カーテン』の作文集

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カーテン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

10/11/2024, 5:45:45 PM

窓越しの 節介焼きな そよ風が
カーテン揺らして 目覚めを告げる

10/11/2024, 5:43:41 PM

カーテン

ずっと開いてない閉めっぱなしのカーテン最後に開いたの何時だっけ、、、覚えてない、、、もういいや、、、寝よう。

毎日この繰り返し☆

10/11/2024, 5:31:18 PM

幕、帳。
秘密を生み出す
覆い隠す
中がどうなっているか
開ける時までわからない
あなたが纏っているのは何色?

#カーテン

10/11/2024, 5:15:21 PM

カーテンを開けると外が明るくなっていた

またやってしまった…

ゲームをする手を止めて学校に行く準備をする

(あーめんどくさ)(ガチ眠い) (腹減った)

そんなことを思いながら今日も家を出る

「行ってきまーす」

10/11/2024, 5:04:54 PM

19時に起きて、
20時に外出、
21時にカフェ、
23時にご飯を食べて、
26時には帰宅。
あっ、忘れてた!
メモ用紙に今日の予定を書いていた私は
カーテンを開けるのを忘れていた。
カーテンを開けると、
さっきまで書いていた予定は
ぐちゃぐちゃに見えた。
午前4時にカーテンを閉めたままなのは
薄暗く視界が悪い。
そのせいで変な位置に書いてしまった。
まず、何時に起きるんだっけ。
8時だっけ。
9時だっけ。
ていうか今起きてるんだったら
もうなんでもいいか。
ん?
今から寝るんだっけ?
そういえば今日何するんだっけ。
朝ごはんいつ食べるか書いたっけ。
朝ごはんはカフェで食べるんだったっけ。
カーテンを開けて部屋を明るくすると
いつも焦ってしまう。
心臓がバクバクして、
指が震えて、
思考がパンクしてしまう。
冷や汗が止まらない。
今日もダメだった。と、
カーテンを閉めて
部屋を薄暗くする。
この症状は子どもの頃から治らない。
明るいと、パニックになる。
だから私の活動時間は
19時から午前4時頃までだ。
夜中に何をするのかというと
特に何もしないのだ。
あっ、でも散歩はするかも。
自分のテンションを上げるために買った服を着て
人が居なさそうな所かつ
街灯がある所を歩く。
街灯や電気は
何故か大丈夫なんだよなぁと
自分でも不思議に思っている。
夏は蒸し暑いから
散歩はしないけれど、
この間行った漫喫で
蛍の本を読んだ。
虫は嫌いだけど
蛍は近くで見なければ
暗いし大丈夫かなと思った。
近くの団地まで歩いている間、
そういえば今日カフェ行くんだったなーとか
今から寝ようとしてたんだったとか
整理出来てきて、
色々思い出していった。
多分朝日が昇るまでに帰れないからと
日光遮断率100%の日傘をさしていった。
段々明るくなっていく空のせいで
あんまり見えなかった蛍は
眩し過ぎるくらい光っていて、
悲しくなった。
帰り道、
私の大好きな漫画の一言を呟いた。
"Good Midnight!"
もう朝だけど。
今日もまた、
カーテンを開ける。
まだ私はいっぱいいっぱいだけど
きっともう大丈夫。
そう心の中で言いながら
レースのカーテンを眺めた。

10/11/2024, 4:59:49 PM

『カーテン』
   ⇓題材変更
『空虚感』


まず私は地獄へのリコール対象商品だ
そもそも
あの人(父)とあの人(毒母)の子として生まれるべき性別から
既にリコール品なのだ
だったらなぜ
お腹の中で自死させてくれなかったのだろう?
そのくらい、私は前世で悪人だった結果だろうか?
「因果応報」というやつか…
私が産まれたことで
不幸は連鎖した

私の遺伝のせいで
丈夫な身体に産んであげられなかった我が子たち
男の子に産まれてあげられなかったという罪
そして、虐待をする夫を選んでしまうという罪
どう考えても
私が始まりなのだ

