『ススキ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ススキ
ふと見ると
隠れられるほど伸び
風に揺れる様を見て感じる
ああ、秋だ、と
ススキ
ススキとは何かわからない。
見たこともなければススキ自体なんなのか分からない。
だから、私で勝手に作ってみた。
「ススキとは○○さんす、好きです」
思いを寄せた人に告白をした。
返事はかえってこず、私は泣いた。
家に帰ったが、辛すぎて友達に連絡。
振られたことに、辛さを感じもうどこにも行く気失せた。
それほど相手が好きだった。
風が吹くと、ススキが揺れる。
秋を感じる空気と景色。
なんだか切ない気持ち。
ススキのように
風に揺らされ
あなたを見つめあった
あの日のことは忘れない
ススキの花言葉
心が通じる
【ススキ】
神様、ボクはいつになったらあなたにこの想いを伝えることができますか?
いつもはきらきら光る星ぼしたちも今宵は夜空を舞うのはやめて、暗闇照らすは月の優しい輝きだけ。
誰もがあなたに恋い焦がれる。
思わずこのてを伸ばしてみても、それがあなたに触れることは赦さない。
ボクの朱い瞳はいつだってあなたしか映してはいないのに。
あなたは、誰にだって恩恵を与え、微笑みを絶やしはしない。
ボクが求めているのも心通じたいのもあなただけだというのに。
実るほど頭を垂れる稲穂かな
あー、秋刀魚たべてえ
太刀魚もたべてえ
#ススキ
ススキに似たふわふわの葉の名前を
自信満々に教えてくれたんだ
もう忘れちゃった
ススキをみると秋って感じがする
でも、今年はあっという間に秋がいなくなってしまった
冬がくる
冬がきてしまう
大変だ。とても困ってしまった。
「ススキ」をテーマに文章を書こうとしているが、今までススキをよく見たこともなければ、ススキ自体に特別な感情を抱いたことも、美しさを見出したこともない。
私は今年で25歳。ススキに全く触れずに生きてきた。
そんなことで頭を抱えながら、帰宅している道中にふと、ススキが目に入った。
満点の夜空に背を伸ばすススキに、自分も負けじと背筋を伸ばしながら、帰路についた。
少し背筋を伸ばして見る世界は、いつもと違って胸が高鳴った。
お題 ススキ (*´-`)
ススキ?お月見を思い出すかも~
白いお団子、ふわふわのススキ、輝くお月様
季節を感じられて凄く素敵な一面よね
日本に生まれてよかった笑
お月見は串団子のあんこのものをホットサンドにしたらお手軽でおいしいからおすすめよ
一面のススキが波打つ草原に、彼と私は立っていました。
さわさわとススキが擦れる音だけが、広い草原と二人の間を渡っていきます。誰もいない夜の草原に銀色の月と、照らされたススキの穂だけが柔らかく輝いていました。
彼は無言で佇んでいます。すらりとした長身は草原の遥か先を見つめ、ピンと立った耳は時折ぴくりと動いて些細な音も聞き逃すまいとしています。
その背に立つ茶色の尻尾は物言わぬ彼の心を伝えているかのようにゆらゆらと、右に左に揺れていました。
狐の彼と過ごし始めて三年。
彼が車で私を連れてきたこの草原は、彼が生まれた地だったのでした。
さわさわとススキが揺れています。
「みんなすっかり無くなってしまった」
銀色の波を見つめながら、彼がそっと口を開きました。
「この髪と目の色のお陰で、仲間からも爪弾きにされていたけれど」
狐であること。
人に化けられること。
今は人として人の世界で生きていること。
それ以外で彼の事を聞くのは、これが初めてでした。
「それでも私にとっては·····故郷だから」
静かな声は私の耳に優しく響きます。
長い夜。
彼は少しずつその生い立ちと、人の世界にやって来た理由を話し始めたのでした。
END
「ススキ」
最近知った事、ススキが食べられるという事。天ぷらで食べていた事には久しぶりに驚いた。秋になると一斉に。いつの間にか見渡す限り同じ向きでススキは風に揺れて夕日に光っている。孤独なススキはあまり見当たらずいつも仲間と一緒に。ほんの短い命だけど、それを感じさせない。ずっとこんなふうにいつもここにいましたと言いたげな存在感で、そのくせいつの間にか消えている。
ススキ 11.11
「先輩、好きです」
私は今日、ずっと想いを寄せてた人に告白した。
返事は「NO」でも「YES」でもない。
一旦待って欲しいとの事だった。
その後、家に帰ったが気になりすぎてまともに居れない。
