『タイムマシーン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
感情は制御不能のタイムマシーンみたいに
突然過去に戻ったり未来に行ったり
数分前で停止したままなかなか進まなかったり
タイムマシーン
毎分毎秒、時は流れるのだから
タイムマシーンに乗りながら生活しているようなもの
過去も未来もない
ただ、「今」があるだけ
私の彼氏はイケメンでお金持ちだ。
頭もよく、誰もが知る名門大学に通っている。
すでにいろいろな企業からオファーが来ており、将来を約束されたエリートなのだ。
そんな彼だが、多少は驕った所があるものの、いつも優しく紳士的で、記念日も忘れたことがない。
まさに完璧超人と言った風で、自分にはもったいないほどの人物だ。
そんな彼だが一つだけ欠点、というほどの事じゃいけど、妙なことを言うのだ。
『自分はタイムマシーンを持っている』と。
いくら何でもありえないと思う一方で、彼が嘘をつくとも思えない。
実物を見せてくれれば早いのだが、そんなものを簡単に見せてくれるのだろうか?
長い間悩みぬいた末に、ダメ元で聞いてみると、すんなりOKしてもらえた。
彼が言うには、『あれから話題にも出さないから信じてないのかと思った』。
私が悩んでいたのは何だったのか……。
そして本日タイムマシーンを見せてもらうために、彼の家を訪れた。
彼の案内で綺麗に整頓された倉庫に入ると、奥に白いシートがかけてあるものが見える。
初めて見た時の感想は、『薄い』である。
バックトゥザフューチャーに出てくるデロリアンようなものを想像していたから、というのもあるけどこんなので時間旅行なんて出来るのか?
もしかしてコンパクトに畳めるタイプ?
彼に見てもいいかと聞くと、頷いてシートをはぎ取ってくれた。
そこにあったのは、畳ぐらいの大きさの板に色々な箱がついている、なんだかよく分からないものだった。
「えっと、これがタイムマシーン?」
「そうだよ」
「そっか」
私は少しがっかりした。
確かに勝手に期待したのは私だが、これは無いんじゃないのか。
だって、どう頑張っても子供のおもちゃの様にしか見えない。
「どう?」
彼が笑顔で聞いてくる。
私は返答に困る。
だって、これは、なんと言うか――
「ドラえもんに出てくるタイムマシーン見たいだろ」
「ええ、言っちゃうの!?」
まさか彼に言われるとは。
「僕でもそう思うんだから仕方がない」
彼はイタズラが成功したかのように笑っていた。
もしかしてからかわれた?
「ああ、ゴメンゴメン。君の反応が面白くて、つい。
大丈夫だよ、これは本物のタイムマシーン――
だと思っている」
「思っている?」
不思議な表現だった。
彼は私の心を見透かしたように、説明を続ける。
「これさ、小学生くらいの時かな、その時にもらったんだ。
壊れたからって。
うち廃品回収業者じゃないのにさ」
「そうなんだ……」
彼にと取って思い出の品ということか。
友達が作ってくれて、今でもそういうことにしてるって意味かな。
小さいころの思い出は大切だもんね。
「これね、その友達を訪ねて未来から来た奴が乗ってたんだ」
んん?変な話になって来たぞ。
「ていうか、それドラえもんじゃん」
「やっぱそう思う?」
「思う」
やっぱりからかわれたか。
「子供の頃のこと、よく覚えていないんだ」
まだ話は終わってないらしい。
「そのおぼろげな記憶の中に、これに乗っていろんな時代に行った記憶があるんだ」
「それは……」
