カレンダー』の作文集

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カレンダー』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

9/11/2024, 4:55:53 PM

「いつまで待つんだろうか・・・」

カレンダーの大半を埋めるバツ印。
毎日寝る前、カレンダーにペンを走らせるのも
日常になったのもいつからか。

いつ来るのかわからない相手を待ち続けて数ヶ月、
なんて言ってるが、もうすぐ1年にもなる。

最近心なしか、ため息が増えた気がする。
待つのは得意な方だが、さすがの自分も堪えているようだ。

代わり映えのない毎日。あいつと過ごす日常はどんな風なのか、想像するのももう飽きたぐらいだ。
春夏秋冬、色んな想像をしてきた。

「1周回っちゃうぞ、もう、ちょっと飽きてきた...」

もうすぐ365日、色んな想像をしながら眠りに落ちてきた。書いたバツの数だけ、増えていく。

「来たからには、このバツの数を塗り替えるぐらいには思い出、作ってもらわないとゲンコツだ。」

めくったカレンダー、書いたバツの数だけ思い出に塗り替えられる日が来ると信じて、今日も私は眠りに落ちる。

9/11/2024, 4:52:25 PM

人生の暦は九月に始まった
いまさらだけどさっき気付いた

生まれ日を元日にしたカレンダー
人生変わるか!?変わりゃしないかぁ…

母用のお薬カレンダー御役御免
一日一錠手渡しする

#カレンダー

9/11/2024, 4:47:25 PM

カレンダーを見るたび
月日の流れが早くなる

こんなこと言うとおばさんみたいかな

歳を重ねてる実感が湧く

何もない私は少し焦りさえ覚える

もっとこうありたいなあ
を明確にイメージしていく

私の理想の未来像

来年のカレンダーを見る時は
きっと焦りなんて消えてる

わくわくにこにこ楽しみにカレンダーをめくる

9/11/2024, 4:45:48 PM

カレンダーとは私の未熟さを教えてくれる、必須なものだ。

いつもやらなければならないものを後回しにしてしまう私に警告してくれる。やらなくていいの?って

分かってるよ、明日やります。
その宣言は本当かな?
そう言って過去にちゃんとやってたっけな?
……、今やります。

そしてカレンダーとは
やる気を与えてくれるスグレモノだ。

皆さんもカレンダーを有効活用してみたらどうだろうか?

9/11/2024, 4:45:36 PM

教室のカレンダーは、いつの間にか9月になっていた。
気の早い誰かの仕業かな
もうすぐ夏休み 高校二年生の夏がはじまる。

私は密かに決心した。次、担任の月田先生と二人きりになった時、絶対に告白する。

月田先生は数学が専門の36歳独身、おじさんだ。かっこいいかと言われるとちょっと違う。身長だってあまり高くない。でも、なんか気になって仕方がない。

「あっ雨。」

遠くで唸る様な雷が鳴っている。昇降口で何人かの生徒が通り雨が過ぎるのを待っていたその時、月田先生がやって来て教室で待機するようにと私たちに伝えた。

私のクラスは私だけだったので、教室に先生と二人きりになった。

「藤谷、雷雨だからすぐにあがるだろうけど家の人に連絡してみたらどうだ。」

「はい…あの…先生、わたし…」

「どうした。」

「月田先生の事が好きです。付き合ってください。」
我ながら唐突すぎたかなと思った、でも今しかない。

「藤谷、先生もお前のことは好きだ。でもそれは生徒として大切に思っていると言うことだ。」

「じゃあ、どうしたら先生の彼女になれますか。」

「藤谷の事は可愛い生徒の1人と思っている。だからそれは変わらないよ。」

雨の音がより一層大きくきこえた。


雨があがって、アスファルトがきらきらと太陽の光で反射しだす。空には薄いけれど虹が架かった。

私は月田先生の事が大好きだ。夏休みもきっと先生に会いに来てしまうと思う。
大人の事情で断られても、そんな事は想定内だから。

「先生、月田先生、夏祭り一緒に行きましょう。今年は花火も3万発上がるみたいですよ。行きましょう、先生。」




教室のカレンダーはいつの間にか9月になっていた。気の早い誰かの仕業なのだろう

これから暑い夏が、はじまる。
月田先生の髭の剃り跡が好き。声も好き。話す間も好き。大きな手も、あんまりはっきりしない顔も大好き。数学は苦手だけど好き。
私だけのものにしたら、それは贅沢?

「…以上になります、夏休みを有意義に過ごし、また9月にこの教室で会いましょう。」

私は早速、月田先生を花火に誘うため携帯のスケジュール表を開く。教室のカレンダーは、気の早い誰かの仕業で9月になってしまっているから。

【カレンダー】

9/11/2024, 4:45:24 PM

『カレンダー』


「ん?」
 馴染みの古本屋で掘り出し物のミステリーを探していた私は、1冊の本を手に取り首を傾げた。
 色褪せた文庫本はおよそ300ページ。そのちょうど真ん中辺りに1枚の紙が挟んであった。
 最初は前の持ち主が栞代わりにでも挟んだのだろうかと思ったのだが、どうも腑に落ちなかった。
 紙といってもメモ用紙やコピー用紙でもなければ、スーパーのチラシやレシートなんかでもないのだ。
 4つ折りにされた紙を開いて私は思った。
 一体、誰がなぜカレンダーを本に挟んだのだろうか……
 上の方が大雑把に引きちぎられたようになった1ページ分のカレンダーは9月の日付で、いつの年のものかは書かれていないものの、日付と曜日の組合わせからして今年のものに間違いなさそうだった。
 このカレンダーはおそらく毎月ページを切り離してめくるタイプのカレンダーだ。だから、いらなくなった前の月のページを咄嗟に栞代わりにしたというのなら分からないでもない。
 だが、これはそういうことではない。
 なぜなら今は9月、しかも今日は9月が始まってまだ5日目なのだ。