そして
ずっと埋まることのない『空虚感』

ずっと誰かの1番にはなれない
そんなことは物心ついた頃から知ってる
だからね
欲しくなるの…

誰よりも先に何かを手に入れたい
それはずっとあって…
誰も持っていないものを見つけるのが得意で
「それ、いいね!どこで見つけたの?」って
言わせるだけで満足していたのに…

思春期以降は
どれだけ男を狂わせられるか?が
勝手に発動し
コクらせるだけコクらし
結果、沢山の人を傷つけたのだろう…

自分からコクって、蛙化して
振ったら振ったで、その人に彼女が出来るのが
気に入らない
で、また、その気にさせては
そんなつもりはないと…
こうやって過ごした
本来ならば楽しいであろう思春期は
そんな駆け引きを続けた挙げ句
特に恋人と呼べる人もいないまま
終了した

本来ならば無償の愛をもらえるはずの親が
私にはいなかった
だからこの人知れぬ『空虚感』は
この先も見込みはない
夫には幾度と裏切られ
極めつけは15年目のうつ病は
双極性障害と変更

そうやって…
人の物、者が欲しくて
喉の乾きがいえることはない

本当は全部止めたかった
負の連鎖を全ては止めきれなかった

だから私は地獄へのリコールまっしぐら
そしてまた残酷な人間に戻される

次の人生こそは
この負の連鎖を止めたいな‼️
人間に生まれ変わるのは…
しんどすぎます
来世は必ずや真っ直ぐに生きてみたいなぁ

この喉の乾きと『空虚感』を
わたしは…一生背負って生きていきます

罪は償わなくてはいけないから
人を傷つけたことによる法律があるとしたら
私は「終身刑」か「死刑」でしょうね
ずっと塀に囲まれて
過ごすことがお似合いなのかもしれません

だから私の壁は分厚く硬いのですよ
知ってました?

10/11/2024, 4:59:48 PM

『カーテン』

小学生の放課後は暇だ。宿題は簡単なものだし、厳しい部活動もない。やることは特になく、友人と遊ぶことが主な活動だ。今日は「家に行きたい」と友人が言うから、自宅に招待した。そして友人がやりたいと言う隠れんぼをすることになった。

ここまでが先ほどの出来事だ。ここで夢だと気づいた。本当の自分は既に社会人として働いていたことを思い出したのだ。かつての幼い自分の姿に違和感を感じ、違和感の正体に気がついた。
 
珍しい機会だと思い、せっかいのこの夢を楽しむことにした。友人が隠れてからしばらく数を数え、家のどこかにいる友人を探し始めた。

ある一室の扉を開けた時だ。カーテンが膨らんでいる様子に気がついた。まるでカーテンの裏に誰かが隠れているような光景だった。

案外早く見つかったなと思い、カーテンを開こうとした。すると、後ろからドタドタドタと慌ただしい足音が消こえた。振り返ると、足音の正体は亡き母だった。かつての若い姿をした母が、恐ろしい目つきで自分を睨みつけた。
「あんた!!こんなとこで何してるの⁉︎」
大声で叫んだ。思わず肩がすくんだ。
「ここはあんたが居て良いとこじゃないのよ!!速く帰りなさい!!」
鬼気迫る顔をした母に詰め寄られる。手を振り上げられ、ばちんと強く頬を叩かれた。予想していなかった衝撃を受けて思わず目を固くつぶった。

その瞬間、カーテンの方からノイズがかった気持ち悪い声が聞こえた。
「残念、あともう少しだったのに」

10/11/2024, 4:43:23 PM

カーテン


月明かりが、射し込んでいた。
ガラス戸は僅かに開いていて、閉じたカーテンは隙間から流れ込む、秋の風に揺れている。
私は肌寒さを覚え、ベッドから這い出ると、手を伸ばし、ガラス戸を閉じた。
真夜中の、秋の日。
私は立ち上がり、ガラス戸越しに月を見上げる。
煌々と光を放つ満月に、心を奪われ、しばし立ち尽くす。
日々の喧騒のなかで、忘れてしまっていた自然への郷愁に、心が澄んでいくを感じた。
明日もまた、街の人々のなかに呑まれていかなければならない。
私はベッドに戻り、横になる。
再び襲う微睡のなか、月の明かりだけが意識の境で澄んだ光を放っていた。