「うん、言いたいことは分かる。
アニメと記憶がごっちゃになっているんじゃないか、とね」
そう言いながら、懐かしい目をしてタイムマシーン(?)を見ている。
「僕も実はそうじゃないのかと思ってる。
これをくれた友達も、その時のこと覚えていないみたいで、実際よく分からないんだ。
これを持っていた理由も覚えてない」
彼は振り向いて私を見る。
「でもさ僕はこれを本物だと思ってる」
「友達がくれたから?」
「いいや、ロマンさ」
彼は子供っぽく笑う。
「そんな顔初めて見た」
「カッコいいだろ」
「ん-ん、子供っぽくてかわいい」
「締らないなあ」
そして彼は愛おしげにタイムマシーンを撫でる。
「今の僕じゃ無理だけど、これ修理したいんだ」
「その時は乗せてくれる?」
「いいよ」
おお、言ってみるもんだな。
将来が楽しみだ。
「将来子供も出来たら乗せてくる?」
口が滑る。
さすがに結婚を飛び越して、子どもの話はない。
だが彼は、気にせず笑って答えてくれた。
「それじゃこれを大きくして、たくさん乗れるようにしないとね。
3人しか乗れないんじゃ話にならない」
タイムマシーン
「タイムマシーンがあったらどうする?」
子供みたいにあなたは笑う。
「そうだね、やっぱり未来が見たいかな」
地球はまだ青いかとか、
誰でも月旅行ができるかとか、
太陽系の外に出られるかとか、
光の速さを超えて時を飛ぶ、まだ見ぬ未来を二人で想像した。
でもね、
もし目の前に真新しいタイムマシーンが現れたとしても、あなたを置いて乗ったりしないよ。
どんな素敵な未来でも、
あなたがいないとつまらない。
グラスのスパークリングワインの泡が光を弾く。
こんなひとときには敵わないもの。
#154
こころが張り裂けそうなほど痛い
ものすごくいたい
自分が勝手に頭のなかでぐるぐると考えてるだけで、すべては自分が悪いんだけれども
好きな人も物も、誰かに惑わされることなく素直に好きでいたい
タイムマシーン
我が家には変な遊びがある。
誰かが「どこから来たの?」と聞いたら「1994年2月10日!」みたいな感じで現在の日付を答えるだけのゲーム。
母が「タイムマシーンが出来たら、きっと自己紹介の時も○○年から来ました!みたいに言うのかしら?練習しとかないとね」なんて言っで始まったこのゲーム。
幼かった私は秘密の合言葉って感じでワクワクして大好きなゲームだった。
そんな私も今では成人し働いている。
父はもう他界してしまった。母は…
「ちょっと!あなた誰よ!?」
「あ、お母さん…」
そう、母は認知症になってしまったのだ。
昔の記憶で止まっているらしく、「私の娘は小学校に通ってるのよ?あなたが娘なわけ無いじゃない!」なんて言って話が通じない。
「私だよお母さん。」
「誰よ!どこから来たの!?」
毎日何者なのかどこから来たのか聞かれる生活。でもこのゲームがあるからほんの少しだけ心が楽
「2024年1月23日から来ました」
私は毎日未来人になる
『タイムマシーン』
20XX年。一生に一度だけタイムマシーンが使えるようになった。未来の僕はどんな人間になっているのだろうか。そんな思いで未来に来たのに、僕はもう居なかった。なんでも、タイムマシーンで過去に行ってしまったらしい。未来の自分に会えると思ってきたからショックだったが、ある疑問が浮かんできた。
一生に1度しか使えないのに、僕はどうして過去に行けたの?
お題と関係ないこと失礼します。
私が今作った自分の中の決まり事を決意表明的な、?
