ベルの音』の作文集

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ベルの音』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

12/21/2023, 12:00:13 AM

非常ベルが鳴り響く
サンタの格好をした俺は子供を抱えて走っていた

「くっそー!絶対に死なせねぇぞっ」

クリスマスに火事だなんて有り得ねぇ…
イルミネーションを台無しにする黒煙と業火に
舌打ちする

「お兄ちゃん…怖いよぉ」

「大丈夫だよ。パパやママに喜びを届けるのは
サンタクロースの仕事なんだから!俺を信じてくれ」

突破口はもう見えている
あと少しの辛抱だ


#ベルの音

12/20/2023, 11:46:38 PM

【ベルの音】


ぜんまい仕掛けのからくり時計
正時のベルが鳴るたびに
文字盤下の扉が開く

左手からは男の子、右手からは女の子
カタカタ歩いて二人は出会う

刻の数だけベルが鳴り
刻の数だけ口づけを

ベルの音が止まるとすぐに
二人は回れ右をして
元の扉に戻って行く

時計の針が正時を指せば
二人は何度も再会し
刻の数だけキスをする

いつしかぜんまい巻き切れた
時計は動きを停止して
静かに静かに時を止めた

二人は口づけを交わしたまま
静かに静かに時を止めた

ベルの音はもう鳴らない
永遠に二人の愛を閉じ込めて

12/20/2023, 11:18:19 PM

ベルの音が聞こえて
鳩たちが飛び去っていく
天使の羽の音のような音で

12/20/2023, 11:10:59 PM

とある一室。
目覚まし時計のベルが鳴り響く。
そのベルは、昼を過ぎても夜になっても、ずうっと鳴り続けていた。
その横には、二度とそれを止めることはない手が横たわっている。
ベルは鳴り続けた。
まるで、本当はまだ生きていたかったのだ、と代わりに告げているように。
という妄想で、今日も生きるか、と思っている。
そんな朝。







「ベルの音」

12/20/2023, 10:41:49 PM

太陽光パネルのついた紺色の屋根とクリーム色の壁の古びた一軒家に長蛇の列。
扉横の看板に白い文字で、“お代はいりません。線香に火をつけて、席に座ってお待ち下さい。”と書かれてある。
線香は、さっき受付でもらったコレのことだろう。
どこかの遊園地的なところに来たと思ったが、やはり少しずれている。

2時間ほど並んで、ようやく中に入れた。
店主は若い女性に視えたが、見る者によって老婆や大男に視えるらしい。
“メニューはこちらで”
三角に折った画用紙の筒と、奥には線香立てが置かれている。
なるほど。此処に設置すると自動的に注文したことになるのだな。
それにしても、この店に小学校時代の友達の家に遊びに行った時の感覚。いえば懐かしいものを感じるな。

12/20/2023, 10:40:00 PM

「はぁ~……最高」
 クリスマスイブの夜。目の前では彼女が酔い潰れている。家飲みだからと、甘いワインを調子に乗って何杯も飲むからである。
 でも幸せそうな顔をして横になっている姿を見ると、このワインにして良かったなという気持ちになる。
「そのままそこで寝たら風邪引くよ」
 起こそうと彼女の肩を軽く揺らす。
「うぅん……」と小さく呟くと、彼女はこちらに向かって両手を広げた。「抱っこー」
 子供か! でもかわいい!
 彼女を優しく抱き上げ、寝室へ入り、ベッドの上にそっと置く。
「おやすみ。寝たらサンタが来るかもしれないよ」
「この歳で?」
「そうそう。サンタは良い子にしてた人のところに来るから」
「……欲しいもの、あるよ」
 彼女がまたこちらに両手を広げた。
 その肩の下に両手を滑り込ませ、ぎゅっと力強く抱き締めた。

 隣の部屋のテーブルの上には、寝ている間に置いておこうと思っていた、小さな箱に入ったプレゼントが用意してある。
 まぁ、それはまた明日渡せばいいか。
 欲しいもの、サンタが連れてきてくれるといいな。

 遠くからベルの音が聞こえた気がした。


『ベルの音』

12/20/2023, 10:18:35 PM

毎日同じ時間、同じ音とともに出発の時を迎える。
朝のホームはひんやりと冷たくて、眠気でとろけそうになっていた自分の体を元に戻してくれる。

思えばベルの音で一喜一憂している。
乗り遅れたことも、ちゃんと乗れたことも示してくれるベルの音。ギリギリの時間に着く電車に乗っているので毎日極限状態なのだ。同じ電車に乗っていると、見知った顔が増えていく。