もし断られたら私はもう、立ち直れないかもしれない。
それぐらいほんとに好きなの。
気持ちを落ち着かせるために散歩に行ったの。
もう夜で、当たりは暗い。
ちょっとした、人気のない公園。
ここは私のお気に入りの場所。
ススキが生えていて、ここに来るとなんだか落ち着く。
そんな景色を眺めながら、「恋」と言う呪いを唱えた。
【ススキ】
茶色い毛玉を見ながら、トワは砂利道をせっせと歩いていく。肩にかけた散歩用のポーチにはビニール袋と水の入ったペットボトルが入っていて、少し重たい。
「ついてくるなら荷物くらい持ってよ」
「やだよ、だりぃ」
何十回めになるのかわからないやりとりを、今日も繰り返す。
隣にはナガヒサが退屈そうに歩いていた。別についてこなくていいと毎回言っているのに、なんだかんだと悪態をつきながらついてくる。こちらとしてはひとりのほうが気楽なのに、相変わらず何を考えているのかわからない。
茶色い毛玉の名前はモモ。今年で3歳になるメスの犬だ。父が言うには雑種らしい。柴犬によく似ていた。焦げ茶色の短毛は触るとゴワゴワとしている。
家に来た時は家族それぞれが好き勝手(「パン」だとか「イヌ」だとか「ムサシ」だとか)呼んでいたが、最終的には母の呼ぶ「モモ」が定着した。世話をするのが主に母だったから当然の結果なのだが、子供心にネーミングライツをもらえなかったのは少し不服だった。
砂利道の両脇はススキが群生していて、鬱蒼としている。子供の目線ではススキはかなり大きく見えた。生い茂るススキの大群の中から、何かが飛び出してくるのではと期待半分、恐怖半分の散歩道だ。
前者はタヌキだとか猫だとか、ちょっとした動物との邂逅。後者はわかりやすく不審者だ。
たまに人とすれ違って、その度に少しだけドキリとする。けれど、不服ではあるものの、隣にナガヒサがいるおかげで平静を保つことができた。
それから数年経って、相変わらずトワはモモの背中を見下ろしながら砂利道を歩く。モモはシニアに片足を突っ込んでいたが、今のところは元気そうだ。首の後ろあたりの皮がたるんでいてかわいい。よく摘んでいる。
「歩きにくい、うざい、触るな」
「うるせえバーカ」
隣にはいつも通りナガヒサがいた。いつから始まったのかなんて覚えていないけれど、ナガヒサの左手はトワの右手を掴んでいて、それはずっと続いていて、正直落ち着かない。
──こういうのってだんだん適度な距離感に落ち着いてくるものじゃないの?
誰にも訊けそうにない疑問はずっと胸の辺りに居座って、トワをモヤモヤとさせてくる。
秋の夕方は暗くなるのが早くて、背が伸びた今でもススキの大群を不気味にさせてくる。今となっては期待よりも恐怖のほうが上回っていた。
だから、認めたくはないけれど、ナガヒサが隣にいて、右手を離してくれる気配がないことが、心強くもあった。
もうずっと、似たような自問自答を繰り返している。答えなんてきっと、嫌か嫌じゃないかの二択しかないのに。
チラリと盗み見たナガヒサはつまらなさそうに口を尖らせていた。
やっぱり、何を考えているのかわからない。
※※※
登場人物
モモ:雑種犬。女の子。焦げ茶色の短毛種。好きなおやつは蒸したさつまいも。
トワ:ナガヒサのお姉ちゃん。自分勝手で何を考えているのかわからない弟に振り回され続ける。好きなおやつはライスバーガー(焼肉)。
ナガヒサ:他の追随を許さないシスコン。トワのことが大好き。感情の出力が下手。好きなおやつはポップコーン(塩)。
「ススキ」
私はただの根無草。貴方は黄金に輝くススキ。
私は貴方に恋をしていた。
輝く貴方に、恋をしていた。
私は貴方を見つめて、貴方はどこかを見つめて。
私は踏みつけられ、貴方は風にそよいで。
そんな毎日が愛おしかった。
私は花をつけることもない、美しくもない草でしかなかったけれど、貴方は柔らかな穂を、穏やかに揺らしていた。
それはそれは、美しかった。
私は日陰で、貴方は太陽と月に照らされて。
雨に打たれても強く強く生きた。
そんな貴方が愛おしかった。
貴方は美しく愛おしい。
そんな貴方だったから、手折られてしまった。
私は手折られる貴方を見つめることしかできなかった。
貴方は命をなくした芒。私は枯れゆく根無草。
愛する貴方を失い、枯れゆくのを待つ根無草。
もし私が貴方と同じ芒だったら、同じように手折られて、同じように死ぬことができたのかしら。
こんなふうに、凍えて死ぬことも、なかったのかしら。
ススキ
