『ミッドナイト』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ミッドナイトと聞くと、昔よく聴いた曲を思い出す。きっと普段使うことのない言葉だから、そういったものが最初に出てくるのだろう。
音楽やアートなどにとっておきたい情景を書き出すと、不思議と普段使わない言葉が紛れ込む。あの曲を作った人も、そのままの自分が話さない、けれど確かに存在した景色を歌いたかったのかな。そうだといいなとなんとなく思う。
これを読んでくれた人が、いつでも穏やかな夜を過ごせますように。おやすみなさい。
「地球は青かった」という言葉は、ユーリイ・ガガリーンという最初の宇宙飛行士が放った言葉として有名です。
しかし、原文は「空は非常に暗かった。一方、地球は青みがかっていた」らしいです。
真っ暗闇に浮かぶ、青はどれほど映えているのでしょう。実際は画像なんかでみるよりもきっと、美しく、高尚で、感動を与えてくれるのではないかと思っています。
ミッドナイトということで、「夜の真ん中、中央地点」という見方もできます。
夜とはすなわち空の闇。
真ん中、中央地点とは宇宙の中央。
いま空に浮かぶ星々のことも指しているのではないかと、思いました。
飛躍しすぎた妄想に近いので、納得しない人もいるでしょうが、眠たい頭はそう捉えることもできてしまいました。「真夜中」が当たり前なんだと自分でもわかっているんですけどね。
地球の周りをぐるりと闇が覆っていて、その闇はどこまでも続いている。闇の中には大小さまざまな星がある。
でも地球の表面が太陽に照らされることで、ずっとそこにあることを忘れてしまう。決して悪いことではないんですけどね。
私たちが誕生してから滅亡するまで、ずっと見守ってくれるのは、案外この真っ暗闇だけなのかもしれない、と思いました。
さいごに、ガガリーンさんが言った言葉で有名なのは他にもあって、
「ここに神は見当たらない」
だそうです。
一体なぜこう思ったのでしょう。
宇宙を見てなにか心境の変化があってんでしょうか。
都会にしか存在しない時間と空間
ネオンやヘッドライトなしには表現されない
喧騒
嬌声
クラクション
サイレン
耳を塞いでも意味がない
何もかもあるのに
欲しいものはない
誰も彼もいるのに
会いたい人はいない
誰も彼もいるのに
一人
目を開けても何も見えない
【ミッドナイト】
テーマ/ミッドナイト
ミッドナイト。
真夜中……その言葉を聞くと私は思い出すことがある。
そして、同時にCarpentersの『Slow Dance』を聴きたくなる。
私が社会人1年生になった年、1990年の夏のこと。
東京で就職はしたけれど、お盆休みは東京で過ごすことなく、6歳年下の彼女と新潟へ帰ってきた。彼女は玉女短大1年生だけれど、私と同じ新潟の人間。彼女が短大を卒業したら一緒に新潟へ戻って結婚しようと約束もしていた。両家の親たちも将来はそういうことになるのだろうと、暗黙のうちに私たちの結婚を認めてくれていたこともあって、学生だった彼女は私のスケジュールに合わせて一緒に帰ってきたわけである。
そんな帰省中のある日。
彼女と二人で道の駅・越後出雲崎天領の里までドライブした帰りに、新潟海岸バイパスと呼ばれているR402号線沿いにある海辺にクルマのまま入っていった。
そこは新潟市内の海辺でも唯一、クルマのまま乗り入れても良い砂浜で、波ぎわをクルマで走ることができる広い浜辺なのである。父親のクルマがTOYOTA CAMRYの4WD(4輪駆動)だったから砂浜に乗り入れる勇気もあったわけなのだ。
日付はとうに過ぎていて、もうすぐ25時。
沖の遠くのほうでイカ漁船らしき集魚灯の小さな光の点がチラチラして見えていた。ゆるく波風が吹いているくらいなもので、真夜中の日本海の海辺にしては穏やかなほうだった。さざ波の音がムードを醸し出すように心地よく聴こえていた。
月あかりのおかげで、クルマのライトがなくても手元が見えるくらいの薄暗さだった。クルマの閉めたドアを背もたれにして砂の上に座り込んで、そのまま二人で何をしゃべるということもなく、しばらく水平線のチラチラした小さな光を見つめていた。
