『七夕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
天の川が流れる
綺麗な空の中で
僕たち織姫と彦星は願い事の話をしていた
「来年も無事に会えますように」
毎年同じ願い事
今年も叶うといいな
午前11時59分
今年もまた別れが来た
優しく抱いて
ゆっくり離れる
そして目を合わせず互いに背を向ける
あぁまた苦痛の1年が始まる
午前12時
また会おうね
〈七夕〉
店内が落ち着いたのを見計らい、店主の洋介は外へ出た。メニューの看板を、ランチ用からカフェ用にひっくり返す。通行人の多くが、傘を持っている。
店内に戻ると常連のサラリーマンが会計中だった。
「雨もう降ってる?」と尋ねられ、洋介は「まだ濡れずに帰れそうですよ」と返した。
日が暮れる前に降り出す予報だが、今はまだ雲もまばらである。
会計が終わった客を見送ってから、レジを打っていた妻の綾が言った。
「今夜は会えないね」と織姫と彦星のことを言っているらしい。「わざわざ梅雨の時期に約束しなくたっていいのに」
毎年この時期にはレジ横スペースに、笹飾りと短冊を用意している。店の近くには高校や大学がある。乗り気で願い事を書いて飾ってくれる学生もおり、笹はずいぶん賑やかになっていた。
「レポート間に合いますように」
「夏のレギュラー入れますように」
「無くした自転車の鍵見つかりますように」
「今年も一年健康で」
「どうぶつえん え いけますように」
たくさんの願い事を眺めながら、姪が小さかった頃のことを思い出す。
出張や転勤の多い姉の子を、夏休みの間、よく預かっていた。子どもを授からなかった洋介と綾は、姪を自分の娘のように可愛がった。
母親と離れて寂しかったろうに、姪はいつもニコニコ笑っていた。姪は毎年「〇〇になれますように」と、その時の夢を書いていた。
姪は去年一般企業に就職して、最近も忙しくしているようだが、それが彼女のしたかったどの仕事でもないことは知っていた。
姪が短冊に願い事を書かなくなってから、洋介は密かに「ハルちゃんの夢が叶いますように」と、短冊をかけている。
「来年は、晴れるといいね」
ドアベルが鳴って、客が入ってきた。
笹がさわさわと、優しい音を立てた。
「七夕」
七夕
叶わぬ願いを
書いてみる
ただそれだけ
わかっていて
空を見上げるだけの
その一瞬が
大事なのかな
涙がこぼれないよう
ずっと夜空を
見上げている
明日には
許されない
今日だけのもの
誰かの願いが
叶うを祈る
「なんで付き合ってるの?」
君にそんな言葉を投げかけた。
驚いた顔をして、悲しみの表情を浮かべる。
「好きだから」
でも、
「会えないじゃん」
「それはそうだけど、でも。僕はちゃんと君のこと愛してるよ。」
そんなの私が聞いたから言ったんでしょ?
最低。
君のことを疑う私も、君の愛を信じきれない私も。最低だ。
だったらとことん悪者になろう。
君を傷つけないように、私が傷つかないように。
「今日はもう帰るから。またね」
振り返る前に君の辛そうな顔が見えた。
灰色の雲と、湿った土の匂い。
今年もまた、会えなかった。
七夕
もしもし〜?彦ピ?あーし迷子なう〜🥺🙏
え?近くに?ん〜…あ、星の道ある感じ〜
そこ渡ってったらいーのね、りょ〜卍👊
おひさ〜!💖1年に1回とかまぢだるいんだけど〜
最近いつメンの莉子に新しい彼氏作りなとか言われてんだけどそこまであーしらの愛軽くねぇっての〜wwwww
はぁ?もうバイなん?だる💢あと3日は居たいんですけど〜!
いやまぁあーしがキャバの仕事よりボーイの彦ピ優先してたから悪ぃんだけどね?
