『モンシロチョウ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
モンシロチョウ、つやつやの表紙の教科書で見た。飛んでいる姿を思い出すと、浮かぶのは校庭の花壇と百葉箱。黒い理科室の大きな机で、そっと斜め前を見ると、好きな人の、くるんとした髪の毛。
モンシロチョウを追いかける子どもを慌ててとっ捕まえる。きゃあ! と大袈裟な声をあげられて周りはどよめいていたが、俺はそれどころじゃなかった。
あっちに行きたい、と泣く子どもはきっとチョウではなくあの崖の向こうに消えてしまった姉のことを恋しがっている。喧嘩別れしてそのままの姉をずっと追いかけている。それでも、この子を行かせることはできなくて。俺は必死に抱きしめてここにいてほしいと願った。
虫たちも季節を知らせてくれる
もう蝶が飛び始めた
春だなぁと飛んでいく様を眺めながら
あの翅は自由で
私もあんな風に飛んで行けたら
なんて
少し現実から離れた事も考えてみたり
*モンシロチョウ
ひらひらと舞い踊るように飛ぶ蝶はかつて魂の象徴とされていた。
そんな話を思い出しながら春の訪れを告げる風景を眺めた。色とりどりの花々にたくさんの蝶が舞う。絵に描いたような美しい、まるで楽園そのものだ。
その中に設置されたベンチに私は座っていた。白く塗られた木製のベンチは少し古ぼけていたが壊れそうなほど軟くはなかった。
澄み切った青空は高く、濃い青が延々と続いている。どこまで続いているのかは分からない。ただただ青い空が遠い彼方まで続いていた。そして不思議な事に花々までもが空に連なるように彼方まで咲き誇っていた。
不思議な場所だと周りを見渡すと、ひらひらとモンシロチョウが近くに飛んできた。はっきりと意思があるかの如くモンシロチョウは私の隣で羽ばたき、ベンチの背もたれに止まった。
人に慣れているのか珍しいな、と蝶に手を伸ばす。すると真っ直ぐ前を向いていた蝶は体をこちらに向けた。
「違う」
どこからともなく声が聞こえてきた。ここには私しか居ないはず。それなのに声は確かに私の耳に届いた。
驚いた私は周りを見渡した。やはり人の姿はなく、人間は私だけ。あとは皆、花から花へと飛ぶ蝶だけである。だとするとこの声は。そう思い当たり隣のモンシロチョウへ私は視線を向けた。
「違うの」
蝶と視線が交差するとまた声が聞こえた。やはりこの声はこのモンシロチョウから聞こえてきたのだ。
人のような口を持たない蝶はただ静かに私を見つめるだけだが、聞こえてくる声はどこか懐かしく思えた。
「違うとはどういう事だ? 君は何か知っているのかい?」
思ったままの疑問を私は蝶に投げかけた。少しの沈黙の後、蝶はまた声を発した。
「貴方にはやるべき事が他にある」
「やるべき事とは?」
「思い出して……」
「思い出す……?」
瞬間、頭を殴られたような痛みが走った。
「時間……」
蝶は無慈悲にそう伝えるとふわりと羽ばたきだした。同時に私の痛みも増していく。
耐え切れず頭を抱え蹲ると、心臓が早鐘の如く鳴り響き視界がぐるりと一転した。
──ベンチから落ちた、と理解した時。私の視界は蒼穹と美しい花畑から、暗い天井と重々しい機械が並ぶ世界へと姿を変えた。
どうやら私は夢を見ていたらしい。実験室に置いていたベンチで仮眠を取ったまま床に落ちたようだった。腰を摩りながら立ち上がるとぼんやりと青緑色に光る巨大な試験管が視界に入った。
