毎日同じ時間、同じ音とともに出発の時を迎える。
朝のホームはひんやりと冷たくて、眠気でとろけそうになっていた自分の体を元に戻してくれる。
思えばベルの音で一喜一憂している。
乗り遅れたことも、ちゃんと乗れたことも示してくれるベルの音。ギリギリの時間に着く電車に乗っているので毎日極限状態なのだ。同じ電車に乗っていると、見知った顔が増えていく。
わたしの使う沿線は、ご老人や、身体、または精神的に障がいを持っている方が多く使っている。だから毎朝何かがおこる。あるときはご老人の昔話に耳を傾けたり、閉所恐怖症の男性と会話して気を紛らわせたり、綺麗なご婦人に声をかけられて舞い上がったり、二重人格っぽい男性のわたしには見えない誰かとの会話を聞いていたり…。
なんだかちょっとヘンテコな毎日
たまに怖いと思う時もあるけれど、人が人といることで人になれるなら、わたしは今日も寄り添おう。
12/20/2023, 10:18:35 PM