 私は思わず、そのカレンダー付きの古本を店主のいるレジへ持っていった。どちらにしろ、ちらりと見た感じでその本自体に興味を惹かれていたのだ。まあ確かに、決め手は謎のカレンダーの存在だったのだが。
 店を出て家に帰る道を行きながら、再び本の間から先程のカレンダーを引っ張り出した。
 このカレンダーの持ち主は、まだ始まったばかりの今月をカレンダーなしで過ごすのだろうか。今の時代、スマートフォンがあればそう困ることもないのだろうが、そうまでしても本の栞になるものを必要としていたというのだろうか。
 ふつふつと疑問が湧き出すものの、答え合わせの方法は検討もつかない。
 ミステリー好きの性だろうか。店を出てからもずっとその謎が頭から離れなかった。
 いっそのこと、古本屋の店主にこの本の前の持ち主のこと聞いてみたいと思ったが、私がそれなりにあの店の常連とはいえ、さすがにただの客に個人情報を教えてくれるわけもないだろう。そもそも、まったく他の客がカレンダーだけを適当な本に挟んで店を去った可能性もあるのだ。
 ぐるぐると頭の中で考えを巡らせていたせいか、最短で家に帰るために曲がるべき角をいつの間にか通り過ぎていた。
 だが、そのお陰で私はあることに気がついた。
 古い家が並ぶ入り組んだ路地を抜けた先の大通りで、今まで隠れていた太陽が頭上に現れ、手元のカレンダーを照らす。
 あれ? と思った。
 カレンダーの9月12日——ちょうど今日から1週間後の欄に、わずかだが何か文字が消されたような跡がある。
 心臓が一度ドクンと強く打った。ようやく謎を紐解く手がかりを見つけたかもしれない。
 急いた気持ちで足がもつれそうになりながらも、できる限りの早足で私は家へと急いだ。

 本やドラマではよく見たことがあるが、実際に試すのは初めてだ。
 何かの景品でもらった新品の鉛筆を探してきて、唯一家にあった色鉛筆用の鉛筆削りで先をがりがりと削る。そして、元々何かが書かれていたであろうカレンダーの1か所をそっとなぞった。
 だが、なぜだろうか。いくら鉛筆を動かしても思ったように文字が現れない。それどころか、白い部分がただただ深い灰色に塗られていくばかりだった。
 私は静かに肩を落とした。
 どうせ文字が現れたところで何が起こるわけでもないのだ。落ち込んでも仕方がない。
 これも誰かにもらった新品の消しゴムの封を開け、鉛筆で塗った部分を綺麗に消しながらまた考える。
 その時ふと、買ったばかりの古びた本のタイトルが目に入った。
「——なるほど、その手があったか」

 それから1週間が経った9月12日の午前10時50分。私は駅前にいた。
 駅前の広場には私の他に待ち合わせと思われる人々が数人いて、彼らはスマホをいじりながら、時々誰かを探すように顔を上げた。
 私は空いていた広場のベンチに1つに腰を下ろし、カバンから例の古本を取り出す。
 買った日に1度読み終わり、その余韻のままその日に所々読み返したので、これでおよそ3周目ということになる。
 想像以上にこの本はとにかく面白かった。いや、それ以前に私の好みにどストライクだった。
 これが特に知られた作家の知られた作品というわけでもないことを考えると、カレンダーの持ち主とはもしやさぞ気が合うのではないかと思ったことも、私が今日ここに来た理由の1つだった。
 こうして来てはみたものの、本当に誰かが現れるかどうかは正直賭けだ。それに誰かが現れたとして、自分が何をしたいのかも実のところよく分からない。
 ただどうしても気になって、いても立ってもいられなくなってここまでやって来てしまった。
 緊張で速くなる息を整えようと、カレンダーを挟んだ本を一旦閉じ、顔を上げる。
 その瞬間、一人の男性と視線が合った。
 いや、正確に言うと、私は彼を見ていたが彼は私の持つ本を見ていた。そして元からまん丸い目を、より一層まん丸くした。
 ああ、この人がこの本にカレンダーを挟んだ人なのだ、と直感した。
『氷の摩擦』と書かれた本のタイトルと一緒に、ここに来る前に買ってきた『こすると消えるペン』を男性に見せると、彼は表情を崩して可笑しそうに笑みをこぼし、それから頷いた。