中にはふわふわと揺蕩い長く白い美しい髪が揺れる。胎児の如く膝を曲げ液体の中で浮かぶ姿はさながら蝶の様だ。
今日も我が妻は素晴らしく美しい。
もげた四肢は蘇り、爛れた皮膚はシミ一つない。あとはその美しい器に美しい命を宿すだけ。
もうすぐだ。私の願いはもうすぐ叶う。
モンシロチョウ
考えてみると、蝶って、見かけなくなったなぁ。
ヒラヒラ、ヒラヒラ。
花の上を舞っている。
春の訪れを感じる。
細かく羽ばたきながらも、ゆっくりと飛んでいく
その姿はきれいだ。
ちょっと、見てみたくなった。またどこかで
舞う姿を見てみたい。
空にきれいに映えている様子が目に浮かんだ。
ヒラヒラ、ヒラヒラ。
「モンシロチョウ」
モンシロチョウは…私の地域では群れで飛ぶのでちょっと不気味笑
蛾と区別するのは、あのちょっと優雅さかなぁ?可憐さとかね。
でも私個人的にはモンキチョウの方が好きです♡
モンシロチョウってなんで白いんだろう
私の席はいわゆるヒロイン席
授業中とか外を眺めれるあたりの場所なんだ。
私は大の虫嫌いなの
でも一つだけ大丈夫な虫がいる。
それはモンシロチョウ、、、
なんでかは私にもわからないけど
これだけは大丈夫
他の蝶は無理なんだけどね
よく教室からモンシロチョウが見えるの
いっつも思うんだ
なんでモンシロチョウはこんなにも
綺麗な白色なんだろうって
みんなはなんでかわかる?
私の推測を特別に教えてあげよう
それはね、、、
天国にいる人が私たちの様子をモンシロチョウに
なって見にきてるからだと思うんだ!!
今、笑ったでしょ?‼︎
※作者の私は小学生の頃ガチめにそうだと言っていました。流石に低学年だけどね!
8回目
あ、と思った時にはもう遅かった。ひらひらと舞う白い翅が止まり木に選んだのは彼の細い指、薄いピンクの爪の上。針のような蝶の脚が彼の手に触れる。
——絵になる光景だった。蝶の羽が指先に止まった瞬間ボロボロと崩れ落ちていったことさえ無視すれば。
「もっといっぱい命があれば、死ななかったのに」
蝶の残骸を風に流しながら、彼は呟いた。
「蝶の体は小さいからあれが限界なんじゃないか」
「……確かに」
それならもっと慎重に飛んでほしいよな、と彼が唇を尖らせる。「虫とか動物って本能で危ないものとかわかりそうなのに」
危険なものだとは思わなかったんだろう、彼の姿を見れば誰だってそう思うはずだ。陽の光を浴びることができない金髪はそれでもきらきらと輝いてまぶしい。青空のように澄んだ瞳も薄く紅色に染まる唇や頬、指先。そのどれもが暗い夜の怪物のイメージと結びつかなかった。彼は天使のようだった。
「……もう少しだけなら、吸ってもいいぞ」
彼の空っぽの手のひらを掴めば、肌が触れた部分がほのかに温かく、そして見えない生命が自分から彼へと流れていくように感じた。
あの小さな蝶から吸い取った分よりはるかに多く生気を吸っても自分は平気だった。彼がこちらに手を伸ばし、顔の輪郭をなぞるように頬を撫でる。涙の滲んだ瞳に笑みが浮かんだ。
君の罪悪感が消えるなら、何度でも君に命を吸われたいと思った。
白くて
ちょっと黒?
でも…シンプルで素敵な色だった
葉っぱの上に止まって居たからちょっと観察
見ているだけで沢山のチョウの色を思い出す。
そんなときにさっき居たモンシロチョウは姿を消してしまった。
あっ!
と追いかけ続けた…
無我夢中で追いかけるとそこには…沢山のモンシロチョウの姿があった。
何万匹いる?
