カーテン』の作文集

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カーテン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

10/12/2024, 1:29:58 AM

お題『カーテン』

 平穏に暮らしていたら、誰かからの視線を感じた。
 カーテン越しに外を見ると、私はとっさに魔力をこめながら手を後ろに向ける。いつも使っているガラスの万年筆が宙に浮いて私の手に吸い付き、杖の形状に変化した。
 カーテンに魔法をかけているから、人間からは姿は見えないはずだ。だが、私に殺気を送るということは、私と同類か。要するに追っ手が来たのだ。
 私は、マンションの部屋から出ると、廊下で男とすれ違った。このマンションはオートロックだが、私と目の前の男のような『魔法使い』には意味をなさない。魔法さえ使えばガラス板など簡単にすり抜けることができるからだ。
「魔法警察か……」
「大人しくしろ。さすれば、罪は軽くなると王はおっしゃっている」
「こんなところまで追ってきても、私が無実であることに変わりはない」
「貴様がそういう態度なら」
 言うなり魔法警察は、黒光りする杖から稲妻を出した。正直、余裕でかわせるレベルだ。だが、ここは我々と姿形は同じとはいえ、魔法を使えない者にとっては命取りになる攻撃だ。
「近所迷惑、だな」
 私は姿を消す魔法を使い、宙に浮く。殺気も消して知覚させないようにする。
 警察は杖片手にきょろきょろあたりを見回している。私はここぞとばかりに彼の周りに円を描き、転移魔法をお見舞いする。
 すると、彼の周りに異空間ができ、次の瞬間落とし穴に落ちるかのように叫びながらそこに落ちていった。異空間につながる穴を閉じた後、私は地に足をついて、姿を現す。
「よし、引っ越すか」
 私は部屋に戻るとパソコンを開き、賃貸情報サイトを開いた。

10/12/2024, 1:21:34 AM

今日は天気がいい。窓から差し込む光は柔らかく、部屋の中をほんのりと暖めてくれている。うっすらと遠目に見える木々は緩やかに揺らめいていて、見ているだけで、葉と葉が擦れ合う音が聞こえてきそうだった。
 風に当たったら、気持ちが良さそう。天気もいい。風も緩やか。思い立ち、そっと窓に手をかけて、横に流すとカラカラ……と小気味の良い音が耳を擽る。そのあと、優しい風に煽られるようにふんわりと白のレースカーテンが顔を覆うように被さってきた。擽ったくて、自然と顔が笑みを象った。
 ああ、やっぱり思った通り、気持ちがいい。ふわふわ踊るレースカーテンと、ゆったりと揺れるカーテン。それに合わせるように波のように揺蕩う日光を視界に入れてから、そおっと瞼を下ろす。視界を隠してしまえば、頬を撫ぜる風がより身近に感じられた。
 今日もいい日だ。


テーマ「カーテン」

10/12/2024, 1:16:33 AM

心のカーテンを閉ざしてしまったあの子はもう二度と帰ってこない。もう救えない。一度カーテンを閉ざしてしまったのなら朝にカーテンを開けるように苦しい想いをしなければならない。だからといって無理にやったら死んでしまうかもしれない。あぁ、こんな事考えたってあの子には届かないのに、、、こんな自分が憎い、、

10/12/2024, 12:54:08 AM

カーテンを開け日の光を部屋に入れる…事は無い。
何故かって?
アルビノと言う病気の所為もあるが
単に眩しい。
そんな気持ちに目もくれず、
彼はシャッとカーテンを開けた。
「嫌ー眩いー」
[日の光浴びろー、ってアルビノか、] 
「別にええねんけど、ちょっとは配慮してーや」
[すまん、すまん、]
「まぁ、何かの所為にするんもよーないか、」
まだ眩しい日の光だが何だか暖かい気がした。
                        ❦

10/12/2024, 12:49:40 AM

一人暮らしを始めるとき、なんで誰も教えてくれなかったんだろう。カーテンの買い方を。なんで誰も教えてくれなかったんだろう。カーテンには、幅だけでなく、丈があるということを。

