『プレゼント』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
リビングの扉を開けた目の前に
プレゼントが積まれている
それは、きっとわたし宛
なかにはわたしのために選ばれたものが入っている
中身は包装紙に包まれていてわからない
山積みにされた箱の真ん中に、
ちょこんとすわる白い布に包まれた陶器の壺と木の札
その包装紙をあけて
出てくるのが、ただの骨じゃなくて
あの日いなくなった猫ならどんなに幸せだろう
クリスマス、「貰う側」だった私は いつの間にか
「贈る側」になった。何をあげたら喜んでくれるだろうか。君のことを考えながら私はプレゼントを選びに店に入った。
私は、何をやっているのだろう
考えてみたら真空管に入ったバラのプレゼントがいちばん嬉しかった
なのに、なのに
バカだったなー
人生最悪になってしまった
昨日で100作品目でした! いつも読んでいただきありがとうございます……!
***
──いちばんの。
どうにも本に集中できない。ずっと読みたかった、好きな作者の新刊なのに。
窓側の壁にかかった時計を見て、少ししか進んでいないことにため息を吐く。これも何度繰り返したかわからない。
「いくら時計を見たって、時間の速さは変わらないわよ?」
「……わかってます」
笑みを含んで友人が言うのに、自分の思うよりも拗ねた声が出た。
「待ち遠しいのはわかるけどね。もうできる準備は済ませちゃったんだから、大人しく待ってなさいな」
ダイニングテーブルに並べられた食事をちらりと見ながら言う。二人で作ったご馳走は、待ち人の好物ばかりだ。おいしそうな匂いが漂ってくる。
「時間が操れたら良いのに……」
「あなた、あいつの事になると時々変になるわねぇ」
「自覚してます」
「仲が良くて何よりだわ」
からかい混じりの台詞からふいっと顔を逸らすと、玄関の方から物音がした。しおりも挟まずに本を閉じて立ち上がる。
「あら、お待ちかねね」
友人の声に背を向けて、ワンピースの裾を軽く直しながら少しばかり冷える廊下を駆け足で行く。視線の先で扉が開いて、外の空気が一気に流れ込んだ。
寒さで肌が泡立つのも気にならない。扉を閉めた背中がこちらを振り向く前に、ありったけの嬉しさと安堵を込めて口を開いた。
「──おかえりなさい!」
待ち焦がれた金色の瞳がふわりと緩んで、しばらく聞いていなかった声が向けられる。
「……ただいま」
その声が、生誕祭なのに何もを買って来られなかったと謝罪の言葉を続けるから、思わず笑ってしまった。
──あなたが無事に帰ってきてくれたことが、一番のプレゼントなんですから!
(プレゼント)
あたしは決心した。
サンタさんは子どもにしかプレゼントをくれない。
だったらあたしがお父さんとお母さんのサンタさんになる!
だけど、あたしはお父さんとお母さんが寝るまで起きてるなんてできない。その前に寝ちゃうわ。
だからお姉ちゃんに全部話して一緒にサンタさんになってもらうことにした。
でもプレゼント選びはあたしが決めたし、お金だってこれまでのお年玉から出した。
あくまでもお姉ちゃんはプレゼントを枕元に置く係なの! 本当のサンタさんはあたしなんだから!
……って言ったらお姉ちゃんってば、はいはいって笑ってた。
まったくもう、お姉ちゃんはサンタさんになれなくて悔しくないのかしら!?
もしあたしがそう言われたらめちゃくちゃイヤなのに!
……まあでも、準備はぜーんぶ整った。
あとはクリスマスを待つだけ。
お父さんとお母さんの反応が今から楽しみだわ!
どれがいいなかな。
何なら喜んでくれるかな。
もうすぐクリスマスだから、恋人へのプレゼントを選びに来ている。もちろん一人で。
一緒に暮らしてそれなりに経つ。
だから彼の好みもある程度把握はしているけれど、それでも悩んでしまう。
正直ね。
正直、私が選べば彼は喜んでくれると思うの。
でもそうじゃないのー!!!
彼の役に立てるものを贈りたいの。
身につけるなら時計とか?