そんなことを少女は…思いながら沢山のモンシロチョウに囲まれて一日見つめていた。
モンシロチョウ
モンシロチョウ、英語ではSmall Whiteと呼ぶらしい。
白くて小さい蝶。
春先にたくさんの花に囲まれて、
パタパタ飛んでる。
なんとも可愛らしい。
これからも多くの人から愛される蝶なんだろうな。
【モンシロチョウ】
その昔、この世界にはモンシロチョウという生き物がいたらしい。雪のように真っ白な翅をひらめかせる、美しい蝶が。
薄青く光り輝く地底樹の葉が、地下迷宮を淡く照らし出す。ひらひらと舞う蝶たちの翅は、紫、青、黒、黄色と鮮やかなのに、白色だけがそこにない。自身の纏う罪の色を恥じたモンシロチョウたちはその翅を花々の染料に浸し、翅の色を変えたのだと国史には記されている。
「馬鹿馬鹿しい。そんなわけないじゃない」
僕の持ち込んだ分厚い国史をパラパラとめくっていた、この地下迷宮に棲まう『魔女』は吐き捨てるように呟いた。
「白を纏うなんて魔女の手先だなんて勝手に畏れて、片っ端から蝶の翅を染めて歩いたのはどこのどいつよ」
僕よりも年若い彼女が、そんな大昔のことを直接知っているわけがない。けれど彼女たちの一族は、子孫へと記憶を受け継ぐのだそうだ。経験なんてしていないはずの過去の惨劇を、彼女は地続きの記憶として知っている。
過去を知り未来を知る、時視(ときみ)の一族。太陽の光を受けると美しい銀色に輝く純白の髪を特徴とする彼女らは、その能力を畏れた時の権力者たちにより魔女と罵られ虐殺された。それ以来、この国では白は魔女を象徴する罪の色とされる。……本当に、意味がわからない。魔女の末裔と呼ばれる少女はこんなにも可憐で、手首なんて僕が握り込めば簡単に折れてしまいそうに細くて。人々が不吉の象徴と怯える雪の日は澄み渡った空気が心地よく、世界がキラキラと光り輝いてこの上もなく美しいのに。
手近な蝶を捕まえて、魔法をかけた。ほんの一瞬白色に染まった翅は、けれどすぐに元の黄色へと戻ってしまう。うーん、この術式でもダメなのか。
不機嫌そうに国史を読む少女の横顔を盗み見た。この子がこんな場所に閉じこもり続けなければいけない世界なんて、間違っている。「絶対に僕が守ってあげるから一緒に外に出よう」と手を差し出した僕へと、彼女は冷めた眼差しで告げた。
『とうの昔に消えてしまった、白い翅の蝶を私に見せて。そうしたら貴方と一緒に行っても良いわ』
きっと彼女は、不可能な条件を突きつけて僕を追い払ったつもりだったのだろう。でも僕にとっては、願ってもない提案だった。だって君の長い髪と同じ真っ白な翅で空を飛び交う蝶なんて、この世のものとは思えぬほどに美しいに決まってる! そんなの、見てみたいに決まっているじゃないか!
モンシロチョウを引き連れた君が、白銀の髪を風になびかせながら、太陽の光の差し込む雪原を無邪気に笑いながら歩いていく。その姿を想像して、僕は羊皮紙に再び術式の案を練り始めた。
モンシロチョウ
(宝石の国二次創作)
「モンシロチョウ、好きだったっけか?」
スピネルが学校に迷い込んだチョウと、指先で戯れていた。白い鱗粉を落とすチョウを慈しむように、優しい眼差しを向ける。
「シリマナイトが教えてくれたから、思い出す」
スピネルの表情に影が差す。久々に聞いた思い石の名前に、動揺する自分がいた。忘れたいような、それでもこびりついて離れない名前。
「そうだっけ」
遠くを見つめて、誤魔化した。思い出せてよかったと思う。思い出してまた自分の罪を責める。あの日俺の身代わりになったあの子の、生きた意味を探し続けている。
私が眺めていたモンシロチョウを君は殺虫剤で殺したね。殺している君も、命落とすモンシロチョウもどちらも綺麗だったよ。
白い体に黒い斑点
この色鮮やかな世界で
モノクロに生きるあなた。
モードコーデを見にまとう
憧れの存在。
景色に溶け込んで負けるどころか
周りを自分の景色にして
あなたが飛べばそこは花道。
その気になれば潰せそうな
羽のようなあなた
風とおしゃれを身に纏って
今日はどこを飛んでるの?
