セーター』の作文集

Open App

セーター』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/24/2024, 3:24:12 PM

「別に俺だってファッションとか詳しくねーしよっぽどじゃなきゃ別になんも言わねぇけどさ、さすがにそれはよっぽどだと思うぜ、サトル」
「……………え? どこが?」
「嘘だろ!? その反応なる!? サトル、おま! 鏡見てみ! 鏡をよく見て、そのセーターを着た自分の姿をじっくり見てみ!」
「……別に普通ですが」
「うっそだろ!? お前のセンスどうなってんの!? つかそのセーターどこで買ったんだよ!? なにその柄!? 猫!? 猫が目からビーム出してる!?!???」
「ふふ、かわいいでしょう」
「猫馬鹿にも程があるだろ! いや100歩譲ってその猫がもっとデフォルメされたイラストならワンチャン俺もかわいいと思う可能性あるけど、たぶんあんまないけど、それ実写じゃん!! わけわかんねぇよ!」
「ジンゴさんの分もありますよ。ネットで安くなってたんですよ。ほら、お揃い」
「俺の分もあるの!? 揃っちゃうの!? うわー気持ちは嬉しいけどお揃いするなら俺の意思も反映してくれ!! 俺はそれ着こなせる自信がない! つーかなんでお前は平然とそれを着られるんだ!?」
「……だって、結局どんな服着てようと顔面は変わんなくないですか?」
「ファーーー!! うるせぇ顔面ホストがよ!!!」




出演:「サトルクエスチョン」より 仁吾 未来(ジンゴ ミライ)、問間 覚(トイマ サトル)
20241124.NO.106「セーター」

11/24/2024, 3:17:01 PM

『あれ、こんなだった?』 テーマ:セーター

「お?」

 収納から引っ張り出してきた、鮮やかなブルーのセーター。
 虫食いはないか、ほつれはないか、眺めていた時のこと。
 なんだか違和感を覚えた。

「こんな色だったっけ?」

 ベッドに広げてあちこちから見る。右から左から上から下から。
 なーんだか、違和感がある。

「なあ、コレこんな色だったっけ?」
「えー?」

 リビングに居る彼女を呼ぶ。すぐ、スリッパのぱたぱたした足音が近づいてきた。

「知らないよお。そんなセーター覚えないし」
「去年家でよく着てたと思うんだけど」
「去年は私、一緒に住んでませーん」

 そうだった。彼女と同棲を始めたのはつい最近だった。

「よく着てたんなら写真とか残ってないの?」
「あー」

 言われて、スマホの写真フォルダを漁る。
 一年前くらいの写真。同じセーターを着ている自撮りが運良く残っていた。
 残っては、いたけど。

「同じか……? いーや微妙に違わないか……?」
「もーめんどくさいなあ。普通に洗濯して色落ちしたんじゃないのお?」

 彼女は頬を膨らませ、リビングに戻ってしまった。
 やっぱ色が落ちたからちょっと違って見えるのか?

「……とりあえず一回着てみるか」

 着ている服を脱ぎ、ほんのり収納の香りが漂うセーターに着替える。
 それで姿見の前に立ち、色々ポーズをとってみる。

「分からん。同じ気もするし、違うような気もしてくる」 

 鏡に映った自分の姿をガン見する。遠くから近くから。
 やっぱり違和感が、いやゲシュタルト崩壊してきた。
 アレだ。朝靴下探してるとき、セットのはずなのに微妙に色違って見えるアレに近い。めっちゃ焦るよね、アレ。