でもあまり高いもの贈っても困らない?
こういうのはお金じゃないと思うんだよね。
どうしよう。
なになら喜んでくれる?
彼の好きなもの……。
そうやって考えているとパッと思いついた。
そうだ。そうだよ!
彼の好きなもの、それはクリームソーダ!!
そこからは驚くくらいに、こうしたいと言うものが頭に浮かんでくる。
彼のイメージのうさぎと、私のイメージのパンダのアイスクリームを寄り添わせて……彼に大好きだよって伝えたい。
もうそこからの私の行動は早くて、足早にお菓子を作るコーナーに向かっていく。
あ、でも……私は不器用だから作れるかな。
そんな不安も過ぎるけれど、そんなのは練習すればいい!
手作りのマフラー作ろうとか思うよりマシ!
……あ、来年はそれにしよう。
そんなことを考えながら、なになら足りる?
これならできる?
そんな考えがフルスロットルでめぐってくる。
クリスマスまで時間は足りないけれど、たくさん練習して彼に喜んでもらえるように頑張ろう。
絶対に喜んでもらえる。
それが分かるから、ワクワクが止まらない。
当日に驚かせて、大好きって伝えたい!
おわり
二二一、プレゼント
お題《プレゼント》
「心のないプレゼントはいらない。そんなもの貰ったって嬉しくない――お前は、違ったんだな」
見抜かれていた。いつものようにデートして、雪化粧のように上手に幻想をかけたはずだったのに。
この男は、油断ならない奴だ。
「クリスマスプレゼント気に入らなかったかな、結構悩んだんだよ? はじめての恋人だから」
嘘を重ねてゆくのは、奇妙な心地良さがある。恋人は飾りで、嘘は極上のトリックだ。すべて完璧だった、今日のこの日を迎えるまでは。
「瞳を見てればわかる。だって俺は――瞳からわかるんだ、お前が見えてない風景が」
鮮やかにテーブルを彩るクリスマスのごちそうも色褪せて、夢は消えてゆく。
恋人だった、確かに。
真実は歪んでいく、知らぬところで、闇を咲かせて。
君の誕生日だから、祝おうと用意してたんだよ。
喜んでもらえるかなって考えながら、プレゼントを用意してたんだよ。
でも、君から帰ってきたのは拒絶だった。
今まで何も言わずにこにこして、他愛のないこと話して、タイミングでもはかってたの?
1番傷つけるタイミングでもはかってたの?
おめでとう、君の企みは大成功だ。
おめでとう。
「ママ、知ってた? ほ、ほんとはサンタさんなんていないんだって、お前んとこの父ちゃんか母ちゃんがこっそりプレゼントを用意してるんだぜ、って。隣の組のようちゃんが言った! そんなのうそだあ、デタラメ言うなってボク、つかみかかっちゃったーー、け、ケンカしちゃった。ごめんなさい、でも、うそだよね? ようちゃんがでまかせ言ってるんだよね? サンタさんが、ボクがいい子にしてるから、ほしいプレゼントを贈ってくれてるんだよね?」
そう言って、
大きな涙をポロポロ量産する息子。
私にとってはあなたが一番の神様からのプレゼントだよ。
#プレゼント
さて、これが私からのプレゼントだがね、君はこれを受け取るつもりはあるのかい?
中身は何か?って、プレゼントの中身をプレゼンターに聞くのはルール違反だろう。
でもまあ、ずっと君が欲しがっていたものだよ。
それくらいは言っておく。
さて、どうする?
駅のホーム。
おかしな男に声をかけられ、足止めを食らっている。
今はそれどころじゃないってのに。
すべてを奪われた。
信じていた恋人が、信じていた友達と浮気していた。
いや、もはや浮気ではないらしい。
二人で私から逃げる計画を練っているらしい。
許せない。
プレゼントはふたつあるんだ。
君が好きな方を選ぶといい。
…そうか、確かに、中身を知らなくちゃ選ぶことも出来ないな。
じゃあ、教えよう。
ひとつは、「誰かを殺す勇気」だ。
もうひとつは、「自分を殺す勇気」。
さあ、どっちにする?