–モンシロチョウ–
【モンシロチョウ】
軋むベッドの上で、君は鱗粉を振り撒いている。その白くて小さい体に、僕は魅せられた。
僕達は蜜を求めて舞っていく。そして出逢った。
至極の快楽。
それは花のように一瞬で、すぐに散ってしまうけれど、温もりと湿り気さえあれば何度でも咲ける。
僕達は蝶だ。
長い人生の、一瞬に全てを賭ける。
艶やかな翅を伸ばて、抑えきれない口吻に鱗粉を散らし、蜜を吸って生きていく。
昂った感情を隠しもしないで。
今日も、明日も・・・・・・。
なにか魅力を感じる。惹き付けられる。〈みんな〉が好きで、嫌う者はあまりいない。ただ、そんなものは実存するのであろうか。何かを好む者がいれば必ずその反対の者もいるのではないか。反対の者が極少数である場合、だいたいは切り取られ海に捨てられる。捨てられた我々はやがてどこへ行くのか。深海の誰も到達したことのない暗闇も暗闇か、蒸発する海水に混じって雲となるか。深海に辿り着く者はそこで何を見るのか。雲になればやがて雨となる。雨は恐ろしく圧迫の大陸を濡らして――土を真っ黒に染めていく。暗いところには明かりが欲しいだろうと救世主であろうか花が咲く。「救世主様ありがとう、救世主様!」真っ先にすり寄るものが実は1番世渡り上手で魅力的。だけどやっぱり好きにはなれない。
「モンシロチョウ」
夏が来た。暑いしにそうだ。
虫がうるさい。ダルすぎる。
こんなこと言ってるけど数年前まで元気に虫とりしてたんだよな…俺…年取ったんだなぁ
虫取り網を片手に公園を走り回っていた
アゲハ蝶とか色々な虫
今思えば気色悪い…
でも1番熱心に追いかけてた虫がいた。
モンシロチョウだ
綺麗な白さが好きだった…
来世はモンシロチョウとかほざいてた
バカバカしいな
そんなことを思い出しながら窓開ける
1匹のモンシロチョウが入ってきた
あ、綺麗だ。外に逃がすために捕まえようとした
目の前で消えた……
あー暑、もう夏か、ダルすぎんな。
虫取りにでも山行こうかな…
ママ聞いて!
今日、理科の授業で習ったんだけど、アゲハチョウはみかんとかの柑橘系の木に卵を産み付けるんだって!
うちの庭の毎年アゲハチョウの幼虫がいる木は、本当に柑橘系の木なんだなって思った! 近所の人から貰ってきた木って聞いてたから、ちょっと疑ってたの。ごめんね。
それでね、モンシロチョウはキャベツとかの葉に卵を産み付けるんだって。それで、幼虫はキャベツの葉を食べるんだって!
ママ聞いてる?
これから毎日キャベツ食べるから、ママおねがい。キャベツ買って!
あのね、学校でモンシロチョウの卵が1つついたキャベツ貰ったの。
育てられる人だけでも育てて、って言われたから、貰ってきちゃった。育てたいの!虫かごどこかにあったよね?
#モンシロチョウ
ひらひら、ふわふわ、遊び舞う。
君はどこへいくのだろう。問いかけても当然返事はない。
その奔放な自由を得るために、ひとり静かに耐え忍んだ。そんな日々のことなどすっかり忘れてしまったように。うららかな春の日差しに包まれて、花から花へ。渡り移ろう。
気ままにゆく旅の先。進む季節の果て。君はまたひとり、静かに眠りにつく。
ひらひら、ふわふわ、軽やかに。
過ぎゆく時を憂うことはなく、やがてくる夜に怯えることはなく。羽ばたきはどこまでも可憐。
短い春を朗らかに歌う。
君をただ、眺めている。
【モンシロチョウ】
白い蝶は魂の世界 スピリチュアルな世界と結び付きの強い蝶である
白は純粋さ 無垢さな心 浄化を意味するいろ