「やばい沼にハマった。もう何も分からない」
「ウッソ、まーだそれやってんのお?」

 また、スリッパのぱたぱたした足音。振り返ると、彼女がひょっこり顔を覗かせていた。

「だってさあ」
「気にしすぎだって! 久しぶりだし違って見えても普通だって!」
「でもさあ」
「もー!」

 眉をきゅっと上げ、彼女が怒りだす。まずい、ダル絡みし過ぎた。
 しかし、彼女は突然近づいたかと思うと「うぅん?」と目を凝らした。

「何だ?」
「アナタそんなだった?」

 まじまじ見られて恥ずかしくなり、顔を逸らす。
 背後にあった姿見に自分の顔が映った。言われてみれば、何か違う気が。

「ちょっと思ったんだけどさ」

 目元に皺なんてあったか? と冷や汗をかいている中、彼女が畳みかける。

「アナタのその違和感って、もしかして加齢じゃ」
「よし、この話は終わりッ!」

2024.11.24

11/24/2024, 3:15:36 PM

忘れてしまうなら
はじめから無くてよかった
知ってしまうなら
いなきゃよかった
変わらないままがいいよ
綺麗なだけでいいよ
なんだか広くて
どこに行けばいいのか
ほんものの私はどれだろう
引っ張って探そうとしたら
解けて何も無くなった
取るに足らないことでほつれてゆく
編み込んだ幸せに縋り付いてる
廃退を繰り返して感情的になって
愛情ばかりでは生きていけなくて
馬鹿らしいと思うかな
きっと

ただ毛糸玉を転がしてもセーターにはなれないでしょう。


日々を編み込んできたからいま生きている。でもほんの些細なことで解れてしまう。なんにでも自分を当てはめて考えるのは安直すぎるとは思いますが、客観で生きていられるなら何度だって書きます。主観では傷つけてしまうばかりで。もっと小さなものに目を向けて、もっと単純なことに美しさを見つけたいなと思ってます。

セーター

11/24/2024, 3:12:09 PM

【セーター】


ふんわりとした編み目から
透かし見えるのは
暖かな秋の陽射し

君のセーターには
季節が編み込まれていた

11/24/2024, 3:11:09 PM

今年きたらさよならだなって思いながら毎年着てるセーターがあるんだけど、いまさら毛玉なんて気にしないよね。今年もまた来年が最後と思いながらしまうんだろうな。

11/24/2024, 3:00:42 PM

昼寝しようと思ってたのに
スマホが横にあると見ちゃって
あんなに欲しくて買った物も
今ではホコリを被ってて
だから私は
今猫を被っている。
そう、家の中で。
猫の体を頭に乗せて。
お腹が暖かくて
頭がじんわりと暖かくなってきた。
お気に入りのお店で買った服が
思ったより薄くて
家の中でも寒かった。
猫は毛皮着てるから
暖かいんだろうなぁなんて考えてたら、
眠くなってきて、
目が今にも閉じそうだった。
昼寝できてないからってことはわかる。
少し気を抜くと
寝てしまいそうなくらい大変だ。
やっぱり暖房つけるべきかなと思い、
リモコンに手を伸ばすが
やめた。
力尽きた。
私は冬眠しようと思う。
猫を被ったまま。
ワンチャン猫の毛皮っぽいの作れば
できるのでは?ってことで
部屋から引っ張り出してきた
手編みセーターを着た。
"Good Midnight!"
なんとか0時には。

