『七夕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
七夕
家族の健康と幸せを願います。
これしかない
七夕
この七夕という日は、昔から僕にとって特別な日でした。
それこそ小さな時に、初めてこの話を聞いたときから、この二人が出会うようにと願って、短冊に毎年『大金を下さい』と『織姫と彦星が会えますように』と純情に書き続けています。もちろん、今もです。
皆様もご存知の通り、織姫と彦星は言うなれば、遠距離恋愛をしているリア充であります。
普通ならここで『リア充爆発した』となるの方も多いでしょうが、当時の僕は純粋に心を痛めていました。愛し合う二人をどうして離さなければならないのか、遠距離恋愛でありながら、一年に一度の逢瀬を楽しみに働いているというわけ二人の一途さに、俺はとても感動していました。
今もそれは変わりません。
年に一度、この七夕の日に僕は二人が出会えるかどうかを天気予報でチェックし、曇や雨であれば涙し、晴天であれば、心の底から喜んだのです。
もっともこれは、友人に言わせると、推しカプというのかもしれないなと、苦笑いしていました。
そして中学生になってもこの思いはなくならなかったんです。
そんな夏休みのある日。
お父さんは、僕が七夕への思い入れがあることを知っているから、天文台の望遠鏡を覗くイベントに連れて行ってもらいました。
そのとき、初めて望遠鏡から夜空を見たのです。
巨大な望遠鏡を見える無数の星は、僕にとってとても衝撃的なものでした。とても、くっきりと見える織姫と彦星。そしてその間を流れる天の川。
僕はそれを、自らの目で毎年見ていきたいと。そう思ったのです。
それが、僕が天文学者になったきっかけです。
成し遂げたいことを願うのもいいが、意志より何倍も習慣が大事だ。
毎日少しずつ進めていこう。
「要するに、恋愛にうつつを抜かしたあまり、仕事をサボったバカップルの話ってわけだ」
それだけ返して、君は淡々とマグカップに口をつける。ラップトップPCから目を離さないまま。
「まぁ、身も蓋もない言い方をするとそうなるかもね」
空になったマグカップがそっと回収されていることに、君は気付いているだろうか。
「…ん、トイレか?」
「うん、そんなとこ」
やっぱり、そこまでは気付いていないらしい。でも、かえって都合が良いかもしれない。
キッチンでマグカップと交換したのは、冷えたビールを注いだ、保温保冷ができるタンブラー、2つ。
「そろそろ、星を見にバルコニーに出ようか。お仕事、もう終わってるんでしょ?」
隣まで戻ってそう声を掛ければ、君の目のきらめきが、驚きで大きくなった。
「なぜ、分かった」
「私がそばを離れたことには気付いたから」
本当に集中している時の君はいつも、そういうことすら気に留めないからね。
「さっきまでは何をしてたの?」
さまよった視線が捉えた液晶画面は、チラチラと人工的な光を放っていたが、やがて君の瞼と連動するかのように閉じられた。
「……作業する、フリをしていた。声を掛けるタイミングを、計算しながら」
ああ困ったな、上がった体温でタンブラーの中身を温めてしまいそうだ。
なんて君に言ったら、まず体温計で私の体温を計り始めそうだけれど、そんな君にこそ、君だからこそ。
「それなら、私に教えてくれないかな。七夕伝説は知っていても、七夕の星空のことは詳しくないんだ」
【今年の七夕は⋯】
今日は7/7 七夕だ。
空を見上げると残念ながら雨模様⋯。
どうやら天の川の水かさが増水し過ぎて天から降ってるみたいですね。
織姫と彦星、増水してても川を渡って会いに行くのかな🤔❓
川の真ん中で2人とも流されて天から降ってくるとか?
