『スリル』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
日々スリルを求めている。
日常はどこまでも退屈で、体感時間は加速の一途を辿っている。しかし、いざスリルを経験できる選択肢を手にすると必ず退屈な分岐に進む。知っているのだ。スリルのある道を安全なところから眺め、羨むフリをすることこそ。
吾唯足知
#スリル
幼稚園の職場体験にて童心に返って遊んでいたら怪我をして気になって少し怪我について調べてみました。そしたらめっちゃ怖いの見つけた...😱
人が亡くなっているので詳細は矢ッ張り載せないことにしましたが、想像するだけで怖いです。弔いの気持ちを込めて後で黙想します。
職場体験で園児とご飯を食べていたら、ペースが遅い子がいて、周りの子は遊び初めてるから、気を取られてご飯に集中できてなかったんです。ご飯もあとはお野菜だけだったし。
私、もうだめかな。全部は食べられないかなと思って無理強いする時代じゃないし、後一口食べたらお片付けする?と聞いたんです。するとなんと言ったと思いますか?「お母さんが頑張って作ってくれたからね、全部食べる」って言ったんですよ。
自分の意見をしっかり言ってくれた事も、嫌だけど食べる理由も、健気すぎて感動しました。
最終的には嫌いなコーンまで全て平らげてお片付けをしてからみんなと遊びに行きました。
お姉さん、先生の立場から「食べなくていいよ」という楽な選択を与えられても、諦めずに食べる姿を見ていると自分と重なるところがあり、私も頑張ろうと前向きな気持ちになることができました。
この子は立派な大人になるぞ。今思うと自分の理想や意見を持っているのにも関わらず、(レゴ遊びで動物はここ!とか)それを他の園児に崩されても(バーン、ハンマートントン、などと言って)しっかりとこうしたいと言うことができていたし、お母さんが朝早くから頑張っているという事も知っていました。皆んな、いい子だ。
1人に固執することができない故にその子のことをしっかり見ないのは違うよね。怪我をしたら心配してくれるなんて、どんなに優しい子なんだ。
ハラハラドキドキのスリルを味わうのが好きだ
あまり良くないことが起きても次はどんないいことが起きるのか、はたまた別のより悪いことが起こるのか
何が起こるかわからなくてわくわくする
運動系の部活に入っていたのだが
自分を追い込むにあたって、何処までが限界なのか
ここまで追い込んだらどうなるか
とても楽しく毎日を過ごせていたと思う
最近はスリルを味わうことが減った
毎日が何も変わらない平凡な日々
度々遊園地に出かけジェットコースターなどに乗ってスリルを味わっている
毎日スリルを求めて過ごしている
この何も起こらない日常から少しでもスリルを
普段は帰らない道から帰ったり
いつもと違うことをしたり
退屈しないように工夫して生きていきたい
【スリル】
今日の朝猫が道で死んでた、見た時は驚いたけどその後は何とも言えない気持ちになった。死ぬ時にスリルを感じて死ぬ人っているのかな?この猫は最後どんな事を思ってたのかな、それとも何も考えてないのかな。私にとってスリルは死んじゃいそうだけどまだ生きているギリギリのラインの事だと思う。ジェットコースターとか、日常で言ったら学校で忘れ物をしてしまったけどその担当の先生が休みで授業が自習になった時とか、小さいスリルを味わったみたいな感じ。私の人生最大のスリルが死ぬ時だったら面白いかな
私はどこまで手を抜けるかでいつも勝手にスリルを味わっている。数学の課題、どこまで仕上げるか…
まともに全部解くと3時間はかかる。。。
そりゃ完璧にできればいいのかもしれないけど、手抜かないとやってらんないもんね!!