11/24/2024, 3:00:30 PM

学生時代

ラルフローレンのセーターやカーディガン
バーバリーのマフラーなどが流行った

ネイビー・ホワイト・キャメル・グレーなど色とりどり。
そこでわずかに個性を主張しながらも
“皆と同じ”が心地よかった頃

ラルフローレンのセーターと
自販機のあったかいミルクティー

懐かしき わが冬の定番アイテム

147:セーター

11/24/2024, 2:58:32 PM

作品No.238【2024/11/24 テーマ:セーター】

※半角丸括弧内はルビです。


 セーターが送られてきた。見るからに手作りとわかる、少し縫い目が荒く不揃いのセーターだ。受取人は俺の名前で、差出人はありふれた名字だけが書かれていた。
「どーしたの、三登(みと)」
 ボーッと箱の中身を見つめている俺に、食器洗いをしている真っ最中の鳴理(なり)が声をかけてくる。俺は、なんとなく鳴理に見られたくなかったのだが、隠すのも違う気がして、
「いや……知らない人からセーターが届いたんだよ」
と、正直に答えた。鳴理は、軽く手の水気を振って払うと、キッチンペーパーでさらに手を拭きながら、俺の隣にやってきた。
「【鈴木(すずき)】さん——って、名字だけしか書いてないの? これはまたどこにでもいる名字だね。ほんとに知り合いにいないの?」
「名字だけじゃ、知り合いいすぎてわからないよ。友達とか、職場関係とか、親戚とかね。俺の母さんだって、旧姓は〝鈴木〟だったし」
 そう言って肩をすくめると、鳴理は、
「それは困ったね」
と、顎に手を当てて考え込んだ。
「手書きだったらまだ特定の余地ありそうだけど、印刷された伝票じゃ無理だしね」
 鳴理は、俺が箱から剥がした伝票を見てそう言った。
「ねぇ、三登」
 鳴理は、唐突に声を低くして俺を呼んだ。そして、セーターを指さすと、
「これ、ちょっと触ってもいい?」
と、訊いてきた。疑問に思いながらも、俺は頷いた。
「まさかとは思うけどさ」
 鳴理の手がセーターを拡げる。そして、拡げたそれを俺の背に当てがった。
「……うわ」
 短くそう呟いた鳴理が、セーターを箱に戻す。いや、それは戻すというよりも、無理矢理箱に突っ込んだといった方が正確だろう。鳴理は、セーターをぐしゃぐしゃに丸めて箱に乱雑に入れたのだ。
「どうしたんだよ、鳴理」
「三登」
 鳴理は、セーターから視線を逸らさない。そのまま、口だけを動かした。
「ほんとに、これの送り主に心当たりないの?」
「ないよ。どうしてそんなこと訊くの?」
「だって」
 鳴理が、俺の方を見る。その目は、怯え揺らいでいるように見えた。
「このセーター、多分手編みだと思うんだけど」
 鳴理は、躊躇したのか一度言葉を止める。そして、しばらく沈黙した後、意を決したように口を開いた。
「サイズが三登にぴったりすぎるんだもん」

11/24/2024, 2:57:45 PM

『セーター』というテーマについて…
セーターはあたたかいね…冬になると恋しいね…
冬といえば…セーター??
何でも合うね。セーターは…
ファッションにもってこいのものだね…
私は最近セーターは来てないけど、前は来てたよ…
肌ざわりも気持ちいいね…
冬はこたつもいいけど、セーターもいいかもしれないね…
自分が思う『セーター』っていうテーマかもね…

11/24/2024, 2:54:04 PM

お題『セーター』

人が編んだかも分からないセーター。でも、いつも私の体をあたたかく包み込んでくれて、「大丈夫だよ」なんて言う。
無責任だなぁ、こいつ。なんておもうけど、その根拠の無い大丈夫に、どこか救われることがある。

多分、明日も大丈夫。

11/24/2024, 2:50:04 PM

【セーター】

私が大好きな匂い

あなたの匂い

安心する、温かい、優しい

この感じが好き。

ずっとこうやって、貴方の胸で安心していたい。

ずっとずっとこのままがいい。

11/24/2024, 2:43:21 PM

ある種の本を探して、ネットで図書館で予約した。その日のうちに、図書館から準備ができたとメールがあっので、取りに行った。その足でスタバで本の内容をスマホに打った。なんかサッパリした。久しぶりの何も無い連休だったから、もてあましていた。少しでもなんかやらないと落ち着かなかった。スタバで前の席に若い女の子がふたり座った。いわゆる恋バナで悩みをずっと話していた。ああ、やっぱり。私は前々から若い女の子の悩みは恋愛が10割だと思っていた。職場で元気がない子がいても、きっとそれだと思って私たちが解決してあげられることは何もないと諦めている。

