ベルの音』の作文集

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ベルの音』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

12/20/2024, 3:03:25 PM

ベルの音

鬱陶しいとさえ感じたウェディングベルも
貴方と一緒なら鳴らしたい
幸せの象徴を、幸せをくれた貴方と

12/20/2024, 3:01:39 PM

ベルの音


フッフッフッ〜
やっと、やっと、五万ベル貯まったぞ~
これで、これで念願の蓄音機が買える!!! 

「蓄音機は有り難いことに売れたんです。次の入荷はまだ決まってなくて。」

、、、手から落ちたベルの音が店内に響いた

12/20/2024, 2:58:21 PM

作品No.264【2024/12/20 テーマ:ベルの音】


 優しいベルの音じゃ、絶対に起きられない。かといって、慣れてしまった子機の着信音でも起きられない。
 どうやったら、どんな音なら、すんなりすっきり起きられますか?

12/20/2024, 2:55:12 PM

ヒューッ───

ヘンリーは敵軍から放たれた砲丸が空を切る音で、ここが戦場であるという事実を思い出した。

激戦の果てに南の絶対防衛圏を突破されてしまった自軍は、後退せざるを得ず、ヘンリーもその南側に配属されていた兵士の1人である。
出撃当初10人いたヘンリーの所属部隊も、もう、ヘンリーと相棒のガルしか残っていない。


砲撃が止むまで塹壕に身を潜め、こちらの位置を悟られないように息を殺す。
周辺の塹壕にも3部隊ほど身を潜めているため、あのバカでかい砲丸が近くに着弾しようものならもれなく壊滅する。

「おいおい、また砲撃かよ。ハッ、ネズミは一気に潰そうってか。着弾の衝撃波が俺の長い左足に響くから勘弁してほしいぜ。空軍め、先にあのデカブツを叩けってんだ。」

「軽口を叩けるほどには元気なのかい。ガル、装填を頼むよ。ここからじゃ狙えないが、もう少し北上できたら高台から狙撃できるからね。」

ガルはおどけて、はいはい、と二つ返事をした。
そんなガルの様子を、ヘンリーは心配を隠せない面持ちで見つめる。


ガルの失った左足から、出血が止まらない。


昨日、別の部隊に合流するため突破された最前線から北上している途中、運悪くあの砲撃がすぐ近くに着弾した。
ヘンリーはちょうど木の影にいたため無事であったが、ガルの左足は砲弾の破片に吹き飛ばされた。

ヘンリーは直ぐ、持ち得る全てのもので応急処置を施した。
隻脚の兵士とか熟練っぽくてかっこいいだろ、などと額に脂汗を浮かべて笑うガルを支えながら、やっとこの塹壕まで後退できたというのに、無情にも死神は2人に迫ってきていた。


一向に砲撃が止まないため、ヘンリーも大人しく銃の手入れを始めることにした。
少し経ち、なぁ、とガルが手を止めて口を開いた。

「そういや、今日はクリスマスだったな。」

「あぁ、そうだったね。こんな戦場じゃなきゃ、みんな今頃美味いスモークチキンでも食ってただろうね。」

ガルは土煙の奥に見える、高い空を見上げて続ける。

「ガキの頃はいい子にしてりゃ、サンタが来るって信じてたんだぜ。リンリンッてベルを鳴らしながらな。…ハハッ、そんなの信じなくなってもう随分経つけどな…

今、リンリン聞こえてやがるんだよ、俺の耳にさ。」



ヘンリーは、ハッとしてガルに近寄った。
ガルの左足はこんなにも赤く、命を訴えかけているのに、ガルの顔はみるみる色を無くしていく。


ヘンリーは、ガルの力なく投げ出された手を掬い上げるように握った。
引き金のように冷たくなっていく盟友に、自分の熱を分け与えることができたなら、どんなに痛みが和らぐのだろう。