なんて思いながら雨の空を見上げる⋯。
マジで降ってきたら⋯胴体着陸で2人とも空のお星様だな⋯。
あれ?それだと元の場所に自動的に戻る事になるのか⋯便利(笑)
テーマ【七夕】
七夕は、毎年7月7日に行われる日本の伝統的な祭りである。この日には、星に願いをかけるという習慣がある。七夕の起源は、中国の伝説である「牛郎と織女」に由来しているとされている。
牛郎と織女は、天の川を挟んで暮らしていたという。牛郎は天界で働く牛飼いで、織女は美しい手織りの技術を持つ女性である。ある日、牛郎は織女に一目惚れし、天の川の河原で出会うことができた。二人はすぐに恋に落ち、結婚を誓い合った。
しかし、牛郎と織女が結ばれることを許さない天帝は、二人を引き離し、天の川を挟んで暮らすことを決めた。しかし、牛郎と織女はお互いを愛し続け、ただ一度だけ、天の川を渡って再会することができた。この伝説から、七夕には「天の川を渡って再会する」ことを願う習慣が生まれたとされている。
七夕には、笹の葉に願い事を書いた短冊を飾る習慣がある。笹には、星座のような模様が描かれ、そこには牛郎と織女が描かれることが多い。また、短冊には、あらゆる願い事が書かれる。恋愛や健康、学業など、何でも願うことができる。そして、笹には願い事を捧げ、星に祈りを込めて、天に届けてもらいたいという気持ちが込められている。
七夕は、日本中で行われる祭りである。近年では、商業施設や公共施設などでも笹飾りが見られるようになってきた。笹飾りが飾られた場所には、子供たちが集まって楽しんでいる姿が見られる。また、夜には笹飾りがライトアップされ、幻想的な雰囲気が漂う。
七夕は、日本の文化の一部であり、笹飾りを見るだけでも、心が癒される。日頃忙しい生活を送っている人々にとって、七夕はちょっとした癒しの場となっているようだ。将来的にも、七夕の伝統を大切にしていきたいものである。
分厚い唇を動かせ、あなたの星はどこに?
どこに?どこに?輝く星。
願い事を叶えてくれる、輝く星。
素敵でしょ、2つの星、またぐ星の道。
待っていてここでここで私は踊っている。
瞳に流れる2つの星。
誰かと誰かがくっついたってくっついたって。
胸に仄かな甘い香り。
無味にさせる夏の匂い。
寂しいな、ここへここへ来てくれたらな。
光ってるのは空の上、隣は寂しい私の影一つ。
目を閉じて‥
速く速く口を動かして。
感じている感じはただの感覚。
実際に叶うなんて何が何かなんて把握してない。
ただ今日は願いが輝くんだって信じてるだけ。
指で描いたのは歪な3角。
聴いたことない曲のリズムが心地よくて、
おぼろ星、形がゆらゆら揺れている。
ごめんね、高鳴ってるの。
だからだから、興奮状態うまく言葉にできない。
でもわかってる、これはかなり輝いてるって。
ただの普通の女の子、それが私。
なのに今日はなんだかおかしいみたい。
夢を見てるみたいに私一人異世界。
空は一面に青紫いろ、私に見せているのは特別光ってるやつ。
おおきくってさ、私の呼吸の音も聞こえない。
こんなにこんなにすごいもの見たの初めてかも。
待って待って、ここでこの瞬間願い事を。
ひとつまみのロマン、可愛い、彼の形。
7/7
織姫と彦星が出会う日。
二人も、「当日は晴れますように」と
短冊を吊るしているのかも。
なーんて。
「七夕」
皆は七夕何をお願いする?
僕は誰もが自分らしく生きれる世界を望むよ。
セクシャルに関してもそうだけど、
この時代差別が多いし、自分を隠さないと
生きていけないから。
【七夕】
#73
「七夕祭り、一緒に行きませんか?」
小さく震えた声からは、緊張が滲み出ていた。
気になる異性をイベント事に誘ったことなんてないから、もし断られたらどうしようとか、直接会って誘うべきなのかとか、全くわからないまま廊下で出くわしてしまった彼に思わずそんな言葉を投げつけてしまった。
「…あ、俺?」
「いや、その。無理とかだったら全然いいの。蒼空くん忙しそうだし」
断られるのが怖くてか、早口で変な言い訳を連ねる。
「いいよ」
「…え、え?」
返ってきたのは、意外と軽い了承の言葉。
「ほんとに?ほんとにいいの?」
「うん。ちょうど雪菜ちゃんとどこか出かけたいなと思ってた」
そんな言葉で舞い上がって、それからは七夕祭りまでの日を毎日毎日数えて。
服も新しいのをわざわざ用意して、普段しないヘアセットなんかに力を入れたり。