 まぶしい。一週間の終わり、いつまでも寝ていたいのに、太陽が寝かせてくれない。

 平日は日が出る前から起き出しているから、全然気にしないのに、週末に寝かせてくれない。

 なんで誰も教えてくれなかったんだろう。目分量を信用してはいけないということを。窓の幅しか測ってなかったのに、なんで必要な丈を聞かれたときに、ちゃんと調べてきた振りをして適当に答えてしまったんだろう。

 なんで誰も教えてくれなかったんだろう。カーテンには窓の上の方で巻かれているロールカーテンがあるということを。あれなら丈を知らなくてもクルクルの長さだけで下まで届くのに。

 なんで誰も教えてくれなかったんだろう。コロナ明けてもまだリモート会議があるということを。zoomをつなぐたびに青い水玉の寸足らずのカーテンが映り込んでしまうなんて。

 買い直すのももったいない。布を継ぎ足すのも恥ずかしい。世の中って生きづらいなぁ。

 そんなことを頭に巡らせながらまどろんでいたら、いつの間にか布団をかぶって二度寝していた。

10/12/2024, 12:35:25 AM

“カーテン”

 髪カーテンというものをご存知ですか?あれは素晴らしいですよ。わたしはやってもらったことも、やられる未来もない気がするんですけれどね。彼にやられたらどうしよとか考えたら普通に文字打つ指が止まらなくなりそうなのでやめます自首。彼に包まれるという意味では幸せかもしれませんが、髪カーテンってそもそも邪魔だと感じるのでしょうか?顔が見えないという大きすぎる欠点があるのでだめかもしれません。

 私は彼の、あのちょっと犯罪者っぽい、怪しげな顔が大好きなので。夢や妄想のうちは幸せですね。なんといってもまだ付き合ってもおらず、知人はおろか、教師と生徒にも関わらず膨らむ妄想、もはや病気。

10/12/2024, 12:35:12 AM

『カーテン』

AM 6:08

俺は、パソコンの前で伸びをした。
カーテンの隙間から差す朝日が鬱陶しい。

徹夜明けで気怠い体を横たえる。
レポート提出したし、もう少し寝るか。
そう思って、目を閉じた時。

ピンポーン

家のインターホンが鳴り響いた。
こんな時間に誰だよ。

まあ、家に来るやつなんて一人しかいないけど。

はーい、といかにも面倒そうに返事をした。

扉の向こうから、聞き慣れた関西弁が答える。

『邪魔するでー』
「本当に邪魔だから帰れ」

こいつはほぼ毎日、俺の家の前に現れる。
来る時間はバラバラ。
今日みたいな早朝や、ド深夜でもおかまいなしだ。
こんな非常識なやつと友達になった覚えはない。
でも何故か、いつも一緒にいる。

不思議なやつ。

今日もこいつは案の定、勝手に家の中に上がりこんできた。
しかし何をするでもなく、気まぐれに寝転がったり、スマホを眺めていたり、時にちょっかいをかけてきたりする。

お前、なんのために来てんの?とたずねても、いや別にー、とはぐらかされた。

ふと、そいつは窓の前に立って、カーテンを開ける。
眩しい朝日が、暗い部屋の中を照らした。

「おいやめろよ、俺が明るいの嫌いなの知ってんだろ」

部屋着のフードを深く被って抗議する。

でもそいつは、『こんな暗い部屋にいたら鬱になるで』
と笑いながら返すだけ。

嫌なやつ。本当に、鬱陶しい。

鬱陶しいけど、今は何故か。

部屋の中でキラキラと輝く日差しと、その光の中で屈託なく笑うそいつの笑顔が、少しだけ眩しく見えた。

10/12/2024, 12:25:28 AM

カーテン

しくしくとカーテンの裏で君が泣いている
此処なら誰にも見つからないと思っているのか それでも周りの気配に気を配っているのか嗚咽を堪える様では無いけれど
それでもさめざめと小さく泣き
はらはらと小粒の涙を手で覆い隠して
君は、泣く そこには、悔しいやら
寂しいやらも詰まっているのだろう
一人で泣きたくてカーテンの裏を選んだくせに一人のままで居るのは、苦手な君
だから今日も僕は、いや これから
何度だって君が泣いていたらどこに居たって探しに行く だから気が済むまで泣いて
良いよ 必ず君を一人になんてさせないから そうしてカーテンの裏で泣きじゃくって気が済むまで泣いて泣き止んだ君は、
恥ずかしそうにカーテンの裏から顔を出して僕に笑った。

