『ジャングルジム』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ずっとずっと高く見えた。
だって僕の背丈はジャングルジムの2段分くらいで、足をかけるのがやっとで、それでも上を向いてぐいぐい登っていこうと思えたんだ。
真っ直ぐに上を見つめる。周りの声は何も聞こえない。ただ、掌のじんじんするような感じと、靴の裏のぐっと重たい感覚だけが全てだった。
ただ、真っ直ぐに。白みがかった青空に透けるように浮かぶ、三日月を目指した。
ジャングルジム
公園にあったような
いまはもうないんじゃないの
でかい公園ならあるのかも
なくても困らないと思う
でも子供にとってどうなのか判らない
既にないのが当たり前なのかな
なくても似た遊びがありそう
特に田舎だと
自然は元々危ないもの
ジャングルジムを
問題にしたのは
親や社会に時代の風潮で
それをなくしてもとは思ってたかも
子供にとって危ないものは有り触れてる
危なくないものなんてないからね
簡単に言うと付き合い方の問題ではと
で、ジャングルジム等がなくなって
公園で怪我をする確率が
数%くらいは下がったんじゃないかな
危ないものはいくらでも思いつくし
言えることもなくはないけど
そんなものばかりだし
なんで特別視したのかが不思議
「ジャングルジム」
高い景色が好き。登るのは少し怖い。
冷たい鉄の棒が気持ち良い。握った後に手が鉄臭い。
どこからだって入って出られる。どこもかしこも穴だらけ。
吹き抜ける風が気持ち良い。雨宿りにはむいてない。
子供の頃の自由な城。
足元グラつく不自由な大人。
家のようにして遊んだ
ここがリビングここが寝室
ここはわたしの部屋ね
鉄が組み合わさった物体に
そんな想像を膨らませることのできる感性の柔らかさよ
あの頃はすべてが物語になった
捕まったらここに閉じ込めておくよ
すぐに出られないからぴったりじゃない
牢屋と化したそれも鉄の塊ではないなにか、
に成り果てた
私の生きているジャングルは
コンクリートで覆い尽くされる
コンクリートの中で役割を演じているのではないか
コンクリートの中から出られないよう、なにものかに捕まえられているだけではないのか
大地はちゃんと呼吸できているのだろうか
#ジャングルジム
最近、身体を動かすようなアトラクションが色々出来る某施設に行く機会があり、友人達がクライミングをやりたいといささか興奮気味に言うのでとりあえずやってみたのだが、これが思いの外楽しいのだ。まずそう感じた自身に驚く。そして周りを見回すと、大人が躊躇ってしまうような難しいコースでも軽々と登っていく子どもが何人かいることに気付いて目を見張る。
近所の公園の側を通る時、どうして子どもの頃はあんなに公園の遊具に夢中になって遊んでいたのだろうなんて思うこともあったが、上に登るという行為だけでこんなにおもしろくて、かつ今よりも身体が小さく身軽だったからなおさらなのだろう。
ジャングルジム
ジャングル+ジム、小っちゃい頃は好きだった。ちょっと大きな子供が来たら逃げ込んだ。
少し大きく成ったら回転ジャングルジムの方が好きに成ってた。外から友達に走ってクルクル回してもらった。相当、目が回った。それ以来、余り乗らなく成った。中に入っても友達が近づくと直ぐ出た。
ぎったんばっこん(シーソー)も高学年に成ったら乗らなく成ってた。着地する時、お尻が無茶苦茶、痛かった。
ブランコも危なく1回転しそうになってヒヤヒヤして怖くて辞めた。
全部そういうふうに出来ていた。 各々使用適齢年齢があって大きな子供に取られない用に出来ていた。
33作目 🤒徳博
『ジャングルジム』 175
大して足も早くないのに、あの子は鬼ごっこが強かった。
ほとんど鬼になったことがなくて、それを教室で自慢げに語っていた。
鬼ごっこが始まれば、何時もジャングルジムの中央に陣取っていたあの子は、今ごろ何処で何をしているだろうか?
アイツと遊んでも楽しくないと、未だに言われてはいないだろうか?
あの子の楽しみ方を理解してくれる。そんな友人を見つけることは出来ただろうか?