「うまくサボる」が私の生き方だ。
ばかみたいなじんせいなら、いっそ。
後悔しないくらいおもいっきり吸い込んだ。思ったよりも冷たくてびっくり。
視線は下を向く。今までとおなじ。問題ない。
目標は小さく、自分のためとすら考えられず。
迷惑なんてかけられず、息を止める。
私ごときのできることなら。
そう考えると体が爆発するように痛くなり、収まれば痺れるぐらいに凍える。
小さかったからすぐに手が届く。私にとっちゃ近づいてみればそれさえ大きく感じてしまうけど。
バクリバクリ心臓が吠えながら弱っていく。
私のカウントダウンは黒く刻まれていく。今手を離してしまえばきっと危険なく生きていけるんだろう。
けれども、1度決めて飛び込んでしまったなら、私の選択肢はとっくに2つの2つ。どっちも取るか、どっちも捨てるか。片方だけ、なんて大人みたいな冷静さも大人みたいな力もないから。
じゅわりじゅわりと骨に凍み込むような気持ちがする。けれどどこか温かさとも熱さとも一致しない、絵の中の炎が心で燃えている。
諦めるなんて、それこそ無理だ。
溺れそうになりながらも、固まった身体中の筋が引きつって悲鳴をあげても腕を動かす。
気がつけば白い天井。
見覚えは無いが薬品の匂い。きっと病院だろう。
驚くほどの体のだるさを押して、起き上がる。暖かい布団をかけてもらってるのに、私の体は死人のようだ。だが死人のようと感じられるのであればそれは生きているということ。成功はしたのだろう。フィフティフィフティじゃなく、100%に。
確信をもって隣のベッドを見れば、私の小さな目標だった女の子が横たわって静かに息をしていた。
確かに息をしていた。
体の力が抜け、ふたくとベッドに倒れる。
同時にとてつもない眠気がやってくる。
再度気がついた時は、女の子はいなかった。
ベッド脇にはただ一言の書き置き。
「ありがとう」
馬鹿みたいな人生ならいっそ。
スリルに笑って踏み出そう。
なに、最悪死ぬだけだ。破滅的だって?
違う違う。フィフティフィフティじゃなくて100%を選んでるだけだ。妥協したくない時はしないだけ。
それがリスクとリターンの狭間。スリルの為に私は生きていける。
スリル 枠だけ失礼します
「平和が1番だわ」
「どうしたんですか急に…」
「……ちょっと前までは人生退屈だったんだよ」
「17でしたっけ?早熟なお子様ですねぇ」
「うるせぇわ16歳」
「自分の方が誕生日早いからって貴方……」
スリル
初めはスリルがあって
ドキドキした
いけないとわかっていた
でも
堕ちてしまった
なんてバカな私
堕ちても
後悔してないよ
好奇心が強い。それは創作活動の延長線ともいえるが、生まれながらの性分であるともいえる。良くも悪くもなんて枕詞が付きそうなものだが、傍からすりゃ悪いの割合の方が高いようだ。
大学生になって半年が過ぎた頃、1人の女友達から連絡が来た。
彼女とは小学中学とそこそこ長い期間、親しくしていたひとりだ。グループでの付き合いだった故に、決して2人きりで遊ぶような関係ではなかった。
そして中学卒業以来、全くといって良いほどに関わりがなくなっていた。
既に訝しみつつも、グループ交友の幹事である可能性にかけてメッセージを開く。そこから先はトントン拍子のやり取りだった。
