とある一室。目覚まし時計のベルが鳴り響く。そのベルは、昼を過ぎても夜になっても、ずうっと鳴り続けていた。その横には、二度とそれを止めることはない手が横たわっている。ベルは鳴り続けた。まるで、本当はまだ生きていたかったのだ、と代わりに告げているように。という妄想で、今日も生きるか、と思っている。そんな朝。「ベルの音」
12/20/2023, 11:10:59 PM