『ススキ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ススキってなんかいいよね、
古風でエモいみたいな、すきだわ。
そういえば昔ススキから米できるって勘違いしてたなー。
え、米なのかな?くっそ似てるよね
お題を見てすぐ、
「昭和枯れすゝき」
が脳内再生され・・・
他に何も浮かばないんだが。
ꉂ( ᵔ̴̶̤᷄∇⃚⃘⃙̮ ᵔ̴̶̤᷅ )キ”ャ′‵′‵
🎑 「ススキ」
理科の補講でA先生が教えてくれた
あの声に凄く聞き入ってしまうんだ
私1人の生徒としてもう少しだけ話してもいいですか?
視界から消える前に食べてしまえ 小さな愛を食べ尽くして 満足しただけだったよ
口が解けたあなた 道が溶けて
小さな赤い涙のうちに 酔生夢死が見えてた
体温をうまく、感じられていた事が思い出してた
小さな喇叭 嘘をついてたけど 君さアネモネだから
あなたの身体 赤い花を咲かせて 咲って お願いだから
君が二人いた 出会ってもなかった 咲いてもなかった
ただ伝わらないあなた 静かに泣いて どうしたの?
映画を最初から あなた笑ってたそんな時
全て崩れてた事
胸が騒いで 明くる日の事意味わからなくて
熱が頭に 私が熱に 水たまりに それが全て映し出されたみたいに もう終わりだって 教えてくれたのに
あれは虚言だ。 あれは妄言で、あなたは虚像かな
浅い川に流れたままで 拾われる事を願わなかっただけ
『ススキ』
可惜夜に月影と囁く湖
風に揺れる尾花は黄金
言葉少なに並び座る二人
同じ心を水面に映し合う
音のない星天が燃える
テーマ“ススキ”
家の外を眺める
風に揺れる、草…ススキと言うらしい
隣には、ヌシ(ヒト)
ヌシの横はいつも、ポカポカで
何処へでもついて行きたくなる。
ただ、水が流れ出す
スイドウがあり、水が溜まっているフロに
ヌシが居るときは
その部屋の前で待つ。
おもむろに、ヌシが立ち上がり
目の前の、大きな窓を開けた。
「にぁ?」
今日は出かけないよ。
ヌシが居るから。
そう告げたのに、ヌシは
なんだか出て行ってほしそうにしていたから
ノロノロと外に出てみた。
外に出たら、さっきから揺れていた
ススキが気になり始めた。
もう気になりだしたら
終わらない。
ススキVSボク
「にぁーーー!」
戦う。
風に揺られているススキは
思いの外強くて
だけれど、ボクの中の闘志が燃え上がる
「にぁーー」
負けない!
どのくらい戦っていたかは
知らない。
「コダマ、おいで」
ヌシがボクの名前を呼ぶ。
ボクは
「にぁっ」
今回はこのくらいにしといてやる
そう言い残して、ヌシの元に駆け寄った。
「あー…ススキまみれになって…」
「にぁー?」
ススキまみれ?そう言われると
なんだか体がムズムズする気がする。
ヌシは、ブラシを持ってきて
ボクの毛づくろいを始めた。
…ススキめ…
こんなに、ボクをよごして…
次こそは負けない!
そう、思った。
(前に書いた物の、猫(コダマ)視点)
(シリーズ化するつもりはなかった…)
ゆらゆらと
秋の夕風に
揺れている
私の心も
ススキの如く
「けほ…こほっこほっ…」
誰もいなくなった病室で寂しく乾いた咳の音だけが聞こえる。ここにはさっきまで1人の男がいた。帰ってしまって今はいつもいる彼一人だが。
「もう…長くはないでしょう」
元々言われていた余命は残り半年あるかないからしい。今日見舞いに来た彼に言ったことなどないが。彼は毎回花を持ってくる。花瓶に水も入れてくれたりして、なんだかんだ自分よりも花を大切にしている。そして、毎回彼が持ってくる花は変わっていて、今日はススキだった。母親に見せると驚いたような顔をして、その後は泣きそうになっていたかな。あなたは良い友達を持ったわ。そう言っていた。
…何を言っているのだろう。この母は、そう思ったが口には出さない。その代わりに
「どういうこと?」
と聞いてみた。母は
「花言葉を調べて見なさい」
そう言って帰っていった。言われた通りに調べた彼は、誰もいなくなった病室で寂しく1人泣いていた。
ススキの花言葉、生命力、悔いのない青春
風が吹き抜ける秋の高原で
一面のススキがキラキラと輝いている。
そんな風景を見ながら
子ども時代を過ごした訳でもないのに。
不思議と懐かしく、切ない気持ちになる。
こういうのを、原風景、というのだろうか。
ススキ
「秋も終わりかあ」と感じる。電車に揺られ、窓の外を見ると田んぼの隅にススキが夕日を浴びて揺れていた。
毎年のように四季はだんだんと短くなり、忙しく過ぎ去った秋に別れを告げるように、ススキはさようならと私に手を振っていた。
思えばもう何十年もあの穂先に触れていない。どんな感触だっただろうか。
駅を出て線路沿いを我が家に向かって歩くと、網フェンスに挟まった不恰好なススキが目に入る。
おそるおそる腕を伸ばし、その穂先に触れるとそれは予想以上に硬くて、油断すると手が切れるほどだった。
そうか、お前も頑張ってるんだなと彼の頭を撫でて家路を急いだ。北風が冬の到来を告げていた。
ススキの花言葉を知ってる?
