カーテン
しくしくとカーテンの裏で君が泣いている
此処なら誰にも見つからないと思っているのか それでも周りの気配に気を配っているのか嗚咽を堪える様では無いけれど
それでもさめざめと小さく泣き
はらはらと小粒の涙を手で覆い隠して
君は、泣く そこには、悔しいやら
寂しいやらも詰まっているのだろう
一人で泣きたくてカーテンの裏を選んだくせに一人のままで居るのは、苦手な君
だから今日も僕は、いや これから
何度だって君が泣いていたらどこに居たって探しに行く だから気が済むまで泣いて
良いよ 必ず君を一人になんてさせないから そうしてカーテンの裏で泣きじゃくって気が済むまで泣いて泣き止んだ君は、
恥ずかしそうにカーテンの裏から顔を出して僕に笑った。
10/12/2024, 12:25:28 AM