次の休日に2人で食事に行くこととなり、当日、待ち合わせ場所であるレストランへ向かうと先に来ていた彼女の隣には知らない女がいた。大学の同期だと紹介されたが、どうも2人の間にはよそよそしさを感じる。そして食事もそこそこに女は切り出した。
端的に言えば宗教勧誘だった。進学してから人間関係が難しくなった彼女はとある宗教にのめり込み、今日は幹部であるこの女を連れて自分を勧誘しにきたという。
女から逸話やご利益を聞かされ、近くにある聖域(事務所)にて入会手続きを頼まれた。
宗教自体は一旦置いておくとして、わざわざこんな騙すようなやり方で勧誘してくるような奴等なんて関わらない方が良い。帰るのが先決だ。誰も彼もそう思うしそうするであろう。
勿論、自分は二つ返事で彼女達について行った。前述の通り、好奇心が強いのである。
こんな滅多にない面白い体験、経験しておかない理由がない。肝試しで深夜の学校に侵入しようと誘われれば秒でついて行く性分なのだ。
ついて行った結果は随分あっさりとしていた。聖域も御神体といわれるものも大したことはなかった。面白さに関してはレストランで「じゃあ三大宗教も全て偽物なんですか」という質問に即答で肯定された時がピークだっただろう。
お祈りと入会書類を記入し、早々に解散した。
勿論、全て適当である。好奇心とリスクヘッジは両立するのだ。
こんな面倒事にこれ以上首を突っ込んでも何の面白みも得もないなら馬鹿正直に相手をする理由なんてない。何があっても自分だけは学校の警備員に捕まらないよう動きまわれるだけの小賢しさも生来の性分だ。
その後も彼女は他の友人も誘ったらしいが、元々グループを盛り上げるだけしか出来なかっただけに個人の連絡を怪しまれ、自分がタレ込んだ体験談を決め手に縁を切られたようだった。そして自分も彼女との関係を断ち切ってこの話はお終いとなる。
最後の締め括りとして、ひとこと。
猫を殺したくなければ窮鼠にさえ百の注意を払え。
『犯人の独白』
スリル。それ自体に不快感のない不安感や恐怖感と、それに付帯する緊張のことだ。そして私はそんなスリルが好きだ。
ある日、私は山奥の別荘に人々を集めて殺人事件を起こした。集めた人の中には探偵も居る。スリルを追い求めるためとは言え人を殺すという行為への恐怖、探偵に犯人が私といつ見抜かれるのかという一種の不安。様々な感情が混じって最高のスリルを感じていた。
そして今、別荘の居間には私に招かれていた全員──私に殺された人物を除くが──が集められている。
そんな人々の前に一人立つのは探偵の彼。今から推理ショーが始まると言うわけだ。恐怖からか少し震えている人や緊張の面持ちをしている人が居る中で、私は期待から来る笑みを堪えられていただろうか。
「犯人はあなたです!」
探偵が私に向き直ってそう言う。あぁ、その顔だ。私を犯人だと断定し切っている顔。その自信満々の顔を崩す瞬間が堪らないのだ。
仮に敗れたとしてもそれはスリルを追い求めた末の破滅。そしてその破滅に身を投じるのもまた一興。つまり、これはどちらに転んでも快感を得られる最高のシチュエーションなのだ。
あぁ、探偵さん。貴方はどのように私を楽しませてくれるんです?
「おやおや、彼が殺された時間にアリバイのある私が一体どうやって彼を殺したと言うのですか?」
さぁ、運命を賭けた舌戦の始まりだ。
──お題:スリル──
スリル
愛犬の匂いを嗅ぐ。
めちゃくちゃ嗅ぐ。
うーって唸りだす。
そこからいつまで嗅いだら怒るだろう?