 この本のタイトルをカレンダーの謎と結びつけて考えなければ、私はここまで辿り着くことができなかっただろう。
 この類のペンで書いた文字は、摩擦で消えてしまったとしてもある程度冷やすことで元に戻るというトリックを以前他の小説で読んだことがある。
 それを思い出したのでカレンダーを一晩冷凍庫で冷やしてみたところ、予想通り文字が現れていた。
 タイトルが明らかにヒントになっていることからしても、誰かが意図的にこの謎を作って他の誰かに解かせようとしているのだろうと思った。
 当然怪しく思わなかったわけではなく、ここに来ることにまったく抵抗がなかったと言えば嘘になる。だが、謎を解きたいという気持ちの方が遥かに上回ってしまったのだ。

「もし、その本を気に入っていただけたのなら」
 大きく1歩くらいの距離まで近づいた時、彼は言った。
 ズボンの後ろポケットから彼が1冊の本を取り出す。
「僕とお茶をしませんか——」
 何度も読み込んだのであろう彼の手にある本と、これからもっと読み込んでいく私の手の中の本。
 本を胸の前に抱いた私はそこから小さく1歩踏み出す。
「——はい、ぜひ」

9/11/2024, 4:42:15 PM

15. カレンダー

カレンダーというと、紙を毎月やら毎日やら捲るタイプよりもスマホアプリのほうが馴染み深い。

しかし母は紙のカレンダーのが勝手が良いようだ。時代というよりは結局人によるのだろうか、或いはフリック入力をしないため入力が面倒に感じるのか。

分からないが、一つの物を一年間使い続けるのは少し憧れる部分がある。自分は物を大切にできないことが多い。大抵の場合は失くしたり、破れたり、途中で投げ出したりしてしまう。

カレンダーのアプリですら途中で諦めてしまうこともよくあったが、幸いにも性に合うアプリに出会ってからは一年ちょっとの間続いている。

カレンダー以外のアプリでは今でもインストールとアンインストールをよく繰り返してしまう。他にも、今までの記録をアカウントごと消去することが癖になってしまっている。

そういう者からすれば、ボタン一つでやり直せるアプリとは違う紙のカレンダーは一種の憧れであり、持ち主の堅実さの表れとして受け取れる。

9/11/2024, 4:40:23 PM

時を刻む
明日やろうはバカやろう
生きる目安として
誰かとの待ち合わせにも
曜日や日付が使われる

何も気にしないでも
生きられるのかも知れないが
人間社会で生きていくには
必要だ

私は人との約束をしている
またカレンダーに印しをつけた

9/11/2024, 4:39:17 PM

日めくりを
 めくりめくって
 めくる吾子
 めぐりめぐって
 めくるめく日々

2024/09/12

9/11/2024, 4:28:57 PM

#51 カレンダー

  [可笑しいな]

  会社のカレンダー(シフト表)を見る。
  異動、辞職、新人さん初めまして。
  あっという間に入れ替わってゆく。

  つい半年前までは、
  これに一喜一憂していたはずなのに。

  今では、それは面白いね。
  それはそれで良いね、なんて。
  口では残念で仕方ないと言いながら、
  内心では新展開を楽しみにしている。
  
  可笑しいな。
  純粋に寂しそうな気持ちは
  どこに消えてしまったのか?
  もう何が起きても楽しみにしか
  見えなくなっているよ。
  ホント、笑ってしまう。笑えてしまうんだ。

9/11/2024, 4:26:42 PM

数字にバツを書いた数を数えて、自嘲を漏らす。くだらないプライドがばかりが育っていく。再会を望んだのは自分の方からだったはずだ。なのに、バツの数が増えていくたびに不安が募り、気が重くなっていく。毎日、壁に向かって、カレンダーに書き込むほどに、「会いたい」という思いが薄れていく。