10/11/2024, 4:28:26 PM

一度眠ると必ず朝は来る
シャーッっという耳障りな音が
眩しい光とともに私を現実へと引き戻した 
1日のはじまりの憂鬱
その重さに耐えきれなくなっても
私が私である限り逃げ出すことなどできない

10/11/2024, 4:21:36 PM

カーテン

 ラインで済むものを、彼女はわざわざインターホンを鳴らした。午前10時、アパートの前で落ち合う。
 アイラインの整った笑顔が出迎える。新しい夏服にお気に入りのバッグ。今日を楽しみにしていたのがひしひしと伝わってくる。
 一見してスタイルもファッションもいい彼女だが、僕には困っている点がある。それは彼女の独占欲が尋常でないこと、そして観察眼が並外れていることだった。
 道を歩き出すと、早速、彼女が本領を発揮した。
「ところでさ、寝起きだよね。疲れてるの? それとも、今日のデートは乗り気じゃないの?」
「え、いや、気のせいじゃない?」
「ううん。だって、カーテンが閉まってたもん」
 ドキリとした。僕を待つ間にベランダを見たのか。
「悪い、寝起き。時間なくてカーテン開けるの忘れた」
「そう、なんだ」
 彼女の目が暗くなる。
「昨日、誰と飲みに行ったの? 何時まで?」
「ど、どうしてそうなる?」
「カーテン、ちゃんと開いてたよ」
「え」
 ようやく鎌をかけられたことに気づく。
「今朝開け忘れたのに、カーテンは開いてた。つまり、昨日カーテンを閉めずに寝たんだ。それぐらい泥酔してたか、電気も点けずにすぐに寝た。ううん。シャワーは浴びたみたいだから、やっぱり酔ってたんだ」
 事実、サークルの同期と遅くまで飲んでいた。だが正直に伝えると機嫌を損ねるのは目に見えている。少数だが女性も参加していたし、デートの前日に夜更かししたのは僕の落ち度だ。
 どうしたものか、と僕は必死に頭を捻った。
「実は昨日、寝落ちしたんだ。明日どこの店行こうかスマホで探してたら、いつの間にか日が暮れて、カーテンもアラームもセットしないで寝ちゃってた。でもいい店見つけたからさ、許してよ」
「……そっか。それなら矛盾しないね。疑ってごめん」
 にこりと言う彼女に、僕は早速疲れていた。

10/11/2024, 4:15:26 PM

自宅の家具の質にはそんなにこだわらない私だが、
色や柄、性能を唯一吟味して選ぶのがカーテンだ。

今のカーテンも自慢の一品。
色は緑、柄はボタニカル、遮光や遮熱は1級、
ひだの付け方も自分で選んだ。
窓のサイズが規格外だったために、
自分で採寸してネットのオーダーメイドで
頼まざるをえなかったことだけが懸念だったが、
無事クリアして部屋を飾ってくれている。

何故こだわるのかというと、このカーテンの
性能次第で部屋の良し悪しが変わるからである。
壁の一面を堂々と占拠するため、
カーテンの色味で部屋のテーマカラーが強制的に
定まってしまうし、
遮光の等級次第で開放的な部屋にも
秘密基地のような部屋にもなる。
昨今の気象を鑑みると、遮熱の性能次第で
冷房や暖房の効き方にも
差が出てくるのではないだろうか。

新居に長く住むことができるか、
その命運を握っているのは実はカーテンなのである。

10/11/2024, 4:11:04 PM

カーテン


夜になったら、カーテンを掛けなきゃね。

この暗い暗い夜空に。

雲一つない、晴天の夜空に。

え?カーテンはもう閉めただって?

ふふ、家の中のカーテンを掛けたら見られないよ!

ほら!外に出よう!

見てごらん!人間だけじゃない!

空もカーテンを閉めるみたいだ!

面白いだろう?