10/12/2024, 12:24:51 AM

風が 川をこえて吹いてくる
少し開けた窓をぬけ
カーテンを揺らす 

光と影が揺れる 床のさざなみ
時はゆっくりと季節を進ませて
柔らかな風と光に

わたしの心も 揺れてほどける




「カーテン」

#488

10/12/2024, 12:19:06 AM

私の一番好きな場所。
自分の部屋のベッドの中。

ベッドの頭の方にはカーテンが引かれた大きな窓。
枕元にはアラームが鳴り響くスマホ。これはまだ1回目の音。
目覚ましは音を変えて3回なるからまだ大丈夫だ。

カーテンを開けるまでは、私だけの世界。

カーテンの向こうはどうなっているんだろう?

もしかしたら、ゾンビが徘徊していて既に私しかいないかもしれない。
もしかしたら、気持ちがいいくらいの澄んだ青空が広がっているかもしれない。
もしかしたら、密かに楽しみにしている隣の家の庭の花が咲いているかもしれない。
もしかしたら、気になるあの人がいるかもしれない。

もしかしたら、もしかしたら、

カーテンのむこうを想像しながらくすくすわらう。

もしかしたら、を想像してワクワクが止まらなくなるまで私はベッドの中の自分の世界を堪能する。

2回目の音が鳴る。猶予はあと1回。

そうこれはプレゼントの中を想像する小さな子どものような気持ち。

開けてしまえばそこにあるものがなんであれソレが現実。
まだまだ現実を直視したくないなぁ、なんて思いながら、3回目の音と一緒にカーテンを開けた。

あぁ、今日もカーテンの向こうは……。

10/12/2024, 12:18:20 AM

新生活ダンボールで窓覆う
 明日には全部整えたい


『カーテン』

10/12/2024, 12:13:22 AM

わたしが片想いしているAくんは、よく窓の外を見つめる人。
その静かな横顔もきれいで、わたしはすき。
窓の外を見ている間は気づかれにくいから、わたしも彼の顔を見つめていられる時間になる。

今日も彼は窓の外を見ている。
窓とカーテンの間に立って。

窓際の席に座るわたし。
カーテンが風をはらむと彼の姿が見える。

カーテンが風に煽られ、ひらひらと、けどゆっくりと呼吸をするように揺れる。

彼が見える。

見えなくなる。

見える。

見えなくなる。

見える。

見えなくなる。

……………


階下で悲鳴が聞こえる。


彼はどんな気持ちでいつも窓の外を見ていたのだろう。





「カーテン」

10/12/2024, 12:07:01 AM

カーテンが揺れている。夏の暑い日に涼しい風が吹いているようだ。やすおは、日向ぼっこを楽しみながら、休日を満喫している。

10/11/2024, 11:50:29 PM

カーテン 今日も風邪で大変ななかに
娘は元気でる
文芸家族コンクール。

愛宕の山よ わく雲よ

昇る朝日に照り映える。

希望の光がわくところ

と続けるのだか

何が希望だよ

10/11/2024, 11:50:17 PM

カーテンを開けて

窓も開ける。

肌に触れる冷たい空気が

気持ちがシャキッとして好きだ。

寝巻きはまだ薄くて寒いから

上着を羽織って外に出る。

カーテンが揺れる気持ちがリセット出来るみたいで

私は大好きだ。

今日も頑張っていきたい。





─────『カーテン』

10/11/2024, 11:44:14 PM

春風が良く似合う人だった
窓から入る温もりを帯びた風が桃色の髪を靡く度に
野原に咲く花を彷彿とさせるような柔らかさを感じた
その雰囲気は強く冷たい風が吹けば奪われてしまいそうなくらいで

