『カーテン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
- ̗̀⏰𓈒 𓂂𓏸ピピピピ
カチッ✋🔘
鬱陶しい朝。毎日寝る前に明日は来ないよう祈るのに、目が覚めたら天国にでも行けてますようにって祈るのに。
目を開けて広がるのはいつも明るい自分の部屋なんだカーテンから差し込んで来る光が鬱陶しい。
そのカーテンから差し込まれる鬱陶しい光が「朝」ということを自分に認識させる。それがいつもいつもウザくて嫌でどうしようも無いほどの感情が押し寄せてくる。
でも目を覚ませば×んでいる。なんて夢みたいな話あるわけがなくて。結局目を覚ませば朝は来ていて、カーテンからは見たくもない鬱陶しい光が見えてくるんだ。その鬱陶しさを感じながらでもカーテンを開けてみるともっと強く、暗い自分を照らしてくる。自分には似合わない光なんだ。この光まで鬱陶しく感じてまたカーテンを閉める。つまんない人生を生きているそんなことを思いながらまた目を閉じ、また願い、また目を覚ますそれを繰り返しているだけの人生がカーテンを開けたり閉めたりするのと似ていると感じた。人生もカーテンみたいなものなのか。そんなことを思いながらまた自分は目を閉じた。
これを読んでいる君も、もしかしたらこの話の中の人物と同じことを思ってたりする?
題材 カーテンと人間
カーテンってなびいたとき風を感じられていいよね。風鈴みたい。
飼い猫が楽しそうにカーテンに登ってた。
たまに爪が引っかかって降りられなくなってたなぁ。
そんな子達を抱っこして、優しく爪をカーテンから剥がしてあげた小学生の頃の思い出。
今はワンコがいるけど、カーテンの向こう側に行って日向ぼっこしてる。
たまにカーテンから顔をだして寛いでる。
あぁ幸せだなぁ
ツタンカーメンて即位前は
ツタンカーテンて名前だったらしい。
・・・マジか。
青と金のしましま柄カーテンを
想像してしまった。
(カーテン)
『カーテン』
屋敷の奥の間で葛藤を重ね決心を着け、静かに目を閉じた私はひとの姿を捨てて本来の姿へ返った。ひとに見られてはきっと騒ぎになるだろうが、この姿でなければ成し得られない。騒ぎになればきっとこの都に居ることもできなくなるだろうが、仕方ない。ふと思い出されたのは唯一無二の友のこと。人の世にあって変わり者だと揶揄されてきた私に近づき、裏表なく接してきた男のことを思うと後ろ髪を引かれる思いだったが固く目を瞑ってそれを追いやると、私は為すべきことを為すために屋敷を発った。
人の目には見えぬ大蜘蛛が都に巣を張り人を食うさまを見るのも今日限り。都に突然に現れた大きな獣を見て人々は驚愕の声をあげたが、私が大蜘蛛の足の一本を噛みちぎったとき、あらわとなったあまりにも大きな巣のおぞましさには言葉を失っていた。闘いは長く続き、双方どちらも引けをとらなかったが、人々が大蜘蛛に石を投げ、火矢を射掛けてから流れが明らかにこちらに傾いた。石に打たれ焼けただれた大蜘蛛の体はやがて地に伏して動かなくなり、満身創痍の私だけがその場になんとか立ち尽くしていた。
歓声をあげる人々の中から見覚えのある顔がこちらに駆け寄ってきて、迷わず名を呼ぶ。ひとの姿は捨てたはずだったが、それで私の姿は獣からまた人へと成った。私の唯一無二の友は家来に人払いを命じ、人々の好奇の目を遮るように着ていた衣を私に掛けた。ひとに見せられぬ姿の私は彼の衣があらゆるものを遮るように思えてひどく安心した。
「どうして、わかった」
「見ていたらわかるさ」
彼はなんでもないような顔をして笑っているのだろう。衣に隠れた私がその言葉に胸震え、心からの涙を流しているとも知らずに。
友の助力もあってもう戻ることはないと思われた屋敷に帰りついた私はこんこんと眠り続け、目覚めたあとにも都に留まり続けている。友が語るには、都を護った獣は何処かへ去ったがいまもどこかで見守っているのであろうという伝聞が広まっているとのことだった。伝聞に彼が一枚噛んでいるのでは、と思っているが、何をどう聞いても彼は素知らぬ顔しか見せてくれなかった。