人間は家の中を見られないようカーテンを閉めるのに、

空は人間に見られるようにカーテンを掛けるんだ。

寒空の下、僕らは暖もとらずに上を見上げる。

息を飲むほど美しい景色を見ながら君は笑う。

「珍しい表現だな。オーロラが空のカーテンだなんて」

「ありきたりだよ」

10/11/2024, 4:10:58 PM

「カーテン」

 足元の汚れたカーテンは子供みたいだ。泥を走り回って帰ってきた子供。ただいまぁって柔らかい口調で帰ってくるけど、体つきはどんどん大きく逞しくなっていく。小学生になったら野球でもさせようかな、男の子なら何かしら運動していた方がいいかもね、なんて話していたのに、そうして誕生日プレゼントに買ったグローブは新品のまま。野球じゃなくて、ダンスとか、流行りのものの方が良かったかな。そっちの方がかっこいいって言うのかな。言うの? ねえ、言ってよ。

10/11/2024, 4:09:51 PM

高校生の頃、誰もいない音楽室がすきだった。
校舎の中で唯一、騒がしい他の世界と切り離されたような静かな空間。分厚くて赤いカーテンの生地、冷たい床、大きなグランドピアノ、他の教室より少し小さい黒板に、壁に飾られたベートーヴェンやバッハの絵。そのひとつひとつがすきで、音楽の授業の時は誰よりも早く音楽室へ駆け込んだし、放課後の部活で人気の少ない音楽室を使えるのが嬉しくて仕方なかった。
カーテンを閉じたまま少しだけ窓を開けて、冷たい床に座り込んで風に揺れる少し生地の重たい赤いカーテンを見つめる時間は心が落ち着いた。1番前の席の影に隠れるように床に座り込んで、ほんの少し埃の匂いがするカーテンに寄りかかるのがお気に入りで、辛いことがあった日は空が真っ暗になるまでそこから窓の外を見つめていた。そこにいる時は部活が終わるまで、みんな私のことは知らないふりをしてくれた。時々こっちに視線を向けて気にしてくれていたことは気付いていたし、おやつを食べる時には声をかけてくれたけど、基本的には放っておいてくれた。私はそこから、みんなのことを眺めたり空を見つめたり、運動部の掛け声や電車が走る音に耳を傾けてみたり、時々静かに泣いたりもした。あの場所は、今でも私のお気に入り。もうとっくにあそこは私が入ってはいけない場所になってしまって、他の誰かのお気に入りになってしまったかもしれない。だけど、今でも私の心の居場所はあそこ。音楽室の片隅の、少し埃の匂いがする赤い生地のカーテンのそば。

10/11/2024, 4:07:05 PM

カーテン

ちょうど昨日某100円均一ショップでカーテン生地を数枚買ってきて、ハンガーラックのカバーにするためにミシンで繋ぎ合わせていました。
今は何でもと言っていいほど100円均一にありますよね。
この前も顆粒のだしの素が湿気でやられないように、食品用の乾燥剤を買ってきましたが、園芸の支柱とかも長さ色々あったりして、重宝しています。

ところでカーテンといえば、遮光カーテンはかくれんぼで隠れる先あるあるな場所であろうと。
くるまってバレないようにしているのに、足元が隠しきれずにバレるやつです。

そしてレースのカーテンを見ると世代なのか、カーテンを背に両端を持ってマントのようにし、蝶が飛ぶようにヒラヒラとはためかせたくなります。
それはまさに、ジュディ・オングの魅せられて。
あのドレス?を広げながら歌う謎な呪文のような英語は今でも歌詞分かっていませんが、皆さんも一度は真似したくなったことでしょう。

個人的にはカーテンと聞くと、子供の頃の病室のカーテンを思い出します。
個室以外には必須なパーテーション用カーテン。
あれがあるからこそプライバシーが保たれます。
だけれども、当時の私はカーテンが開くのを楽しみにしていました。
それは誰もこない悲しさ。
周りはみんな面会時間となると、家族や友達がお見舞いに来ては談笑して帰っていきます。
誰も見舞いに来ることない私は、開くことのないカーテンに囲まれた中、周りの談笑を聞きながら耐えていました。
きっといつかはこのカーテンが開いて、自分にも談笑相手が来てくれるだろうと。
そんな日はこないまま、日々カーテンは看護師さんの用がある時だけ開き、ヘタすれば同室の子供達と顔を合わせたことなかった気がするくらい。
まぁ虐められなかっただけでもよしとしましょう。