ジャングルジムの中央で、楽しく笑い続けていけたなら……それが一番幸せだろう。
#51 ジャングルジム
「猿め。」
腹の出た草臥れたスーツ姿のおっさんにそう吐き捨てられても、僕らは何も感じなかった。
むしろ、アルコールに熱せられた優越感がますます膨張して、缶の中身を今すぐにでも空にしたくなる衝動に駆られた。
お金の無さと不自由さに苛まれながら、ただただ若さだけを自覚し呑んでいる僕らには、この公園はあまりに広大で、闇に包まれた安全な楽園で。大人など取るに足らない存在だった。
錆びた歯車が消えていった、暗く茂った道を目で辿っていると、膝のあたりでふわりと風が舞った。咄嗟に振り返る。
そこには彼女が居て、風は、ワンピースの裾が彼女の大胆な歩幅に合わせて翻った証だった。
彼女は公園の中央に佇む城に手を掛けたところだった。僕はあれだけ頼りにしていた缶ビールをその場に捨て置いて、反射のように彼女を追った。
「君も来なよ。怖いよ」
怖いと言う割に、彼女はとても楽しそうな顔をしている。街灯に照らされた恐らくブルーの無骨な遊具は、側から見れば大した高さには見えない。
僕は彼女のスカートの中につい視線を走らせてしまってから、すぐに薄汚れた青い棒に手を掛けた。許可を得た僕は、永くて短い夏休みの愚昧な勝者だった。
確かに実際に登ってみると、足場の頼りなさが高さを押し上げて感じられた。身体を捩り入り組んだ躯体を見下ろしながら、上手くすれば、たぶんこれを使って死ぬことだってできると思った。
「猿ならこんなもの、怖がらない」
僕は気がつくと、余計な言葉をこぼしていた。彼女のかわいい眼球が、僕の方を向いた。
「いい眺めだ」
そう取り繕うように続けた僕に安心した彼女の気配を知って、僕は瞬く間に永くて短い夏休みの英明な敗者となったのだと、悟った。
分かっている。ぼくは公園の正しい広さを知っているし、塞いだ耳から大人の足音を聴いている。
自分がどれだけ不安定なところに座っているかも、ちゃんと、分かっている。
人生って、
ジャングルジムみたいだね。
出口まで色んな道がある。
まだまだ出口まで行けず、
色んな道を今は進んでます。
ジャングルジム
懐かしいなー
ふとあの公園を思い出す
ブランコにも乗ったし
すべり台でも遊んだ
最初は怖くて登れなかったジャングルジムも
大きくなるにつれて
登れるようになった
また
あの公園に行きたいな…
私は幼稚園生の頃ジャングルジムのてっぺんまで登り、そこから他の園児たちを観察することが好きだった。いつもとは違う視点になれることも嬉しかった。
幼稚園の先生たちはそんな私を見守ってくれていた。
他の友達と遊びなさいとか、誘ってくることはなく。
尊重してくれていた。
とても心地よい場所だったなとふと思い出した。
誰にも否定されず、価値観も押し付けられない。
1人で居させてくれる空間。
あの幼稚園に入園できてよかったな。
ジャングルジム #2
私はジャングルジムさんが好きだ。
もちろん、恋愛的な意味で。
周りには、「ジャングルジムのことを好きになるのは、おかしい」とよく言われる。
ジャングルジムさんは、高いししっかりしていて、とてもかっこいいのに。
どうして、周りは私の気持ちを理解してくれないのだろう。
私は中学生の頃、母に病院に連れてかれた。
私のジャングルジムさんに対しての気持ちはおかしいの?と私はその時思った。
私は医者から「対物性愛」と診断された。
医者によると、対物性愛は病気では無いらしいが、人間や動物などの生物ではなく、物に愛情を抱き、性的に惹きつけられるセクシュアリティのことらしい。
対物性愛の対象は、おもちゃから家電、建造物など様々だとか。
母はその医者の話を聞いた後、対物性愛を治す方法はないかと必死に医者に聞いていた。
やはり、母は私がジャングルジムさんのことを好きになるのはダメだと思っているんだろうか…。
*****
時は経ち、私は高校生になった。
もちろん、今でもジャングルジムさんのことを愛してるのだが、母を安心されるため、好きでもない男性とお付き合いをしている。
私がジャングルジムさんのことを裏切っているように感じて、毎日が苦痛だ。
世の中は私を受け入れてくれない。
どうして…、どうして…、わたしがこんな思いをしなきゃいけないのだろうか。
いっそ、私が死んでしまえば…、この苦しみから解放されるのか?