いやホントその節はメンゴって〜🙏😂
じゃーね彦ピ💓来年な!浮気すんなょ💝
まあまたDMするわ!愛してるょ〜😙
『友達の思い出』
高校時代からの親友がいます。お互いに家庭環境が複雑だったので、「思い出」というと家庭の事情が真っ先に浮かびますが、ここには書けそうにないです。
今でも、何でも話せる親友なので同じ高校で同じクラスで席が近かった彼女との出会いは人生に於いて宝物です。
わたしも彼女も地毛が茶色いので、入学早々に先生から地毛の確認をされたのが懐かしく思います。
『七夕』
就学前の七夕で、短冊に「ランドセルが買ってもらえますように」に書いたことをやけに鮮明に覚えています。
当時は母子家庭及び極貧だったため、ランドセルを買ってもらえない不安があったのかもしれませんが、その辺はよくわかりません。
もちろん、願いは叶いました。
ランドセルを初めて背負った時の喜びも、鮮明に覚えています。
「七夕」
七夕の夜に願いをひとつ
今宵、戦場にいる、あなたの
愛しい人が無事でありますように
七夕の夜に願いをひとつ
食べるものがなくて
飢えている人がいませんように
七夕の夜に願いをひとつ
世界のどこかで誰かが誰かを
殺すことがないように
七夕の夜だけで良いです
彦星さま織姫さま
どうか願いを叶えてください
そっと、扉を叩く音がする。
そこから顔を覗かせた、一年ぶりの愛しい人ーー彦星ーーに駆け寄り、私たちは抱きしめあった。
「変わりはないか?」
そう尋ねてくれる優しい声に、うなずく。
彦星は、私に一つの贈り物を持って来てくれていた。
包みを開けてみると、丸い小さな鏡が出てきた。無数の光がちりばめられて、手のひらの中で輝きを放っている。
「綺麗…」
「星の欠片を集めて、磨いて作ったんだ」
と、彦星は自分の懐からも同じものを出した。
「これで、離れていても、お互いの顔を映し出すことができる」
声は届けることができないんだが、と残念そうに言うけれど、私は、その気持ちがうれしかった。
「牛追いの仕事の傍ら、これを作るのは大変だったでしょう」
しかも、私の父である天帝の見張りの目が、光っている中で。
「いや、会えないことに比べたら、そんなことはない」
彦星は、星の鏡を持つ私の両手を、しっかりと握った。
「もう少しの辛抱だよ」
「ええ、私の方も、もうすぐ伝え終わるわ」
数年前に、こうして会った時、私は彦星に心の内を漏らした。ーーやはり、一年に一度しか会えないのはおかしい。遥か昔、私たちが共に暮らしていた時、仕事に身が入らない落ち度はたしかにあった。けれども、もう今はそんなことはないのに、と。
いくら天帝であっても、こんなやり方は横暴だと訴える私の話を聞いていた彦星が言ったのだ。一つ方法がある、と。
それは、私たちの仕事を周りに伝え、分けること、だった。私の機織りの術を、共に暮らす側女たちに。彦星の牛の扱い方を、周囲の童たちに。
二人が少し持ち場を離れても、天界の動きが決して止まらないように。
「年数はかかるが、これなら会う時間を作れるようになる。きっと天帝もお許しくださるよ」
私たちは目を見交わして、その日が来ることを心から願った。
『星の鏡』
(七夕)
祈りを
遠くに鮮やかなオレンジに近い赤色がみえる。私は髪をゆってお釜でご飯を炊いていた。闇市でこしらえたものだ。
「お母ちゃん、お腹すいた」
育ち盛りの育之介が言う。こんな状況でももちろん減るものは減る。今日は七夕だからちょっと奮発。
嘘だ。本当は今日はあの人の誕生日だったのだ。この醜い争いに命を焼かれてしまったあの人。帽子を振って私に笑いかけ、空に舞っていったあの人。あなたにもう一度。
【七夕】
七夕
一年に一度、会うことができる日。会わない時間が、愛を育むのよ、と母は言った。
ああ、たしかに愛は育まれていたみたい。ただ、母と父の間に、ではなかったけれど。
他へと目移りし、別の人の元へと父は行ってしまったけれど、母は毎年必ず川のほとりへと行く。
その大きな川にかけられた橋を渡ることなく、ただただその対岸で待っているのだ。
愛が、もう一度そこへとやってくることを。
「年にたった1日だけ、それも天の川を挟んでしか逢えないなんて、なんだか寂しい」
私がそう言うと、貴方は穏やかに言う。
「その1日のために残りの364日を一生懸命生きるのも、僕は素敵だと思うけどな」
私はまだ食い下がる。
「でも、その1日も触れ合ったりは出来ないんだよ。やっぱり寂しいよ」
貴方は少し沈黙した後、静かに言う。
「たとえ触れることが叶わなくても、顔を見られるなら僕はそれで満足だ。大好きな人が同じ空の下に生きてる。それを実感できるだけでも、十分に幸せだよ」
「欲がないんだね」と私が言うと、貴方は笑って言う。
「だって、大好きな人が同じ空の下に生きてること自体、それだけで奇跡だと僕は思うよ」
二度と会えない人の話をするとき、人はこんなに悲しい顔をするんだと私ははじめて知った。
貴方と別れた後、私は商店街の片隅に置かれた笹飾りに短冊を結びつけた。
「いずれ、貴方が星空の元へ還ったときには、貴方の大切な人と再会できますように」
織姫と彦星。
たった1日だけの対面だけども、どうか今年も会えたことを喜んでいてほしいな。
中学生になってからというものの、
毎日の時間が一瞬にして消え去っていく
何とも言えない気持ちに襲われることがある。
わたしってまだ子供だよね?
