ベルの音』の作文集

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ベルの音』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

12/20/2023, 1:25:49 PM

着信のベルの音が鳴った。あの人からのメッセージかと期待してたけど、違った。そりゃそうだよね。

12/20/2023, 1:25:19 PM

ハンドベルが床に落ちて、ガランゴロンと騒いだ。
ミニスカサンタの格好をした友達が、ハンドベルを拾いながら私を見上げる。
「どうしたの、急に」
私は黙っていることしかできなかった。
だって、そんなはずないのだ。クラス委員の子が、25日にクリスマスパーティーを開くと言っていたのだから。確かに、25日と。
「聞こえてる?」
「うん、聞こえてる」
それで、私と友達はハンドベルを披露しようと、クリスマスパーティーに間に合うように練習したのだから。
それが、まさか。
「どうしたの、急に」
同じ言葉を繰り返した友達の目を見て、私は恐る恐る呟く。
「今日ってもう、26日じゃない?」
友達は目を丸くして、教室を見渡す。パーティー用に準備された机とお菓子、デコられた黒板、サンタやトナカイの格好のクラスメイト。
「そんなまさか」
友達は、スマホを弄ってカレンダーアプリを開く。12月26日に赤い丸が付いていた。
「私たち全員……冬休みボケして日付を勘違いしちゃったってこと?」
ガランガラン、ガランゴロン。
友達が、自分のと拾った私のと、2人分のハンドベルを落とす。ベルの音が教室に響き渡って、ひっそりと消えていった。

12/20/2023, 1:25:11 PM

遠く 遠くから

何かの音がする

これは これは

ベルの音だ

生者も 死者も

使者も 聖者も

全て平等に聞こえる音

そして平等に訪れるもの

ほら こっちへおいで?

もうこんな時間だ

さぁ逝こう

ベルの音と共に

お題『ベルの音』

12/20/2023, 1:23:24 PM

ベルって聞くと
音楽の授業で使う
あのベルしか
出てこない

【ベルの音】kogi

12/20/2023, 1:20:41 PM

社会に揉まれ、やることなすこと全てがうまくいかず何にもやる気が出なかったあの時。

「もういっそのこと…」なんて考えてしまったあの時。

雨の中傘もささずぼーっとベンチに座っていたら、ベンチの下から雨宿りをしていたあの子が鳴きながら足に擦り寄ってきた。


「そうか…お前もひとりぼっちなのか。」

「にゃーん」

「…一緒に、帰ろ。」


自分はどうでもいいがこの子が雨に濡れてしまうのが嫌だ、そう思って自分の家に連れ立って帰ったことを思い出す。


あの子がいたから、僕は人生をもう一度頑張ろうと思えた。

あの子がいたから、頑張りが報われることもあるんだと知れた。


「これまでありがとう。ゆっくり休みな。」



あの子がつけていた首輪のベルの音が聞こえた気がした。





231220 ベルの音

12/20/2023, 1:18:51 PM

《ベルの音》

 どこからか、季節を感じさせるかわいらしい音楽が流れてきた。時折混じるベルの音が耳に響く。
 今年ももうそんな季節か。
 そう思う彼女は家路を急いでいた。
 正直、彼女にとってこの時期は、あまり好きでは無い。この駅前を流れる音楽も、ただなぜか虚しさを増すだけなのだ。
 彼女は足元を見ていたが、少し顔を上げるとそこかしこに仲睦まじい二人が寄り添いあっている。
 肩がぶつかる距離で、手を彷わせる両者の空気感の、なんと甘いことか。
 自然に組まれた恋人繋ぎも、なにもかも。
 彼女にとっては、無意味に虚しさを募らせる要因になり得るだけだ。
 暗い気持ちでは来年も物事が上手くいかなくなりそうだ、と思った彼女は足を止める。
 目的は、最近できた、駅前の雑貨屋だ。
 凍える手を動かし、赤と緑の装飾された置物を手に取り購入する。
 十分とかからずに再び家路についた彼女は、そのままの勢いでバスに乗った。