何も言葉はなくても気まずさは全然なくて、隣の静かな息づかいを感じているだけで二人の空気が成り立っていた。隣にいられるだけでいい。手を繋いで隣にいる……それだけでも十分満足しあえていた。
私は思いついたように
「美樹、ノド渇いてないか?大丈夫?」
と声をかけた。
「途中で買ったサイダー、もうぬるくなってるよね(笑)」
「それどころか、気が抜けてただのレモンジュース」
「飲もおっかなあ。楽しいからそれでも平気(笑)」
「なんもしゃべってないのに楽しい?」
「おと君は楽しくないの?」
「きっと楽しい。いや楽しい。ていうより平穏かな」
「じゃあずっと朝までこうしてても平気?」
「いや……風邪ひくかも(笑)」
そのときの美樹の笑う声がすごく好きだった。
25時を過ぎた真夜中だということさえも忘れて、そのまま夜明けのピンクに染まる空が見えるまで、のんびりとスローな空気で、どうでも良さそうなことを語り明かした。
帰りのクルマの中、美樹は何枚かあるCDの中からCarpentersのアルバム「愛の軌跡~ラヴラインズ」を選んでカーステに差し込んだ。それは去年、二人で一緒に買ったCDだった。1曲目から流せば良いのに彼女はスキップボタンを何度か押して曲を選んだ。
流れてきた曲は『Slow Dance』
この歌詞の中で、私も美樹もお気に入りの箇所がある。
When I saw you for the first time
I never thought that this could be
I never thought you'd come my way
I never thought I'd hear you say
Dance with me
(あなたと初めて会ったとき
あなたとこんなふうになるなんて
思ってもなかったのに……
私と一緒に踊りましょう)
◆◇𓏸✧︎✼••┈┈••┈┈
懐かしすぎて、あの頃に戻りたくなる。
あの真夜中の、あの場所に戻れたなら……
静かな夜
誰もいない
自分だけの
大切な時間
なのに...
寂しくて
貴方がいてくれたら
貴方と話せたら
何を言おう
会いたいな...
いつかは
さよならがくるって
わかっていても
受け止めきれないほど
心溢れる想いで
また
会える日が来るなら
その時は
言ってもいいですか
誰にも言えなかった
想いを...
Midnight time with you
I like that time the best.
『ミッドナイト』
夜行性の恋人は夜が更けてくると機嫌が良くなる。対して私はと言えばもう眠気を覚えている頃合どころかもう布団に入っていてもおかしくない。それでも何となく眠る気になれずに、こうして恋人の隣でソファに沈み込んでいた。傍らの恋人はワイングラスを揺らしているが、自分の呼気に含まれるアルコール臭にすらげんなりしている有様ではそれに付き合う気にはなれなかった。
自分の傍らでソファに沈み込んでいる恋人を見る。随分と眠たげにしているが、まだベッドに行くつもりは無いらしい。普段は実に健康的な生活の男だが、このところ度々会食が入っていたのが随分堪えているらしい。お疲れの恋人を癒してやるのはやぶさかではないのでこうして隣でワインを飲んでいるが、正直なところそろそろ眠気が来ていた。飲み干したグラスを置き、その手で恋人の顎を捕らえる。見返してきた目にあまりにも力が無くて笑ってしまう。軽く口付けてやるとじわじわとその目が見開かれ、次いで困ったように揺れた。「今はあまり付き合えないぞ」などと宣うので苦笑してしまう。
「余程眠いと見えるな。或いは卿の思う私はそんなにも鬼畜なのか?」
担がれて運ばれたくなければベッドへ行け、と促すと渋々動き始めた。横になった途端に眠りに落ちそうな男に再びキスを落とす。恋人はこちらに手を伸ばそうとする様子を見せたが、途中で力尽きてしまった。
『ミッドナイト』
誰もが眠る微睡。
けれど自身はそこには居ない。
そう、居ないのだ。
皆と同じではない僕は今日も今日とて愛し夜の誘い人となる
夜伽の相手は僕とだれか。
この身はだれかに捧げん。
身体を開き奥の奥まで。この身まで。
それが仕事、僕のやること。
僕はミッドナイトで飯を喰らう。
ミッドナイト
小さい頃はお化けの時間〜
若い頃は門限だー
そして今は
大変!もうこんな時間!早く寝ないと!