この前曽爾高原に行った。人生で初めてススキを綺麗だと思った。ススキなんて、どこにでも生えているようなものだと思ってたけど、綺麗な景色の一部としてしっかり映えてた。人間だったら背高くて細くてめっちゃスタイルいいんやろなあなんて思いながら笑。
秋だねえ
ススキが
淋しく揺れる
私は助手席で
ぼんやり見てる
何処にでも
あるけど
何となく
気になる
私は貴方の
隣に居て良いの
かな
時々不安になる
貴方は
いつも優しい
けど
私は貴方に
ふさわしい
のかな
風に揺れてる
ススキの様に
私の心は揺れる
私は
何処にでも
あるススキの様に
私は女友達の
一人なのかな
私は運転中の
貴方を見つめる
ススキ
白い穂が、夕陽に照らされて、夕風に凪ぐ姿が、切なくて、美しい…真っ白な薄の穂は、まるで、影絵の様に、仄暗い世界と、茜色に反射して、輝いている…
この、夕暮れの淋しくて美しい景色には、屹度、あなたが似合っていると思う…夕焼けに照らされるあなたが、その、長い髪を靡かせる様は、誰よりも、美しいから…
実るほど 頭を垂れる 稲穂かな
いつぞや聞いた、そんな俳句が頭をよぎった。
それほどに、そのススキは撓んでいた。
鈴生りに実ったススキの穂が、昨日降った秋の雨粒をいっぱいに含んで、大きく、茎が折れ曲がるほど、頭を垂れていた。
すっかり秋のひんやりとした空気が、辺りに満ちていた。
自転車を押しながら歩く。
太陽が地平線すれすれまで沈み、赤々とした光を、空いっぱいに広げていた。
「ススキ、みんな濡れてるね。昨日の雨、やばかったからなあ」
隣を歩く先輩が、乾いたススキの穂みたいな、嘘みたいに軽やかな声で言った。
河川敷のススキは、どれも濡れて、ずっしりと重たそうに頭を垂れていた。
何を返すか迷ったが、とりあえず、自分の思ったことをそのまま口に出す。
「そうですね。…なんか有名な俳句を思い出しました」
「…ああ!『実るほど…』ってやつ?」
「え、なんでそんな分かるんですか?先輩、エスパー?」
「はっはっは、私ほどの先輩力ともなれば、後輩の考えていることなんてお見通しなのだよ。どうだ?私の有能さが怖いだろう?」
「怖いというより、気持ち悪いです」
「ひどい!なんて可愛げのない後輩!!」
先輩は目を剥いて、それから大袈裟に嘆いてみせる。
それは正しくいつものノリで、だから私は笑って受け流す。
「で、そんな冗談はさておき、ホントはなんで分かったんです?」
先輩は一息を呑んで、それから妙に軽く、ススキを折りとった時の、手に感じる拍子抜けなほどの重さみたいな、不自然なほどの軽さで、続けた。
「…だって、顧問がいつも言ってたじゃないか。説教とか訓示垂れる時に。礼儀なんかの」
私は、呆然となって。
ちょっと立ち尽くして、まじまじと先輩の顔を見つめてしまった。
先輩は、先輩の顔を眺めている私の視線に気づいて、節目がちに目を逸らした。
微かな、息混じりの小さな声で先輩が呟く音が、遠く聞こえた。
「そっか。これも…」
先輩は、私の憧れだったらしい。
先輩とは、小さい頃からずっと仲が良くて、一緒に試合に出るのは、私の密かな憧れだった。
だから、私は先輩と同じ部活で、どんな厳しい練習も、一緒に乗り越えてきた。
でも…。
あれは、先輩の引退試合の日だった。
あの日、試合会場に向かっていた私は、事故に巻き込まれてしまった。
気づくと、病院のベッドに運び込まれていた。
病院で起きた私には、私がなんのためにあの道に居たのか、覚えがなかった。
どうやら、記憶障害が起きていますね。記憶のことは、まだ科学的に解明されているものでもないので、はっきりとは言えないのですが、おそらく脳の損傷があったことと、事故のストレスの影響でしょう。
医者はそう私に告げた。
事故が起きて、遅ればせながら私が病院に運び込まれた時、先輩の試合は始まっていて、先輩は、悔いのない部活の締めくくりを果たした。
試合をやり遂げ、華々しい引退を飾った矢先に、先輩は私のことを聞いたらしい。
私は、部活を辞めることにした。
部活について、積み上げたはずの記憶を全部忘れてしまったから。
顧問や先輩はは休部でも…と勧めてくれたが、憶えてないことにショックを受け、遠巻きに、優しく私に話しかけてくれる部員たちに気が引けて、結局、辞めてしまった。
しかし、この先輩は、こんな私にも変わりなく接してくれた。
跡を濁してしまった後輩を、先輩は一後輩として、幼い頃からの友人として、普通に接してくれた。
