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喪失感とカレンダー

あなたの居ない日が増えて行きます
去年の今が10年も20年も前のことのように思います。

去年のあなたの思い出が砂のように手のひらから零れ落ちて初秋の匂いのする風に煽られて秋桜畑の上を飛んで行くようでした。

その、後をあなたの曾孫が一所懸命に歩いています。

喪失感とカレンダー

あなたの居ない日が増えて行きます
けれど、新しいあなたとの思い出は増えません。

だから、去年のあなたの細やかな日常を手のひらに掬い上げます秋の夕陽に風に揺られて「嗚呼ぁ」と深呼吸ひとつ喋るのが下手なあなたの

その、膝の上にあなたが曾孫を一生懸命に愛でていた。

喪失感とカレンダー

あなたの居なくなった日から
今日までを、なぞりながら
孫を抱いています

今、あなたを近く感じています

喪失感とカレンダー

しかし、他人にどうしろとは言わない
あなたがとても好きでした。

他人に、どうしろこうしろとか
何様だ、壺売りか?気持ち悪いってあなたなら
言うだろうな。

承認欲求なのかも知れませんお義父さん
自分の価値を誇りたい人ほど
他人様にアドバイスなんてしたくなるのかも
知れませんね(笑)

喪失感とカレンダー

心の中のあなたと会話してみました。

令和6年9月10.11日

                 心幸


                



9/11/2024, 3:38:26 PM