ガルのエメラルドグリーンの瞳が、ヘンリーを捉える。

「ガル」

「…はは…

なぁ、相棒。お前は、必ず、国に帰れよ。

サンタからプレゼント、貰えねえからな…」



その後に続く言葉はなく、ただ数回、か細い呼吸が漏れ、ガルは静かに目を閉じた。
それが相棒の、最期だった。



ヘンリーは相棒との約束を果たすため、北上を続ける。
ガルの亡骸は、弔うこともできなかった。
ヘンリーは彼が愛用していたジッポだけを持ち、激しい砲撃の中、迫る死神からひたすら逃げた。


途中、肉弾戦に巻き込まれた際に一度、ヘンリーは被弾した。
左胸に命中した弾丸に貫かれたかと思ったが、ヘンリーの左胸に走ったのは鋭い衝撃だけだった。

ヘンリーの左胸のポケットには、弾丸の跡がくっきりと残ったジッポがあった。



どうやらまだ俺には、ベルの音は聞こえない。

美しいベルの音は、俺が国に帰り着くまで、
ひょうきんで頼もしい相棒が、鳴らしてはくれないだろう。


ヘンリーは相棒の形見を握り締め、雪の舞う空を見上げた。

右手に握りしめられたジッポが、燻銀に鈍く輝く。




12/20 ベルの音

12/20/2024, 2:49:37 PM

耳元でリーンと音がした。
「ああ…もう戻れないや。」
目の前で誰かが笑った。いや、誰なのか分かっている。
でもその顔が、さっきまで記憶していた誰かと合致しない。
天使か悪魔か、それとも別の。
「本当に後悔しない?」
誰かが言った。
「うん。」
それは本当で、嘘。
もう後悔をしている。本当にこれで良かったのかどうか。きっと後で悔やむ。でも、ここにいる。
「後悔…しないよ。」
震える声で、挫けそうになる心で、僕は言った。

2024.12.20 「ベルの音」

12/20/2024, 2:48:12 PM

ベルの音
鳴り響くベルの音…
寝惚け眼で、目覚ましを探して、アラームを止める…ぼんやりした頭の中では、先程迄見ていた夢を、思い出そうとしている…しかし、何かを見ていた事は覚えているのに、何かを、思い出せない…
青空や、木々の緑、校舎等は、微かに覚えているのに…断片だけの連続だけど、慥かに、あの人も一緒に…

12/20/2024, 2:42:46 PM

【ベルの音】
 
 いつもどこかで音が聞こえる
 小さな音だが、確実な聞こえる
 鈴を転がしたような、金属のふれあう音
 
 あれは私を呼んでいる
 遠い世界から救いを求めているのだ
 今にきっと迎えが来るはず…
 
 その時、まばゆい光が広がった
 ほら迎えが来たのだ
 光の中目を凝らすと
 カーテン をつかんだ母親がたっていた
 
  いつまで寝てるの、学校遅れるよ
 
 私は二三度まばたきをして、目覚ましを止めた

12/20/2024, 2:39:25 PM

ベルの音



チリリリリ


また誤作動かな。


火災報知器のベルの音を聞きながら走る。


自分の前を若造が進む。
入社してきた頃は酷く陰気でどんよりしていたが、
仕事ぶりは良く真面目な奴だ。
若造が来るには草臥れた会社になぜこんな奴が、と
入ってきた時には首を捻ったものだ。
一年くらい経つとぽつぽつと話すようになり、
ある時急に身なりを整え出した。

仕事中は作業着だが、帰る時間にはこざっぱりとした
姿になり、服も靴も変わった。
お、こりゃ彼女でも出来たか?と仲間内で沸いていたが、
なにせシャイな奴であるため、相手から話すまでは
そっとしておこうということになり、
その服イカすなあ!とか、お!その色似合ってるぜ!と
とにかく褒めてやろうという姿勢で接していたが、
唐突に白黒グレーに染まり、
ひょっとして振られたのか、彼女の意向なのか
みんなでどよどよしているうちに季節は過ぎ、
微妙に似合わない色や形の服着るようになったが、
顔が晴々としており、服の趣味は変だが身綺麗にして
シャキシャキ動く様子は何か吹っ切れたように見える。

何があったのか聞いてみてえーと飲みに誘うが
下戸らしく、いつも誘ってくれてありがとっす、
でも帰ります。と答えるだけで飲み会に来ない。
今時強引に誘うと飲みハラになってしまう。
人手不足の業界だ。ウザく思い辞められては困る。