しかし、時折、先輩の顔は陰った。
会話の節々で。私の表情を見て。
私は、先輩との想い出を幾つか忘れてしまっているのだから、当たり前だ。
なんで先輩はこんな私と一緒にいてくれるのだろう。
想い出も恩も忘れてしまったこんな私に。
罪悪感を生む存在の、こんな私に。
先輩の、あったはずの悔いのない青春を奪ってしまった私に。
視界の端で、ススキが重そうに揺れている。
花言葉には「悔いのない青春」というのがあるらしい。
でも、今日のススキは見窄らしくて湿ってしまっていて、とてもそうは見えなかった。
まるで、先輩の青春のようで、私が濡らしてしまったようで、とても見ていられなかった。
「…あ、これから夜、雨だって。濡れたら嫌でしょ?早く帰ろ」
先輩のその声で我に帰る。
先輩が私の手首を握っている。
ただの先輩のように。ただの友人のように。
私は、先輩に手を引かれるままに歩き出す。
「ごめんなさい」
言っても詮無いことで、自己満足だから言おうとしなかったそれが、零れ落ちる。
先輩は振り向かなかった。
ただ柔らかく手を握って、強く手を引いて。
「早く帰ろ」
明るく乾いた先輩の声が、私の耳を優しく撫でる。
私たちは、黙って歩き始める。
ススキが頭を垂れて見守る、その道を。
ゆらり、目の前を歩く人物の髪を見ながらついて歩く
“ねぇ、君はどうしてそんなに髪を伸ばしてるの?
三つ編みまでして、重そうに見えるけれど?”
僕の質問に金の穂を揺らしてその人は振り返り、
淡い栗色の瞳で目を合わせて答える
「これは願いですよ。私の民が幸せでありますように、
その幸せを私が守れますように、という。
確かに重たくって肩が凝ったりもしますが、
それが私の責任を実感させてくれる枷でもあるんです。」
民の命を言葉一つで生かし、殺せてしまう人は優しく…されど凛とした佇まいで覚悟を語った
王
それはなんとも輝かしいものに見えるが同時に重圧がのしかかり、常に民の命を手に握る存在でもある
そんな重圧でも挫けず民草を生かし、王侯貴族を率い国を護るため懸命に働いている彼は良い王だろう
“君はえらいね。そうやって願掛けのように覚悟の根を貼っ
て自分を奮い立たせるものにしてるんだ。”
「グランローヴァ様にそう仰っていただくと、なんともむず
がゆく嬉しいものですね。日々の努力が報われているよう
な心地です。」
くしゃりと照れ笑いをしながら嬉しそうにする彼が足を止める
ふわん
一挙一動で金の穂が揺れるその様が綺麗だと目で追っていたら、顔を覗き込まれた
でかいからって目を合わせるために腰を曲げるたぁ、家臣が見たら卒倒もんだなぁ
「貴方様は、かつてこの地に降りた際に私と似たような髪型
をしていたと絵物語で見ました。
髪を切ってしまわれた理由がおありなのでしょうか?」
“...別に、僕は初めから誰かを護るためにいたわけではないも
の。ただ……ただ、僕の髪に込められていった願いや想
い、呪いで救えるものがあったから使っただけ。”
魔法使いの髪には魔力が宿ると誰かが言っていた
それに倣って髪を伸ばして我が王を助けたいと思っていた
そんな王の治めた世界が滅びたから使い道を失い、偶然困っていた人間たちのために使っただけだ
「…実は、貴方様の絵物語を見て、髪を伸ばし始めたので
す。この世界を救った方と同じような髪型をすれば勇気が
湧くと思って……実際にお会いできて、お話を聞くことが
できて、更に力をもらったように思えます。
ありがとうございます、アーレント様。」
“いいよ、そんな礼は。君の努力で、君の力だ。
自分自身を誇ると良い。それにこの世界を救った訳じゃな
い。光をなくし、泣いていたものに杖を与えただけ。
それで皆が勝手に歩きだしただけなんだよ。”
建国記とはいつも大げさに描かれているな
大層なことはしていないのに勝手に英雄のようにされてしまう
人間の努力を上位存在のおかげと記す、もったいない
僕ががんばったんだよ!なんて胸を張って描いていいだろうに…
“まあ、とにもかくにも!
僕は君を、君の愛する民を祝福しよう。これからも自分達
の足で歩けるように、光があるようにと”
“Eanul nemul ”
最近のお気に入りの魔法の言葉に合わせて祝福を注ぐ
この世界の金の穂を持つ王よ
その金の光を絶やさずに
民達を照らし続けておくれ
玉座の前で僕に跪く彼の額に口付けをした
とある秋の話
ここで書いた物語達に、挿絵を描いていきたい
ちょっとずつ描いていつか物語と合わせてアップしたいな