ススキってけして可愛らしいわけでもなく
色鮮やかでもなく
見た目は薄い茶色で
でも風に揺れて
想いを飛ばす
あなたに届けと静かにそよぐ
ススキの花言葉はね
《心が通じる》
あなたと今ススキ
【ススキ】
#32 草原のススキが風に吹かれて揺れる。サラサラという音もその風景は美しく、心地よかった。見ているだけで心も温かくなって、お母さんに抱きしめられた時のように落ち着いた。
ハッとベット上で目が覚める。夢、か……。
久しぶりの幸せな夢だった。最近は、恐ろしく死を感じる!悪夢しか見ていなかったので、嬉しい…。
ふぅ〜と息を吐きながら、今日も時間を大切に。
そう思って一日が始まる。
___ススキ
『ススキ』
それは満月が水面に反射してより一層美しく輝いていたある年の十五夜のことであった。
私は、仕事でまとまった休養が取れたので、それを利用して郊外の実家に来ていた。
その年の十五夜は、天気もよく、例年よりも月が良く見える年だったので、私はそれを聞きつけ、独り湖岸を歩きながら、美しい月が出るのを待っていた。
辺りには、穂が黄金色に染まるススキが群生している。
湖岸をしばらく歩いていると、若い女性に声をかけられた。
「こんにちは。月、綺麗ですね。」
女性は恐ろしいほどに綺麗なひとだった。髪がススキの穂と共になびいて、銀色に輝いていた。
「ええ。十五夜ですから。今年はとても綺麗な満月が見れるということで、ちょっと来てみただけなのですが。」
「珍しいですね。最近はここの湖でも人を見なくなりましたから。」
郊外の過疎化が進行し、この湖に来る人も居なくなってしまったのだろう。
昼間だというのに、町の神社にも、商店街にも、人の姿はないなんてことがザラにあるらしい。
「ススキも枯れたら、もう冬です。」
女性は独り言のように、哀しさを纏った声をあげた。
「冬支度、ですね。気が乗りませんが。」
「そうですか?案外いいものですよ。冬と言うものは、自分が一番大事にされるから。」
「はぁ、そうですか。」
「貴方にはわからないですよ、ずっと。」
「それは、どういう訳で?」
突然風が吹き、女性は狐に化かされたように消えた。辺りは、月に照らされ、より美しく映えていた。
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4作目。月の話です。
遠出のデートに誘われると
つい「富士サファリパークに行きたい」
と言ってしまう。
動物が好きなんだ?と聞かれるけど、違うのです。
サファリパークにいく途中にある
『自衛隊東富士演習場』が好きなんです…。
だだっぴろく、ゆるやかな起伏の草原。
秋になれば、ススキが視界のすべてを支配する。
風になびく穂が一斉にうなり、光る。
誘い込むように真っ白な渦を巻く。
怖いような高揚するような、ド迫力の光景。
とにかく壮観!
デートで「演習場へ」とは言いづらいけど。
でも、あのススキに一緒に圧倒されてくれるかどうかは、かなり重要な指標だな。
ススキ
昨日、死を選んだ君は
今日、居なくなって
明日、花になった。
しなやかで、いつも天に向かって真っ直ぐなススキ。
そんな姿を見習いたい。
あのススキのように
どんな場所でもたくましく生きられるように
自分を保ち続けた
あんなふうに生きられたら…
どんな気候にも環境にも屈しない
あの生命力がどうしようもなく羨ましくて
秋の月まで凛々しく伸びるススキに
思いを馳せる
月があり、日が沈む。
矛盾の世界。
子どもの頃の私は、
ただ独り迷っていた。
曖昧な記憶。
夕暮れが世界を染め、
「ススキ」が揺れて、
再び夜になった。
あの時の私は本当に、
帰る事が出来たのか。
未だ、信じられずにいる。
子供の頃河川敷でキャッチボールをしていて、捕り損ねたボールを追いかけてススキの草むらに入ったら、知らぬ間に腕に切り傷ができていた。ケガをした当初は何で切ったか判らなかったけれど、後にススキの穂に刃(正確には棘)があることを知り、見た目によらないということを学んだ。
時が経ち大学生となり、体育会柔道部に入った私はある稽古の場で再びその時の気持ちを思い出すことになる。とあるススキのようなご老人と組み稽古をする段になりケガをさせまいと思いきり手加減をしていた私は、知らぬ間に畳に尻餅をついていた。投げられた当初は何故倒れたか判らなかったけれど、近くで見ていた同級生曰く、目にも止まらぬ足払い一閃だったそうだ。
つくづく見た目によらないなぁと思い、起き上がりながらそのご老人の帯に施された名前の刺繍を見ると、そこに記されていたのは「ススキ」ならぬ「鈴木」という名前であった。
ススキ
オーナメンタルグラス、観賞価値の高い草類のこと。
ススキはどうやらそれに分類されるらしい。
指をスライドさせて、出てきた何千ものオーナメンタルグラスを眺め見る。
光に透けるような穂があまりにも美しくて、ああ好きだなぁ、なんて頭に出てきた言葉を噛みしめる。
きっと、急いで歩いている途中でこういうのを見たところで何も感じないはずなのに、いやそもそも認識すらしていないのかもしれない。
でも明日からはちょっとだけ世界が綺麗に見える。
ただの草だとしても、それらが何気ない好きを運んできてくれるかもしれないから。
ほんの少しだけ増えた知識が世界を鮮やかに彩るから。
好きが増えた世界はきっと美しくて、愛しいから。