甘々にすっ転べ

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林檎を拾う女がいる。
女はよく物を落とす様に作られていた。
それを横目で眺める男は、何事にも無関心なように作られている。

無関心な男がぶつかり掛けた甘い身体の女は、そういう事が好きな様に作られている。

男にぶつかられそうになり、思わずよろけた甘い身体の女を抱き留めても男は何処までも真摯な様に出来ている。

甘い身体の女を気遣い、やんわりと誘いを断ると転がってくる林檎を手に取りよく物を落とす女へと手渡した。

ーーーーー

よく物を落とす女


「あっ」

焼き物屋の娘にしておくには些か手元が危うい娘を、どうにか良い男の元に嫁がせたいと、父は常々思っていた。

「ここは良いから買い出しを頼むよメイベル。アップルパイが食べたいんだ。」

「もう、また私を工房から追い出すのね。」

「出来上がったカップを破られたら堪らんからな。」

「もうっ。」

行ってきます、という娘に父は気を付けて行っておいでと声を掛ける。

「さて。今の内に棚へ寄せてしまおうか。」

リンゴロン、とドアベルの音がした。
釜の音がうるさい工房には相応しいベルの音だが、来客の予定でも有ったかな。

「はいはい。どちら様でしょうか。」

口元を真っ黒な布で覆い隠した男が立っていた。

「ウェイド・ロックス。」

「どちら様かな。」

「お前はウェイド・ロックスか。」

「そうですが。そちら様はどなたでしょう。」

ビゥとウェイドの耳元を風が走った。
数瞬のち鋭い痛みに襲われ、バッと左耳を押さえると指先が血に濡れていた。

「“アレ”を何処へやった。」

「何のことですか、な」

分からない、とウェイドは言ったが男は鋭い目付きでウェイドを問いただす。

「そんな筈は無い。お前はウェイド・ロックスだ。1年前私から“アレ”を盗んだ男の一味だ。」

ウェイドは一目散に身を翻し、工房の隅へ走ると銃を掴んだ。


ドンーーッ

裏山から降りてくる熊や鹿を脅す為の散弾銃。広範囲に広る極めて殺傷能力の高い銃弾は、あろう事か空中で止まっていた。

「そんな、」

「“アレ”は今、何処に居る。」

ヒュン、

銃弾が右耳を掠めた。
焼けるような痛みが走り、直後には身体中から汗が吹き出す。

浅くなる呼吸、怯える心臓。
それでも男の歩みは止まらない。
一歩、また一歩ウェイドへ近付いてもう一発弾が肩を掠めて皮膚を引き裂いた。

散弾銃の弾薬は3発。
右耳と左肩。

「次は目だ。」

「ひぃ、」

いよいよ追い詰められたウェイドは、震える声で白状した。

「市場に、居る」

男はそうか、と答えると指を振って工房を出ていった。
あとに残されたのは、更に右目に銃弾を浴びたウェイド・ロックスだった。

ーーーーー

「そうなの、この街にはお一人で?」

「そうなんだ。今着いたばかりで、この街は活気が有って良いね。」

よく物を落とす女は、真摯な男と話していた。林檎を拾って貰いお礼を言うと、思い掛けず話が弾む。

「私、他の街へは行った事がないから知らないの。貴方は何処から来られたの…えっと、」

「ラッセルだ。」

「じゃあラスティね。」

「君は?」

「メイベルよ。メイベル・ロックス。父が焼き物やをしているの。良かったら市場の中を見ていって。他の工房の皆と一緒に店を出しているの。」

「そう。もし君さえ良かったらこの街を案内してくれないかな。もし、この後急ぎの用事が無かったなら何だけど。」

「ええ、勿論って言いたい所だけどごめんなさい。私、今日は父にアップルパイを作ってあげたいの。良かったら、明日なんてどう?」

真摯な男ラスティは浮き足立っていた。
とある依頼を受けて、名前すら聞いた事ないような街にこうして出向いて来たが、思い掛けず可愛いひとに出会ってしまった。

「宿を取ってるんだ。もし、その、時間ができたら訪ねて来て欲しい。」

「ええ、勿論よ。」

「待ってるからメイベル。」

「ええ、ラスティ。」