窓を開けて本を読んでる時に風が走って、カーテンを大きく靡かせた
心地の良い風と少しの肌寒さ。
カーテンが運ぶ風に、少し眠くなった
あと少しでハッピーエンドに向かいそうなのだ、
向かってから眠ろう
(2024/10/12 13:56:14)お題:カーテン
1人暮らしを始めた日
カーテンを買う必要があるなんて
考えてもいなかったから
入居してしばらくは部屋の窓から
直射日光が入ってきていた
親と暮らしてた時は
カーテンがこんなに重要だとは
考えたことがなかった
洗濯の必要も気にしたことがなかった
自分の部屋の窓のサイズを測って
インテリアとのバランスを考えて
新しいカーテンを選んでいる時
ふと 実家の自分の部屋を思い出して
泣いた
秋風がレースカーテンなびいてる心奪った君思い出す
模様替えすると決めたらカーテンを最初に選ぶ彼は写真家
ひまわりが咲いたカーテン台風が上陸した日は泣いている
カーテン
私は太陽の光が苦手だからいつもカーテンを閉めている
でもあなたがここに来るようになってから少しずつではあるもののカーテンを開けるようになった
そうすればあなたのことを声を聞くだけでなく、顔も見ることが出来るのだから
ゆらりカーテン
ふわり頬撫で
暗い気持ち
歌い飛ばしてさようなら
♯カーテン
カーテンの隙間から入ってくる光が好き
朝の日差しもいいけど
夜が来たことを告げる街の光が好き
光の見え方でその日の感情に気づけるから
カーテン
カーテンが棚引く朝。
嗚呼もう来てしまったのかといつもなら嘆くが今日は三連休の月曜、その満足感に浸りながらコーヒーを楽しむ。
「…ん?なになに、今日映画一緒に見ないか?良いじゃん」
明日が怖いけれど今は今日を楽しもう
そう心に決めたのであった。
:カーテン
心地良い風が鼻先を擽る
いつの間にかうとうとしたようだ
微睡む目を風のほうへ向ける
カーテンが木漏れ日と
緩やかにダンスを躍っていた
柔らかな光を纏い込むような
どこまでも優しいダンス
幸せの笑みがこぼれる
体の力が抜けていく
そしてまた、瞼を閉じた…
桜月夜
輝かしいカーテンの思い出は、小学校低学年の頃。純白のカーテンに包まれて顔だけを出すあの子は、テレビで見たことのある花嫁さんのようで、とても綺麗だと思った。あの子はいつの間にか、好きな子に変わって、気付いた頃には、友人の嫁に変わっていった。
純白のカーテンに身を包んでいたあの子。俺は今、遺体をカーテンに包んでいる。
『 はなよめさん!』
小さい頃、私はよく幼なじみと花嫁ごっこをしていた。
私がカーテンに身を包んで、
『へへー!みてみてなつちゃん!』
「わー!かわいー!はなよめさんだね!」
『そうでしょー?』
「うん!もちろん!!」
『じゃあ、私となつちゃんでけっこんしようね!』
「!しようしよう!!」
『ちゃんと、けっこんしきあげようね!』
「あげよー!!」
幼なじみは女の子で、
物腰柔らかく一緒にいて楽しい子だった。
そして、なつという名前を持っていた。
それが、幼なじみという関係が、
高校生にもなれば恋人という関係になっていた。
毎日が幸せで、楽しくて、
その子と一緒に行ったところは
どこも思い出に溢れていて、、
それが壊された。
大学生になった頃、デートへ行こうと誘われた。
待ち合わせ場所で起きたことだった。
信号を渡る時に、信号無視の車に跳ねられた。
この目で見てしまった。
最愛の人が、ぐちゃぐちゃになる様を。
そんなこともあったな、
とふたりで住んでいた部屋にたたずむ。
もう少しでこの部屋からも引っ越す。
このマンション自体を解体するそうだ。
ふいに、窓からそよかぜが流れた。
窓際へ行って、カーテンを纏ってみた。
何も起こるはずがなかった。
それもそうだな、と思ってカーテンから離れたとき、
わー!かわいー!はなよめさんだね!
