
「なーに書いてんだ!お前まいにち誰よりも楽しそうだぞ!!!」
なーんて友達に言われて、そう見えてるなら良かった。
って思う自分がいる。
「そうかな」
「おう!いつもヘラヘラしてるしよー!ちょい怖いわw」
何も分かってないんだな。
そう思った。
でも、でも唯一親友だけが
「大丈夫かよ。」
って真面目にとらえてくれる。
「やさしいな」
「ばかゆーなwおまえがいちばんやさしいよ。」
そんな親友の言葉に我慢してる意味が見えてきて、
悲しいけど嬉しくて、
いつも泣いてしまう。
「ごめん。泣かれても迷惑だよな笑」
「無理して笑うなよ。顔に出てんの」
「まじかよ。」
「俺の前でならいくらでも泣いていいからな」
そんな親友の真剣な眼差しに感謝が込み上げてくる。
俺を認めてくれるのは
お前だけかもしれないな。
ありがとう
これからもよろしくな。
#七夕
「まったく、やっと結婚したかと思えばなんと言うことだ。もう、あの二人はこのまま引き離してしまおう。」
『あなた、ちょっといいかしら?』
「おぉ、どうした?なにか怒っているのか?」
『わたくしのかわいい織姫が、婿に会えないと毎日泣いていますの。あなたがお膳立てして引き合わせたのよね? それなのに、まさかこのまま別れさせる、なんておっしゃらないですよね?』
「あっ、あぁッ、あぁ、もちろんだとも!! がんばって仕事をすれば、年に一度7月7日に会うことを許すつもりだったさ。私にとってもかわいい娘だ。そんなひどいことをするわけないじゃないか!!」
『そうですか。よかったわね織姫。お仕事がんばるんですよ。』
〖はい、お母様。私がんばります!!〗タッタッタッ.....
『よかったですわ。もしあなたが、あまりにも意地悪をおっしゃるのなら、わたくし婿の居るところで生活するつもりでしたの。』
「えっ···、おまえそれは···!!」
『ですから、あなたもお仕事がんばってくださいね。』
何て裏事情があったら面白いwww
夜空に橋がかかる時
織姫と彦星が出会える日
私たちは願い事をする
叶わなくても構わない
でも叶うといいな
そう願って
笹に短冊を書いて
七夕の夜
私たちの願い事はきっと
織姫と彦星を繋ぐ
星になる
─────『七夕』
鵲橋
西世の果て
美しき星の祈り…
東世の果て
煌めく星の願い…
一夜に赦されし
物語り
黒白に彩られ美しき
翼の架け橋…
流れる無数星の雫は
双方の涙川…
今宵だけは
深く 深く 愛し合い
再び逢う迄
遥か 遠く 離れ哭く
催涙雨…
親の決めた人と結婚するのが私の役目。
女として産まれたのだから、夫に尽くし、子を産んで…
って育てられた無知だった頃が遠い昔のように感じる。
昭和の時代でも普通に恋愛婚が多かったらしいのに、なーんで親の言う事がフツウのイッパンジョウシキなんて思ってたのか不思議。
若かりし頃、親の決めた相手じゃないと結婚出来ないと、本気で思ってた自分をぶん殴りたい。
結婚するまでの腰掛けでついた受付嬢の仕事。
出会いました。一目惚れです。恋を初めて知りました。
名前も知らない会社の飛び込み営業の人。
貴方が何を話したか覚えていたかったなぁ。
私の頭の中は花が咲き乱れ、小鳥が囀り。
話していた内容を覚えていません。凄く残念。
何を話したかわからないけれども、貴方が私に背を向けて、帰って行く姿はしっかりと覚えております。
しばらくして、結婚相手が決まった私はつつがなく結婚しました。
結婚相手は親の同業他社の一番株だそうでした。
仕事に意欲的で、好青年。
いかにも私の親の好みそうな相手でした。
勤めを果たすべく、私は夫に尽くし子を産むべきでしたが、一度恋を知ってしまった私は結婚相手を受け入れられません。
しかしながら、諸葛、政略結婚。
子が出来るまでは…。と言い訳を作り今も受付に座っています。
若い子がどんどん入社してきて、今の部署は総務となってしまいましたが、貴方が来社するこの時期は、指導と称して受付におります。
貴方のお勤めになる会社と我が社はしっかりと協力関係にあると書類から知りました。
貴方の尽力が、御社を支える一つの要因だと思うと
胸が熱くなります。
一昨年前の貴方は少し肥えて丸くなりましたね。
去年は、髪の色に白が混じっていましたね。
今年はどんな貴方にお会いできますでしょうか。
私も歳をとりました。
イッパンテキにはおばちゃんです。
恋焦がれる気持ちは色褪せないまま、体は生娘のまま。
今年も貴方がいらっしゃると、頭の中は花咲き乱れ、小鳥が囀るのでしょうね。
心より貴方のご来社、お待ちしております。