買い物籠に林檎を抱えて、振り返りながら微笑む彼女を見えなくなるまで見送った。

「ラスティ、とてもやさしい人だったわ。ああいう人が父さんの言う良い人なのかしら。」

父の為のアップルパイを焼いて、明日にでも出掛けて良いか相談してみよう、そう考えていた。

何処からともなくビゥ、と砂を巻き上げる程の突風が吹いた。

「きゃぁ」

思わず目を瞑ったメイベルは、足先ががふわっと浮いたのを感じた。

「見付けた。」

風で飛ばされるかと思った身体は、がっしりと何掴まれている。

腰が痛いわ。

恐る恐る開いた目には黒い服が見えた。
黒い靴、黒いズボン、黒いシャツ…黒のマスク。

「あの、」

「誰だお前。」

「メイベルです、」

「名前は。」

「ロックス、メイベル・ロックスです…あの、助けていただいてありがとうございま…きゃぁ!?なにっ、!?」

メイベルはまた林檎を落とした。
黒いマスクで口元を覆った男に担ぎ上げられたからだ。

「痛いわっ、!乱暴は止してっ。」

一瞬の事だった。
見ず知らずの男に攫われるのは怖くて、恐ろしくて硬く目を閉じて居たら、何処かも分からない部屋のベットへと落っことされた。

「1年前、お前の父が俺から奪ったものを探している。」

「知らないわっ、家へ帰してっ。」

グッと、手近に有った枕を握り込むがこんなものではなんの抵抗にもならない。

「お前の家には工房があるな。」

「ええ、だからなにっ、」

「工房の南側にあの男が銃を隠している。」

「当たり前でしょ、あの辺りは獣が多いのっ。貴方に何か言われ事なんて」

「散弾銃は3発。一つは右耳、一つは右目、もう一発は何処だと思う。」

窓はひとつ。
メイベルの後に有るだけで、飛び出そうにも此処が何回かも分からない。唯一のドアは男の背後。こっちも、当然出られそうにない。

「父さんが、何を盗んだかなんて私は知らないっ。」

「市場に行ったと話していた。お前の事だろ。」

「だから、どうしてそれが私だと思うのっ。私は貴方を知らないっ。」

「だろうな。」

メイベルは戸惑っていた。
何故見ず知らずの男が、自分の父の話をするのか。父はこの人から一体何を盗んだと言うのか。
それが、何故私に関係するのか。

「だが、お前のその姿は偽物だろう。よく出来てはいるがな。お前、本当にあの男の娘か。」

ギシッ

男がベットへ膝を付く。
悲鳴を上げる間もなく、押し倒され押さえ付けられた両腕が痛んだ。

「いいえ。」

「セキュリティコードは。」

「私は"ソフィ・ロックス"よ。貴方は?」

「チッ。」

男はソフィの足をグッと持ち上げた。
左膝の裏を、トントンとある決まった法則でノックする。

「ソフィ・ロックス。」

「はいっ、何かしら?」

「お前のセキュリティコードは。」

「私のセキュリティコードは彼女が持ってるの。ごめんなさい。」

「彼女とは誰のことだ。」

「言えないの。でも知ってる人がいるわ。特別に教えて欲しいっ?」

「ああ。」

「赤い幸せの鳥を探すの。私はいつかこの街を出て、幸せそうに並んで泳ぐ二匹を池のほとりで眺めて暮らしたいわ。」

「そうか。もう良い。」

男はもう一度、ソフィの左膝をトントンと操作し、最後に一つだけ付け加えた。

「早く帰った方が良い。父親が強盗に遭ったぞ。」

ソフィは、ドアを開け階段を降りた。
そこは街に幾つか有る宿屋の一室だった。
迷う事なく、ソフィは通りを左へと曲がり市場へと帰って行った。

「赤い幸せの鳥、か。」

男はまた街へ出た。
ソフィの横を通り過ぎても、彼女は何の反応も示さない。

女は、メイベルへと戻ったのだ。

ーーーーー

何にも無関心な男

此処は天国だって聞いてきた。
女を好きに選んで、気に入ればものにして良い。ヤっちまっても構わない。

魔法工学で何でも解決できる奇跡の街だ。

だが、ここは毎日同じ事の繰り返しだと気付いた。
毎日同じ道で同じ女が林檎を落とす。
客を取る柔らかくて甘い匂いのするこの女は3回抱いたが、翌日には何も覚えちゃいない。