と、そんな声が聞こえた。
なつちゃん、私、忘れてないよ、。
なつちゃんとの婚約。
忘れてないから
だから、私がなつちゃんの分まで生きたら、
そしたら、
ちゃんとけっこんしきあげよう、ね
いつまで泣いてるの
風がなびいてカーテンが揺れて
それと共に聞こえる風鈴の音が
隠れて見えなくなってしまった貴女の
声に聞こえて時が止まる
貴女が、終わらない隠れんぼを始めて
ちょうど7年目の夜でした
ーいつか死ぬときー
「いつか死ぬとき」を想像しながら
今日はお気に入りのスニーカーを履いて家を出た
玄関の鍵を閉めていつも最初に思うことは…
「あれ…玄関の電気消したっけ?」
なんて最近の物忘れを軽く笑いながら、仕事に向かう
もしも僕が死んだら誰か悲しむ人はいるのだろうか?
親より先に死ぬ事がこの世で一番の親不孝だと
僕もそう思うわけで、親孝行の1つもまだしてやれてないことに
自分を小さく感じる
人は亡くなると「顔を見てあげて」という儀式的なやつがあるが
スマートフォンの中身だけは見ずに捨ててほしいくらいだ
どうせ残っているのはお見せできないような
恥ずかしい写真や動画と、趣味程度で書いたこの小説くらいだけなのだから。
僕の部屋の窓から君と星を見てた時。
真っ白なカーテンをかぶった君が、
「花嫁さんみたいじゃない?」
なんて言って。
結局照れて顔を隠した君が、本当に愛くるしくて。
僕はなんて幸せな人なんだろうと、思った
カーテン
思いっきり開けて
光さす
うまく行った時は嬉しい
どんよりだと残念
「カーテンをひく。復讐のために」
「嫌いなら嫌いって、はっきり言ってくれ」
「別に嫌いというわけでは」
「じゃあ……」
「でも、とくに好きというわけでもないです」
「どっちでもない?」
「そうですねぇ……あー、悪い人とは思ってないです」
「そ、そう……」
強いて言うなら「どうでもいい存在」なのだけど、さすがにそれを言うのは躊躇われる。
誰がどう見ても脈なしの対応。
大抵は、これで諦めてくれる。
貴方と付き合う気がないと、わかってくれるはず。
異性との間に壁を作る、とは言うが、私の場合は壁というよりも遮光遮熱のカーテンをひく、という方が近いかもしれない。
その気になれば簡単に開けることが出来るけど、無作法に開けるのは躊躇われるような、そういう対応をしているから。
今、私は恋愛どころではないのだ。
それよりも、どうしてもやり遂げたいことがある。
「また、あの子告白断ったみたいよ」
「お高く止まって、やな感じー」
「ぱっと見可愛いけど、めちゃくちゃ美人かって言われたら、それほどでもないし」
「クラスメイトに対しても敬語ってさー、キャラ作ってる感じで痛いよね」
私が教室を出た途端に始まる、陰口大会。
彼女たちはこっそりと話しているつもりだろうが、私は誰が何と言っているか、すべて記録している。
彼女たちとの間に隔てているのはレースのカーテン。
彼女たちと仲良く見えるよう振る舞っているが、私は大切なものを彼女たちには絶対に見せない。
本当の志望校も、彼女たちには内緒だ。
彼女たちは私にしたことを綺麗さっぱり忘れているのだろう。
小学生の頃の、あのことを。
彼女たちは、ただの戯れやゲームだと思っているのかもしれない。
だけど、私は貴女たちのしたことを、一生許さない。
手帳を開く。
本日行われた、彼女たちの陰口大会の詳細を記す。
卒業式にすべて壊してやる。
ただその気持ちを抱きながら、中学卒業までの日をカウントしている。
────カーテン