11/24/2024, 2:38:28 PM

木枯らしが吹き始めたので、タンスの底からセーターを引っ張り出す。去年買った白いセーター。広げてみると毛玉だらけだった。
そりゃそうだよね。あなたが可愛いって言ってくれたからずっと着ていたんだもの。

去年の冬は、数年に一度の積雪で過去最低気温も記録していたらしいけど、あの人の体温しか覚えていない。寝る前のココアのように、頭がとろけるほど温かさに包まれて、目に見えるものはキラキラした景色ばかり。クリスマスのイルミネーション、年末カウントダウンのネオン、初詣でお揃いで買ったお守り。なんて素晴らしい季節なんだろう。過去一番の寒さなんて感じないほど幸せだった。

日が沈んで暗くなった。だんだんと部屋の気温が下がっていくのが分かる。
毛玉を切らないと。
ハサミでチョキンチョキンと毛玉を取り除く。
あなたとの思い出も全部消えろと願いながら。

11/24/2024, 2:36:01 PM

木の葉が落ち、寒さを感じ始める季節のそのさき。冬。冬になればみんな暖かく過ごす為に思考を凝らす。人間はすごいものだなぁ。あったかい服を着る。みんなセーターを着るんだ。あったかいからだと思ってる。私はセーターが嫌いだ。冬が来るからセーターを着なくちゃいけない。私は冬が嫌いだ。冬は私が産まれた季節でもある。けどそんなの知るものか!冬が嫌いだ。

 冬はなんて寒いものだ。こういうとき、詩人は皆春の温かさを求める。そんなものより夏の蒸し暑さのほうが私は欲しい(私は詩人では無いからね)。きっとみんながセーターを着るのはその微妙な温かさを求めているのだろう(みんなは私でも、詩人などでもないけどね)。私はセーターの、その、微妙な温かさが嫌いだ。いらいらしてくるのだ。それにセーターはふわふわで肌に当たってとてもくすぐったい。セーターなんか着れたもんじゃないぞ!

 みんなセーターのことを有り難っているようだ。私は裏起毛のパーカーとタイツで十分だ。それに私はあまり裏起毛のパーカーとタイツも履かない。基本、スウェットを着てあったかい布団に溶けている。冬は外に出たくないから引きこもるんだ。それに引きこもっていればセーターのことを考えなくて良い。暖かければ誰もセーターのことを考えないんだ!

 それでも世間が温かみを帯び雪が去ってしまったとき、みんなはまだセーターのことを考えている。君はなんて万能なんだろうね。私にとっては知ったこっちゃないけど。
 桜色のセーターを来て、大きめの桜の木の下にいる。昔の私。まだ、自分の産まれた季節である冬を楽しく、嬉しく過ごしていた昔の私。温かい笑顔で私をみている、昔の私。

 冬は嫌いだ。セーターなんてもっと嫌いだ。それは仕方ないって。それでも昔の私がこちらを見つめて冬の寒さの中でも、春の安らぎを感じているかのように笑うんだ。それをみると、昔が輝かしく見えてセーターだけでなく、何もかも嫌いになりそうだ。

11/24/2024, 2:31:49 PM

起きたら、布団から出るのを戸惑うくらい寒かった。
隣にはもちろん、誰もいない。

窓の外はまだ暗かった。
そういえば、今月に入ってから、太陽の出ている時間もだいぶ短くなった。
冬がすぐそこまで来ているらしい。

お湯を淹れて、インスタントスープを啜りながら、寒空を見た。
暗い空にゆっくり、ゆっくりと陽が昇り始める。
スープの温かさがお腹に落ちると、じわじわと脳が覚醒し始める。

ああ、今日が休みでよかった。冬服が出せる。
脳が目覚めて真っ先に頭に浮かんだのは、そんな考えだった。

スープを飲み終えて、立ち上がる。
箪笥を漁り、すっかり奥まで押しやられた冬服を、一着また一着と引き摺り出す。
箪笥の材木と防虫剤が混じった独特の匂いをくっつけた服が着々と引き摺り出されていく。