俺がどれだけ褒めても責め立てても、女は幾つかのパターンを繰り返すだけだ。

アイツは今日も林檎を落とした女を口説いてやがる。
何処まで行ったって明日にはまた、女の落とした林檎を拾って全く同じ下手くそな口説き文句を言う。

俺が口説いてやった時も同じ事を言った。

よく出来てる。
流石、魔法技術の結晶。
この街の面白いところは、シナリオが無数に存在するって所だ。

例えば、林檎の女を俺が口説く。
すると口説く筈だった男はシナリオを変えて、甘い匂いのする女に誘われて宿に入っていく。

俺は、この林檎女を楽しむ。
お茶してデートしようが、路地裏に連れ込もうが明日には全部元通りの街だ。

パパに紹介してもらうより先に、ヤる事があるだろ。

「なぁ、あんた。」

「え。ああ、なんだ新人か?」

「そうだ。」

男の前には、全身真っ黒の服を着た男が立っていた。口には黒のマスクをしてる。

「赤い幸せの鳥って何のことだ。」

この街に来る男は、大抵それを言う。
前情報で仕入れた所謂合言葉、だ。
ネタバレ禁止の映画で、これだけは覚えとけって先人からこっそり教えて貰ったヒントだ。

「あの店ん中だ。」

多くは言わない。
その為にこの街に来たんだ。
俺の最近の楽しみはああいう初々しい連中を見る事だ。

こいつらが違うシナリオに移るのを見入るのも面白い。
明日も明後日も同じシナリオで、飽き飽きしてたんだ。

偶には、違う事でもやるか。

ーーーーー

とある任務の為に俺はこの街へ来た筈だったが。
そういえばここの所、碌に休みが取れなかった事を思い出す。

女性が林檎を落としていた。
思わず拾いに行こうとしたが、別の親切な男性が拾ってあげていた。

優しい光景を見ていたら、甘い匂いのする女性が俺の腕をグイグイ引いて店に入っていく。

あっさり連れ込まれてしまった。

「じゃあ、1杯だけ。」

彼女は嬉しそうに笑って、グラスを合わせた。

「あの絵は何?」

ふと視界に入った絵が気になった。
鮮やかなピンクの鳥が二羽、湖を並んで泳いでいる。

「綺麗な絵だね。」

彼女は微笑んで、俺を上から下まで眺めていた。

「何かな。」

そういう店なのだろう。
やたらと露出の多い服で、上階へと続く階段にはさっきから数人男性が露出の多い女の子の腰を抱いて上がるのを見た。

「しないよ。ここで1杯飲むだけ。」

彼女は少しだけしゅんといてみせたが、また微笑んで指先で俺の手の甲をさらりと撫でた。

俺だって男だ。
そういう欲は有るが、口の利けない子を相手にするのは少し気が咎めるな。

「何処か宿を探してるんだけど、安くて綺麗な所を知らない?」

彼女は、首を巡らせて階段を見る。

「俺には無理だよ。薄給なんだ。ごめんね。」

彼女達を一晩はおろか、何時まで掛かるとも知れない任務の間中買い続けるのは俺には無理だ。

ギィ、と店のドアが開く。
全身黒づくめの男が入ってきた。

ああいういかにも裏稼業で稼いでそうな人にこそ、声を掛けるべきだったな。
せっかくのチャンスを不意にさせてしまったかな。

「なあ、ここに赤い鳥の絵は有るか。」

「ええ、有るわよ。あそこに。」