彼は何を言っているのだろう?
どちらの勇気も、私はすでに持っている。
目の前で、私に気付かず幸せそうに話す二人。
もうすぐホームには電車がやって来る。
誰にも邪魔されたくない。
そんなプレゼントはいらないから、私の前から消え去って欲しい。
そうか。実は、有料なんだが、「二人を許す勇気」なんてのもあるんだが…まあ、買わんだろうね。
あ、いや、何でもない。邪魔したね。
私はもう帰るけど、電車が止まると困るから、他のルートで帰ることにするよ。
どうでもいいことだがね、世界には80億の人間がいるということを忘れないでくれ。
その中で、君という人間はたった一人だということも。
…ん?この手は何?
何故私の手を掴んでいるんだい?
もうすぐ電車が来てしまうよ。
え?最後の勇気が気になる?
そうか。まだそんな心が残っているんだね。
じゃあ、これは私からのクリスマスプレゼントということで。
いやいや、私はサンタではないよ。
どっちかっていうと、サタンかな。
悪魔だって、誰かに贈り物をしたい時も、あるんだよ。
掟はひとつ、見つかってはいけない。
そう教え込まれ、何度も何度も仕事を遂行して来た。何度も何度も成功していた。
が、今日今までの成功もスコアも終わってしまった。
プレゼントを置きに忍び込んでベッドの横の靴下に入れた所までは良かった。部屋から出る際にその親と鉢合わせた。見つかってしまった。
親の方も驚いて腰を抜かしている。手にはプレゼント用の箱が抱えられている。この親もプレゼントを置きに来た所だったのだ。
人差し指を立て口に当て、シーっと全世界共通であろう仕草をし、親の横を通り静かに玄関から出ていく。
外に出て、ふぅと一息ついてソリを飛ばす。
チラッと窓から見えた今プレゼントを届けた子の部屋に親もプレゼントを置いている。あの子は2つのプレゼントを見て喜ぶだろう。
見つかってしまった事の始末書を書かなくてはなぁ。
(プレゼント)
サンタクロースの皆様、プレゼント設置ミッション時は親の動きにも注意しましょう。
意味も無く
2024/12/23㈪日記
叫びたくなる時が
誰にでもあると思う。
黒毛和牛肩ロース!!は
最近叫びたかった言葉。
食べたいとか、そういう意味は無く
響きだけの。
人は慌ただしくなると
叫びたくなると思う。
でも慌ただしかった日々も
今日で終わり。
まだ冬季休暇じゃないけど
入浴剤を多めに入れて
気分的に一区切り。
郵便局への持ち込みに
土手を走ると
川の浅瀬に白鷺が。
昨日遭った白鷺かなあ、と思って
土手を行くと、また一羽いた。
鴨たちの側に
それぞれ一羽いた。
長閑な冬の風景。
白鷺の輝く、あの白さは
なんと例えたら良いのだろうね。
最近、短い日記で良い傾向。
おやすみ。
プレゼント
自分へのは特になし
渡す相手も同じく
探せば夜景とかあるかもね
ケーキとお酒にツマミくらいは買うかも
ケーキは滅多にないけど
お酒やツマミくらいは普段からある
特別にはないけど
特別ではないからの嬉しさ
嬉しさみたいなモノはたまに貰うかな
相手には渡してるつもりはないかもしれんが
日々、続けてると
ある日に成せて
だから続けられている
その成果はある種のプレゼント
『プレゼント』
願い事 紙に書いて 伝えたが
遺憾千万 後悔噬臍
楽しみにしてたのに
思ってたのと違った
『サンタさんが持ってくるの違う』
『欲しかったのじゃない』
『他のが良かったなぁ』
だが
後になって気づくものだ
それをそのままにして
『ありがとう』も『ごめんなさい』も
言えないままに時はすぎた
今さら言ってもどうしようもない
後戻りできない後悔の前に
伝えるべきことを
伝え損ねた思いを
【サンタさん】へ
この季節になると、赤い服を着た白ひげのおじさんが誰彼構わず子ども達に無償でプレゼントとやらを贈るらしい。
