『バレンタイン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「ねぇ、チョコもらってくれない?」
あなたが、このチョコが本命だということに気付くまであと数秒。
バレンタイン
meijiのブラックチョコレートが
一番好きというので
シンプルな板チョコあげた。
結婚してからも
ずっとずっと続けてる。
バレンタインは、女の子同士で、あげあうほうが、楽しいと思う
女の子が男の子にあげるイベントにしたのは間違いだよ。
女の子のほうがチョコ好きだからね☺️
いつもあげなきゃならない義務感であげてたなあバレンタイン💦
本命にあげたくて作った甘い甘い生チョコ。
その甘い生チョコはあの人の好みの甘さに作ったのか、甘くて、甘くて、私には甘ったるすぎて、胃がもたれそうになった。
『バレンタイン』
全くもって愚かしい。世の人々は企業の戦略にまんまと踊らされ、チョコを渡すだの、貰えるだのと大騒ぎ。その日をそわそわして過ごす。
それだけでも憐れだと言うのに、チョコに意味さえ込め始めた。なんでも愛を伝えるらしい。
嘆かわしい限りだよ。愛を伝えることに慣れていないから、きっかけが必要らしい。イベントに乗っかって、ものに乗っけて、ようやく、伝えられる。
──あんまりにも愚かだと思わないかい?」
彼女はいつものように薄い笑みを浮かべる。端正な顔立ちで、様にはなっているが愛嬌がない。
「……なんだよ。バレンタインでチョコが貰えなくて落ち込んでる男を嘲りに来たのか?」
しゃがみ込んだまま、俺は顔を上げて不満を表す。
「いや、なに。そんなつもりは無いさ。ただ──」
彼女は俺の方に歩み寄ってくる。ヒールの高い音が響き渡る。彼女の影が俺に落ちると、足を止めた。
「──私も、愚かな女の一人だということさ」
目の前に四角い箱が突き出される。彼女の顔は、その箱で隠れてよく見えない。ただ、僅かに見える彼女の耳は、いつもより赤い気がした。
綺麗なハートのはずが歪になったチョコレート
アイツに渡すつもりだったけど自分で食べようと思っていた。
人気のない屋上で、お弁当を食べて
ラッピングされた箱を乱暴に開ける。
ビリビリと包装紙を破いて、一粒のチョコを摘む
口に運ぼうとしたら、自分の前に影がぬっと現れて
手が止まってしまった
「なにしてんだよ。こんなとこで」
アイツだ。アイツが来た。
なんで?友達とご飯食べてたじゃん?
どうしてここに?
頭の中が真っ白になる。
「お、これ。バレンタインのチョコか?」
「と、友チョコ…貰ったから食べようと思って」
咄嗟の言い訳にしてはよく言えたと思う。
するとアイツは箱から1粒のチョコレートを摘んで口に運んだ。
「うん、形は歪だけど美味い」
「あ、あ、……そう」
「?」
多分、見せらせないほど今は顔が真っ赤だ。
アイツから目を背けながら私は呟いた
「……作った子にアンタの感想、言っとくわ」
「おう!来年は俺にもよろしくって言っといてくれ」
今年はこれで満足
来年はもう少し頑張ってみようかな…
そんなことを思いながら、チョコを口へと運んだ。
美大でプロダクトデザインを勉強した娘は、バレンタインの限定パッケージが大好き。
箱も缶も、紙袋も特製だったりで、毎年いろんなのを我が家に集結させます。
一昔前は「女子→好きな男子」のイベントだったから、ひと目で分かるそういうパッケージがメインだったけど、最近は違う。
「誰でも→誰にでも(美的感覚・舌の成熟度により複数パターンあり)」だね。
普段はチョコのカタマリなんて口にしないっていう人にも、特別感のあるデザインと、時期限定フレーバーで迫りくるから、あとは、お財布と相談ね。
今年買ってよかったのは、
・テオブロマ「スペシャリテ2023」→シンプルな白箱。レベチの上質食感。