9/11/2024, 4:21:22 PM

未だに推しの誕生日が

公開されていないため、

お祝いができないのが

悔しい


_カレンダー

9/11/2024, 4:02:10 PM

林檎を拾う女がいる。
女はよく物を落とす様に作られていた。
それを横目で眺める男は、何事にも無関心なように作られている。

無関心な男がぶつかり掛けた甘い身体の女は、そういう事が好きな様に作られている。

男にぶつかられそうになり、思わずよろけた甘い身体の女を抱き留めても男は何処までも真摯な様に出来ている。

甘い身体の女を気遣い、やんわりと誘いを断ると転がってくる林檎を手に取りよく物を落とす女へと手渡した。

ーーーーー

よく物を落とす女


「あっ」

焼き物屋の娘にしておくには些か手元が危うい娘を、どうにか良い男の元に嫁がせたいと、父は常々思っていた。

「ここは良いから買い出しを頼むよメイベル。アップルパイが食べたいんだ。」

「もう、また私を工房から追い出すのね。」

「出来上がったカップを破られたら堪らんからな。」

「もうっ。」

行ってきます、という娘に父は気を付けて行っておいでと声を掛ける。

「さて。今の内に棚へ寄せてしまおうか。」

リンゴロン、とドアベルの音がした。
釜の音がうるさい工房には相応しいベルの音だが、来客の予定でも有ったかな。

「はいはい。どちら様でしょうか。」

口元を真っ黒な布で覆い隠した男が立っていた。

「ウェイド・ロックス。」

「どちら様かな。」

「お前はウェイド・ロックスか。」

「そうですが。そちら様はどなたでしょう。」

ビゥとウェイドの耳元を風が走った。
数瞬のち鋭い痛みに襲われ、バッと左耳を押さえると指先が血に濡れていた。

「“アレ”を何処へやった。」

「何のことですか、な」

分からない、とウェイドは言ったが男は鋭い目付きでウェイドを問いただす。

「そんな筈は無い。お前はウェイド・ロックスだ。1年前私から“アレ”を盗んだ男の一味だ。」

ウェイドは一目散に身を翻し、工房の隅へ走ると銃を掴んだ。


ドンーーッ

裏山から降りてくる熊や鹿を脅す為の散弾銃。広範囲に広る極めて殺傷能力の高い銃弾は、あろう事か空中で止まっていた。

「そんな、」

「“アレ”は今、何処に居る。」

ヒュン、

銃弾が右耳を掠めた。
焼けるような痛みが走り、直後には身体中から汗が吹き出す。

浅くなる呼吸、怯える心臓。
それでも男の歩みは止まらない。
一歩、また一歩ウェイドへ近付いてもう一発弾が肩を掠めて皮膚を引き裂いた。

散弾銃の弾薬は3発。
右耳と左肩。

「次は目だ。」

「ひぃ、」

いよいよ追い詰められたウェイドは、震える声で白状した。

「市場に、居る」

男はそうか、と答えると指を振って工房を出ていった。
あとに残されたのは、更に右目に銃弾を浴びたウェイド・ロックスだった。

ーーーーー

「そうなの、この街にはお一人で?」

「そうなんだ。今着いたばかりで、この街は活気が有って良いね。」

よく物を落とす女は、真摯な男と話していた。林檎を拾って貰いお礼を言うと、思い掛けず話が弾む。

「私、他の街へは行った事がないから知らないの。貴方は何処から来られたの…えっと、」

「ラッセルだ。」

「じゃあラスティね。」

「君は?」

「メイベルよ。メイベル・ロックス。父が焼き物やをしているの。良かったら市場の中を見ていって。他の工房の皆と一緒に店を出しているの。」

「そう。もし君さえ良かったらこの街を案内してくれないかな。もし、この後急ぎの用事が無かったなら何だけど。」

「ええ、勿論って言いたい所だけどごめんなさい。私、今日は父にアップルパイを作ってあげたいの。良かったら、明日なんてどう?」

真摯な男ラスティは浮き足立っていた。
とある依頼を受けて、名前すら聞いた事ないような街にこうして出向いて来たが、思い掛けず可愛いひとに出会ってしまった。

「宿を取ってるんだ。もし、その、時間ができたら訪ねて来て欲しい。」

「ええ、勿論よ。」

「待ってるからメイベル。」