そうして迎えた七夕祭り。
大きな笹に吊るされている色とりどりの短冊には、その数ほど人の願いがあるということを改めて感じられた。
「雪菜ちゃんは何おねがいするの?」
早速2人で書き始めた短冊。
彼は水色、私は白色。もうお願い事はとっくに書いたんだけれど、言うのが恥ずかしくてそっと短冊を隠す。
「内緒」
「じゃあ俺も内緒」
そう言って笑った彼。
身長の高い彼は上の方に吊るすけど、背の低い私は彼の位置からは明らかに見えてしまう。
「飾ってあげようか?」
わかっていながら、ちょっぴり意地悪そうに聞いてくる彼の表情は初めて見た。
普段とは違う彼に少しドキッとしたけど、こんなお願い事を見られる訳にはいかないので、沢山短冊が吊るされている場所に紛れさせた。
それを見てまた笑った彼。
「面白いね。もっと雪菜ちゃんのこと知りたくなっちゃった」
そんな一言にすらドキッとしてしまう。
あ、もしかして今お願い事、叶ったかも…。
────もっと仲良くなれますように。
テーマ:七夕
「こんな紙切れ一枚で願いが叶うなんて、そんな都合の良い事がある訳無いよなあ」
薄水色の短冊を指先で摘み、ひらひらと揺らしながら隣の男は言った。彼は己の友人であるが、些か……否、かなりリアリストな所がある。歯に衣着せず夢も欠片も無い発言ばかりするので、己以外に友人と呼べる者は居ないし、勿論恋仲と云った者も居ない。何故此奴と友人などやれているのかと良く聞かれるが、己自身も他人に大して興味を持てない人間なので、と言える訳も無く。其の度にはは、と適当な笑いをもって誤魔化していた。
「まァ……短冊を書く様な人間は、其れが叶うと思って書くんじゃあ無いと思うがね」
「なら、なんだ。神様に願掛けする様なもんか?」
「と云うより、言霊が如きものかなァ」
「言霊ってえと、あれかい。口に出したもんが現実になるとか、そういう」
「そんなもんさね。唯、書いたからと云って其の儘叶う訳じゃあ無い。書く事で自分の中の願いを形にすると云うか……其れ迄漠然としていた目標への道筋をはっきりさせると云うか」
「詰まる所、此れに書いたから叶える為に頑張ろうだとか思うって事かい?」
「そうそう。流石に願いが降って湧いた様に叶うとは、誰も端から思ってはいないさ」
ふうん、と、納得したのか興味が無くなったのか、気の抜けた反応をしてから、彼は短冊を机の上に戻した。淡い黄色、桃色、若草色。様々な色の其れ等は、町の子供達が七夕祭で笹に飾る為に用意された物で。己達は祭にさしたる興味も無いが、手伝いに駆り出されていた。短冊に只管穴を開け、吊り下げる為の紐を通す、内職が如き作業を今の今迄していて、飽いた時分に始まった会話が先程のものである。
「そんなら、俺はこう書くかね。御前より早く死にませんように」
腕を組んでじいと短冊を見詰めていた彼が、徐に口を開いてそう言った。己は多分、妖怪でも見た様な顔をしただろう。此の男の口からそんな言葉が出て来るとは思わなかったから。予想より遥かに、己は此奴に好かれていたらしい。
「なに、己は弱っちいから……屹度御前の方が長生きだろうさ」
「ははは、其れもそうか! まァ精々呑み過ぎで死なん様に気を付けるとしよう」
からからと笑って、彼はまた短冊に穴を開け始める。己なら、何と書くだろうか。穴を開けて寄越された其れに紐を通しながら、ぼんやりと考えた。
「まあ、いわゆる遠距離恋愛ってやつだよね。それで、うまくやっていけるのか心配になった?」
「…ん。」
「…そっかー。…でもそれって、そう考えるくらいにおれのこと大好きってことだよね!」
「っ…!」
一年前の今日、2022年7月7日にそう会話したっきり、彼と会ったことはない。
今、彼はどうしているのかな。
もしかして私のこと忘れちゃったかな。
彼は私のことを今でも好きなのかな。
今日は7月7日、七夕の日。織姫様と彦星様が年に一度だけ会える、特別な日だ。
私は、なんとなく、なんとなく、あの日彼と最後に話した場所へと向かった。
もしかしたら、もしかしたらいるかもしれない。そんな淡い思いに期待して、走った。
「…いない」
分かり切った結果だ。いや、頭では分かっていたのに、体が勝手に動いた。
「…ばかみたいだな、わたし」
私は微かに笑った。
_2023.7.7「七夕」
#16【七夕】
いっつも天気が悪い!
全っ然、見えない!