 それから少しして、バスからおり、マンションの一室に入る。
 彼女の部屋だろうその部屋には、不要なものがなかった。ほとんど白に統一されていて生活感もない。
 いつまでも暗い訳じゃないし、別に恋人がいなくたって何とも思わない。
 誰に宣言するでもなく心中でそう言って、彼女は買ったばかりの置物を玄関に置いた。
 
 彼女以外立ち入ることもない為飾る必要もなく、実用性のないもの。

 ほら、あたしだって人並みに浮かれてるのよ。こうして不要なものを衝動で買って置くくらい。

 架空の誰かに、恋人らに対抗するように。
 一人笑って、彼女は置物に手を伸ばす。

 つん、と触れた手から微かに、けれども確かに、金属音が響いた。

12/20/2023, 1:15:36 PM

教会に祝福のベルが鳴り響く。
今日は私の結婚式。
白いドレスに身を包んだ私はまるで女神かなにかだろう。
人生一度の晴れ舞台。失敗する訳には行かない。

『ベルの音』

12/20/2023, 1:10:40 PM

「ベルの音 」

ベルの音は
私の脳内に
響き渡ると。

【#1】

12/20/2023, 1:07:32 PM

ベルの音が鳴る。スマホのアラームの音。
ベルの音。着信と言う呼び出し音。
ベルの音。電車のホームの音。
何かの注意を促す音。誰かが呼ぶ音。
けたたましく鳴り響く金属音にうんざりする事もあるけれど、機械の音ではないものもある。
今は冬。
贈り物を届けるあの音もまた、ベルの音。

12/20/2023, 1:03:54 PM

ベルの音がする
なんだか、何かが始まりそうな
でも少し、寂しいような
きっと赤い服を着た魔法使いと
茶色のトナカイが夜をかけるのさ
まあ、そんなこと起きないだろうけど
そんなことを思いながら
病室の窓を見る
まだ人生は始まったばかりだと
母さんも父さんも言った
でも、僕からすれば
いつ終わりが来てもおかしくない人生
楽しくないよな
窓の外には星達と月
街は浮かれてお祭り騒ぎ
何だか馬鹿らしいよな
そう思った時
窓の外を流れ星が通った
真っ赤な鼻と白い髭が
脳裏をよぎる
なんだか、魔法使いが
勇気をくれたような気がした

12/20/2023, 1:03:29 PM

ベル
 ベル
  ベル

どんなベル?
どんな音?

電車のベル
電話のベル

でも、やっぱり
この時期にベルと言ったら
クリスマスのベルかな

目を閉じれば
遠くから聞こえてくる気がする

もうすぐクリスマス



#ベルの音
#66

12/20/2023, 1:02:34 PM

ベルと言えば、貴方は何を思い浮かべますか。
学校のチャイム?結婚式のベル?
色々ありますよね。

皆想像できる力を持っていて
『何も無い。何も持っていない』事なんて無いんです。
誰もが何か自分にしかできない事があるのです。

12/20/2023, 12:59:03 PM

ベルの音

綺麗な音色が、誰かの訪れを知らせてくれる。

12/20/2023, 12:55:50 PM

『ベルの音』


 喫茶店に入るとカランコロンとドアベルが鳴った。
「いらっしゃいませ。お好きなお席にどうぞ」
 そう出迎えてくれたのは、おそらくこの店のマスターだろう。
 ピンとした蝶ネクタイに後ろで束ねられた白髪、珈琲を注ぐ細い指先には歳相応の苦労がにじみ出ている。
 初老くらいの歳に見えるが決して老けた感じではなく、むしろ背筋がピンと伸びたその凛とした佇まいに、将来はこうでありたいと思うような大人の雰囲気があった。

「ご注文はいかがいたしましょうか」
机の上に置かれた手書きのメニューを眺めていたとき、マスターが注文を取りに来た。
「ホットコーヒーを一つ」
「かしこまりました」
そう言ってマスターはゆったりと微笑んだ。

 外は雪が降ってきたようで、その寒々しい光景を窓から眺める。本当なら今頃はこの雪の中で、寒さを堪えるように二人で寄り添っていたはずなのだ。
 だが今はこうして一人、喫茶店に逃げ込んでいる。