まっすぐ帰るということは、やはり女がいるのかもしれない。
ここ数ヶ月、貯金がしたいと言い出して
上司から別の仕事を振られるようになっており、
仕事場が重なるシフトが少なくなり、益々話す機会が減っていた。
金が欲しいということは、将来を視野に入れた相手が
出来たのかもしれない。
コイツは仕事の前にはビルの図面や配線を事前に覚え、ここの配線はこうなっていて多分アレコレが必要になる
と予測して準備をする。
そしてそれが外れたことがない。
それを驕ったこともなく、
直るとよしよしお前はまだやれるとポツリと呟いて
背中を見せる。
多くを喋らないがいい奴だ。


今日は久々に同じシフトになった。


仕事の合間の雑談としてそれとなく、それとなく聞いてみたい。
この間風邪引いてたけど治ったか?とか、
帰りに履いてる靴かっけえな、どこでかってんだ?とか
オレも洒落た服着てみてえけどトシだしよォ、
何着て良いのかわかんねえし見立ててくんねえか?とか
いきなり私生活のこと聞くのもアレだし、なんとか距離を縮めて色々聞きたい。

要するにこの無口なヤツが気に入ってるのだ。


今もスタスタと小走りに現場に向かい、
古い火災報知器を調べている。
けたたましい音を立てていたベルのスイッチを切り、
中の様子を調べている。
周りに火の気はない。煙もない。
古いビルでは時々こういうことが起こる。
センサーが原因っぽいすね、どうします?

火災報知器の中を開け、指示を聞いてくる。

中を見ると錆びついた部品が見えた。
このビルも設備も耐用年数を超えている。
そろそろ建て直す話がチラホラしているが、
資材の値上がりも激しく、人手も少ない。
騙し騙し使うしかない。
部品を頼んどくわ、と答えて、
普段の点検作業のため移動を始める。

ベルの音で思いついた。
そういえばそろそろクリスマスだよなあ〜。

よし、自然だ。

お前どうすんだー?オレは孫のサンタさんやるんだぜ。
トラクターとかデカい車が好きでさァ、
今年はショベルカーが欲しいって言ってたよ。
稼働部が多くて無茶な動かし方しても壊れにくい
頑丈なの用意してるんだよ。
身振り手振りで説明してるのを、ふんふんと聞いて、

金と時間かかるけど、産業機械作ってる会社が
くれる優待品が凝ってて凄えっすよ、
株買うのめんどくさくて変な拘りなければ
ネトオクでも売ってますよ、と教えてくれた。


ほう、それは良いこと聞いた。
休憩時間に調べてみるよ、と答えて我に帰った。


違う、そうじゃねえ。


あー、お前はクリスマスどうすんの?と聞いたら
遅番シフトっす、と返事が返る。
クリスマスに予定空けたいやつの代わりに入ったらしい。

色気がねえ。

お前は良いのか?
プレゼントは娘に渡しておけば良いし、
なんなら変わってやるよと言ってみたが、
予定もないし、あんま興味ないんで、と答えてくる。
どうも本当に彼女らしき影がないようだ。
なんだつまんねえ、少しがっかりしていたら、
ヤツがポツリと呟いた。


そうだ、ちゅーるくらいかってやろうかな。

ちゅーる、自分でも知ってる。
猫が喜ぶおやつだ。



はあ?お前猫のためにめかし込んでんのか??



