『ベルの音』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ベルの音
昭和なら黒電話のベル
アニメなら美女と野獣のベル
呼び鈴や鐘を思い出すが
フランス語では
素晴らしい、美女の意味
駅のホームの発車ベル
駅弁を買い込んで慌てたっけ
旅立ちと別れを繰り返し
日常の目覚まし
ベルの音に、今も追われてる
いつだって僕らを支配して
助けたり脅したり時間を伝える
おごそかで神聖な響きもある
感動して泣くことも
ベルの音は、きっと応援歌
『ベルの音』
ベルの音がきこえたような気がする。
私は、いい子だったからプレゼントもらえるよね!
もしもらえるなら、お人形さんがいいな!
おてがみもかいたし、サンタさん、早く来ないかな〜?
今日は彼女が仕事が遅くなっていて孤独の時間を過ごすことになった。
彼女が恋しくて、胸を締め付けられる。心の空洞の寒さに耐えられず、ソファの上だと言うのに膝を抱えて小さくなっていた。普段あった視界の色が褪せて灰色に見えていく。
普段、彼女がこういう時間を過ごしているんだなと改めて痛感する。
元々寂しさには弱い方だけれど、彼女を好きになって、一緒に暮らすようになってからはずっとそばに居てくれた。ずっと笑顔や彼女の温もりが近くにあった。
だからこそ、寂しさが心へのダメージを受ける。
ああ、彼女が本当に大好きなんだ……。
ピンポーン。
「へ?」
今は夜で、こんな時間に配達なんて来るわけがない。
俺の心になにか予感を覚えて立ち上がって玄関に向かい走り出した。
迷いもなく玄関の鍵を開けて扉を開く。
「わっ!!!?」
両手に荷物を抱えた彼女が、目を丸くしていた。
その瞬間、心が暖かくなって、無くなっていた色が華やかに色付いていく。
「どうしましたか?」
俺の表情を見て、様子がおかしいと察した彼女が不安の顔を向けてくる。俺は両手に抱える荷物を取ってサッと廊下に入れて置く。そして彼女を玄関の中に引き入れて、バタンと言う音が聞こえる時には彼女を抱き締めていた。
「おかえり」
心の底から安堵の声がこぼれ落ちる。
「……ただいまです。遅くなりました」
「うん、寂しかった」
俺は抱きしめる力を強くする。彼女の温もりが腕から、身体から広がっていった。
「普段は私がそんな寂しい思いしているんですよ?」
「うん、この時間つらいね」
ほんの少し力を抜いて彼女の顔を見つめて、苦笑いしてしまう。
彼女は思い知ったかと言わんばかりの、悪い笑みを俺に向けてくれる。
「耐えられるようになっちゃダメですよ」
「え!?」
「ずっと私に夢中でいてくださいね」
その言葉に力が抜けるけれど、心の底から笑いが込み上げて口元が緩んだ。
「安心していいよ。ずっと夢中だから」
そう笑顔で返して、彼女にキスをした。
おわり
二一八、ベルの音
“ベルの音”
チャイムの音、ものすごく怖くて嫌い。
何か具体的なきっかけがあるわけではなく、他人が私の家に訪問してくるという感覚が恐ろしく、憤ろしい。
今日は数回目の私の誕生日だった。
1 すごく好きな財布を手に入れた。
2 好きになりたての彼に祝ってもらえた
3 これみよがしに大好きな国語教諭にかっこいいと言えた
4 大好きな君に誕生日プレゼントをもらえた
5 あの女の子からおそろいのネックレスを貰った
6 母、兄が体調不良であった
来年はどう過ごしているのだろうか。真実は来年の私にしか分からないけれど、来年の私は、昨年の私の語彙力の低さに失望していることだろう。
4 ベルの音
――リン……チリリン――……。
あー。ご飯の時間だ。
――リリン…チリンチリン――……。
あー……。お風呂の時間だ。
――リンリンリンリンリン……。
ああー……。子作りの時間だ……。
いつからだろうか。
