嗚呼
嗚呼~ 連絡船に乗り 凍えそうな鴎見つめ泣いていました~嗚呼~津軽海峡冬景色
と演歌には、拳を鳴らすので嗚呼~と歌う事が多い気がする。
これが日本のわびさびだろうか
そんな事を今 ふと思った....。
秘密の場所
大きな木の下そこに同じ位の大きな洞がある。
その洞に 家族に叱られた時
友達と喧嘩した時 感情が爆発して
気まずくなった時 その洞に入って
一人気が済むまで泣いていた
涙を溜めながら泣きじゃっくっていると
さわさわと囁く様な葉擦れの音が聞こえる
まるで優しく語り掛ける様に慰める様に
僕の耳元を通って行く
その内木々の葉の間から暖かい木漏れ日が
降り注ぎ 僕をあやす様に包んでくれる
子供の頃に気持ちを落ち着かせる為に
拠り所として僕は、その僕だけの秘密の場所に通っていた。
誰にも言えない僕の澱を何も言わず
見守ってくれるその場所が僕にとっては
唯一の救いの場所だった
大人になってもうその場所に足を踏み入れる事は、少なくなったけれど
今でもあの場所は、別の誰かの心の拠り所になっているのだろうか?
そんな事を思って 僕は、窓辺から降り注ぐ太陽と青い空を見上げた。
ラララ
耳を溶かす様な歌声に体力が回復していく
セイレーンの癒しの歌声でHPが満タンに
なって行く
ラララと清らかに高らかに歌うその声に
戦いの傷が塞がって行く
「ありがとう」僕がそう彼女に声を掛けると彼女は、嬉しそうに消えて行く主の
役に立てた事が誇らしく嬉しい様に
こうして僕達パーティーは、セイレーンの
歌声で回復しモンスターとの戦いを
乗り切る事が出来たのだった。
風が運ぶもの
ふわり ふわりと綿毛が飛ぶ
そこかしこに綿毛が飛び種を運び
土に還って命を繋いで行く
風は、そんな命の連鎖の手助けをする
無くてはならない運び屋なのだ。....
question
question あなたは今 恋をしていますか?
そんな質問がスマホのアプリ画面から
流れて来た。
アプリの宣伝文句なので意味は、無いのかもしれない 私の考え過ぎ 思い込みなのかもしれない....
思えば私のこの考え過ぎ 思い込みの
性分が私の恋の終わりの全ての発端だったのかもしれない
全てを相手のせいにして 私は、一方的に
終わりにしてしまった
相手の話も良く聞きもせず 唯々相手の移ろった気持ちばかりを責め立てていた様な
気がする。
もうずっと前からその兆候は、出ていた事を私は、薄々勘づいていたのにそんなわけないと信頼しているからと無かった事に
してしまった見なかった事にしてしまった
勘違いだと私の思い込み 考え過ぎだと....
そうして私達は、終わった.....
その時は、いっぱい泣いた 胸が痛んで
苦しんだ....
なのに私は..... また.....
私はスマホの画面の質問コメントに対し
私なりの答えを用意する為に画面をタップして文字を打つ
【何度失っても私は恋をする ううん恋が
したい 今度は、相手を思い合える様な
相手と手を取り合える様なそんな素敵な
恋がしたい】
AIが放った questionの答えには無って
居ないかもしれない.... また一方的な自分の想いをぶつけてしまった自分勝手な
答えかもしれない.... それでも.....
私は、誰かを好きになる事を諦めたく
ないから.... そんな事を思いながら....
私は、スマホの画面をスライドさせ
婚活アプリに登録した....。