わたしの使う沿線は、ご老人や、身体、または精神的に障がいを持っている方が多く使っている。だから毎朝何かがおこる。あるときはご老人の昔話に耳を傾けたり、閉所恐怖症の男性と会話して気を紛らわせたり、綺麗なご婦人に声をかけられて舞い上がったり、二重人格っぽい男性のわたしには見えない誰かとの会話を聞いていたり…。

なんだかちょっとヘンテコな毎日
たまに怖いと思う時もあるけれど、人が人といることで人になれるなら、わたしは今日も寄り添おう。

12/20/2023, 10:07:32 PM

ベルの音

玄関からベルの音がなったので、
覗いてみると誰もいない。
誰もいないので、ドアを一旦しめた。
またベルがなり、ドアを開けると。。
誰もいなくて、下をみると、
ごはんが欲しそうに、犬に見つめられた。

12/20/2023, 10:06:01 PM

ベルの音

クリスマスが近くなると思い出す音がある
ハンドベルで奏でるクリスマスソングだ
小学校のクリスマス会の出し物での演奏だった
無邪気にクリスマスを楽しんでた日々
遥か遠くなった日々を思い出すとき
ハンドベルの音が微かに聞こえる

12/20/2023, 10:02:23 PM

ウェディングベルの音が村中に響きわたっていた。

幸せな音がする。

街の人は皆笑顔でお祝いをしていた。

私は笑顔を取り繕ったけど

しっかりできていたのだろうか。

ウェディングドレスを着ている女性は

この中の誰よりも輝いていて

タキシードを着た君は

誰よりも凛としてかっこよかった。

私はそんな君が昔から大好きだった。

君に好きな人がいること知ってたし応援もした手前

私が告白する選択肢は選んじゃいけなかった。

ウェディングベルの音が町中に響き渡った時

2人が誓いのキスをした時

2人が側にいて話してる時

2人に好きが見えて愛もみえて

いつまでもこの気持ちこの片想いを

終わらせないといけないことを感じた。

2人のなかに笑顔が途切れませんように

末永くお幸せに!!





─────『ベルの音』

12/20/2023, 9:50:10 PM

【ベルの音】

 朝焼けに染まる空を眺めながら、白い息を吐き出した。目の前のプラットホームには、時間調整のために電車が停まっている。これに乗れば、もう。私はこの町には帰ってこられない。
 生まれ育ったこの町も、両親も、友人たちも、決して嫌いなわけじゃない。だけどそれでも、全ての道を決められた選択肢のカケラもない人生なんてごめんだ。自分の足で、自由に、私は歩いていきたい。
 ジリジリと鳴り響く発車ベルの音。それに促されるように、私は電車へと乗り込む。ゆっくりと電車は発車した。やがて速度を上げ、私の生まれ故郷を遥か彼方へと置き去りにしていく。
 ほんの少しの寂しさと、それ以上の清々しさを感じながら。私は電車の揺れに身を預けた。

12/20/2023, 9:47:01 PM

イルミネーションの街並みが

行き交うたくさんの人達が

誰もが耳にする

クリスマスソングのベルの音が

今日だけは 僕と君を

この甘く とろけそうな夜の

主役にしてくれる。


君は 今 幸せかい?


無邪気に笑う横顔に

声に出さずきいてみる。


素敵なきらめくベルの音に

使い古した 愛してるよりも

幸せだなぁ…

不器用な僕の

そんな本音が

吐く息と一緒に

夜空に消えていく…。



- Xmas -

12/20/2023, 9:36:07 PM

ベルの音


チリチリン
リンリンリン
シャンシャン
カランコロン
ジリリリリ
ゴーン

ベルの音をちょっと想像してみたら
色んな大きさや形、シチュエーションによって発する音色やスピードがほんとに多様だと気づく

人も同じようにみな違う響きを持っている
さらにその時々で色んな音色を奏でているみたい

そんな多様な響きに気づいて
自らも様々な音色を発する事ができたら

もっと優しくなれそうな気がする

12/20/2023, 9:09:52 PM

クリスマスはべルの音が聞こえらしいが正直一度も観たことはないけどもしいつか夢の国みたいなところにいケルだろ

12/20/2023, 9:07:08 PM

耳を澄ませて
         微かに香るは
         小さく光る色
         心へ刻む響き
         美しく静かな
         余韻に浸って
         その時を待つ
        