10/11/2024, 4:06:28 PM

毎朝、カーテンを開けるのが怖い

だって、今日もあの男がカーテンの隙間から覗いてるんだもの

あたしのアパートの向かいに住んでる同じ階の不気味な男

朝、目覚めてカーテンを開けて朝日を浴びるのが
日課だったけど開けるといつも、わずかなカーテンの隙間から顔半分を出して血走った目で見てくるのよ

それが、嫌で自宅で過ごす時はいつもカーテンを閉め切って生活してた

気づいたら、男は朝だけでなく昼も夜も関係なく
コチラを見ているから

毎週のゴミ出しの日を見計らって、しつこく話しかけてくるのをそっけなくしたからこんなに粘着されるのかしら

本当に参ったわ
カーテンをしっかりと、閉めてから退散するんだったわ
まあ、あの時は気が動転してたからカーテンを閉め切る余裕も考えもなかったから仕方ないわよね

体重の重さで、ロープが千切れなきゃいいけど
はやく、腐敗して骨にならないかしら

とにかくあの男の血走った目が、気に入らなかったのよね
骨になれば眼球なんて落っこちるんだから
それまでの辛抱ね

「カーテン」

10/11/2024, 3:58:55 PM

(カーテン。)🦜

    あのね。
     ・何時も僕に
        優しい、
          叔父さんがね。🦜
    ・僕の為に
      カーテンの
        付いた、小さな
      寒さ避けの
        避難小屋を
       作ってくれたんだよ。🦜
    「普通の
       寒さなら、
        《ふくら雀。》
       になって、
         寒さは凌げる。」🦜
        ・でも
     ✣大寒の、吹雪の
         時はさすがに
      耐えがたき
           寒さんだね。🦜
     ✣そんな時の為に
        叔父さんに、
        お願いして、
        避難小屋を
      作って貰ったんんだよ。🦜