思わず叫んでしまい、変なセリフが古いビルに響いた。

12/20/2024, 2:35:59 PM

「先輩、頑張ってください!」

喉が痛い、酸欠で頭がくらくらする。自分の大熱唱の声が頭に響いて輪をかけてくらくらする。マイクを握る手にも力が入らなくなってきた。
腹立たしい。非常に腹立たしい。なぜこの様な目に遭わねばならない。

「こんな馬鹿な除霊の仕方があるか!!」
「除霊じゃなくて結界です」

霊能者の弟子とかいう青二才がすかさず訂正を入れる。
「先生は大事な用を済ませてからこちらに向かいます。それまで霊を近づけない為に大熱唱してください。それが結界になります。具体的には90から100デシベルとかそのくらいのやかましさで」
等と言うものだから、言われるがままされるがまま歌い続けている。選曲や間奏や前奏の間にも、クソデカハミングや意味の無い大声を上げるなどしなければならず体力がもう限界に近かった。

「先輩!頑張ってください!あと5曲で交替です!」
「佐林!祠壊したのはお前なのになんで俺がこんな目にあってるんだ!」
「般若心経入れますね」

聞こえないふりをしやがる。つらい。つらい。つらい。早くこの時間が終わってほしい。
霊能者の弟子がおもむろにスマートフォンを手に持つ。

「先生、事務所の鍵閉めに戻るらしいのであと1時間延長お願いできますか」
「くたばれ!!!」

今日一番の腹からの声が出た。

12/20/2024, 2:33:27 PM

(ベルの音。)🦜

   あのね
     ベルの音には・・・ 
       その空間を清めたり
     (結界。)を作る
            作用が有るんだね。🦜

      ・教会のベルの音。
      ・仏閣の梵鐘の音。

     ✣ネガティブな心を
       ポジティブな心に変えて、
      穏やかな、清々しい
          気持ちにさせるんだね。🦜
         (でもね)

    「クリスマスの、
       ジンクルベルは、
          どちらかと言うと
       華やかな、ウキ、ウキ。
           する音色なんだね。」

         其れで、

   【娘すずめ、しゃん。を
     クリスマス パーティー。に
        誘っても
     色気より食い気で
       全然、つまらないんだよね。】

    ❞大人ぶっても、まだまだ
            子共なんだね。❝

12/20/2024, 2:29:46 PM

『第一話』

あなたは初恋の人を今でも覚えていますか?

初恋はいつで、その初恋は

きちんと終止符を打っていますか?


だいたいの人は、

初恋は初恋のままで

いつの間にかその淡い想いだけが

心の中に残っている状態だと思う。


良い思い出だけの初恋がきっと多いだろう。


でも、私の場合はこの思い出は

きっと初恋とは呼べないかもしれない。

淡くも甘酸っぱくもない

思い出だけが心に未だに残っている。


私は、『初恋の君』に

想い伝えた覚えもないのに

君が私に言った

『嫌い』の言葉が

私の初恋が全て嫌な思い出に変わった。


人に嫌われると言う意味が

良く分からなかった心に

突き刺された言葉は

今でも抜けない棘のように

思い出したくも無い思い出になった。


初恋の君の名前も声も顔も

忘れたのに

残り続ける言葉は時として残酷だ。


君にとっては忘れた言葉なのに

私にはこの言葉がどうしたら抜けるか

未だに分からないでいる。



初恋が良い思い出で終わっているからこそ

誰かを好きと言う気持ちが

分かるのかも知れない。

12/20/2024, 2:28:17 PM

〚ベルの音〛

しゃんしゃんしゃん。
と今はまだ小さく聴こえてくるベルの音。

僕らの間に、すき間ができる。
小さな星のかけらを入れたくらいに。

12/20/2024, 2:23:47 PM

このアプリを入れて初めてのお題が「ベルの音」だった。あー期待外れだな、と思った。クリスマスが近付いてきているからこそのお題。季節感のあるそれは、連想ゲームをしていればすぐに出てきそうな言葉だな、と。日常生活を送る中で、なかなか出てこないようなお題を期待していたのだ。
 しかし文字を打ち込み始めると、その考えは変わってきた。
 「ベルの音」で何も書くことが思いつかない。期待外れだ残念だという気持ちをそのまま文章にしたのが、冒頭の部分である。そこで、自白のような形で作文するのはほぼ初めてだと気付いたのだ。これはなかなか面白い。これはわたしの印象が間違っている可能性もあるが、純文学を書いているみたいで賢くなった気になれる。
 趣味で小説を書いているが、読者の反応を気にし過ぎてしまう為、ここ最近は自分の好きなように書くということができていなかったのかもしれない。短い上に、なんの結論も出ていないこんな文章を、なんの気負いもなく自分の手から離すなんて、初めての経験だ。
 続けていきたい。