         『ベルの音』

12/20/2023, 6:52:39 PM

『ごめんください』
 
                    宮沢 碧


 まるで絵に描いたようにビクッと背筋が揺れる。

 「熱っ!」

 持っていたカップがテーブルに跳ねて床にダイブし、見事にホットミルクを溢した。出窓の陽だまりにいた猫は棚の下に飛び込み、猫がいた窓辺は土が散らばって、割れた鉢からにょろりとのびたサルベリアの根っこと私の目が合う。

 台拭きを取りに行くべきか、扉を開けるべきか。
 
 もう1匹の白猫は興奮で部屋を走り回っている。爪がすごい勢いで床を奏でている。

 私の心臓はバクバクだ。


 ものすごい音で鳴り響いた玄関ベルは、家人を素っ頓狂にさせた。引っ越してから初めて鳴ったが、設定が爆音だったようだ。…驚いた。早く直そ。


 この汚れた有り様で出るわけにもいかないというのに2度目のベルが鳴る。




2023/12/20
お題 ベルの音

12/20/2023, 6:21:08 PM

焼きたてのクッキーに適温の紅茶
早く来ないかそぞろに待つ
ベルの音

ベルの音

12/20/2023, 5:57:26 PM

リンゴンリンゴン
やつがやってくる
僕は見つからないことを祈りながら押し入れに隠れた

ランドセルに今日の教科書を詰め込むいつもの朝、お母さんが曇った顔で言った。
「電気もガスもつかない」
僕も部屋のスイッチをカチカチしたが何も反応がなかった。そこでお母さんに携帯でニュースが何か言っていないか提案をして、ニュースを見た。それが始まりだった。ニュースの記事は異常事態を知らせるように同じような内容を示していた。
「赤い服を来た何かが各地で発生」
「厚手の赤い服の男が人を襲っている」
なんだコレ、
お母さんと怪しんでいるとチャイムが鳴った。
しかしチャイムとは別にベルのような音もなっていた。
リンゴンリンゴン

ギイイギイイ
部屋を歩くあいつの音がする
ガシャン
ダンダン
バコンッバコンッ
僕を探している。
ズズ…ズズ…ズズズ
近づいてきた。僕は息を潜めた。瞬間音は僕の前で止まった。死にたくない。死にたくない。鼓動が漏れてしまわないか心配で仕方がない。
ズズズ…ズズ
僕は息をした
良かったバレて…
ドカあああああああああん
轟音とともに押し入れにあながあきやつの手が僕の首を掴んだ。僕は引きずり出され、部屋の真ん中へ放り投げられた。僕はなんとか体制を整え逃げようとした。しかしその時やつを見てしまった。真っ赤なコートに黒いブーツ目や顔のある部分から毛が無数に生え、毛をかき分けるように歯茎と血まみれの歯だけが見えた。
僕は腰を抜かし這いずったがすぐに何かにぶつかった。テープだった。お母さんが僕にプレゼントを作るために買っていたテープ紐だった。
「お母さん助けて」
やつが近づいてく来て僕を持ち上げた。醜い口が僕の首に噛みつこうとした瞬間、僕は隠し持っていたハサミでやつの顔の毛を切った。やつは、とんでもないうめき声を上げ床にうずくまった。
「お母さんのかたきだあああああああああああ」
僕はテープ紐を持つとやつの首に巻き付け窓から飛び降りた。ガクンとやつはベランダで引っかかりビクビクとしたあと動かなくなった。

やった僕はやったんだ。やつの死体を見ていると外から悲鳴が聞こえてきた。僕はハサミとテープを持って走った。
「サンタころーす!」

12/20/2023, 5:56:33 PM

この丈夫な身体は君を守るためにある。
オレは陽気で低姿勢でいつも笑っているように心がけていた。
怖がらないで欲しいからオレは君に「怒り」を見せない。

「怒り」は誰にも見せたらダメでしょう。
もしオレが牙を剥き出せば、きっと周りをひどく傷付け君を失う。

「我慢せず怒っていい」とか「怒りは自己表現」とか「理由のある怒りは主張や希望なのだから」とか。ほんとにそうなのかな。

好きな人にも見知らぬ人にもできるだけ見せるべきではない「感情」のひとつだと思うんだけどな。

12/20/2023, 5:36:42 PM

あたしの胸が音色を奏でたとき、来訪者はやってくる。
招き入れる覚悟は、まだない。

#ベルの音

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