ヒトが中心だった世界は滅び、それに、成り代わったのが大猩々(ゴリラ)たちだ。
謎の病原菌によって、感染した大猩々は、肉体と知識をヒト以上に進化させた。
筋肉隆々であった大猩々たちは、病原菌により、さらに、逞しい巨躯へと変貌をとげたのだ。
知性を手に入れた大猩々たちは、進化した最強の遺伝子を持った大猩々と、ヒトが交尾すれば子がなすのではないか、と考えていた。
人類と大猩々は近縁な類人猿……。
これは、実験的であり。そして、彼らの性欲を満たすはけ口としても使われた。
今、ヒトは、ベルの音一つで、規律を守って生活をしている。
……慣れれば快適、と言い聞かせて。
【ベルの音】
隔てられた壁越しに触れ合う手と手
同じ髪型に同じ顔
だけど性別と服装、
合わせた手の位置が少しだけ違っていた
片方が笑えばもう片方も笑って
もう片方が首を傾げれば片方も反対側へ首を傾げた
辺りは暗く何があるかわからない空間だったけど
お互いに触れ合っていればその暖かさを感じるとともに
少しだけ周りが明るくなった気がした
片方がもう片方の場所に行きたいと
直接触れ合いたいと思うようになった
こんな暗闇の中
心細い時にいつもそばに居てくれる
もう片方の場所へ行って寂しさを埋め合いたかった
お互い言葉がなくても胸の内の本音が
痛いほど伝わっていた
お互いを隔てる壁を何度殴っても向こう側へ届かない
拳も胸も痛くて泣き出してしまった時
初めて反対の表情を見せたもう片方が歌を歌う
その声はとても上手とは言えないほど
滑舌が悪くて笑ってしまう片方
その歌声で何故だか心から安心できる気がした
泣き止むとその歌を教えてくれるもう片方
言葉は無くともお互いの心境は
手に取るようにわかったから
片方も歌い出す
2人の歌は暗い空間の外側へ漏れ出して
誰かのそばを通り抜けた
2024-12-20
ベルの音
「○ねよ!」
そう言われて打たれ、地面に這いつくばう。相手は空手家の先輩だ。私のひょろひょろの体で到底太刀打ちできるわけがない。毎日のように打たれて蹴られて踏みにじられて、私の心身は痣と傷だらけ。きっと私はきらきらな人生の線路から脱線して、もう救いようのない状態なんだろう。
親からの虐待にクラスメイトや先輩からのいじめ。先生やカウンセリングの人に話しても大袈裟だと言われる。私はこのとてつもなく広い世界で1人ぼっちなのだ。こんな人生楽しいどころか死にたいほど苦しい。…あぁ、○ねばいいのか。今まで何百回と言われてきただろう。今さら気づくなんて、やっぱり馬鹿だなぁ、笑
「4番ホームに電車が参ります。危ないですので、黄色い線の内側までお下がりください。」
放送と同時に耳をつんざくような音量でベルがなる。こんなにうるさかったっけ、。普段はあまり気になるような音じゃなかったのに。…あ、こんなこと考えてる場合じゃない。4歩くらい歩いて、線路に飛び込む。私の線路も、こんなふうにまっすぐだったらよかったのになぁ、。そんな思いと同時に後ろから大量の目線を感じる。最後まで最悪だn ドンッ──
最終列車のベルの音。
今年ももうすぐ終わる。
この列車に乗り遅れてしまったら、年を越えて新しい一年に出会うことが出来ない。
ベンチに一人座る男。
最終が行ってしまいますよ、と声をかけるが、その場を動かない。
うつむいて、何かを口ずさんでいるようだ。
そっと男の顔を覗き込むと、穏やかな笑顔で、クリスマスソングを歌っていた。
「年を越えることは、難しいのですね」
彼は歌いながら、コクリと頷いた。
列車のドアが閉まり、ゆっくりと動き出した。
男は顔を上げ、列車の窓を凝視する。
いつしか歌うことをやめ、その目には涙を浮かべていた。
そして、窓の向こうに妻と娘の姿を認め、彼は泣き笑いの表情で、二人に手を振った。
「クリスマスは、楽しかったですか」
答える代わりに、男はまたクリスマスソングを口ずさむ。