度々ここにお題で出てた恋愛系は実体験もあります
その彼と別れたので、
彼が吸ってたタバコの銘柄を買って
1箱吸いきる頃には割り切って前に進む
というのを自分の中で決めました。
それだけです。
読んでくださってありがとうございます。
【タイムマシーン】
タイムマシンで過去へ戻ることが出きるならば。
俺はあの頃へ、戻るだろう。
君とずっと一緒に居ようと、誓ったあの頃へ。
とても幸せだった。
毎日が、キラキラと輝いて、心が踊るような日々だった。
そんな幸せな日々は長くは続かないものだ。
突然君が倒れたのだ。
仕事の疲れが強く出た結果だ、そう医者は言った。
こんなになるまで、気付けなかった自分が憎かった。悔しかった。
疲れなら暫くしたら元気になる、そう軽く考えていた。
でも、君はなかなか目を覚まさなかったのだ。
ただの疲れじゃなかった。風邪じゃなかった。
見つかりにくい病気で、進行も進んでいる、と。
医者から改めて告げられた時には、苦しくて、苦しくて、俺が泣いても叫んでもどうにもならないのに、涙が、出た。
そのまま君は、俺を残していってしまった。
あの頃へ。戻りたい。
君のいた、輝く日々へ。
もし、戻れたならば。
俺は、君に。
今まで伝えきれていない愛を、伝えるよ。
「、ッ、愛して、るッ」
るあ
【タイムマシーン】
眩い閃光が、僕の日常をぶっ壊しにやってきた。
ことが起きたのは3年前。
僕がオカルト雑誌を手に、暇していた日の夜だった。
「ーーこの伝説は実在したのだろうか?! タイムマシーンを追い、我々の調査は続く」
「おおお! ……はぁ」
握り拳片手に見ていた番組が終わると、急に無気力感に襲われた。灰色の現実に引き戻された感じがする。
ああ、もう。
僕の日常は退屈だ。
テストとか、運動会とか、そんなものはあるけれど、大体は同じことの繰り返し。得意の物理学は最初こそ熱狂したが、珍しい賞をとったあたりでやり尽くしてしまった気がした。
そんな僕の15年間。飽きた。
僕は刺激を求めていた。それが陳腐なオカルト番組と雑誌でもいい。ムー大陸とか、宇宙人とか、ノストラなんとかの大予言とか、そんなは話に飢えていた。
日常なんてぶっ飛んじまえ。
そう感じて大の字に寝っ転がった時だ。
カタカタと急に床が揺れ始めた。飲みかけのジュースの上で波紋が踊る。
地震か?
いや、なんか変だ。
床や本棚より窓がひたすら忙しなく揺れていた。
まるで空が揺れてるみたいじゃないか、と思った時には咄嗟に窓を開けていた。
その時に見た。光り輝く流星を。
「え……流れ星……?」
青白い霧を噴霧しながら、輝いていた。美しい七色の炎が目の前で地へ向かっている。
あまりにも可憐で時間が止まったように思えた。僕以外も、この流星を見たら同じことを思ったんじゃないだろうか。
夕食を作る母も、仕事から帰る父も、犬の散歩をする友達も、受験勉強していた妹もーー日常に飽きていた僕も。自分の時間がその時だけは止まっていた。
そして、訪れる。
流星がこの街の一番高い丘へ接吻した刹那、激しい轟音と光が高波のように全てを巻き込み、奪い去っていったのだ。
僕の日常と、沢山の命を。
肌を焼くとかそんな感覚はわからなかった。理解不能な速さでエネルギーの波に飲まれたのだ。一瞬で僕は意識を手放した。
僕が次に目を覚ましたのは、3年後のことだった。病院みたいな施設の目覚め。
ああ、鏡を初めて見た時の衝撃は忘れない。顔は原型を留めていなかったから。
僕の思考回路はそこで止まったようだった。立ち替わり人が来て、話しかけたり、調査したり、隕石が何を起こしたのか話したり、していたようだがよく覚えていない。
だが博士みたいな男がやってきて、僕にこういったことだけは確かに覚えている。
やけに背の高い、でも鋭い瞳がギラギラと光っている男だ。
白衣はやけに機械オイルで汚れている。指の爪には鉄屑と薬品が詰まって黒くなっていた。そんな不審な男を信じて見ようとした僕はどうかしていたんだろう。
でも、あの言葉が僕の未来を変えたんだ。
「芳賀さん、俺とタイムマシーンを作ってみないか?」
流星によって変わった世界を取り戻すために。
言葉は意識を動かした。ガツンと歯車が噛み合ったように、止まった時間が流れ出した気がした。
お題「タイムマシーン」
後悔していることは誰にでも少なからずあるだろう
その時に戻ったら別な行動をとるだろうか
そうしたら別な結果になるだろうか
たどり着く先は同じだろうか
そんなことを思いながら人は成長するのだろう
『タイムマシーン』
タイムマシーンには、夢がありますね。
個人的には作れる気はしませんけど、夢はあると思います。
しかし夢があっても、わたしには必要ありません。
戻りたい過去もないですし、覗き見たい未来もないのです。
かと言え、「今が大事」とも思いません。
今、この瞬間を毎度毎度大事にするのは疲れます。
なんとな〜くダラダラと生きてるのも幸せかと。
ケセラセラってつぶやきながら、ね。
タイムマシーンがあったら
未来と過去どっちに行きたい。
あの時は君との将来が気になって
互いに未来と答えた。
突然思い出した君との何気ない幸せな記憶。
今なら私は迷わず過去と答えるのだろう。
君がいた過去に。
ータイムマシーンー
《タイムマシーン》
ぼくには7つ上の恋人がいる
両親には歳が離れすぎているからと結婚が許さるなかった
親的には3つくらいが範囲と言われた
ぼくがもう少し、あと4年早く産まれていたら
ぼくはきみを幸せにしてあげれたのかな
小学校時代の卒業文集で、
“タイムマシーンがあったらいつの時代に行きますか?”
