『ベルの音』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『ベルの音』
キーンコーンカーンコーン
きりーつ
れーい
ちゃくせーき
12年間聞いてきたこの号令とチャイム。
もうすぐ、ほとんど耳にすることがなくなる。
もうすぐみんなとガヤガヤすることも、
先生に怒られることも、
黒板を消して制服が白くなることも、
ない。
あぁ、もう卒業なんだな。
そう実感した。
不意に鳴り響く
ベルの音
誰かが
私を
思い出した合図
「ベルの音」
ベルの音がする
これは警告音だ
これ以上は許さないという星からの。
今ならまだ なんとか間に合うかも知れない。
ベルの男
街に響くベルの音
悲しさの音なのか。嬉しさの音なのか。
私にはわからない
時計塔のある街で
私とあなたは共鳴する
そしてそれを示すように
時計塔の鐘の音が
2人の空間を刺激した
#ベルの音
出発の時を告げるベルが鳴る
一歩を踏み出す勇気はあるの
立ち止まり君が鳴らした電話の音
話す言葉もどこかに行った
夢だってあったかも知れず取り巻いた
綿の中では眠るしかない
起こしてね🐧
ベルの音
いつも通りにスイッチを引っ叩いた。
塗装はもう剥がれて、縁は少し歪んでいる。
ありがとう、大事にするね。って言ったあの日から数年。
あんたはもうどこにもいない。
ごめんね、捨て方もよくわからなくて。
まだ使えるからさ、惰性で毎朝起こしてもらってるよ。
でも、結局...
あんたの声が、一番心地良かった。
ふと、休みの日に遠くで鳴る、学校のチャイムが耳に届いた。
随分昔通っていたあの母校のチャイムだ。記憶を辿り通っていた時の記憶を思い出すと、あの時は感じられなかった懐かしさを感じた。
同級生がどんな顔だったかは思い出せないが、授業中の物音。黒板をか擦るチョークの音、誰かがノートを書き写す音。遠くの教室や、運動場から聞こえてくる物音、窓から入る心地よい風が頭に過ぎる。
もう2度感じることの出来ないあの当たり前の学生時代を思い出すと、鼻の奥がツン、と詰まる。
あの時には戻る事はできないけど、この懐かしさを大切にしていきたい。そして、もしも同級生に会うことが出来た時の為に、時々思い出してみようと思う。
身体の芯から震える程の寒い夜。
私は、部屋で一人寂しく炬燵でみかんを食べていた。
テレビを見ていると、アナウンサーの口から知れた言葉が聞こえた。
ーと、いうことで、ついに今日はクリスマスですね!
どうでしょう、皆さんは如何お過ごしですか?ケーキを食べたり、子供たちはプレゼントを首を長くして待っていることでしょう。今回はクリスマスにぴったりなグッズをご紹介します!…ー
「今日、クリスマスか……」
最近は仕事で手がいっぱいだったから、忘れてた。
確かに、いつも何喋りかけても「なんですか」とか「そうなんすね」とかぶっきらぼうな後輩も、
少しうきうきしていた気がする。
「でも、や、やばいぞ、こ、今年は一人でクリスマスを過ごす上、悪くいけば年越し一人なのでは…」
去年は実家にいたので家族と過ごしていたものの、今年はこのご時世もあって実家には帰れなかった。
ケーキでも買ってこようかと考えていると、家のベルが鳴った。
ピーンポーン。
「はーい。」
とは言ったものの、こんなときに誰だろう。クリスマスでみんな忙しいのかと思っていたけれど…。
がちゃっと扉を開けると、そこにはぶっきらぼうで有名な後輩、塩戸くんがいた。
「ども。」
「え、どうしたの?」
「先輩、今日予定ありますか」
私は目を丸くした。とりあえず素直に、
「な、ないけど…」
と答えると、
「じゃあ俺と一緒にクリスマスっぽいことしませんか」
淡々と言う彼の耳は仄かに赤を帯びていた。私は戸惑った。
「クリスマスっぽいこと…?」
「と、とりあえず外行くんで出掛ける準備してください。俺赤目駅で待ってるんで」
「分かった…。」
「じゃ」
と行ってしまった。
私はぽつんと玄関に立っていた。
〈ベルの音〉12/21
ベルの音
ベルっていうとなにを
思いつきますか?
思いつくのは人それぞれ
そして、その音を思いつくのも
人それぞれ
そう!人はみんな思っていることは違う!
ベルの音
ベル。皆様は触れた事はありますか?