「それなら、素敵な人生だったじゃないですか」
彼は頷き、私に右手を差し出した。
私はその手を取り、彼をゆっくりと立ち上がらせた。
そのまま、改札へと向かう。
駅構内のスピーカーから、ベートーヴェンの「交響曲第9番ニ短調作品125」が流れてくる。
「第九」、駅長の趣味だったな。
昭和の名残りは、この駅にも根強く残っている。
私達が変えていくか、これからも守り続けるか。
振り返ると、男が目を細め、曲に聴き入っているのを見て、まあしばらくこれでいいか、と心に思った。
改札の向こうで、二人の老夫婦が待っている。
男の両親だろうか。
彼は二人の姿を認めると、一瞬目を丸くして、その後すぐに満面の笑顔となった。
この瞬間が、この仕事の醍醐味だ。
男は老夫婦と再会を喜び合い、私に礼を言うと、三人肩を並べて駅を離れてゆく。
その背中に、「第九」のメロディは妙にマッチしていた。
駅長の趣味も、なかなか悪くない。
ホームに戻ると、すでに最終列車は走り去っていた。
次の停車駅は「令和7年」駅。
今私がいるこの駅は消え去り、人々は新しい駅で降りて、新しい一年を始める。
来年も、イイ年でありますように。
『ベルの音』
ベルの音が聞こえる。非常ベルの音。
ここはマンション、近くの部屋で火事が起きたらしい。
はやく逃げなければ。
だが火の手はすぐそこまで迫っており、煙も充満していて視界も悪い。息も苦しい。
だんだん視界がぼやけてきた。やばい、体に力が入らない。
あぁ、明日は彼女の誕生日なのに。
プロポーズしようと思って、指輪も買ってたのになぁ。
悔しいが、もう俺はダメらしい。
意識が遠のいていく。
未だに甲高く鳴り続ける非常ベルの音だけが、廊下に虚しく響いていた。
【ベルの音】
Ring Ring Ring!Ring Ring Ring!
「さぁ、今夜も年に一度の大イベントだよ!」
「さぁ、仕事だ!仕事だ!」
年に一度。
僕達はあちこちの国から集まり、あちこちの国へと散っていく。
そう、僕達はサンタ。
今夜も夜が明け子供達が起きるまで急いでプレゼントを運び配らなければならない。
それはもう一分一秒も無駄には出来ない。
こっちからしたら地獄のような所業だ。
ただし、煙突や窓がなければ僕達は家には入れない。こんな世の中だ、窓の鍵なんてよっぽどでなければ空いてなんていないだろう。
それに僕達の姿は純粋にサンタを信じてくれなければ見えない。
だってそうだろう。自分の寝てるとこに大の男が現れたら…即通報されて牢獄行きだ。
さて、話が脱線しちゃったけど。
僕達は、朝目が覚めて。
枕元にあるプレゼントを見つけた時のあの喜びと驚きが入り交じった子供達の笑顔が大好きなんだ。
…本当だよ?
だから、今年も楽しみに待っててね!
「ベルの音が聞こえる───」
慎太(しんた)♂︎ 伴(とも)♀︎
実話じゃないです( ˙꒳˙❌)
。.ꕤ………………………………………..ꕤ.。
慎太『なぁ、伴。』
伴『ん?どうしたの』
慎太『なんか今聞こえなかったか?』
伴『こ、怖いこと言わないでよ ・᷅ࡇ・᷄』
慎太『いや、なんか聞こえた気がしてさ』
伴『き、気のせいだよ ( 'ᢦ' )アハハ』
リンリン…
慎太『ほら、やっぱりなんか聞こえる』
伴『わ、私も聞こえたよ (O言O)』
リンリン…
慎太『…これ、すずの音か?』
伴『いや、あれじゃない?
あのぉ、そう!サンタが乗ってるソリの
ベルの音だよ🔔!』
慎太『あぁ、言われてみればたしかにな
でもよ、今の時期にベルはおかしくね?』
伴『でも、それしか考えられないんだけど』
慎太『馬鹿だなꉂ(ˊᗜˋ*)
近所の人が鳴らしてるとかまだあるだろ』
伴『……⚆_⚆ウン』
慎太『ꉂꉂ(^ᗜ^)オイ、ワラエル』
伴『ま、まぁサンタのベルでいいよね!』
慎太『まぁ、いいんじゃね?