    【ただ、余り小さ過ぎて
      僕が、入るの
      がやっとで
      娘雀しゃん、が
     入ると僕が入れないんだよ。】

10/11/2024, 3:56:21 PM

四月。清明の時期。
 程よい温かさが日本を包み、その一部の風がカーテンを通じて部屋に迷い込んでいた。
 一人になったこの部屋には寂しさが募っていた。幾ら換気しようが抜けきれない空気だ。
「はぁ……喪失感ってこんな感じなんだなぁ」
 部屋で大の字に寝ている男性がそう言った。
 手入れのされていない髪に、少しづつ伸び始めている爪ですら手を付けていない様子。部屋の端に押し退けられている机の上には大量の缶と灰皿に溜まっているタバコが置かれていた。
 まともに生活しているとは思えないほどに散らかっている。何ヶ月も出していないゴミ袋がそう語っていた。
 そんな中、部屋のインターホンが部屋に響いた。
「誰だよ。宅配なんて頼んでないぞ」
 文句を口から漏らしながらも、身体を起こして玄関に膝を少しづつ動かしていく。インターホンのモニターを見ると、男性とは真逆の服装をしていた、金髪の男が立っていた。
「裕二じゃねぇか。何の用なんだ?」
 頭を掻きながら玄関の扉を開けると、裕二と呼ばれた男はビニール袋を片手に敬礼のような姿で軽く挨拶をした。
「よっ、飯を作りに来たぜ」
「飯? 頼んでないんだが」
「頼んでなくても、やっちゃうのが俺クオリティ」
 陽気に話す裕二は、まぁまぁと家主を押し込むように部屋に押しかけた。怪訝そうな表情をする男性に裕二は苦笑いを零すが、ある日を境に使わくなったキッチンを使って何かを作り始めた。
「んふんふーんー」
 どこかで聞いた事のあるような鼻歌を聞き流しながら、風で揺れるカーテンを無気力に眺めている。
「出来たよー」
 様になっているピンクのエプロンを着けながら、スプーンと共に持ってきたのは、オムライスだった。
 形も悪くない。むしろ、店に出てきても違和感のない姿だ。
「ありがとうよ。いただきます」
「どうぞ」
 スプーンでオムライスをすくい上げて、口に入れる。
「あっ、美味しい……それにこれ」
 男性は目の前で雑に座っている裕二に目線を合わせると、裕二は今まで見た事の無いような優しい笑みを浮かべた。
「君が最も愛していた人の味だよ」
「でも、どうしてこの味を……」
「教えて貰ってたんだ。君の彼女から」
 言葉が出ないといった様子だった。少しづつ腕を動かして、オムライスをすくい上げて、一口。また一口と食べ進めた。
「美味しい……美味しいよぉ。美南……」
 男性の口から名前が上がった。男性が涙ぐみながら食べる姿を裕二はずっと眺めていた。
 少しもすれば、オムライスは無くなった。きちんと食べ切った。
「ごちそうさま、でした」
「お粗末さまです」
 裕二が男性から皿を受け取って、キッチンに持って行くとき、男性に服を摘まれた。
「どうしたの?」
「洗い物なんてあとでいいから、なんでこんな事をしたのか教えもらいたい」
 分かったよ。と言って、キッチンに皿を置いてから再び男性の前に座り込んだ。
「確か……なんでこんな事をしたのか? だっけ」
「そうだ。教えてくれ」
「見てらんなかったんだよ。事故で彼女を亡くしてから、生気が抜けたように見えたんだ。大学にも来なくなるわで、俺としては心配なんだよ。忘れろなんて言わないから前を向いて欲しいから俺は来たんだよ」
 美南を事故で亡くしてからもう既に二ヶ月に入ろうとしていた。  
 そろそろ、立ち直らなければいけない時期なのだ。
「でも……でも!」
「言ったろ。忘れろなんて言わない。前を向いて欲しいんだ。お前が何をしようが俺は仲間で居たいんだ」
 今にも泣きそうになっている男性をゆっくりと抱き寄せてた。
「俺がここに居る。いつまでも中まで居てやる。今は思いっ切り吐き出してくれ」
 背中を優しく擦りながら、耳の近くで小さく呟くように言う。
「あぁぁぁ……」
 我慢の限界がきたのか、涙がポロポロと流れ始めていた。オムライスの時とは違う涙だ。
 裕二は涙を流している男性を胸に落として、諭しているとカーテンの傍に女性の姿が見えた。
「任せてください」
 裕二がそう言うと、女性は頭を下げて口を動かした。裕二が瞬きをすると、女性の姿は無くなっていた。そして、揺れていたカーテンは揺れなくなり、落ち着き始めていた。
 男性の方も泣き疲れたのか、裕二の胸の中で小さな息を繰り返していた。
「俺が居るから……安心してよ。蒼葉」

10/11/2024, 3:53:55 PM

「カーテン」

カーテンが揺らぐ、その瞬間。
ふわふわと、まるで踊っているかのような動き。

人一倍繊細な私だからこそ、ずっと眺めていられるんだろうなあ。

10/11/2024, 3:53:06 PM

カーテンにくるまれ 2人 だけの空 

             「カーテン」1





















カーテンふわり
ボールを投げる人

             「カーテン」2
























二学期の仮病を包む保健室

             「カーテン」3





















タックルの生傷染みるシャワー室

             「カーテン」4






















アンコール尻目に終電間に合わせ
ちょっぴり冷めた余韻をごくり

             「カーテン」5






















身の丈に合わない部屋に
とりあえず前のカーテン取り付けてみる

             「カーテン」6




























カーテンを開けると
布団に潜る君
ヴァンパィヤかな
にんにく好きの

「カーテン」7





















ブルーシート夜を凌いで非常食

             「カーテン」8


























高時給
受け子
豚飯
鉄格子

アジトのカーテンの奥の哄笑

             「カーテン」9


























こんなこと 
できたらいいな
カーテンを 
開けたら
22世紀の君

             「カーテン」10

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