思えばどの家庭でもこの白ひげおじさんへの教育は欠かさずしている。クッキーと牛乳をお礼に渡すのだとか無くなっていたら白ひげおじさんが来たのだとか。子どもの心理を分析し尽くして定着した風習なのだろう。その上素直な子どもたちは「寝ていないとプレゼントを貰えないわよ」や「悪いことをしたらブラックリストに載ってプレゼントがもう貰えなくなるかもしれないぞ」という言葉をすぐに信じ込むために、より親へ忠実になっていくのだ。
さて、今になって考えてみる。私たちが教育されてきたこの白ひげおじさんはどんなに仮定を並べたとしても理屈が合わない。つまり行き着く先はどれも同じ。全ては空想上の物語なのだと。考えてもみよ。そんな格好で無償のプレゼントだなんて不審者同様であろう。それにその白ひげおじさんは世界中の「全て」の子ども達にプレゼントは送れまい。極端に飢餓に苦しんでいるアフリカの子ども達へプレゼントが届くことは果たしてあるだろうか。子ども達にプレゼントを送れたとして、望むものでは無かったのなら、それが手に入らぬものだったのなら…どれもこれも空想でしか叶えられないことばかりではないか。その白ひげ野郎とはやはり、都合のいいように作られた人間による偶像崇拝に似たあつい信仰なのだ。
さて、話は変わりクリスマス・イブを明日へ備えた今日。私は赤服を着て白ひげを付け子ども達の所へまわったのだ。喜んで私へハグを求める子もいれば不思議そうにまじまじと見つめ眼をうるうると光らせる子もいた。
子ども。それは常に純粋で穢れとは無縁のある意味神に近しい存在なのかもしれない。誕生。それが神が私たちに与えた一番最初で最大のプレゼントなのかもしれない。白ひげおじさんと化した私は静かに考えながらプレゼントを配るボランティアとして活動するのだった。
題材「プレゼント」
プレゼント
今宵のプレゼントを考える大事な日
いつも当たり前のように行われていた事に感謝を込めて今一度考える
あなたがここまでこれたのは決して自分一人だけの力ではない
そばで、近くで力を貸してくれた人が必ずいるバズ
普段は当たり前と思っているかも知れないが、それは当たり前ではない
もし考える時間があるのであれば今日一日だけは感謝を込めてありがとうを伝えよう
それはとくべつな今日という日のプレゼントになるのだから
1日だけでも、嫌なことをされていたとしても感謝を思うだけで特別な日になる
今日という日にプレゼントを
「おかーさん、クリスマスプレゼント何がいいー?」
「お母さんはね、○○が生まれてきてくれたことがプレゼントだから何も要らないよ。」
「えー、そんなのつまんないー!!!」
数年前に母と話した話の内容は、幼い頃の私にはつまらないものだったけれど、今となっては私の中で最高のプレゼントとなっている。
プレゼント、クリスマス2日前なのですけど、
ついに!明日買いに行けるんですよ!
欲しいものが!まじて?!
嬉しすぎて身体が跳び跳ねそうですね!
皆さんは、何かクリスマスに決まってます?
買うものなのですけどね…。
実はね…。助けてよって思ってたらオンライン、
売ってるだと?!それも、店舗受けとりOK?!
幸せすぎないかしら?!最高なんですけど!
そして、現在。長いな…。配送までが…。
楽しみが増えるのは嬉しいですけどそわそわ、
そんな日々が楽しくも感じてしまう私がいる。
だから、みなさんも、イブ、当日を、
楽しんでくださいね。
久し振りの雑談に付き合ってくださり
ありがとうございました……!!
特別は嫌いと豪語した君が僕だけにくれた桃の飴玉
題-プレゼント
「プレゼント」
今年は何が届くかな...
今年は何をあげようかな...
彼からもらうプレゼント、
彼にあげるプレゼント、
今年で最後...
もう
彼からのプレゼントをもらうことも、
彼にプレゼントをあげることも
きっとない...
最後には、
今までで、一番
彼が喜ぶプレゼントをあげたいなぁ...