冬服を出すと、洗濯物が途端に片付かなくなる。
冬服で一番可愛くてあったかいセーターを着る時は、夏秋に使う薄手のシャツの上に着ているからだ。
冬は単純に、使う服が2倍になる。
セーターのチクチクは、乾燥肌でアトピーで掻きむしった痕があちこちに残る人肌には、刺激が強すぎるのだ。

しかし、この習慣は慣れるとなかなか楽しい。
何が楽しいって、セーターだけでなく、下地も選んで楽しむことができるから。
下地…つまり、セーターの下に着るシャツの色を変える。
すると、セーターから覗くシャツの色でちょっと雰囲気が変わるのだ。
重ねの楽しみ。下地選びは、センスと個性の見せ所で、一人でいる時の密かな楽しみの常套手段になっている。

…まあ、そうやってアレコレ出して選ぶおかげで、冬場は服が片付かないのだけど。

まあしょうがないよね、と一人ごちながら、足元に積み上がった服の山を眺める。
とりあえず、冬服を引き出すターンはひと段落したので、引っ張り出したセーターを並べてみることにして、

てっぺんに乗せられた…つまり一番奥にしまいこまれていたセーターを手に取って、思わず動きが止まってしまった。

薄いグレーのカミシアセーター。
洗濯を何度も着て着古したものか、縮んだ上に、裾や袖にほつれが見える。
…昨日、とうとう絶交してしまった、あの人がいつかのクリスマスにくれたはずのセーターだ。
お気に入りで着ていて、でも一昨年の冬汚してしまって、念入りに洗濯したら縮んでしまったあれだ。

その時、あの人は、しょうがないなあ、と苦笑いして、また、新しいの買おうよって笑って…。
そのまたはもう来なかった。

寝起きのぼんやりとした眠気の奥にしまい込んだはずの、昨日の嫌な記憶が引き摺り出された。
苦い、苦い記憶。
あの人の嫌いなところ、嫌なところ。
昨日の晩、散々した一人反省会の脳内議事録。
あの人と出会った時から昨日までの疲れ、呆れ、あれやこれや…

ダメだ、
頭を振って、気持ちを切り替える。
こんなんじゃダメ、これをこのまま残していたら、気持ちは沈むばかりだ。

今日やるべきことが決まった。
まずはこのセーターの形をなくす。原型が分からないくらいに作り替えてしまおう。もう思い出すことのないように。
捨てるにはせっかくのカミシアが勿体無いし。

それから、コンソメスープを作ろう。インスタントじゃないやつを。
関係が終わってしまった時には、うんと手間がかかって、うんと難しい料理を作るに限る。
料理中は、嫌な思い出や嫌な記憶を振り返って沈む暇なんてないし、
食欲がなくてご飯を食べられなくても、惨めに思うこともない。
コンソメスープならピッタリだ。

一番コンソメの香りを思うと、胸がスッとした。

さあ、今日は忙しいぞ。
髪をまとめて、立ち上がる。
まずはこのセーターを切り取ってしまおう。
それから、コンソメスープの材料を買い込もう。セーターの処遇は、その買い物の間に決めてやる。

ちょっと堅めのカーペットを、厚めの靴下で踏みしめながら、部屋を練り歩く。
陽はゆっくり登っている。
木枯らしが、窓に跳ね返されて弱々しく、逃げ帰っていった。

11/24/2024, 2:31:00 PM

「セーター」(創作)