「ええ、ラスティ。」

買い物籠に林檎を抱えて、振り返りながら微笑む彼女を見えなくなるまで見送った。

「ラスティ、とてもやさしい人だったわ。ああいう人が父さんの言う良い人なのかしら。」

父の為のアップルパイを焼いて、明日にでも出掛けて良いか相談してみよう、そう考えていた。

何処からともなくビゥ、と砂を巻き上げる程の突風が吹いた。

「きゃぁ」

思わず目を瞑ったメイベルは、足先ががふわっと浮いたのを感じた。

「見付けた。」

風で飛ばされるかと思った身体は、がっしりと何掴まれている。

腰が痛いわ。

恐る恐る開いた目には黒い服が見えた。
黒い靴、黒いズボン、黒いシャツ…黒のマスク。

「あの、」

「誰だお前。」

「メイベルです、」

「名前は。」

「ロックス、メイベル・ロックスです…あの、助けていただいてありがとうございま…きゃぁ!?なにっ、!?」

メイベルはまた林檎を落とした。
黒いマスクで口元を覆った男に担ぎ上げられたからだ。

「痛いわっ、!乱暴は止してっ。」

一瞬の事だった。
見ず知らずの男に攫われるのは怖くて、恐ろしくて硬く目を閉じて居たら、何処かも分からない部屋のベットへと落っことされた。

「1年前、お前の父が俺から奪ったものを探している。」

「知らないわっ、家へ帰してっ。」

グッと、手近に有った枕を握り込むがこんなものではなんの抵抗にもならない。

「お前の家には工房があるな。」

「ええ、だからなにっ、」

「工房の南側にあの男が銃を隠している。」

「当たり前でしょ、あの辺りは獣が多いのっ。貴方に何か言われ事なんて」

「散弾銃は3発。一つは右耳、一つは右目、もう一発は何処だと思う。」

窓はひとつ。
メイベルの後に有るだけで、飛び出そうにも此処が何回かも分からない。唯一のドアは男の背後。こっちも、当然出られそうにない。

「父さんが、何を盗んだかなんて私は知らないっ。」

「市場に行ったと話していた。お前の事だろ。」

「だから、どうしてそれが私だと思うのっ。私は貴方を知らないっ。」

「だろうな。」

メイベルは戸惑っていた。
何故見ず知らずの男が、自分の父の話をするのか。父はこの人から一体何を盗んだと言うのか。
それが、何故私に関係するのか。

「だが、お前のその姿は偽物だろう。よく出来てはいるがな。お前、本当にあの男の娘か。」

ギシッ

男がベットへ膝を付く。
悲鳴を上げる間もなく、押し倒され押さえ付けられた両腕が痛んだ。

「いいえ。」

「セキュリティコードは。」

「私は"ソフィ・ロックス"よ。貴方は?」

「チッ。」

男はソフィの足をグッと持ち上げた。
左膝の裏を、トントンとある決まった法則でノックする。

「ソフィ・ロックス。」

「はいっ、何かしら?」

「お前のセキュリティコードは。」

「私のセキュリティコードは彼女が持ってるの。ごめんなさい。」

「彼女とは誰のことだ。」

「言えないの。でも知ってる人がいるわ。特別に教えて欲しいっ?」

「ああ。」

「赤い幸せの鳥を探すの。私はいつかこの街を出て、幸せそうに並んで泳ぐ二匹を池のほとりで眺めて暮らしたいわ。」

「そうか。もう良い。」

男はもう一度、ソフィの左膝をトントンと操作し、最後に一つだけ付け加えた。

「早く帰った方が良い。父親が強盗に遭ったぞ。」

ソフィは、ドアを開け階段を降りた。
そこは街に幾つか有る宿屋の一室だった。
迷う事なく、ソフィは通りを左へと曲がり市場へと帰って行った。

「赤い幸せの鳥、か。」

男はまた街へ出た。
ソフィの横を通り過ぎても、彼女は何の反応も示さない。

女は、メイベルへと戻ったのだ。

ーーーーー

何にも無関心な男

此処は天国だって聞いてきた。
女を好きに選んで、気に入ればものにして良い。ヤっちまっても構わない。

魔法工学で何でも解決できる奇跡の街だ。

だが、ここは毎日同じ事の繰り返しだと気付いた。
毎日同じ道で同じ女が林檎を落とす。
客を取る柔らかくて甘い匂いのするこの女は3回抱いたが、翌日には何も覚えちゃいない。