「お待たせしました」
白いカップからは湯気があがり、珈琲の豊かな香りがそれと一緒に立ち上がる。
 注文したのは珈琲だけのはずだが、店主が手に持った皿の上には何やら菓子のようなものが。
「もし宜しければこちらもどうぞ」
「えっと……これは?」
「本日はクリスマスということで、ささやかながら店からのプレゼントです」
そう言って机の上に置かれたのは生クリームが乗った一口大のケーキ。
「えっと、ありがとうございます。いただきます」
 店主が去ったあと、俺はポケットの中に手を突っ込んだ。手の中には確かに、今日渡しそびれた彼女へのプレゼントがある。
 珈琲の湯気の奥に、今日あるはずだった未来をぼんやりと浮かべる。

 3年付き合って、結婚するなら彼女しかいないと思った俺は、クリスマスの今日、イルミネーションで有名な公園の一緒に鳴らすと永遠に結ばれると話題の鐘の下で、彼女にプロポーズをする計画を立てた。
 クリスマスに鐘の下でプロポーズなんて我ながらベタでキザだとは思うが、俺は俺なりに今日を一生忘れられない特別なものにしようと意気込んでいたのだ。
 だが人生そう思い通りにいかなかった。
 彼女は急遽急ぎの仕事で呼び出され、俺は待ち合わせ場所でドタキャンを食らうことになった。
 諦めきれなかった俺は、こうして待ち合わせ場所近くの喫茶店で時間をつぶすことにした。
 彼女は悪くない。仕事ならしょうがないのだ。
 ガチガチに緊張しながら買った指輪の箱が、虚しく俺のポケットの中に詰め込まれている。

 そんな寂しさを紛らわせるように、俺は珈琲をすする。外で冷えた体に、温かい苦味が染み渡っていく。
 苦味とバランスをとるように、今度は目の前のケーキを口に運ぶ。優しい甘さが口に広がり、俺の頬は自然と緩んだ。

――カランコロン
 入り口で鳴ったその音に振り向くと、彼女が息をきらせてそこに立っていた。
「ど、どうしたの??」
「……ゆうくんが待ってると思ったから急いで仕事終わらせてきた…………」
「もぉ〜探したよ〜」と言う彼女の鼻は外の寒さで真っ赤だ。
 笑ってはいけないと分かっていながらも俺は笑いが堪えきれなかった。
「な、何で笑うの!」
「だったさ、鼻の頭が真っ赤でトナカイみたいだ」
俺がそう言うと彼女が手で鼻を擦る。
 さっきよりもっと真っ赤になった鼻で、今度は彼女がじっとこっちを見る。
「じゃあ私がトナカイなら、ゆうくんはサンタだね」
「え?」
「だってほら」
彼女が俺の顔を指差すので、近くの窓を覗き込むと、そこには口にクリームをたっぷりつけた情けない男がうつっていた。
 彼女がこっちを見て大笑いする。俺もつられて声を上げて笑う。

 特別なことなんて必要なかった。俺は幸せを噛みしめる。
「俺と結婚してください!」
そう言って俺は彼女に指輪を差し出した。
「えーっと……」
彼女は一瞬戸惑ったような顔をしたが、すぐに照れ笑いを浮かべ、首を縦に振った。
「はい!」

 今日、永遠に結ばれるという有名な鐘を一緒に鳴らすことは出来なかったが、こうして彼女が鳴らしてくれた喫茶店のベルの音が、俺にとっては何よりも幸せを告げる音色だった。

 俺はこの笑顔を一生守っていくと喫茶店のベルに誓った。

12/20/2023, 12:53:27 PM

君と衝突した。
君を愛した。

僕だけが粉々になった。

12/20/2023, 12:52:22 PM

ピンポーン

ドアベルが鳴って、私はハッとした。
今日届く予定の荷物なんてない。宅配で食事を頼んだわけでもない。
こんな休日の昼間に私の家を訪ねてくる人なんて。

もしかしたら、彼……?