の、
ギリギリを攻めるスリル。
題 スリル
スリルを求める私は、今日も彼氏と家でホラー映画を見てる。
ゾンビが今主人公の家に侵入しようと、ドアをガンガン斧で割っている。
「ユナ〜入ってくるよっ!!」
「あ、うん、楽しいね〜」
「楽しいわけあるかっ!!怖いって、いつもながら」
彼氏は半泣きで私の袖にしがみついてくる。
ゆらゆら揺らされて画面が二重に見える私はしかめっ面で彼氏の手をほどいた。
「邪魔だって、今良いところなんだから」
「良いところじゃない、ヤバい所だからっ、そもそもユナが半強制的に見せたんだから僕の恐怖を緩和させる義務もあるでしょ」
「何言ってるの」
半泣きで私にしがみつく彼氏を呆れた目で見る私。
なんでゾンビが家壊して襲って来るくらいで怖いの?私はもっとグログロなの観たいけどダメっていわれちゃうから、これで我慢してるんだけど・・・。
このレベルでこんなにパニックならもっと激しいのにステップアップしたいっていう私の野望は潰えたかな・・・。
私は隣で涙を浮かべる彼氏を見てため息をついた。
そうこうしているうちに、ゾンビが入って来て、主人公達に襲いかかってくる。
「ぎゃあああああ」
「!!」
いきなり隣で叫び声が上がって、私はソファから飛び上がる。
「怖い怖い怖い・・・」
彼氏が必死の形相で私に哀願の眼差しを向ける。
「いや、コウタの方がよっぽど怖かったから・・・」
さっきの叫び声でまだ心臓がどくどく言っている私は胸を抑えながら言うと、テレビの電源を切った。
「あ・・・」
ホッとしたようにため息をつくコウタ。
「もう、分かったよ、コウタとホラー映画は無理だね、コウタの叫び声の方がよっぽど心臓に悪いもん」
「最初からそう言ってるだろ〜?まったくアユミはさ〜人の言う事聞かないよね、そういうとこあるよ」
テレビの電源がオフになると、コウタの態度はいきなり大きくなる。
「あ、そういう事言うならまためくるめくホラーの世界へいざないましょうか?」
「あ、嘘です、ごめんなさい」
私がテレビの電源に手をかけるのを見ると、コウタは途端に謝ってきた。
「うんうん、そうだよね?仕方ない、じゃあやることなくなったし、ランチでも食べに行こうか?」
ホラー映画見れなくなったら、もうすぐお昼どきだし、何かお腹空いてきた。
「おー。行こーぜ、ほら、こないだ美味しいイタリアンあるって言ったろ?そこにしよう」
「いいねっ、鞄持ってくるから玄関先行ってて」
すっかり元気になって、先ほどと態度が全然違うコウタにクスッと笑うと、私は鞄を取りに急いだのだった。
【スリル】*155*
怖いのは苦手だけど
スリルを感じながらの行動なんかは
萌えるし、燃える気がするなぁ
ダメだとわかっていても止められない事もあるだろうし
迷ったら後悔しない選択しちゃうんだろーな
それが正しいのかはわからないけど・・・
木枯らしと
私の頬の
あつさでは
どちらがさきに
根をあげるかな
スリル
スリルがないとつまらない、とはもっともなことだが、彼女の良心は痛覚を失っている。
これまでに一体何人の人が彼女の研究に慄き、一挙一動を不審がったことか。
ここは鳥の国。
ここでは、様々な鳥が暮らしていました
食べ物が豊富にあり、天敵はおらず、気候条件も穏やかと、まさに理想郷でした。
優雅に飛ぶ鳥は尊敬され、一番優雅に飛ぶ鳥が王様になって国を治めていました。
ですが鳥には空を飛べない物も多くいました。
そして飛べない鳥たちは、飛べる鳥に馬鹿にされていたのです
その中でも特に気弱なニワトリは、格好の的でした。
「やーい、鳥のくせに飛べない鳥!
悔しかったら飛んでみろ!」
「……」
カラスたちがニワトリに向かって、悪口をいってました。
ですがニワトリは言い返しません。
言い返してもカラスは面白がるだけだからです。
「やーい、チキン野郎!」
「!
