『モンシロチョウ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
白いワンピースの少女を
ベンチに腰掛けて眺める
花を見下ろすあどけない後ろ姿
ワンピースをなびかせる温かな風
陽だまりに映える輪郭
ふわりと空気を含んだように
足元を軽やかに浮かせて
君は見向きもせず花畑を離れる
またどこで会うかも分からない
気配ごと消えてしまうワンピースが
最後まで僕の目にちらついていた
#モンシロチョウ
白いワンピースの少女を
ベンチに腰掛けて眺める
花を見下ろすあどけない後ろ姿
ワンピースをなびかせる温かな風
陽だまりに映える輪郭
ふわりとし空気を含んだように
足元を軽やかに浮かせて
君は見向きもせず花畑を離れる
またどこで会うかも分からない
気配ごと消えてしまうワンピースが
最後まで僕の目にちらついていた
#モンシロチョウ
あの子はモンシロチョウ
ただただ白く
ひらひら舞って
花から花へ
軽やかに
陽の光浴びて
目に見えない鱗粉を散らし
密を吸う
だから
私は大嫌い
本当は軽やかじゃないし
グロテスクな胴体
大事なものを少しずつ奪って
逃げていく
あの子はモンシロチョウ
♯モンシロチョウ
自由奔放に飛ぶ"モンシロチョウ"が、あの子のランドセルに止まる。
狡いぞ、オマエ!
ぼくがオマエより早く見つけていたんだぞ?
ポカポカあったかいあの子はね、お日様みたいなんだ。
真っ白く
汚れをしらない
モンシロチョウ
──モンシロチョウに
色の魔法をかけて──?
太陽の下
温かい温もりをもって
優しさに触れて
モンキチョウ
夜の光を浴びて
妖艶に一歩足を踏み入れて
昼間へヒラリとかえる
シジミチョウ
魔女のような漆黒を纏い
闇に身を隠すような
カラスアゲハ
夜を駆け抜け
青空を自由に
舞い上がる
アオスジアゲハ
ねえ
今度は何色の魔法をかける?
白は汚れをしらない
白は何でも吸収する
白は……何にでもなれる──
(2023.05.10/モンシロチョウ)
平屋の前に干した洗濯物と、
小さな橋がかかった用水路と、
辺りを飛び交う白い蝶々。
母方の田舎の思い出。
#モンシロチョウ
モンシロチョウ。
モンシロチョウは
春が
来た。
こないだ
モンキチョウも
見て
懐かしかった。
モンシロチョウの幼虫が
生きていた
みどりの
死んではいなかったのだ
明るい
みどりの
蝶を見て、自由でいいよねと笑う人がいる。
そういうふうに言える人のほうが
よっぽど自由に生きてきたんだろうね。
死なないために蜜を集めて、
最後は蜘蛛の巣にひっかかっておしまい。
「モンシロチョウ」
初夏に入り、売れ残ったように咲いている花を見つけ、花瓶の縁に寄りかかり、ゆっくりと弱っていくそれを、なぜあんなにも優しく見つめていられるのだろうとその時は思ったものです
『モンシロチョウ』
森に続く小径を、私は歩いていた。心地よい風が拭き、綿のロングスカートの裾をはためかす。
樹々には木漏れ日が差し、夏の小鳥達が囀る。遠くで、郵便自転車のベルが鳴る音が聞こえる。あの鞄の中にロバートからの手紙はあるかしら。
歩いていくうちに、森は深くなり、暗くなっていく。にわかに強い風が吹き麦わら帽子を持っていこうとする。「もう」私は帽子の両の縁を掴んで飛ばされないようにした。
徐ろに顔を上げると、そこは一面にヒースが咲き、その周りを何千何万という見たこともない数の小さく白いモンシロチョウが飛んでいた。
私はアゲハ蝶でもモンキチョウでもないの
あなたに染まりたいからモンシロチョウでいるの
早く貴方色に染まらせて…
モンシロチョウ
あなたはモンシロチョウなの…
優雅に自由にきれいなあなたを
追いかけていたいの…
お花畑についていくとあなたは
お花のあまーいぶぶんだけ
いただいて
どっかに
ヒラヒラと
飛んでいっちゃうの…
追いかけても
追いかけても
あなたに辿り着かないの
でも
あなたはきまぐれに
また何もなかったように
やってくる
モンシロチョウのような
人だわ
不思議ちゃん
モンシロチョウは、白くて小さいチョウチョのことです。私は、モンシロチョウのことが、好きでもなく嫌いでもないです。好きでもなく嫌いでもない理由は、元々チョウチョには、鱗粉がついていて触ったらとても手が臭くなることが嫌いなところです。好きなところは、ふわふわと飛んでいる姿が見惚れるほど可愛いことです。次は、モンシロチョウの説明です。モンシロチョウは、チョウ目アゲハチョウ上科シロチョウ科に分類されるチョウの一種です。畑などの身近な環境でよく見られるチョウです。比較的採集しやすいため、アゲハチョウの仲間やカイコなどと並び、チョウ目昆虫の生態や生活環を学習する教材としてもよく活用されます。