黒づくめの男が探していたのは、ついさっき俺が見ていた絵だった。
態々見に来るほどの絵なのろうか。

実は有名な画家の作品なのか。

「ソフィ・ロックスのコードを知ってる奴は居るか。」

ーーーーー

「ソフィ・ロックスのコードを知ってる奴は居るか。」


「いいえ知らないわ。」

店主の女が言う。
それに続いて近くの女達が順番に答えていく。

「俺も知らない。」

真摯な男は答えた。
その隣に座っていた甘い身体の女だけが、返事をしなかった。

「お前だな。」

女は再度返事をしない。
そういう設計なのだ。

全身黒づくめで口元を覆い隠した男が彼女に近付き、足を持ち上げる。
また膝の裏をトントンとある決まった法則でノックする。

「お前名前は。」

「フラウ・ミン・トゥ」

「変わった名前だな。誰が付けた。」

「Dr.クドー」

「そうか。ソフィ・ロックスのセキュリティコードを言え。」

「パスコード要る。」

「ヒントは。」

「Dr.の娘の名前。」

男は、一瞬息を詰めた後ボソッと呟くようにパスコードを告げた。

「工藤日奈子。」

「Dr.の息子の名前。」

「工藤翼。」

「彼の恋人の名前。」

「甲斐、信之」

彼女はそれらをパスコードと認識した。

「ソフィ・ロックスのセキュリティコード“紅鶴”。ログは3秒後に消去。再開まで13秒。」

甘い身体の彼女がカウントダウンを始めたと同時に、黒づくめの男は店を出た。

「クソッ、!」

男は宿屋へ歩き出した。
丁度、13秒を数え終わった彼女はまた何事も無かったかのように隣の男の手の甲へ指を滑らせていた。

男も、さっきまで起きた事は何も覚えていない。ログにも残っていない。

「ところで、安くて綺麗な所を知らない?」

ーーーーー

魔法工学を一気に押し進めた男がいる。
工藤翔太。
突如降って湧いたような話だった。

すぐ隣に有りながら、決して交わる事はない世界。一部の表側の人間だけが存在を知り、関わる事を許された世界。
それが魔法の有る裏側の世界。

とりわけ、この街は異質で科学と魔法の融合を試みた街だった。
広大では有りながら結界の中だけでのみ存在することを許されたプログラム。

表の世界で言うなら、ここは仮想空間。
裏の世界で言うなら、テーマパーク。
違いは、魔法の有無を知っているかどうかだ。

表の人間が魔法の存在を知っていたとしても、それを実際に目撃することは難しい。
実際の魔法を知らないままでこの街へ入ってきた人間からすると、ここは紛う事なく仮想空間とも言える。

触って食える、五感も三大欲求も最大限に満たす事が出来るこの街は、裏側の世界から見ても画期的だった。

ゴーレムじゃ硬すぎる、味気ない見た目、ブツ切れの会話、ぎこちないモーション。

それを現代科学が合わさって、飛躍的に進化した。
見て触って触れて、まるで本物の生きた人間がそこにいるかのような見た目、会話、手触り。

魔法により、科学だけでは乗り越えられない壁を易々と乗り越えた。
実際に食べられるご飯、実際に泳げる湖、見た事もない想像上の動物さえ、魔法工学と化学の融合により実現させてしまった。