……」
「なんだよ、何も言い返さないでやんの……
つまんないから、かーえろ」
そう言ってカラスは飛んでいってしまいました
ニワトリは、カラスの飛んでいった方をじっと見ます。
言い返さなったとはいえ、カラスの言葉はニワトリの心をひどく傷つけるものでした
ニワトリは顔に悔しさをにじませます。
悲しい事に、これはこの国ではよくある光景です。
どれだけ理想的な環境でも、いじめは絶えないのです。
ニワトリは、カラスの言った言葉を反芻させながら、寝床に帰ろうとします
そんなニワトリに、後ろから近づく影がありました。
ヤンバルクイナです。
「やあ、ニワトリ君。
元気かい?」
「ヤンバルクイナ君かい……」
「またカラスの奴に酷い事を言われてたね。
でもカラスのいう事なんて気にする必要は無いよ。
優雅に飛べない、うっぷん晴らしさ」
「でも飛べるだけ羨ましいよ」
ヤンバルクイナはニワトリを励まそうとしますが、効果がないばかりかさらに落ち込んでしました。
ヤンバルクイナは慌てて言葉を続けます。
「ニワトリ君だって、いいところはあるさ」
「でも僕は、数が多いだけのニワトリだよ。
姿もきれいじゃないし、君みたいに愛嬌もない」
「僕は好きだけどな、君のこと。
ガンダムみたいでカッコよくない?」
「そんな事を言うのは君くらいだよ」
ニワトリはヤンバルクイナの言葉にくすっと笑います。
ヤンバルクイナも、笑ってくれて少し安心しました。
その後少しだけ言葉を交わし、二匹は自分の寝床へ帰りました。
そして目を瞑りながら、ニワトリは今日あった事を考えていました。
『やーい、チキン野郎!』
カラスの言葉を思い出します。
悔しくて悔しくてたまりません。
それ以上に、何もできない自分に腹が立ちました。
『ガンダムみたいでカッコいいよ』
友人のヤンバルクイナの言葉を思い出します。
この言葉は彼なりの冗談でした。
しかし荒んだニワトリの心には、何よりの救いでした。
そしてニワトリは決意します。
自分を励ましてくれた友人に誇れるようになりたいと。
ガンダムの様に、強くなりたいと……
次の日の朝。
カラスの寝床。
不機嫌そうにカラスが起きると、寝床から起き上がりました。
「はあ、寝起きだるー。
眠気覚ましにニワトリでも揶揄うか……
でもアイツ遠くにいるから、行くのがめんどい。
あっちから来てくんねえかな――
ん?」
その時カラスは、遠くにあるものを見ました。
カラスの方にに向かってくる、白い影を。
「お、ニワトリじゃねーか。
本当にあっちから来てくれるなんて。
お礼にいつもよりも悪口を言ってやらないとな」
カラスは、ニワトリの襲来に上機嫌でした。
いったいどんな言葉でなじってやろうか。
カラスは今か今かと、ニワトリの到着を待ちわびます。
「はー、早く来ねえかな。
待ちきれねえぜ。
こっちから行くか――あれ?」
そこでカラスはおかしい事に気が付きました。
ニワトリらしき白い影が、とても大きい事に。
まだ寝ぼけているのかと、目をこするカラス。
そしてよーーーく目を凝らして白い影を見ます。
そして
「ガンダムじゃねーか!!!!」
そうです。
ガンダムです。
ガンダムがやってきたのです!
昨晩の事です。
ニワトリは、自分を鼓舞するため、友人の言葉を繰り返し口に出していました。
『ガンダムみたいでカッコいいよ』
何度も何も繰り返し口にして、夜が明け空が白くなってきたころ、ニワトリは確信します。
「僕がガンダムだ」
そしてニワトリは、自分がガンダムだと思い込みガンダムになりました
ガンダムへとなったニワトリは、カラスの元へ来たのです。
ですがカラスにとっては堪ったものではありません。
「ガンダムに勝てるか!