12/20/2024, 2:23:20 PM

ね、聞いてえ!
3組のハルナったらねー、
「彼と出会ったとき、鐘の音がしたんだ。だから、彼は運命の人なんだ ハート」
なんて言うのよお
おっとめ〜
いやあ、恋に落ちると、世界は薔薇色ですかあ?って感じ…
(りーんごーん♪)
あれ? あれ誰?
ええっ! タカギ?! へえ…   タカギって横顔イケてんだ…
ん?
いま…鐘…鳴ったよね…?
ええ!! じゃあたしの運命の人って…タカギ…
え? 空耳?
いや、鳴った鳴った! 耳元で確かにリーンゴーンって! 鳴ったんだって!! 鐘の音!!

お題:ベルの音

12/20/2024, 2:23:09 PM

「ベルの音」

人々への贈り物を満載したそりが雪道を翔る。

もみの木にはイルミネーションが輝き

ベルの音が幸福と喜びの色に街中を染め上げる。

赤い服を着た白髭の好好爺の高らかな笑い声は
聖夜を寿ぐ。”Merry Christmas!“

12/20/2024, 2:22:46 PM

カーン、コーン、優しくて、暖かい音色、はらはら降る雪が頭に浮かんだ。学校で聞いたハンドベルの音、とても綺麗だった。

12/20/2024, 2:17:28 PM

寝る間際、リビングのソファでホットミルクをすする。



チリン


こんな夜中に誰か来たようだった。
寒い夜をまとい連れてくる輩はどれほどかとドアを開けてやる。
いかにも不機嫌だという顔をしてやろう。そうして相手を困らせてやる。そう思っていたが、客は全くの予想外の人物であった。

「…え、あ………」

「来ちゃった」

頬を赤くしながらも僕の目をまっすぐとみてくれる。そんな、まさか…本当に?
これは夢なのではないかと頬をつねってみる。夢じゃない…夢じゃないんだ!

「ずっと…ずっとあいたかったです!」

またあなたに会えるだなんて!

12/20/2024, 2:17:04 PM

ベルの音


♪ジンゴーベー
ジンゴーベー
すっずっがーなる〜

12/20/2024, 2:12:16 PM

ベルの音、目覚ましの音
今日は休みだから、いつもより遅い時間
観たかった映画を観に行った👀🍿*゜
楽しかったし勉強になった。

12/20/2024, 2:09:08 PM

お題『ベルの音』

私は昔、クリスマスの日の朝は、起きてから一番最初に会う父と母に「おはようございます」と挨拶をしたら、直ぐにクリスマスツリーの下を確認していた。そこには、確かに前から言っていた欲しい玩具がそこにいた。狂喜乱舞…と言っても差し支えないほどに喜んだ。

正直、父と母から贈られても嬉しいが、サンタさんの方が余程嬉しかった。

欲しいものが絶対に手に入るというのも嬉しかったが、本当のところ、実際に会ったこともないような人が、自分が望むプレゼントをくれる、という不思議さが面白かった。
そして、大人たちは皆その存在を知っていて、彼らにだけは聞こえる音や気配があることも、また面白いと思っていたのだ。

よく音の響く廊下を、物凄い足音を立てながら走り、祖父母に「ねえ、サンタさんが来た音、した!?」と扉を開けつつ聞く。
すると、花が咲くようなとびきりの笑顔で「うん。」と頷く。私が「本当!!」と跳ね上がるほど喜べば、「シャンシャン、って音がしたよ」と更に言及してくれる。

てっきり、当時の私は、サンタさんの来た音が聞こえたから、祖父母はこんなに嬉しそうなのだ、と思っていた。

今となっては、私に向けられた、愛おしさや微笑ましさだったのだと理解出来る。子どもらしくて可愛い、と言われるが、当の私からすればちょっと恥ずかしい話である。

そろそろ、私はベルの音が聞こえるような年齢だ。
サンタクロースさんを労うために、当日は、クッキーとミルクを持って、会いに行こうと思う。

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