博士は、俺の尊敬すべき師だった。
裏側へ行く誘いを受け入れる条件は、俺と彼の家族を連れていく事だった。

俺達ははすっかり魔法工学に嵌りこんだ。

そこへ思いもよらなかった災難が降り掛かった。
稀に有る話だそうだ。
表と裏の世界では、決定的な違いがある。

魔法だ。
魔力というものが、こちらの人間には備わっているらしい。

だが、俺達にそんな物は無い。
成長期をとうに過ぎた大人で魔力が発現した事例は無いが、博士の双子はまだ中学生だった。

表の世界の成長期身体に魔力が流れ込む。
遺伝子構造がそうされるのか、何処かの何かが上手く組み合わない事があるらしかった。

医療と魔法は俺達の分野じゃ無い。
出来る事は限られていた。

姉の日奈子はどんどん健やかに育つのに、弟の翼だけが年々身体の何処かに不調を来していた。

それでも高校生になった翼は博士みたいに賢くて、よく俺の後を着いて回っていた。
具合の悪い体でも、魔法を使う事で体内の魔力を循環・発散させて様子を見てみようと言う話になった。

過去、少ない事象ではあるがそれで回復したケースも見受けられた。
俺達はそれに賭けた。

何より、魔法工学と化学を融合させた街は医療方面にも役立てることが判明した。
動かない身体でも、ボディがあれば飯が食える喋って、走り回って女の子に話し掛けてデートにも行ける。

高校を卒業した歳の俺の誕生日に、翼がプレゼントを用意してくれた。

嬉しくて断らなかった。
何せ、博士の家族ぐるみでのプレゼントだった。

「なのに、」

その翌年、翼は消えた。
博士はよりによってアイツの誕生日に言ったんだ。

「これを君に。」

箱に入ってたのは、翼が組んでいたプログラムの一部だった。

「残りは…どうしたんですか、」

「隠したよ。」

「なぜ、」

あれは俺が完成させる筈だったコードだ。
翼が残した唯一の形。

「あれは、俺の」

「そうだが、翼の物でもある。」

「いやでも、博士のじゃ無いでしょ、」

「頼まれたんだ。君に見せたいものがあるって。僕だって、今の君はとてもじゃ無いけど見ていられない。」

探しなさい、と博士は言った。
翼が俺に見せたがっていたコードを五つにぶった斬って、この街の何処かに隠した。

やっと二つ目を見付けた所だったのに。

もう3年になる。
始めは何の手掛かりもなく、只広いこの街を手当たり次第に歩き回っていた。
毎日繰り返されるシナリオを見て、あらゆるギミックを試した。

自分達で組んだコードだ。

それがある時、何処からかモールス信号が流れていることに気付いた。
何時も使う宿屋の向かいにある飯屋の看板が、風に揺れて音を立てていた。

看板には鳥の絵が書いてあった。
燕の絵だ。
燕は愛の象徴でもあると同時に、希望を運ぶとも言われている。

鳥は、博士が大事にしていたモチーフだ。
自分の子供にも鳥に因んだ名前を付けるほどに

だから、きっと…そうに違いないっ、!

藁にも縋る思いで、端末からモールスを解読し座標まで夜通し歩き続けた。
そして漸く自力で見付けた二つ目のコードを、このロックス達に奪われた。

「は、はは…クソったれ、」

おかしいだろ。
毎日同じ一日を繰り返すように設計してある。街に同じ人間は二人と存在しない筈なのに、あの日あの晩は違うシナリオが動いていた。

メイベルがソフィになった様に。

俺の為、なのか。
俺の為にこんなゲームを仕込んだのか。
それならいっそ消えた理由をキッパリ教えてほしいもんだ。

いくらボディを借りてるとはいえ、お前より十二も歳上の男を駆けずり回らせて楽しいかーー。

聞く相手も、答えてくれる人も居ない街で野宿して星に恨み言を吐いたりもした。

そんな妄想に取り憑かれて、喚き散らしながら1年を過ごした。

アイツは誰だ
何のキャラだ。
漸く探し当てたロックスの娘。

アイツのセキュリティーコードを解けば、盗まれたコードの在処が分かる筈だ。

「翼、お前今何処に居るんだ」


ーーーーー完

SFの海ドラに触発された。

9/11/2024, 4:02:10 PM