むぅ。
空を睨んだところで
どうしようもないのだけれど
ただでさえ星の少ない場所だから
こんな日ぐらい観たいじゃないか。
最近は夜に出歩くこともなくなったから
めっきり夜空を見上げることがなくなった。
月の満ち欠けにも鈍感になって
今、どんな形をしているかもわからない。
だから、今夜くらいは
ベランダから眺めたかった。
星空、観たかったのに。
毎年のように
「今年こそ!去年のリベンジだ!」って
言っている気がする。
2023年 7月7日、雨。
「ずいぶん妙なイベントね。細い緑の木に何吊るしてるの?」
七夕イベントの手伝いに駆り出され、俗な願い事を書いた短冊を吊るし、役目を終えた自分に話しかけるものが居た。
「いや竹だし短冊――誰?」
知らない子だった。少し古風の服を着たきれいな子だった。
「あーえーと……姫とでも呼んで」
織姫かな? と馬鹿なことを考えた。
「あなた暇してるよね。遊びたいの。案内してくれない?」
ここは、田舎だし遊べる場所なんてほとんどなかったから、周辺を散策するだけだった。
けれど姫のコロコロ変わる表情を見てるだけで楽しかった。
「ねぇ、これなに?」
「ポストだよ」
「ねぇ、これは?」
「神社の鳥居」
少々常識がない気がする。外国の子なのか、想像もつかないくらいお嬢様なのか? ――惚れてしまってよいのだろうか?
辺りは暗くなってきた。姫の表情が憂いを帯びた。少し歩かない? そう言って自分を先導し始めた。
だいぶ歩いた。この先は何もないはずだ。
「そっちには何も――」
妙な物体が鎮座していた。飛行機と船と車を掛け合わせたようなフォルム。しかし先進的な乗り物であることがはっきりとわかった。
「――――ナニコレ」
「星を行き来出来る乗り物よ。今日はあなたに聞いてばかりだったけどやっと教えることが出来たわ」
姫はきれいな顔で泣いて笑っていた。
「もう帰らなきゃ」
そういって宇宙船に乗り込もうとする。声は出なかったが腕を掴むことが出来た。
姫はこちらを振り向き、顔を近づけた。――頬にあたたかなぬくもりを感じた。思わず手を離す。
「じゃあね」
呆然としてる間に乗り込み、船があっという間に光の粒子となって消えていった。
辺りは真っ暗になり静寂に包まれた。白昼夢を見てた気がする。けれど頬にぬくもりが残っていた。
短冊に書いた『素敵な出会いがありますように』という願いは叶えられた。
――出会いだけで終わらせたくない。
頬を撫でながら空に輝く星々と姫に思いを馳せた。
[七夕]
願い事
よくばりそうだが
平和にした
昔の願い事。母の写真見たら、スーパーのお願い事に、天才。天才になりますように、ではなく、天才。願い事叶ったみたい
今日は七夕。そして、私の大切な人の誕生日その人とは会ったこともないし話したこともない。
母のお腹から生まれてくるはずだった私のきょうだいの誕生日。
会うことはできなかったけどきっとどこかで見守ってくれているよね?
…どこかで会える日を願う。
七夕
願い事は何らかの上達を。
織姫のように
機織りうまくなりますように。
願いを聞いてくれるのは神様なのか
誰かもわからないのに。
人間は勝手だね。
それでも短冊に書かれた願い事が
少しでも叶うといいね。
心の中にある願いを
言葉にして、文字にして、書くことで
もうすでに
1歩踏み出しているのだから。
とある日の休み時間のこと。
もぐもぐとご飯を咀嚼している私の前で、友達が何やら細長い紙に文字を書いている。
「何してんの?」
「願いごと書いてんの」
あぁそういえば、今日は七夕か。と黒板の日付を見て思い出す。高校生になって縁遠いものになり、すっかり忘れていた。
……にしても書くのが早くないか?
「早くないとだめなの」
私の問いにそう答えて、友達はにっこり笑う。
「どうして?」
「願い事ね『織姫と彦星が会えますように』って書いたんだ。だってほら、一年に一回しか会えないのに、ダメだったら可哀想じゃん?」
ちらりと窓を見やると、お世辞にも晴れとは言えない微妙な天気だった。
「晴れるといいなぁ」
友達が笑うのにつられて私も笑う。
きらきらとした天の川のような、純粋な友達の瞳が、私は好きだ。
そんな友達の側に、いつまでも居たいと私は願った。
「 七夕 」No.15
『彼氏ができますように』
『〇〇くんに会えますように』
などが短冊に書かれる。七夕は、様々な人の願いがたくさん書かれるイベント。
私は、『自由になれますように』と短冊に書いた。きっと叶わないかもしれないけれど、今日だけは期待してみたい。
[七夕]
今日、校外学習で上野·浅草に行ってきました。
私はどこに行くときも事前にしっかり調べて
行かないと、心配なタイプです。
寝るのも0時すぎ、起きるのも5時。
朝、眠くて電車に乗れるか不安だったけど、無事
乗れました!
浅草寺にて、おみくじを引いたところ、まさかの
【大吉】!
すごく思い出に残る校外学習になりました。
これも七夕のおかげかな〜