ガチャッ
「はい」

「あのー先日隣に引っ越してきた者なんですが、ご挨拶に……」

あぁ、なんだ。そっか。

「今行きます。」

こうして今日も私の気持ちを置いて日常は続いていく。

/ベルの音

12/20/2023, 12:40:45 PM

リーンリン、と可愛らしく鳴る機器だった


ブラウンゴールドの、綺麗な色合いの
カード型ポケベル

……ポケベルは、スマホの
SMS通知機能だけ、というようなもの


私が買ったのは、
十文字ぐらいのメッセージが表示できるタイプ


確か、新聞の広告で見て
バイトのお給料で購入契約をした
——親の同意が必要だったかどうか、覚えていない


親の事情で、遠くに引っ越す友達に
私のポケベルの番号を伝えた

これでいつでも連絡とれるから、と言葉を重ねたら
涙目のまま、それでも力強く頷いてくれた


何度鳴ったかな、あの頃


大事な、友達だった


私は親の転勤で交友関係がよく途切れたから
ずっと変わらない繋がりでありたくて、
伝えたはずのポケベルの番号


だけど

届く、数文字だけのメッセージは
いつも悲壮的で

……境遇とか年齢とかで
誰もが少なからずあるものだけれど


当時はそれが本当に重くなってしまって


だって私も似て非なる気持ちやら問題やらを
抱えていたから


もう無理だ、と

ある夜、ポケベルの電源を落とした



自ら断ってしまった罪悪感、申し訳なさ

それがまた、自らの心を蝕んだ



どうすれば良かったのか、なんて

わからない


うんと年を経た今だから、
どうしようもなかったんだよと

すきま風のように思って
日常の雑事で埋めて紛らわす



どうか忘れていてほしい

ただあなたに
幸せがたくさんたくさんありますように


祈りは自らの禊かもしれない

でも本心からそう願っているよ

今も昔も、それだけは本当なんだ

12/20/2023, 12:35:09 PM

クリスマスにはツリーを飾ってケーキを食べて、みんなで楽しく過ごしましょう♪
「早く寝ないとサンタさんは来ないわよ?」
 そう言われていたから、いつもより早くベッドに入ってサンタさんを待っていた。
 絵本に描いてあった、全身赤い服を着て、白いおヒゲを生やしたサンタさん。ベルを鳴らしてそりに乗り、空を駆けてプレゼントをみんなに配るんだって。
 実は毎年寝たフリをしてこっそり起きてるんだけど、いつも寝ちゃって会えてない。
 だから、今日こそは絶対にサンタさんに会うんだ。この目で本物を見てみたいっていう好奇心は止められない。

──結論、そんなことは考えなければよかった。

 布団を被っていると遠くの方からシャンシャンとベルが鳴り、サンタさんのそりが近づいてきてるのがわかった。
 ワクワク、ドキドキ。
 そしてついに、私の部屋にサンタさんがやってくる。開けておいた窓がギィと音を鳴らした。
 サンタさんは「ホーホーホー!」と笑うらしい。本で学習済みである。
 だけど聞こえてきたのは、ギチギチという機械のような変な声。フローリングの床をカツカツと硬いもので刺すように歩く音。
 そっと毛布から覗くと、四つん這いになった黒い何かがそこにいて。赤いひとつ目が、同じようにこっちを覗きこんでいた──

 目が覚めると朝だった。
 昨日のは一体何?あの黒くて気味の悪いバケモノは何?私はあれからどうなった?
 夢じゃなかった。だけど特に変わったところはない。自分の体も何ともない。窓際に置かれたプレゼントの箱の中から、ギチギチという声がする以外は……。

 プレゼントは怖くて、両親に頼んで処分してもらった。鉄製の古いロボットみたいなものが入っていたらしいけど、それ以上は聞いていない。
 それ以来私は、クリスマスベルのシャンシャンという音が苦手になってしまった。
 戸締まりをしっかりして、夜は早く寝るに限るね……

 

【ベルの音】

12/20/2023, 12:27:59 PM

「ベルの音」

今から帰るよのカエルコールは
メールからLINEに変わったけれど、
今も変わらず待ち遠しい着信音

お疲れ様、おかえり
を一番に言うために

12/20/2023, 12:23:32 PM

聞きたい

聞きたくない

その音は

胸を鷲掴みにする

嬉しい

痛い

苦しい

でも止めれない

結局、扉を開けてしまう

その音に絆されて、拒絶できない自分が嫌になる

それでも、それでも

会いたいと思う

私とあなたを繋ぐ音

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