摘んでおかなければと

まるで欝金香のような人だった
その性格は年齢に見合わず天真爛漫で
優しげな表情とパッと開くような無邪気さが堪らなく愛おしかった
誰しもが彼女を愛す理由が悔しいくらいに理解出来るほど

だからきちんと傍に置かなければと

彼女との別れは春の終わりに近しかった
永遠にそこにあると思わせてくれるような温もりを、信じて止まない幸せを
まるで太陽が吸い込んでいくかのように鬱々と奪っていった
たかが空が春を奪うなんて思ってもいなかった

だから彼女の遺したものを守らなければと

開かない花は間引くべきで

彼女によく似た蕾を開かせて

自分のものだとこれでもかと主張した

その結果がこれか?
私達に似合うのは赤い欝金香
真実の愛だ

彼女に魅せられたと言うお前は
彼女に執着しているだけだろう?

手に入れられなかったからだ

彼女の為だと言うお前も
彼女の言葉を妄想して吐いているだけだろう?

よく理解しているという傲慢さに反吐が出る

普通はこうあるべきだ

彼女を前にして普通を求められなかった者達が
これでもかと非難しても何も届かない
彼女は特別だ
私はその特別を手に入れた者だ
お前らとは違う

違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う

彼女は特別であるべきだ


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〜あとがき〜
普通、特別、愛情、家族、理想、強要、守る、傲慢、執着…色んなもの
それってなんなんだろう
そんな気持ちで書きました
愛って思った以上にグチャグチャです
綺麗ではありません
でも愛を美しいものだと思いたいです
でもあくまで願望で…そういう欲望なんでしょう
彼は檻の中で反省して我が子に会えるのでしょうか
我が子はソレをどう受け止めるのでしょうか
ボクには分かりません

10/11/2024, 11:39:08 PM

カーテンと聞いて。

朝、リビングに入って、太陽の光で照らされている
お気に入りのカラフルなカーテンを開ける瞬間が好き
という話について考えるか、

もしくは
怒ったり悲しかったり感情が揺れている時に、
自分の考えを即座にまとめて言葉にするのが苦手で、
言うことがまとまらないうちに
周りに対して心のカーテンを閉めてしまう
という話について考えるか、

と悩んでいたけど、
結局、後者に引きずられて
晴れた朝から思い悩んでしまうのは、
私の心が弱くなっている証拠なのでしょうか。


♯カーテン

10/11/2024, 11:34:40 PM

緑と赤とうっすら黄色の織り交ぜられたカーテン
胸の奥を大きく揺さぶられ、込み上げる涙を抑えることができない
そうだ、ずっとこれが見たかったんだ
僕はゆっくり目を閉じる
嗚呼、北欧まで来た甲斐があったというもの
ふわふわと揺れるカーテンは夜を美しく彩る
本当ならばこの感動を共有していたであろうあの子の分まで存分に堪能しようではないか
ぽっかり空いた心の隙間を埋めるように、僕は上を向いてひたすらカーテンに思いを馳せる

10/11/2024, 11:20:38 PM

"カーテン"
 いつものように定時で帰宅する
 家に帰って電気をつける
 
 …あれ?
 私カーテン閉めて行ったっけ?
 まあいいや、早く寝よ、

 次の日
 今日はちゃんと開けた、確認した
 ガチャッ
 ただいまー
 え…閉まってる…
 誰か…いる?
 パタンッ……
 お風呂場から音がした。

10/11/2024, 11:16:41 PM

カーテン


病室でベッドを囲むカーテンは
物理的にも心理的にも
私が唯一自分の意思で築ける
薄い薄い壁だった

元々心の壁が分厚い人間だから
こんなに心細いものは無いと思った
でも風でなびくあの軽やかさは
良くも悪くも今まで自分にはなかったものだった

今、また築き直している壁は
前より少し薄くなったような気がしてる

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