空に飛んで逃げよう!」
カラスは大急ぎで空へと羽ばたきます。
「逃がすか!」
ですが今のニワトリに不可能はありません。
背中に着いたジェットパックから、ジェットを噴射、空へと舞い上がります。
「バカな!?」
カラスは、自分を追いかけて来るガンダムを見て仰天します。
ですが驚いてばかりはいられません。
カラスはニワトリを撒くべく、全力で逃げ回ります。
必死に逃げるカラス、それを追いかけるニワトリ。
力の差は歴然としていました。
あっという間にカラスは捕まり、お仕置きされてしまいました。
そして地上。
カラスが土下座しながらニワトリに謝ります。
「反省してます。許してください」
カラスに二度と悪口を言わないことを誓わせ、これで一件落着――かに思えました。
ニワトリの近くに、この国の王であるハヤブサが下りてきたのです
ハヤブサは、頭を垂れながら、ニワトリに告げます。
「あなたが飛ぶ姿をこの目で見ていました。
とても優雅な飛行でした。
あなたこそこの国にふさわしい」
そうしてニワトリは王冠を授けられ、この国の王様になりました。
そして飛べる鳥も飛べない鳥も差別しない決まりを作りました。
そして真っ赤な王冠を被り、今でも良き王として鳥の国に君臨しているそうです。
めでたし、めでたし。
「スリル」
バンという勢いよく放たれた解放とともにある人物がこちらに近ずき話しかけてくる。
「友人だったやつがこういうんだ。リスクなんか取らなくていいって」
そう突然言い始めたのは長身の女性。きめ細やかな髪を肩まで伸ばし、その肌にはシミひとつ見当無い。ただ体調でも悪いのだろうか、雰囲気に違和感があり、鋭い目の下にはクマが着いている美女。
僕の先輩である。
「はぁ」
「でもそれっておかしなことだとは思わないか」
全くもって意味不明である。いや確かに彼女は中学時代からの先輩であり、何度も助けられたことのある人だ。雑談の一つや二つ交わしたとて日常の一欠片に過ぎない。
問題なのは......
「ここ、男子トイレですよ?」
「そうだが?」
「しかも授業中」
「そうだが?」
そうだがじゃないが?
ダメだこの人話が通じていない。目が完全に浮浪者のそれである。
積もる疑問と困惑、一端の静寂をかき消したのはまたしても先輩だった。
「私は頭脳明晰スポーツ万能だ。生まれてこの方1番以外を知らない天才美少女だ。スリルの一つや二つあった方が人生も豊かになると思わないかい?」
「......」
絶句だ。もはや声も出ない。さっきから一体何の話をしているんだ。ここトイレだぞ、踏ん張る場所だぞ。相談はカウンセラーに行ってこいよ。
「確かに平穏な人生もいいだろう。穏やかで何よりも得がたいものだと思う。しかしだ、その一方で山あり谷ありのハラハラドキドキ感それが......」
「いやいや、待ってください!まず状況が意味不明です。今授業中で男子トイレでしかも僕ズボンおろしてるんですよ!」
と僕は声を荒らげた。
先輩は少しキョトンとした顔を見せたあと、じっと僕のやせ細った体を見つめる。ホントなんなんだよコレ。通報した方がいいのか?
「......確かにそうかもな」
なんだよそうかもなって、通報より救急か?
「あの...何か僕やらかしましたっけ」
振り返ってみると、ここ数日の先輩はおかしい。出会った時も変な人ではあったがここまで話の通じない人ではなかった。
「〜〜♩」
目を逸らし僕の視線から逃げるように口笛を吹く。
うっっま部族かよ。どうやって口笛でビブラート出してんだ。
「先輩」
「......わかった悪かったよ」
分が悪いと悟ったのか観念したかのようにつぶやき出ていこうとする。
「待ってください」
「?」
いやそんな、何も知らない童女みたいな瞳で見られても無理だから見逃せないから。
「なにか、話をしたくて思わずここに来たそうでしょう?」
「うぐ......」
「何か衝撃的で動かずにはいられない、忘れずにはいられない、そんな命の危機に襲われるような.......」
そこでハッとしたように思い出す。たった一つだけ思い当たる事象。目の前にいるこの人が知るはずがない事。
「聞いたんだ。君の寿命のこと。」
そうかやはり
「知ってたんですか僕の病気」
慢性的過換気肺疾患。主にタバコや大気汚染、遺伝子などで発病する死の病。治療法はなく対処療法しかない。悪化したが最後じわじわと死神の鎌が近ずいてくるということだ。