知らないうちに大人になってないよね?
変な疑いを自分に向けるわたし。
わたしに聞いても分からない。
今年のお願い事決まったよ
#七夕のお願い事
地元の星まつりには何だかんだと行ってしまう。
夏の夜空を覆い尽くす、くす玉や吹き流し、さらさら揺れる笹の葉には、いろとりどりの短冊と願い。
明るい夜に、星はすっかりみえない。
でも、織姫と彦星はどうせ雲の上で会っている。
お祭りの味がするぶた玉をちまちまと食べながら
7日の夕方だから「七夕」なのかと、今まで考えもしなかった由来が気になりだす。
金銀の砂のように散らばる天の川をいつかみてみたいものだけれど。
You In The Day Of Tanabata
In the day, I was surrounded by lots of people, which was like that their existence became more valuable than your existence.
My feeling for you is special.
Probably, there is a person who knows many things about you.
When I think about the person, I’ll envy him and go mad, so I never think about him.
I just wanna live near you for an year left.
In the end of that day, I received happiness from her because I could see her cute smile.
I wanna live so important because my current life will be toward the end.
I wanna be taught about you a lot until I say “It’s enough”.
I wish stars fulfilled my hope.
きょう、この川を渡ったら君に逢えるかな?
ずっとずっと逢いたかったんだ
僕の願いが叶う時、
みんなの願いも叶うといいな
【七夕】
スーパーで見つけた大きな笹に色とりどりの短冊。
「将来〇〇になりたい」とかそういうのばかり。
小さい頃はこんな楽しかったな。
大人になってやらなくなったけど。
…でもいまもし願うなら何を書くんだろうか。
「なにしてんの?」
ふと後ろから聞き覚えのある声がした。振り向くと、私の大好きな人。
「七夕?なんか願い書いたの?」
「まだだけど、」
そんな会話をしながら、彼は短冊へと手を伸ばす。
「なんかこういうのドキドキするよな。一緒に書こうぜ。何色がいい?」
私は赤色の短冊を手にした。迷った末、
『大好きな人に想いが届きますように』と書いた。
そして彼に見られないように、そっと笹の葉に吊るした。
「できた。…ってもう書いたの?俺も飾ろうかな」
彼が青い短冊を吊るした。そして満足そうに笑った。
「よしっ。…なんて書いたの?」
「言わないよ。なんか言わないほうが叶いそうじゃない?」
「そういうもんなの?まあいいけど。…俺の願いごと気になる?」
彼は飾った短冊を掴み、見せるようにこちらへ願いごとを向けた。
『いま隣にいる君と来年も再来年も隣にいられますように』
「この願いごと、叶えてくれませんか?」
「…私でいいの?」
「うん。君じゃなきゃイヤだ。」
「…私で良ければ喜んで。」
私の願いごとが叶った瞬間だった。
年に1度だけじゃなく、これからずっと側にいられますように。
七夕に
願い事
織姫と彦星
縁側
ビール
枝豆
願い事
休み欲しい
七夕、至る所に竹と短冊が飾られている。そんなことだけで願いが叶うというのだろうか。
私には信仰心というものがないからそれは未だに分からない。でも、今年は書いてみようか。
と思ってそこに寄ってみる。するとみんな
彼女欲しいだとか健康でいたいだとか。そういう私利私欲や人体のことを気遣っているということが分かった
成程。そういうのを書けばいいのかそこにおいてあった短冊の人気に無い色なのだろうか。
灰色の短冊を手に取りネームペンを左に持ちサラサラっと願いを綴る
内容は
「離れ離れになっている大好きな人に会えますように」
だった。あと5年ほどで会えると思っているがその5年を少しでも短くしたいのだろうか。私はそう書いてはこの中に入れてその場から去る。
叶ったとして、それは私の理想の中だけの話なのだから。
七夕の夜に叶わない願い事をしてみる。
彼が靴屋さんで靴を吟味する様子をずっと見ていたい...
願い事が最近欲張りになっていく..もっと欲出しちゃうと、
声聴きたい。某SNSでの声じゃなく地声の方。あの声聴いてるととても落ち着くから。
後、セットされてない癖毛に触ってみたい。もふもふしてみたいかな。
いつもより乙女モード加速してて私の頭が大分狂ってる自覚あり。
彦星と織姫様、今日も彼が好き過ぎて今いっぱいいっぱいで余裕ないです泣