・サブレミシェル「ヴォヤージュサブレ エジプト」「ヴォヤージュサブレ フィンランド」→全15種類ある中、悩んで選んだ2つ。とってもカワヨイ。
【バレンタイン】
『バレンタイン』(創作)
2月14日、わたしはパチ屋にいる。
初めて入った。チョコの紙袋を片手に、システムもわからず、何をしてよいのかもわからなかったから、大きなウインドウ側のソファーに座った。独特の喧騒と不思議な匂いが、わたしを拒絶しているかのように感じられた。
店員に怪しまれないか不安になったが、気にしてる様子もなかったので、ソファーに座ったままスマホを取り出した。
「今、パチ屋にいる。着いたら連絡して」
コンビニで買ったチョコの紙袋が、初対面の男性との関係を嘲笑っているようだった。
帰りたい…
心の片隅で小さな悲鳴が上がるが、わたしはソファーから動けずにいた。わたしはわたしを無視して、これから初対面の男性にチョコを渡すのだ。
バレンタインデーって昨日じゃね? 別にいいけど。
バレンタインと言えばソシャゲのイベントだな。現実では全く縁のないイベントだ。
でもFGOはメインストーリーの更新が最近あったからバレンタインなのになんのイベントもない虚無期間なのだ。さみしい。
バレンタインで実装されるキャラは性能にもよるけど今回はスルーだな。大統領、晴明、サクラファイブ。コラボにプロトギルもいるから回せる石がない。
金があれば全キャラ回すんだけどな。でも金がない。だからこの話はこれで終わりなんだよ。
あとバレンタイン関連だとネットで義理チョコをあげたくない、もらいたくないが共に半数を越えたってのがちょっと話題になってたな。そりゃそうだろう。
チョコなんて食いたきゃ自分で買うし、好みでもないチョコ貰っても困るよな。健康志向の現代で勝手に贈られてもカロリーや虫歯とかあるしな。
前にも日記に書いたけど俺が食うのは一口タイプでパックされたカカオ高めのチョコ。これ以外は美味しすぎて食べ過ぎるからだめ。時代は健康ですよ。
バレンタイン
小さい頃からチョコレートが大好きだった。
チロルチョコの詰め合わせを買って、いつも一緒に帰る男の子に渡そうとしたことがあった。その日はたまたま私のほうが早く帰ったので、自分のお家の近くを通るその子を待っていた。
美味しそうなチョコレート。
我慢できなくてひとつ、またひとつと食べてしまった。待ちきれなくて自転車のカゴにチョコレートの袋を入れて、遊びに行こうとした。
その時、その子が帰ってきた。カゴの袋からチロルチョコを3粒出して、その子に渡した。
その渡し方、今想えばとなりのトトロに出てくるカンタ君みたいだったな。
ホワイトデーの日、3粒のチロルチョコは大きな大きなチョコレートマフィンになって返ってきた。何だか、わらしべ長者みたいだなと想った。
わたしにとって、バレンタインなんてチョコレートを美味しく食べるための口実にしか過ぎない。
ホワイトデーのお返しがチョコレートじゃなくて、飴とか他のお菓子になってしまうのが、とても残念だった。
昔から「好き」「嫌い」の感情が、人と少し変わっていたのかもしれない。大人になってから気が付いた。
女の子たちがキャッキャしながら、チョコレートの話をしている。男の子たちはなんだかソワソワしながらそれを見ている。
わたしは、そのどちらでもない。
だから、少しだけ、みんなの真似をしてみたかったのかもしれない。
あの子に「Like」を伝えて、あの子から「Like」が返ってきた。ただ、それだけ。
小さい頃のバレンタインの想い出。
父と弟にチョコを渡すけどお返しは今年もきっとない。似たもの親子だ。
社会人になるとどうも行事に疎くなる。バレンタインなんて、店頭に多めにチョコが並ぶだけの日だと思っていた。
「な、なんだこれは……」