君は可愛い。とても可愛い。
そう何度も繰り返してるのに、卑屈な彼女はどうしても信じてくれない。
「あんたってモンシロチョウなの?」
なんて言われるような始末だ。
意味がわからず僕が首を捻っていると、彼女は呆れたように付け加える。
「モンシロチョウには紫外線が見えるんだって。それでオスメスの区別が簡単にできるって、本に書いてあった」
その説明に僕はなるほどと頷く。つまり、僕は普通の目をしてないと言いたいわけか。
彼女は博識で可愛い。顔からはみ出しそうな大きな眼鏡、いつも抱えている本。それが彼女の目印だ。
一人図書室に通うのが日課の彼女と、こうやって話せるようになるまで約一年。ようやっとここまで来たのに、まだ僕らの間には距離がある。
「紫外線が見えたら面白いかもね」
それでも僕は諦めない。
彼女が自分のことをもっと好きになってくれるまで、僕はずっとずっと彼女を褒め続けるのだ。
私はモンシロチョウが嫌いでした
というよりチョウ全般が嫌いでした
なんというか、気持ちが悪くとても駄目でした
私は世間も嫌いでした
というより人間が嫌いでした
なんというか、気持ちが悪くこれも駄目でした
世の中全ての人と私が感じる幸福度も苦しみも
決定的に食い違っているように思えました
そんな時不思議な色白の青年と出遭いました
不思議とその青年と居ると居心地がよく何故か胸が高鳴りました
其れを世間一般的に云う、否クラスメェトも良く話してますが
恋愛感情と認識するのにはとても時間を要しました
その青年はモンシロチョウの様な人間でした
青年の事を何故モンシロチョウと思ったのかは自分でもよく分かりません
青年の事は好きになれました
否、モンシロチョウを好きになりました
それでも紋白蝶は好きにはなれませんでした
やはり、気持ちが悪くとても駄目だったのです
モンシロチョウかわいいよね。小さないのち。
保育園の頃よくシジミチョウ捕まえて遊んでたな
「あぁ〜つっかれた…」
俺は仰向けに寝転ぶ。花のいい匂いが広がって眠くなってくる。
「……いや、寝ちゃ駄目だ。」
寝そうになって慌てて起きる。
ここは花畑。崖の近くにあるため誰も近づかないのでいつも独占出来る。ここに来るときは悩みがある時。今日は…
「友達が死んじゃった」から来た。
あいつはとても努力家で、1人で溜め込んで、だから…ナイフで…自分を………
「っ……だめだめ。こんな事考えたら…」
しばらくぼーっとしていると、何処からか一羽の蝶が来た。色からして多分モンシロチョウ。モンシロチョウは、はたはたと俺の周りを飛んだあと、花に止まった。
「……綺麗」
俺の側に居るのは勿体無いくらいの美しさだ。
白い羽根は綺麗に整っているし模様も綺麗。花に止まっていると更に美しさが際立つ。
「…お前も悩んでんのか?」
そう言うとモンシロチョウは俺の言葉が分かった様に羽根を動かす。
「……そうか。まぁ頑張れよ。」
すると、モンシロチョウは羽根を一気に動かし崖の方へ飛んでいった。
「あっちょっと、待っ」
慌てて追いかけると、モンシロチョウは崖を飛び出した。勢い余って俺も崖に突っ込んでいく。
(……このまま…友達の元に………いっt)
『だめ!!!』
「っ?!」
崖に飛び出す寸前で止まる。モンシロチョウはもう見当たらない。
『お願い。生きて。俺は薬をやって、死んじゃったんだ。だから自業自得だよ。だから、さ。』
我儘だけど、生きてほしいな。
「ありがとう…」
#モンシロチョウ
「今日の心模様」のキマっちゃって死んだあの子の友達です。モンシロチョウは何だって?自分も分からん☆強いて言うならモンシロチョウの主人公の負の部分?幻覚?的な?…って幻覚見えたら主人公もキマってる事になっちゃう…。
読者のお任せで考察してね☆☆
白くて、
小さくて、
手に届くところを飛んでるから、
すぐにつかまりそう。
それなのに、
なんでだろう。
私より自由で、
何にもとらわれない、
どこまでも飛んでいけそうな、
強さを感じるのは、
なんでだろう。
白い…白い蝶
美しさより可憐なsmall White
人の手に戯れに泊まり、戯れに飛び立つ
外敵にその儚い命を手折られるならいっそ
その一生を私の手で終わって欲しい。
けれど、伸ばした手はついぞ届くことはない
守りたいなど私のエゴ
あなたは生きている
庇護より自由を謳歌する
懸命に羽をひろげる愛おしい白妙
さよなら
#モンシロチョウ