彼の家で夕飯を食べる約束をしていた。料理が苦手な私が簡単に作れるものとして上げられるのは、鍋。

白菜、白ネギ、しいたけ、鶏のつくね、しらたき…

「あ!豆腐買うの忘れてる」

「いいよ、豆腐無くても」

彼が言うが早いか、私は鞄を持って靴を履こうと玄関に向かっていた。

「え?!行くの?ちょっと、待った!長T
1枚じゃ、さすがに寒いって」

「あ、そうだね…」

彼は慌てて着ていた黒いセーターを脱ぎ、私の頭から被せた。

襟ぐりから頭が出た瞬間、ふわんと彼の香りが鼻に残る。

あったかい…。

「すぐ戻るから、まっててね」

そう言って私は、豆腐のために寒い夜に飛び出した。

上手くいってたのにな。私たち。
別れてから5年も経つのに、未だにあのセーターがタンスの中で眠っている。

決して未練がある訳でもないのだが、私の中で、彼との事は良い思い出だったからという理由で残してあったんだと思う。

「いつ捨てようかな…」

そんなことを考えながら、今はひとりで鍋をつついて食べている。

11/24/2024, 2:30:19 PM

「そのセーターかわいい。似合ってる!」
そう伝えた私に、君は少しだけ目を丸くしたあと、「ありがとう」と、はにかんだように笑った。
その笑顔もかわいいと思ったこと、今はまだ、君には言わないでおこう。

11/24/2024, 2:29:57 PM

『セーター』

あたたかい

ふわふわ、と


あたたかかった

ちくちく、と

11/24/2024, 2:23:05 PM

【書く練習】

 明日は月曜日
 仕事やりたくねー
 サボりたいー
 一日中だらだらしていたい
 人と気を遣って話したくない
 なんだかイライラするし
 そんな日は人と関わっちゃいけないんだよ
 不安定だから人を気遣うなんて無理ゲーだし
 不愉快な思いをさせてしまうだけだし
 そしたら自分がイヤでダメージ帰ってくるし
 
 だから、皆のために明日はお休みします!

11/24/2024, 2:22:40 PM

どうも、どうも。
新米の鳥です。
お久しぶりです。

ご迷惑をおかけするのを承知で参りました。

僕から見ても、ここ最近の状況はマズイと思い馳せ参じた次第でございます。
お小言は後ほどお聞きしますので、
どうか今は、僕の話に耳を傾けてください。

ここ最近、負ではない感情から成り立っているのに、すべて負に変わるという不思議な事が起きていませんか?

そうですね。
例えとして合っているかは分かりませんが、
相手のために真心を込めてセーターを編んでいるのに、何故か、網目ガタガタのセーターが出来上っていく…こんな感覚がありませんか?

僕もね、ほとほとに困ってあれこれ考えましたよ。
で、気づいてしまったのです。

これは──
運命の糸が、複雑化してしまっているのだと。

何故、複雑化してしまったのか。
原因はいくつかあります。
賢い君なら多分もうご存知でしょう。

だから、それらの事は今回置いておいて
僕の視点から気付いた事を君にお伝えしますね。

…どうやら、運命の神様は君をご指名であり、
また、ご存知のようです。

君が、沢山のジョーカーを持っていること。

君は既にジョーカーを沢山持っていますね。

運命によって得られたジョーカー。
言い換えれば、
運命の神様からプレゼントされた
素敵な万能カードです。
それなのに、何故か君は、
そのカードを正しく使わない。

何故、正しく使わないのでしょう?
正しく使えば、
物事は複雑化せず、スムーズに流れますよ。

足りない僕なりに色々考えました。
きっと、君がジョーカーを正しく使わないことには、何らかの意図があるのだと。
そう理解して、君の気持ちを大切にしてきました。
けれど、それが物事を複雑化させ、運命の糸まで複雑にしているようです。
このままだと、ますます状況は捻れていってしまう可能性があります。

だから──

どうか、思い出してください。
君が当初願っていたことを。
君が成したいと思っていた純粋な気持ちを。

君の手にジョーカーはあります。
君の本当の願いは何ですか?

君が心から望むことに
ジョーカーを使ってください。
それが正しいジョーカーの使い方です。

大切なことなので何度も言いますが
複雑化した運命も正されていきますよ。

大丈夫。君はとても優しい人。
運命は必ず君に微笑みますから。

Next