その時までは。会社に来ると、俺の靴箱に可愛らしい包装をしたチョコが置かれているではないか。誰かのイタズラか、否。社会人にもなって誰がそんな事するものか、だとしたら入れ間違えしかあるまい。困った事になった。
「おはようございます、先輩」
俺に挨拶をして来た彼女は、同じ管轄の部下。入社時から世話係として一緒にいる。愛嬌もあるしよく出来た部下なのだが、最近妙に何かを企んでいる気がする。
「先輩"何か変わった事"でもありました?」
何も無い、と言いかけてたった今鞄にしまったチョコを取りだした。
「そうなんだよ、どうやらチョコを俺の靴箱に入れ間違えたみたいでな」
「あはは、まさか。ネームプレートも貼ってあるし、学校みたいなハプニングは起こりません。正真正銘、誰かさんから貴方宛に貰ったチョコです」
彼女は、小さく微笑むと。
「で、貰った感想はどうですか」
「いや……誰とも知らぬ人に貰っても感想なんて」
「きっとその人は先輩の働きぶりをずっと近くで見てきた人なのでしょうね。ひょっとすると、普段喋っている人からかも?」
イタズラめいた表情で去っていく彼女。もしかしたら、と思い付いた時には既に姿を消していた。チョコをひとつ摘む。
口に入れると、ほろ苦い味が口全体に広がった。
全く甘くない。このチョコはなんだか、学生の頃とはまるで違う、大人の味がした。
溶かそうか
焼いてやろうか
固めるか
最期に見るのはこの私
よろこんで死ね
【バレンタイン】
バレンタイン昨日、だったね。
今年は買って渡す事にしました、若い時は恋愛したいと
燃えていたのに
今は字に恋しています。
字は崩れず、待っててくれる
【バレンタイン】
イベントに左右されないあなたが好ましい。
男の子のあなたも。
女の子のあなたも。
思いはその都度伝えれば良い。
渡したいと思うものを他人と比べる必要なんてない。
もしチョコを誰にもあげなかったとして、誰があなたを冷たい人間だと言う?
もし誰からもチョコをもらえなかったとして、あなたの価値はそれで決まるわけがない。
イベントに左右されないあなたが好ましい。
普段通りのあなたが好ましい。
バレンタイン
いつも、食べているチョコレート
今日は、自分へのご褒美として
特別にいただく
そして、明日はいつも通り食べる
日常のチョコレートと特別なチョコレート
昨日、父に「バカじゃない」って言ってしまった。でも、本心だ。今まで、母が頑張って私たち兄弟4人を泣きたいのに我慢していつも笑顔で「いってらっしゃい。」「おかえり」と言ってくれた母。そんな母を小馬鹿にした父が気に入らなかったから。おかしい…わたし父が好きだったのに。
バレンタイン
手を開いたら、手の温もりで
ちょっと溶けかかったチョコレートが
くすりと笑った
公園のベンチに座り紙カップを両手で包み込むように持つと、冷えた指先がじんわりと温まる。そのままカップ蓋の飲み口に唇を寄せていくとふわりと甘い香りが鼻をくすぐった。
「やっぱり甘過ぎて飲めない…替えて」
隣に座る君にカップを差し出す。
「飲めないなら買うなよ」
苦笑いでスマホから顔をあげた君は、それでもすぐに自分の持っていた紙カップを「はい」と渡す。
「甘いのが飲みたい気分だったの」
「いつもブラックなんだから…って、ほとんど飲んでないじゃん」
カップを交換するとすぐに呆れたような声。
飲んでないからね、という言葉を君から受け取ったコーヒーで流し込む。
「あー、あまうまー。ココア? チョコ? 何これ?」
チョコという言葉に早る鼓動をなだめるようにスマホを取り出し、さあ何か甘そうだったやつと何気なく答える。
今はこれで精一杯。
まだ甘くない、君と私のバレンタイン。
バレンタイン
高校生の頃、料理が上手な男子がいた。
バレンタイン当日。
女子一人一人渡すのがめんどくさいのか、まとめて
〇〇(クラスメイトの名前)軍団と書いて、渡してたなぁ。
インパクトが強くてワロタ。