私はそう思いながら、紐を輪っかに縛り天井にぶら下げるて、自分は台に乗り、自分の首を紐の輪っかに通す。
そして、台から足を離す
『バイバイ、大嫌いな世界。大好きなジャングルジムさん…。』と思いながら、私は最後に涙を流すのであった。
ーfinー
『ジャングルジム』
星の子どもたちも 鉄の匂いで目が冴える ジャングルジムは夜に溶ける すべり台よりもよく溶ける 団地のまん中 放課後はみんなの城だった 一人が飛び降り また一人が飛び降り ゆっくり三人目 ジャングルジムがただの遊具になった時 日が沈む 時報が鳴る 星の子どもたちの時間がやってくる 夜がマドラーを持ってやってくる
ジャングルジムの一番高いところまで登って、親友も背中合わせで座った時。
この子と一緒なら、このジャングルジムから見える一番遠い景色よりも、もっとずっと遥か遠いどこかへ行ける気がしたんだ。
ジャングルジム
無くしたもの。回転式遊具、ゾウのすべり台、子供たちの笑い声
増えたもの。ボール遊び禁止の看板、子供の声にクレームを入れるサラリーマン。
9月、いつまでも変わらない青空をジャングルジムのてっぺんから眺めた。
夜1時。
親に黙って、家の外に出た。
外は思っていたより明るくて
数十秒に一台、車が通るだけだった。
「あ、懐かしいな。ここ」
ふと、昔遊んだ公園が見えた。
「変わってないな〜。ジャングルジム」
俺の方が背高い〜とか言って遊んだっけ。
今じゃ上の所まですぐに手が届く。
なんか…胸糞悪いな。
上へ上へただただ向かって行くだけの遊具。
俺が今登ってるジャングルジムは
こんな上の方に簡単に手が届くものなんかじゃ、無いんだろうな。
「……って、考えすぎか」
ージャングルジムー
夜中の公演を君と手を繋いで歩いている。君は酔ってるからあっちにふらふら、こっちにふらふら。
時折手を離して駆け出したと思えば、また戻ってきて俺の手を握る。
まるで俺たちの今までみたいだなと、そんな詩的なことを考えた自分がバカらしく、俺はひとり苦笑する。
「あ」
君はまた俺の手を離して駆け出した。暗闇に浮かんでいるのは、子供の遊戯。ジャングルジム。
身軽な君はひょいひょいと登って、俺に手を伸ばす。
「ねぇ!」
「えぇ?俺にものぼれってか。やだよ、危ねぇよ。酔ってるし」
「大丈夫だよ!俺がついてる」
そう言って君は、その大きな瞳をさらに広げて、晴れやかに笑う。
ふっ、と俺は苦笑する。まるで今までの俺たちの関係みたいだね。
これは詩的ではなく、単なる事実。
俺にはいつも君がついていて、もちろん逆もまた然り。
子供の頃、果てなく遠く思えたジャングルジムのてっぺんはほんの数メールの高さしかなくて、俺は酔ってご陽気な君の隣に腰掛け、考えることを放棄してただ君と夜空を見上げた。
▼ジャングルジム
『ジャングルジム』
ここが魔王がいる城だ
女王様はここに眠ってる!!
助けに行くぞ!!!!
そんな事を言って男子と混ざって遊んだっけな。
懐かしいな。
今日もまた、
星を眺め、星から星へ飛び回る。
縦横、左右斜めへ…
夢のように、
星のジャングルジムへ…
ちっちゃい時よく遊んだよね
また遊びたいよ
楽しかったなあ
いつ会えるかな
てっぺんまで競争したよね
競争終わってないよ
"ねえ''
'さきにいくなよ、w、フライングだぞ、'
「ジャングルジム」
✂ーーーーーーー⚠ーーーーーーー✂
祖母に言われた
○○はそーやって馬鹿なふりしてるんだよね
みんなに
「ばかだなー」
って言われるの
そんで気づかなかったら
こいつら馬鹿だなーって思ってるんでしょ?笑
...。
違うよ、馬鹿なフリしてる方が楽なんだ。
誰かみたいに面倒見が言い訳でも
頭が優れているわけでも
野球が上手いわけでもなかった。
私の才能は''絵を描くこと。想像力''
なら、想像力を活かして馬鹿に生きればいい
絵は何も役に立たないし
夢を踏みにじるだけだったから
私にとって辛かった