多分ほとんどの方が触った事が
あるのではないでしょうか?(分からないけど、)
私の身近には、
近所の公園。学校の放送室。学校の音楽室。
などにありますね。
私がほとんど毎週触っているのが
学校の放送室にあるベル。
私は委員会に入っていて、
ベルなどで「○○の時間です。」というふうに
話しています。
鳴らすベルの音。
時々振り方によって音の鳴り方が
変わる事もありますね。
綺麗なベルの音が私は好きです。
元気でね
また逢える日を
楽しみに
ホームに寂しき
ベルの音…響く
不思議ふしぎ ベルの音
幸せ運ぶ ベルの音
ギフトをくれる ベルの音
リンリンリン チリチリチリ
カランカラン
西の国から 海渡る
朗報のメロディ 耳すませ
何回目かの歓びは どこで? 誰と?
#ベルの音
きのう
彼女の家に泊まりに行った
風呂上がりに
脱衣所の洗面台にある
鏡を見ていた
彼女の家の洗面台は
鏡がドアになっていて
開くと収納になっているものだ
彼女はそこに
化粧水やら 美容液やら
クリーム 口紅 綿棒
爪切り 眼鏡
楽しかったコンサートのチケットまで
しまっておくひとなのだ
ふと 思い立ち
久しぶりに開けてみた
目の前に見慣れない
瓶が並んでいる
僕はコンタクトレンズを外すと
視力が0.1以下なので
そのうちのひとつを手に取って
目を凝らしてみた
Kくん 12月1日 午前2時
ご丁寧にラベルが貼ってある
瓶の中にあるのはなんだか
「…指…??」
そのとき 玄関のベルが鳴る
彼女がパタパタと駆けていく音がする
警察です
という男の声が
洗面所まで聞こえてきた
もうすぐクリスマスなのに
僕はまた
変な女と付き合ってたみたいだ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄。
澄んだ音が響く
暗闇の中で自らの思考を見つめてみる
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄。
もう一度、
澄んだ音が響くと
ベルの音を導引として
頭の中の思考の影が徐々に薄れていく
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄。
3度目のベルの音で思考を手放し、
周囲の空気と自らの身体が一体化したような感覚を全神経で味わう
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄。
ゆっくりと目を開けると、
世界の色が鮮やかに目に差し込んでくる。
以前は退屈で仕方なかった瞑想だが、
今や私の人生を彩るのに必要不可欠な土台となった。
ベルの音
間もなく
小雪による
ぴあのリサイタルを
開演いたします
…何でもなかったかのように
幕が開く
****
寂しさ
それは
いつも
わたしと共に
おめでとうございます!
ゴールです!
一旦のゴールです!
そんな風に自分の体の中でベルが鳴った気がした。
重たい荷物を背負い、
心には深くえぐれた傷を負いながら
後ろに背を向け
それでも気になって仕方ない、あの人たちに同情したり
憐れんだり
どうしようもなくイライラしていたし、
あいつのこともどうにかしたいくらいの気持ちで
そんな自分がまた嫌になって
それでもなんとかここまできた。
3歩進んで2歩下がった
あぁ、あのときの苛立ちや、ショック、悲しみ
背負った重荷はもう解いていいんだな、
ドサっと音がした。
つまりさ、
そんな物語、
僕は腑に落ちないまま
自分の人生という物語の一部にそんなものはいらない。
そんな気持ちで
それさえも投げ捨ててしまいたいのだ
僕は、どこに行くのだろう。
わからないけれど、
とにかく今から、愛しい人に会いに行くのだ
こんな自分が会いにいってもいいのかな、なんていう不安も抱えながら。
つまりまだ、今の自分ってこんなふうにぐちゃぐちゃで
壊れてるのかな
まだ壊れたままでいたい、なんて思わない
はやく、ひとつずつ組み立てていかないとな
普段生活していく上でベルの音ってほとんど聞かないな
ベルって鈴だよな。鈴というと自転車とか風鈴くらいしか思い付かない
あんま外出とかしないから自転車でちりんちりんされることないし風鈴の音も聞く機会ないな。風鈴持ってないし
あとは鈴虫とか? どう考えてもベルの音にカウントされないし鈴虫の鳴き声だって聞かないけど
やっぱベルの音で最初に思い付くのはあれだな。ジングルベ~ルジングルベ~ル鈴が~なる~、だ
あれの曲名知らないし鈴が~なる~以降の歌詞も知らないけど
聞こえるいろんな場所で
みんな笑って出迎える
時にはないて喜んで
世界は幸せそうなれば
ベルの音は
いつまでも。
幸せの象徴に
私を呼ぶ音が聞こえる
必要としてくれている音だ
その音を聞く度に
私の存在を証明してくれる
小さな幸せのその音が
私の存在証明となる