※この物語は最後まで見ることを推奨しています。
「また会社で失敗してしまって…ほんと、消えたい
気分ですよ…(笑)」
「そうなんですね…では…これからとある話をしますね。これは最近、私が体験した話です。」
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私は仕事帰り、いつも通り改札を抜け、駅の出口に向かって歩いていました。暗くなってしまった静かな夜の中、星がきらきらと輝いていたのを覚えています。
大きい通りへ出て、住宅街に入りました。
時刻は20:12分、その日はかなり早く帰れた方でした。
今日は何のドラマを見ようかな〜…そんなことを
考えていると、公衆電話が見えてきたんです。
だけど、問題は公衆電話の横にあるものなんです。
「え…タイムマシーン…?」
この世界は好きなタイミングでタイムマシーンが
使える。一応戻れるのは自分が生きているときの時代のみだ。
「え、普通コンビニの横とかじゃないの?
なんでここにあるんだ?」
通常であれば、コンビニエンスストアや公園の近くに設置してあるが、ここは公園もなければ学校もない
ただの辺鄙(へんぴ)な住宅街。
「公衆電話の横って珍しい…変なところにあるなぁ…
なんか設定とか、入ったときの雰囲気とかが違うからここに設置してあるのかな?」
私は中の構造がどんなものなのか気になり、
重たい鉄製のドアを引っ張り、中へ入りました。
開けた扉を閉じて、機械の中を見渡したんですけど、
普通のタイムマシーンと変わんない気がしたので
出ようとしました。
扉に再び手をかけたその瞬間、視界の中にあるものが入ってきました。
日記のような小さなノートがあってその場でしゃがんでノートを手に取りました。
そのノートには「管理ノート」と書いてありました、
修理人が置いていったんでしょうかね…
中をパラパラと開くとこんなものが書いてあったんです。
「XXXX年X月X日 扉のサビ部分を修理
XXXX年X月X日 異常無し
XXXX年X月X日タッチパネルの汚れを除去
XXXX年X月X日 異常無し」
などとこのタイムマシーンの点検をまとめたものでした。「なーんだ…面白いものが見れると思ったのに…」
次のページをめくると同じような内容。
その次のページも、またその次のページも。
1番後ろのページをめくると違う内容が書いてありました。
「利用者記録
XXXX年X月X日 〇〇 〇〇さん
XXXX年X月X日 △△ △△さん
XXXX年X月X日 ✕✕ ✕✕さん」
記録された人数が少ないということはきっとこの
タイムマシーンの利用者記録を付け始めたのは最近
ということ…いや、修理のページがかなり多いから、きっとこれまで利用した人数がそもそも少ないのでしょうか。
下まで見ると「※タッチパネルの修理マークを押すと
詳細を見ることが可能」と書いてありました。
つい興味が出てしまい、タッチパネルのある方向を
向き、画面を押し、操作を進めました。
「へぇ〜…タイムマシーンを使った理由が見れるんだ…なんだか悪いことしてる気分…」
上から順に、
「XXXX年X月X日 〇〇 〇〇さん
過去の失敗を成功に変えるため」
(あ〜…よくあるパターンね…)
「XXXX年X月X日 △△ △△さん
母親の死を止めるため」
(たまにあるやつか…)
「XXXX年X月X日 ✕✕ ✕✕さん
友人を殺すため」
(えぇ…こっわ…)
合計3人しか記録されていなかったです。
点検のページが多いのは、ずっとここに設置していたから。利用者数がこんなにも少ないのは変な場所に
置くから、きっと誰も入りたがらなかったからでしょう。
タッチパネルの1番下に赤い文字で、
「関係者以外、この詳細を見たものは1週間以内に
誰かにこの話題を話さないと死ぬ。
誰かにこの話をしたら語り手は死を逃れられるが、
その代わりに聞き手が死ぬ。」
変なものを見たと思い、そのあと私はタイムマシーンから出て、家へ帰りました。
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最初にも言った通り、これは私の実体験の話です。
少し話題を変えますね。
ところで、なぜわたしがこのはなしをあなたにしたかわかりますか
テーマ 「タイムマシーン」
題名 「耳にすれば最期」
1/23/2026, 9:40:37 AM