ふと、休みの日に遠くで鳴る、学校のチャイムが耳に届いた。
随分昔通っていたあの母校のチャイムだ。記憶を辿り通っていた時の記憶を思い出すと、あの時は感じられなかった懐かしさを感じた。
同級生がどんな顔だったかは思い出せないが、授業中の物音。黒板をか擦るチョークの音、誰かがノートを書き写す音。遠くの教室や、運動場から聞こえてくる物音、窓から入る心地よい風が頭に過ぎる。
もう2度感じることの出来ないあの当たり前の学生時代を思い出すと、鼻の奥がツン、と詰まる。
あの時には戻る事はできないけど、この懐かしさを大切にしていきたい。そして、もしも同級生に会うことが出来た時の為に、時々思い出してみようと思う。
12/21/2022, 8:31:35 AM