俺がどれだけ褒めても責め立てても、女は幾つかのパターンを繰り返すだけだ。

アイツは今日も林檎を落とした女を口説いてやがる。
何処まで行ったって明日にはまた、女の落とした林檎を拾って全く同じ下手くそな口説き文句を言う。

俺が口説いてやった時も同じ事を言った。

よく出来てる。
流石、魔法技術の結晶。
この街の面白いところは、シナリオが無数に存在するって所だ。

例えば、林檎の女を俺が口説く。
すると口説く筈だった男はシナリオを変えて、甘い匂いのする女に誘われて宿に入っていく。

俺は、この林檎女を楽しむ。
お茶してデートしようが、路地裏に連れ込もうが明日には全部元通りの街だ。

パパに紹介してもらうより先に、ヤる事があるだろ。

「なぁ、あんた。」

「え。ああ、なんだ新人か?」

「そうだ。」

男の前には、全身真っ黒の服を着た男が立っていた。口には黒のマスクをしてる。

「赤い幸せの鳥って何のことだ。」

この街に来る男は、大抵それを言う。
前情報で仕入れた所謂合言葉、だ。
ネタバレ禁止の映画で、これだけは覚えとけって先人からこっそり教えて貰ったヒントだ。

「あの店ん中だ。」

多くは言わない。
その為にこの街に来たんだ。
俺の最近の楽しみはああいう初々しい連中を見る事だ。

こいつらが違うシナリオに移るのを見入るのも面白い。
明日も明後日も同じシナリオで、飽き飽きしてたんだ。

偶には、違う事でもやるか。

ーーーーー

とある任務の為に俺はこの街へ来た筈だったが。
そういえばここの所、碌に休みが取れなかった事を思い出す。

女性が林檎を落としていた。
思わず拾いに行こうとしたが、別の親切な男性が拾ってあげていた。

優しい光景を見ていたら、甘い匂いのする女性が俺の腕をグイグイ引いて店に入っていく。

あっさり連れ込まれてしまった。

「じゃあ、1杯だけ。」

彼女は嬉しそうに笑って、グラスを合わせた。

「あの絵は何?」

ふと視界に入った絵が気になった。
鮮やかなピンクの鳥が二羽、湖を並んで泳いでいる。

「綺麗な絵だね。」

彼女は微笑んで、俺を上から下まで眺めていた。

「何かな。」

そういう店なのだろう。
やたらと露出の多い服で、上階へと続く階段にはさっきから数人男性が露出の多い女の子の腰を抱いて上がるのを見た。

「しないよ。ここで1杯飲むだけ。」

彼女は少しだけしゅんといてみせたが、また微笑んで指先で俺の手の甲をさらりと撫でた。

俺だって男だ。
そういう欲は有るが、口の利けない子を相手にするのは少し気が咎めるな。

「何処か宿を探してるんだけど、安くて綺麗な所を知らない?」

彼女は、首を巡らせて階段を見る。

「俺には無理だよ。薄給なんだ。ごめんね。」

彼女達を一晩はおろか、何時まで掛かるとも知れない任務の間中買い続けるのは俺には無理だ。

ギィ、と店のドアが開く。
全身黒づくめの男が入ってきた。

ああいういかにも裏稼業で稼いでそうな人にこそ、声を掛けるべきだったな。
せっかくのチャンスを不意にさせてしまったかな。

「なあ、ここに赤い鳥の絵は有るか。」

「ええ、有るわよ。あそこに。」

黒づくめの男が探していたのは、ついさっき俺が見ていた絵だった。
態々見に来るほどの絵なのろうか。

実は有名な画家の作品なのか。

「ソフィ・ロックスのコードを知ってる奴は居るか。」

ーーーーー

「ソフィ・ロックスのコードを知ってる奴は居るか。」


「いいえ知らないわ。」

店主の女が言う。
それに続いて近くの女達が順番に答えていく。

「俺も知らない。」

真摯な男は答えた。
その隣に座っていた甘い身体の女だけが、返事をしなかった。

「お前だな。」

女は再度返事をしない。
そういう設計なのだ。

全身黒づくめで口元を覆い隠した男が彼女に近付き、足を持ち上げる。
また膝の裏をトントンとある決まった法則でノックする。

「お前名前は。」

「フラウ・ミン・トゥ」

「変わった名前だな。誰が付けた。」

「Dr.クドー」

「そうか。ソフィ・ロックスのセキュリティコードを言え。」

「パスコード要る。」

「ヒントは。」

「Dr.の娘の名前。」

男は、一瞬息を詰めた後ボソッと呟くようにパスコードを告げた。

「工藤日奈子。」

「Dr.の息子の名前。」

「工藤翼。」

「彼の恋人の名前。」

「甲斐、信之」

彼女はそれらをパスコードと認識した。

「ソフィ・ロックスのセキュリティコード“紅鶴”。ログは3秒後に消去。再開まで13秒。」

甘い身体の彼女がカウントダウンを始めたと同時に、黒づくめの男は店を出た。

「クソッ、!」

男は宿屋へ歩き出した。
丁度、13秒を数え終わった彼女はまた何事も無かったかのように隣の男の手の甲へ指を滑らせていた。

男も、さっきまで起きた事は何も覚えていない。ログにも残っていない。

「ところで、安くて綺麗な所を知らない?」

ーーーーー

魔法工学を一気に押し進めた男がいる。
工藤翔太。
突如降って湧いたような話だった。

すぐ隣に有りながら、決して交わる事はない世界。一部の表側の人間だけが存在を知り、関わる事を許された世界。
それが魔法の有る裏側の世界。

とりわけ、この街は異質で科学と魔法の融合を試みた街だった。
広大では有りながら結界の中だけでのみ存在することを許されたプログラム。

表の世界で言うなら、ここは仮想空間。
裏の世界で言うなら、テーマパーク。
違いは、魔法の有無を知っているかどうかだ。

表の人間が魔法の存在を知っていたとしても、それを実際に目撃することは難しい。
実際の魔法を知らないままでこの街へ入ってきた人間からすると、ここは紛う事なく仮想空間とも言える。

触って食える、五感も三大欲求も最大限に満たす事が出来るこの街は、裏側の世界から見ても画期的だった。

ゴーレムじゃ硬すぎる、味気ない見た目、ブツ切れの会話、ぎこちないモーション。

それを現代科学が合わさって、飛躍的に進化した。
見て触って触れて、まるで本物の生きた人間がそこにいるかのような見た目、会話、手触り。

魔法により、科学だけでは乗り越えられない壁を易々と乗り越えた。
実際に食べられるご飯、実際に泳げる湖、見た事もない想像上の動物さえ、魔法工学と化学の融合により実現させてしまった。

博士は、俺の尊敬すべき師だった。
裏側へ行く誘いを受け入れる条件は、俺と彼の家族を連れていく事だった。

俺達ははすっかり魔法工学に嵌りこんだ。

そこへ思いもよらなかった災難が降り掛かった。
稀に有る話だそうだ。
表と裏の世界では、決定的な違いがある。

魔法だ。
魔力というものが、こちらの人間には備わっているらしい。

だが、俺達にそんな物は無い。
成長期をとうに過ぎた大人で魔力が発現した事例は無いが、博士の双子はまだ中学生だった。

表の世界の成長期身体に魔力が流れ込む。
遺伝子構造がそうされるのか、何処かの何かが上手く組み合わない事があるらしかった。

医療と魔法は俺達の分野じゃ無い。
出来る事は限られていた。

姉の日奈子はどんどん健やかに育つのに、弟の翼だけが年々身体の何処かに不調を来していた。

それでも高校生になった翼は博士みたいに賢くて、よく俺の後を着いて回っていた。
具合の悪い体でも、魔法を使う事で体内の魔力を循環・発散させて様子を見てみようと言う話になった。

過去、少ない事象ではあるがそれで回復したケースも見受けられた。
俺達はそれに賭けた。

何より、魔法工学と化学を融合させた街は医療方面にも役立てることが判明した。
動かない身体でも、ボディがあれば飯が食える喋って、走り回って女の子に話し掛けてデートにも行ける。