という質問テーマがあった。クラスの奴らは“生まれた頃の自分を見たい”、とか、“未来に何をしているか確かめたい”なんて答えを書いてたっけな。つまり殆どが“過去か未来のどちらかに行きたい”。そりゃそうか、タイムマシーンなんだから。
でも僕だけは違ってて。“今この瞬間の地球の反対側”って書いたんだ。なんでそんなよく分かんないこと書いたのか、10年経った今でもよく分かってない。過去にも未来にも興味がなかったのかな。はたまた、クラスの中で目立ちたいがためにちょっと変わったことを書いてやろうとでも思ったのかな。
じゃあ今現在の僕が、“タイムマシーンがあったらいつの時代に行きますか?”と聞かれたらどうするだろうか。過去か未来か。どっちにしようか、至極悩む。過去を変える勇気も未来を変える度胸もない気がする。これまでの人生に後悔が全く無いわけじゃないし、将来に不安を感じていないわけでもない。だけど過去もしくは未来を変えに行けたとして。何をどうすれば正解なのか、分からないんだ。
だから答えは“どうもしない”。実につまらない回答だけど、僕にはタイムマシーンの力なんて必要ない。これまでのことを受け入れ、なりたいものに自分の力でなるんだ。
なんてね。
ちょっと、優等生すぎる?
飴玉って
溶けてなくなるタイムマシーンだと思う
いちご味がする間だけ
あの頃に戻れる気がする
タイムマシーン、
そんなものアタシにはいらない!
過去見たってつまんないし、未来見てもつまんないし!
今を一生懸命生きて、楽しむのがいいんだ!!
〜タイムマシーン〜
「ねぇ、貴方はもしタイムマシーンがあるとしたらなにをする?」
急に真面目なことを問われたせいで白餡の饅頭にのびた手が行き場を失ったように揺蕩う。
タイムマシーンがあったら、なんて誰しも一度は考えるけれど、その実誰も真剣に考えたことなんてないだろう。
「じゃあ…3年後ぐらいの未来にいきたいです、」
「へぇ、なんでまた3年後?」
「それはなんとなくですけど…未来も先生とこうしてお喋りしてたいなぁって」
「……そう、…あんまり他の人にそういうこと言っちゃだめだよ」
そう言われて自分が口にしたことの重大さに気づいた。
そんなの未来もあなたといたい、って告白してるようなものじゃないか。
穴があるなら入りたい、なんて場面本当にあるんだ。
でも、嘘は言ってないし、先生とずっとこうしていたいのは事実であって……。
「…せんせいにしか、…いいません、……」
タイムマシーンがあるなら、あんなことを口にしてしまう前に戻りたい。
……でも、先生がちょっぴり嬉しそうな顔をしてるからやっぱりタイムマシーンはなくてもいいや。
2024.1.22『タイムマシーン』
「タイムマシーン」
十字架に手を合わせ、
心臓を捧げる。
【#27】
タイムマシーン
(お題更新のため本稿を下書きとして保管)
2024.1.23 藍