いっそ貴方が他の誰かのものだったならば、
ただ奪えばいいだけの簡単なことだった。
けれど貴方は私の血の繋がらない義姉であり、
一番近くて、一番遠い、絶対に手に入らぬ存在。
他の男のためにまとうミッドナイトブルーのドレス。
白い肌と柔らかな栗色の髪が美しさを際立たせる。
貴方は何も知らずに私のエスコートから離れ、
違う男の腕に手を添えて、私にその背中を向けた。
満月が浮かぶ真夜中の空の下。
貴方に伸ばした私の手はただ虚しく空を切る。
【ミッドナイト】
【ミッドナイト】
私は病院で看護師をしている。今日は夜勤で夕方に出勤した。病院自体はこじんまりとしていて、主に看護師の他に看護助手が2人行動している。
今日一緒に夜勤するその助手のひとりが、いわゆる"視える人"らしい。
〇〇号室にいつもいるとか、仮眠中に顔を覗いているとか。
今更そんなことで怯えることは無いが、話を聞くとやはり気味の悪さは感じる。助手は二人で行動、看護師は一人で行動することが多い勤務内容だが、真夜中の薄暗い廊下の中を移動する時は余計なことを考えてしまう。すぐ近くの病室に入れば人がいるのにも関わらず、日中の雰囲気とはまるで異なるから不思議だ。
まぁ、なんだかんだ言っても夜明けが近くなれば記録や報告をまとめたり、朝の食事や薬に廻らなくては行けないので、忙しさにかまけてどうでも良くなる。
今回も何事もない夜で良かったと、日中の職員に引き継ぎをした。
夕方お花屋さんで
チューリップを買ってきた
帰ってすぐ花瓶に生けた
まだ起きてる私
チューリップに目をやる度
可愛いくて綺麗
嬉しい 幸せだ
ありがとう
チューリップ
ミッドナイト
番組のオープニングテーマと、DJの陽気な声が、ラジオから流れて来る…ヘッドホーンで音を洩れないようにし乍ら、机の周りの明かりも小さくして、教科書とノートをわざとらしく広げて、軽快なトークに夢中になる…時折かかるリクエスト曲を小声で歌い、葉書きの内容に、相槌をうち、少し大人な話にドキドキして…楽しくて、ついつい遅く迄聴いて、翌日…というか、数時間後の授業て居眠りするんだろうなって、想像しながら、いつの間にか寝てしまう…
あなたのいないミッドナイト
人肌が恋しくなって、寂しくなる
窓から外を見上げると無数の星と月が夜の街を照らしてる
一人じゃないと思わせてくれる。
でもやっぱり、
あなたのいない時間はさみしくて恋しい
お題 ミッドナイト
ミッドナイト
自分の中に浸れる時間。
1人を感じられる時間。
時計の針がちょうど上を向いた今まさに24時。
みんなが寝静まる中こっそり家を抜け出して目的の場所まで歩いた。
冬の夜風は心地いいというにはあまりに肌寒い。
「…あーあ、ほんとにきちゃった。悪い子だねぇ、」
目的の場所に先生は既に来ていたみたいだ。
さして悪いとも思ってなさそうな声色でそういった。
ふたりで深夜のデート、なんてロマンチックじゃない?なんて誘いをしたのは私だったか先生だったか。
「先生と一緒に居られるなら悪い子でもいいんですっ、」
手を伸ばした先生の手をとった。
じんわりと冷えた指先から先生の熱を吸い取る。
「家の前まで、迎えに行ったのに」
拗ねたような口調でそういった。
ぎゅっと握られた手にまた力が入ったから手が冷えてたってことかな。
先生の一挙手一投足にどきどきしてはずかしい。
「…はやく、つれてってください」
「っ、もう…さ、乗って。夜はこれからだよ」
はじめてのキスはミッドナイト。
誰もしらないふたりのひみつ。
2024.1.26『ミッドナイト』
『ミッドナイト』
夜の12時まで、あと1秒。
時計を見ながらそうつぶやく。
いつもの週間。
今日もしっかり生きれただろうか。
生きててよかった。
そう思える日を追いかけて毎日を何気なく過ごす。
一日ってあっという間。
1年なんてあっという間。
死ぬまでの人生なんてあっという間に終わる。
今日も生きている。
良かった。
何もない明日が来る。
今日もお疲れ様。
自分にそう言ってあげて。
もう明日、いや、今日。
私は眠りにつく。
明るい日を待ちながら。
あと8時間。
私は夜勤中である。
勤務が8時までなので夜中になるといつも思う。
朝方まで何も無く落ち着いてるといいなぁ。
大体の人が休んでいるこの時間に働くのは少し寂しい。
「ミッドナイト」
針が12時丁度に重なったら
電気を消して
息を潜めて
隠れて
(ガラァンガラァンガラァン)
町外れにある大きな時計の鐘の鈍い音が鳴り響く
町外れの大きな時計の鐘が鳴り始めとともに
土の中からボコボコと亡霊たちが目が覚ます…
或る亡霊は他の亡霊たちに
「さぁ♪仲間達よ!今からパーティーの開始だ♪
一人でも多く仕止めた奴にゃご褒美をあげるぜ!」
亡霊たちは歓喜の声を高らかにあげる
亡霊たちは一行為して
町へ降りていった…
夜は全てを飲み込む。
私たちの眠らぬ恐怖さえ等しく胃に詰め込み、少女たちの夜が更けていく。さようなら、わたしのエデン。