高校を卒業した歳の俺の誕生日に、翼がプレゼントを用意してくれた。

嬉しくて断らなかった。
何せ、博士の家族ぐるみでのプレゼントだった。

「なのに、」

その翌年、翼は消えた。
博士はよりによってアイツの誕生日に言ったんだ。

「これを君に。」

箱に入ってたのは、翼が組んでいたプログラムの一部だった。

「残りは…どうしたんですか、」

「隠したよ。」

「なぜ、」

あれは俺が完成させる筈だったコードだ。
翼が残した唯一の形。

「あれは、俺の」

「そうだが、翼の物でもある。」

「いやでも、博士のじゃ無いでしょ、」

「頼まれたんだ。君に見せたいものがあるって。僕だって、今の君はとてもじゃ無いけど見ていられない。」

探しなさい、と博士は言った。
翼が俺に見せたがっていたコードを五つにぶった斬って、この街の何処かに隠した。

やっと二つ目を見付けた所だったのに。

もう3年になる。
始めは何の手掛かりもなく、只広いこの街を手当たり次第に歩き回っていた。
毎日繰り返されるシナリオを見て、あらゆるギミックを試した。

自分達で組んだコードだ。

それがある時、何処からかモールス信号が流れていることに気付いた。
何時も使う宿屋の向かいにある飯屋の看板が、風に揺れて音を立てていた。

看板には鳥の絵が書いてあった。
燕の絵だ。
燕は愛の象徴でもあると同時に、希望を運ぶとも言われている。

鳥は、博士が大事にしていたモチーフだ。
自分の子供にも鳥に因んだ名前を付けるほどに

だから、きっと…そうに違いないっ、!

藁にも縋る思いで、端末からモールスを解読し座標まで夜通し歩き続けた。
そして漸く自力で見付けた二つ目のコードを、このロックス達に奪われた。

「は、はは…クソったれ、」

おかしいだろ。
毎日同じ一日を繰り返すように設計してある。街に同じ人間は二人と存在しない筈なのに、あの日あの晩は違うシナリオが動いていた。

メイベルがソフィになった様に。

俺の為、なのか。
俺の為にこんなゲームを仕込んだのか。
それならいっそ消えた理由をキッパリ教えてほしいもんだ。

いくらボディを借りてるとはいえ、お前より十二も歳上の男を駆けずり回らせて楽しいかーー。

聞く相手も、答えてくれる人も居ない街で野宿して星に恨み言を吐いたりもした。

そんな妄想に取り憑かれて、喚き散らしながら1年を過ごした。

アイツは誰だ
何のキャラだ。
漸く探し当てたロックスの娘。

アイツのセキュリティーコードを解けば、盗まれたコードの在処が分かる筈だ。

「翼、お前今何処に居るんだ」


ーーーーー完

SFの海ドラに触発された。

9/11/2024, 4:00:14 PM

カレンダー

カレンダーを見ると、もう9月の半ばになっていて急に危機感を持った。それに伴いしたい事が見つかったので、1年の計画を軽く立ててみた。
しかし、結構な詰め込み具合になり挫けそう。
それでも、サボっていたのは自分なので、自分の付けはなんとしてでも回収してみせます。

その内の1つは戒めのためにも書いときます。
頑張って、10kg痩せます更にいけるならいきます。
1年後また、似たようなお題で達成出来たと報告が出来るようにと気持ちを前に向けます。

9/11/2024, 3:58:59 PM

カレンダー

カレンダーは、ふと気付けば
買うようになってた
貰い物でいいやって思ってたのに

やっぱり自分で選んで買ったカレンダーは
めくる時に嬉しいし楽しい

ただね…
綺麗な風景とか、富士山とかのカレンダー
捨てれない

赤富士とか縁起がいいのにって思ってしまう
断捨離と真逆のことしてる
まぁいっか(笑)

9/11/2024, 3:54:57 PM

「明日死のうという人間が、二ヶ月も先の予定を立てると思うか?」
「人によるのでは?」
「では君は死にたいと思いながら旅行の計画を立てるのか?」
「立てますね」
「そうか……」
僕が即答したので、それきり室戸は黙ってしまった。
死にたいと思った事が無い人間は、きっとこの思考が理解出来ないのだろう。
気まずい空気を紛らわそうとしたのか、室戸が出し抜けにテレビのリモコンに手を伸ばした。電源ボタンを押すが、何の反応も無い。もう一度押す。やはりテレビはつかなかった。

傍らでその様子を眺めていた兵藤が口を開く。
「古いコテージだから、テレビも壊れているのかもしれませんね」
「使えないな」
室戸は兵藤のほうを一瞥してから、誰に言うでもなく吐き捨てるように言った。
「でも、確か初めの説明で、コテージの備品等は全て自由に使ってもらって構わないって言ってたけどなぁ。それなのにテレビが見れないっていうのは納得いかないよなぁ」
ソファの背もたれから顔を覗かせて話に入ってきたのは、確か畠中とかいう男だ。眠そうな垂れ目は今にも閉じそうである。
「あなた、ちゃんと眠ってるの?眠いなら部屋のベッドで仮眠でも取ってきたらどう?なんなら、そこのソファでも」
三島も同じ事を思ったようで、畠中が座っているソファを指差して促す。
「うーん、じゃあそうするよ」
言い終わるかどうかというところで大きな欠伸をすると、畠中はそのままソファに横になった。