そう思っててもよ』
伴『なら、サンタのベルの音が聞こえたって
自慢しよーっと (ृ ु*´・∀・`)ुウヘヘェ』
慎太『うわ(ᯅ̈ )
ヤバ』
伴『( ㅎ-ㅎ).•*ギロリ』
慎太『(¬¬;)』
ベルの音
ベルの音って、何か自然と気分が高揚する。何かとんでもないことがおころうとしてるんじゃないかというワクワク感みたいな
こんな温かみがありポジティブシンキングにさせてくれる音がこの世の中に、身近に存在してくれることに感謝
凶や厄、病気、怪我のようなあらゆる負の要素を持ってる人もこの音が鳴ってる時だけは、福神が憑依してるだろう
【ベルの音】*193*
スマホの通知音…
それぞれ音変えたりはしてないんだけど
微妙に違いがあって
自分だけわかる『あっ!』がね、何気に上がる♪
それにしても柳楽くんかっこいいなぁ
いつからだろう
ファミレスのボタン、バスの停車ボタン、会計で店員を呼ぶチーンと言うベル、神社の鈴、ベルやベルににた音のするものなどを押すことに興味がなくなったのは、、
大人になっていくんだろうな。
嬉しいような、寂しいような…
1週間ほど前、旅行に行ってきた。住んでいる地元よりもはるかに都会。大きな駅に電車がひっきりなしに出入りしている。発車ベルをずっと聞いていたので帰ってからも幻聴に近いほど聞こえていた。
つくづく都会の人はあの忙しなさに慣れていてすごいなと思う。私は1日居ただけでベルの音に翻弄されたというのに。駅によってメロディも違った気がする。また行きたいな。
店員として呼び出されるなら電子音よりも金属音の方が良い。キンとしているのに長閑な音はどうしてか人を焦らせない。「はーい」という間延びした声が後に続きそうなレトロ調を求めて、コーヒー好きでもないのについ高価な喫茶店に入ってしまう日もある。毎日毎時、時には毎分聴き続ける警告音じみたブザーから、一時でも目を背けたいのだ。
お題「ベルの音」
《ベルの音》
けたたましい 耳をつんざくような 突如鳴る リピートに次ぐリピート 目覚し時計 置き電 火災報知器 リンリン ガランガラン ゴーンゴーン ヂリリリリリリリリ シャンシャンシャンシャンシャンシャンシャンシャン トナカイのそりから響く
「ベルの音」
「発車のベル」
国鉄時代のベルに戻ってあの頃に戻りたい音
あの子は今も居るのだろうか?
「黒電話のベル」
同じ黒電話でも製造機種によって違うらしい
もしもしは電話の合言葉
「教会のベル(鐘)」
もうすぐサンタがやってきますね。
「もろびとこぞりて」「荒野の果て」で迎え撃ちに(え?)
「喫茶店のベル」
昔々の話。ナポリタン、パフェ、ココアがワタシの定番メニュー
いらっしゃいませ。顔馴染みの店長の嫁さんの声
「ハンドベル」
「クリスマス」を知らせる音。ニコライさんをお願い出来ますか?
「卓上ベル」
飼い猫に教えたらそりゃあもう五月蝿いでしょうね
飼い主、メシ!飼い主、ちゅーる!て呼び出しの嵐
「呼び出しコール」
注文時に呼び出される受信。番号札じゃなくなってた
「福引き」
1等が当たれば豪快に鳴らされるあの鐘を鳴らす(以下略)
「ベルの音」
チリンチリン、
これが僕がきた合図だよ。
祖父は恋人に会いたくて道路から2階の部屋にいる恋人に知らせていたらしい。
旧家の出身の祖父には恋愛結婚なんて認められなかったらしいが、その人と結婚したらしい。
相当惹かれあってたんだね。
だけど、戦争が原因で二人は離婚させられ、
祖父は私の祖母と再婚した。
お見合いだったらしいけれど、
写真の中に一枚、
祖父が後ろから祖母を抱きしめていて、二人とも何か楽しいかったのであろう、ニコニコ笑ってる写真を見つけた。
愛し合ってたんだと思う。
祖母が重い病気になっても、ずっと祖父は支えてた。
頑丈だった祖父の方が先に亡くなった訳だけど、死ぬ間際に
「あいつを残しては死ねん。。」
と言っていたそうだ。
私も、もし貴方より先に逝くことがあったら、
「貴方を残しては先に逝けない」って言うのかな…
『ベルの音』(創作:ポエム)
あの丘のベルを鳴らすと恋が実る
どこかで聞いた
そんなジンクスを胸に抱きながら
ひとり静かにベルの音を立てる
わたしの恋する かの人へ
遠く遥かな かの人へ
風がベルの音を運んでくれたなら
かの人の頬を優しくなでることだろう
わたしの恋は実らない
雲の上の かの人へ
それでも今も
ベルの音を送り続ける
想いを風に乗せて