「君の叔母さんからね」
「......」
「やっぱり君の親父さん、あの時刺しとくんだった」
「いいんですよ。終わったことです」
あの時と言うのは多分お父さんの虐待から僕を助けてくれた時のことだろう。
「余命4年なんだって?」
「......多く見積ってですけどね」
「きっと治るさ、治療法だって4年あれば見つかるだから」
掠れるような声でそう言われた。切望しているような絶望しているようなそんな声。
「僕の場合既にステージ3。遅らせる術はあれど無くすことはできません。」
「......」
だから嫌だったんだ。このことを話すのは。こんな先輩の顔二度とみたくなかったのに。
「先輩僕は......」
「いやだ、別れたりなんかしない!あの時のキスを無かったことになんかしない!」
そういい僕に抱きつく、今にも泣きそうな顔をして。
僕はどうすればよかったのだろうかあの時あの助けてくれた優しい手をはたけばよかったのか。僕にはわからない。やしさしくも寂しそうな抱擁を解きながら僕は決心した。これが正しい選択なのかは知らない。
「きっと僕は近いうちに死ぬ。優しい優しい先輩のことです。堂々としているようでどこか繊細なあなたは痛く苦しむことになるでしょう。」
「......」
「それでも僕のこと最後まで好きでいてくれますか?」
「あぁ、もちろんだ」
「ありがとう」
「言っただろう?私はリスクが好きなんだ」
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追記
最後がやりたかっただけ。リスクという文字を見た時に思いついたのがこれ。正直書いてて意味不明だった
今日は、内科で検査のために絶食だった。お父さんが通院仕事のために行けないと言われた。
頑張っていたことが、ガラガラりを音立てて崩れていく。
その日は、おかゆを食べた。仕方ない。と、言い聞かせながら食べた。悔しい。💧
推しの先輩から、『あんず、誕生日おめでとう🎵』と、言ってもらった。
推しのリスナーさんからも沢山のおめでとを言ってもらった。(#^^#)
学校で、夏音ちゃんや陽葵ちゃんや高橋君や木田君も🎵
すごく〰️幸せ気分いっぱいだったの。
でも、予定していた内科の検査をキャンセルしたり、ヘルパーさんの会社に、事情を言ったら、『あんずさん、大丈夫ですか??』と、言ってもらった(;_;)
文化祭も、内科の検査も、最近ダメだったり、キャンセルの電話が多い、深くため息が出る。
今晩、推しの三周年のライブだった。
みんなすごく、楽しそうだった……。
私は、ピエロのように只、おめでとう㊗️や絵文字の弾幕を打っていた。絵画の🖼️遠近法の遠くに、まるで、私がいるみたい……。💧
推しは、すごく元気いっぱいで、歌われていた。私とは、違うセカイにいるみたい……○o。.
病気だったし、三周年経ったうれしさが声に出ていた。楽しそうでイイなぁ〰️。
バンドさんのメンバーさんと仲よし(#^^#)🎵🎵🎵✨️
何時も一人の配信だから、寂しいと言われた……。(推しね。)
しんどい気分のまま、殆ど聴いたの(^_^;)苦笑😅
蒼さん、自分でちゃんと立てるように頑張ります。誰かに、頼らなくても、ううん。いいように🌒
今の私の気持ちは、ゆずの『からっぽ』orカンさんの『まゆみ』という曲の気分です……。
ーーごめんなさい(_ _;)また、頑張ります(*^^*)🎵✨️
終わり
みんなはスリルを味わいたい?私は普段は穏やかな暮らしを望んでいるけれど、たまにはヒリヒリする感覚を味わいたい時もある。難しい役割にチャレンジしてみたり、クラスメイトの揉め事を遠目から見たり(あまりそういうのをエンタメとして見るのも如何なものかと思うけれど)。いつも平和な空気の中にいるからこそ、時としてスリルを味わいたいと心のうちで思っている。だからといっていつもヒヤヒヤさせられたら困るんだけれどね。
得も言えぬ高揚と安心と快楽。
一度味わったらそのスリルに溺れていく。
無意識のうちに自傷を繰り返す毎日。
水を飲む感覚と同じように繰り返したリスカの跡。
苦しくて逃げ道が見えなくなったとき、最後の最後に残る希望が死なのだと思う。
未来の選択肢が削られて削られて、生きていくという選択肢すらつらくなる。
そんなときにほんの少しのスリルを効かせたそれに、中毒のように溺れていくのだ。
─スリル─ #114