「お腹すきませんか……?」
沈黙が続く中、恐る恐る兵藤に話しかけた。
「そうですね。そろそろお昼の時間ですし、何か食べましょうか」
兵藤はそう言うと、キッチンのほうへ向かって行った。その後ろを僕と三島が続く。
「兵藤さんと三島さんは普段料理とかされるんですか?」
「そりゃ毎日よ。主婦に休みはないからね」
三島はその恰幅の良さから、なんとなく食堂のおばちゃんを連想させた。偏見かもしれないが、美味しいご飯を作ってくれそうな気がする。
「私はあまり得意ではないですが、簡単なものなら作れます」
凛とした佇まいと口調から、兵藤はメイドのような雰囲気がある。これまた偏見だが手先も器用そうなので、簡単なものと言いつつ手の混んだものを作ってそうに思う。
「お二人共凄いですね。僕は冷凍品やお惣菜に頼ってばかりで……」
「あら、冷凍品やお惣菜が悪いとは思わないわよ。主婦だって、楽したい日には頼る事もあるんだし」
「私もそう思います。手作りじゃないといけないなんて決まりはありませんよ」
二人に励ますようにそう言われ、少しだけ心が軽くなった。

キッチンは思ったよりも広く感じた。冷蔵庫は大きく、割と新しい物のように見える。
「あれ、こっちにも冷凍庫がありますよ」
メインの冷蔵庫とは別に、少し小さめの、白い縦長の冷凍庫が端のほうに設置されていた。
開けると、中には小分けにされた肉がたくさん入っている。一つ手に取って観察するが、何の肉かはわからない。
「鶏肉……でしょうか」
横から兵藤が顔を出して言う。
「食べてみればわかるんじゃない?」
「いや流石に、何の肉か分からないのに調理するのは怖いですよ僕は」
何の肉か分かっていても調理するのは怖いのに。

ふと壁にかかったカレンダーが目に入った。所々に○や✕などの印が書き込まれている。その印の下には出荷や入荷といった文字が添えられていた。
隔離された施設での肉の出荷……。何処かで聞いた事があるような。でも何処でだったかが思い出せない。
なんとなく、あの肉は食べないほうが良いような気がする。僕が思案する後ろで、ちょうど三島が袋から取り出した肉を調理するところだった。

9/11/2024, 3:52:54 PM

カレンダー

 毎日カレンダーを眺める
 でも、ずっと同じ日を過ごしてると思うほどつまらない
 起きて、学校に行って、勉強して、部活して、風呂入って、寝る
 こんな毎日だったら1人で生活したらいい
 そう思ってしまう、
 ずっとカレンダーが進むのを待っとこう

9/11/2024, 3:40:05 PM

カレンダー

丸をつけた日。わたしが幸せになれる日。

9/11/2024, 3:38:26 PM

喪失感とカレンダー

あなたの居ない日が増えて行きます
去年の今が10年も20年も前のことのように思います。

去年のあなたの思い出が砂のように手のひらから零れ落ちて初秋の匂いのする風に煽られて秋桜畑の上を飛んで行くようでした。

その、後をあなたの曾孫が一所懸命に歩いています。

喪失感とカレンダー

あなたの居ない日が増えて行きます
けれど、新しいあなたとの思い出は増えません。

だから、去年のあなたの細やかな日常を手のひらに掬い上げます秋の夕陽に風に揺られて「嗚呼ぁ」と深呼吸ひとつ喋るのが下手なあなたの

その、膝の上にあなたが曾孫を一生懸命に愛でていた。

喪失感とカレンダー

あなたの居なくなった日から
今日までを、なぞりながら
孫を抱いています

今、あなたを近く感じています

喪失感とカレンダー

しかし、他人にどうしろとは言わない
あなたがとても好きでした。

他人に、どうしろこうしろとか
何様だ、壺売りか?気持ち悪いってあなたなら
言うだろうな。

承認欲求なのかも知れませんお義父さん
自分の価値を誇りたい人ほど
他人様にアドバイスなんてしたくなるのかも
知れませんね(笑)

喪失感とカレンダー

心の中のあなたと会話してみました。

令和6年9月10.11日

                 心幸

9/11/2024, 3:35:47 PM

時は待ってくれないです…

やりたいこと…

やっておいた方がいいです

もちろん後悔の無い人生はありませんが…

リスタートにも遅い事は無いですが…


イチローさんが限界を知ることが大切な事と言ってた

遠投をして昨日の記録と対峙して体力の限界を知るようです

昨日の自分を越えた時に新たに見える事があると…


藤本美貴さんは限界まで家事に向かうと言ってた

もう一回洗濯機を回せるとか体力の限界を越えて

毎日限界を越えてくと幸せな気持ちになるそうです



まず…

自分の限界を知ること

体を動かしてると筋量が増えるように

心のキャパが広がります

それは更に肯定感に繋がり

いつか今のあなたが未来のあなたを助けてくれます


カレンダーに何となくな予定の◎を付けるのでなく…

明日 朝起きて少し散歩してみませんか?

朝活すると1日考えがよくなります

夜は寝つきが良いですし

少しづつで良いので朝活しませんか?

少しづつ体力を上げて肯定感上げて

あなたが自分を更に好きになって…

カレンダーに新たな目標を予定をたくさん書けますように!

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