『カレンダー』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
キュッキュッと、油性ペンと紙の擦れる音が聞こえる。
四角の枠に被せるようにして二つの赤い線を交差させた。
「〝お迎え〟……」
神谷ランという、一人の少女が、その四角の枠の中に書いてあった赤い文字をそっと呟いた。
もぬけの殻になってしまったこの部屋。
ここのシスターに拾われてからすでに16年という月日が経過し、それも今日で終わりと言うわけだった。
「ランー! ご飯だよー」
扉の外から少し籠るような声が聞こえた。
それも元気な少女の声だったが、ランよりも無邪気な声だった。
「はーい、今行く」
持っていた油性ペンを机の上に乱暴に置いて、すぐ持っていけるように扉の近くへ荷物を移動させてから部屋を飛び出した。
お題:カレンダー 2024/09/11
あ ここ美味しいよね
い まあね
あ 久々だもんな
い 忘れてたくせに
あ だってさ書いて…
い 書いてなくたって…
あ …
い ほんと、美味しいわー!
『カレンダー』
【カレンダー】
⚠ネタバレ 進撃の巨人
視点:ミカサ・アッカーマン
「行ってらっしゃい
エレン」
あれから沢山の月日が流れた。
けれど私のカレンダーはあの日で止まっている。
地鳴らしを起こし多くの人類を虐殺したあなたは
きっと天国にはいないでしょう。
端から見れば規模の大きい人殺し
でも、側からずっと見ていた私にはわかる。
たとえ私があなたの母親でなくても……。
私はあなたが理不尽な殺しを好まないことを知っている。
あなたは……"自由"を見たかった
今、私達はあなたのおかげで自由になれました。
もし今あなたがここにいたら
何をしているのかな
もう一度,
私にマフラーを巻いてくれますか
雨に打たれながら、一人砂浜を歩く.
大地を蹴るその足は重い。
いつもの歩く道なのに、今日ばかりは足を取られる。
今日僕は背中に背負っていた大切な物を失った。
失うということは、こんなにも辛いものか。
この世に生を受けて初めて知った喪失感は、酷く僕の心を蝕む。
敗者は失い、勝者は得る。
それはこの世の習い。
常に奪う側だった僕は、これからもそうだと信じて疑わなかった。
さっき、奪われるまでは……
かつて自分は大きなものを背負っていた。
仲間たちからは羨望の目で見られ、とてもいい気分だった。
だが今はどうだ。
僕を心配してくれる奴すらいない。
結局のところ、僕が背負っていたものしか見えていなかったのだろう。
価値があるのは僕ではなく、僕が背負っていたものだったのだ。
みんな僕の事を見ていなかったのだ。
自分はこれからどうなるのだろう?
先行きが見えないことに、恐怖を感じる。
早く背負うものを探さないと。
でも、そんな都合よくあるわけが……
おや、僕の高性能な目が、遠くの方でキラリ光るものを捉える
遠くにあるもの。
それはいい感じの貝殻。
全身の血が沸き上がる。
他のやつに取られる前に、アレを僕の物にしなくては!
僕は大急ぎで貝殻の元に駆け寄る。
近くで見ると想像以上にいい貝殻だ。
これほどの貝殻、他のやつらに取られてはたまらない。
早く用を済ませよう。
まずは中を点検。
うん、変な虫はいない。
大きさは『前の』よりも少し大きいくらい。
形も文句なし。
この貝殻の評価は星五つ、最高だ。
早速背負ってみよう。
ここをこうして……
完成。
数刻ぶりに感じる背中の重みに、僕は安心感を覚える。
さっきのまでの不安が嘘のように、僕の心は晴れ渡っている。
やっぱり貝殻を背負ってなければ様にならない
だって僕はヤドカリだからね
題【カレンダー】
今日はなんと!私の家で、葵とお泊まり会です!
今の時刻は7時00分けっこう暗い。
「すみれ凄い!」
「何が?」
「カレンダーの予定がまとめられて書いてある!」
「うん。O型なんですけどね!」
「血液型なんて関係ないよ!すみれが偉いね!」
「そう?ありがとうございます。」
「このカレンダー、ひなたくんにも見せたい!」
「えっ、なんでですか?」
「うーん?好奇心かな❤️」
「へー。」
ピコン
「あっ、返ってきた!」
「なんて書いてあるのですか?」
「すみれはこんなに几帳面だったんだ~(笑)だって。」
「💢?」
「あ、あはは。」
「ひなたはそうゆう人なので、まぁ良いです。」
「そっか。でも、私もこんな風に几帳面になりたいな。」
「葵は完璧ではないですか。」
「そんな、みんながイメージしているような私ではないよ!」
「そっか。なんか、色々と難しいね。」
「そうだね。」
「っていうか、すごく眠いです!寝ます!」
「えっ!?はや!?」
「お休み~!」
「えっ、あはは!へんなすみれだな~。」
共通テストまで後25日
緊張で眠れないこともなく
焦って勉強ばかりするのでもなく
私は映画を見ていた
一緒に映画鑑賞をしていたお母さんが
私にプレゼントをくれた
私は推しのグッズだと思い
とてもワクワクしていた
けれど、プレゼントはグッズでなく
カレンダーだった
ただのカレンダーではない
受験までの日めくりカレンダーであり
一枚一枚に推しの写真や家族の写真が貼ってあった
とても素敵なプレゼントだった
《カレンダー》
「すみません。よければですが…この日に印を付けてもいいでしょうか?」
ある日、彼女がカレンダーを指さしておずおずと僕に聞いてきた。
「ええ、構いませんよ。」
闇の眷属に魅入られた者として彼女を監視している僕としては、その予定などを把握出来るのはむしろ都合が良い。
当時はそのような考えもあって、彼女の希望を受け入れた。
すると彼女はそれを聞き、それは華やかな笑顔を僕に向けてきた。
「ありがとうございます! じゃあ、失礼しますね。」
先程のおずおずとした態度から一変、心の底から嬉しそうな様子になると、カレンダーを捲ってある日付に赤いペンで花丸を書き込んでいた。
「一体その日に何があるのですか?」
不思議に思い、赤いペンに蓋をした後も嬉しそうにしている彼女にそれを尋ねるも、
「うーん…うん、秘密、です。」
と、少しはにかんだ様子でそう答えるだけだった。
今になれば分かる事だが、その日は彼女にとって本当に嬉しい特別な日なのだろう。
あの笑顔は、彼女が心底喜んでいる時の表情だ。
何か悪事を企んでいるわけでも、それを実行しようと目論んでいるわけでもない。
しかしだ。ならば、尚更分からない。
今日、壁のカレンダーを見る。
彼女の書いた花丸の日付は、3日後。
果たして、その日に何があるのか。
カレンダーの前に立ち、愛おしそうにその花丸を指で擦る彼女にまた同じ質問をするも、心の底から嬉しそうに、それでもはにかんだ様子で、
「…今はまだ、秘密です。」
そう答えられるだけだった。
その後、紆余曲折を経てその日付の秘密を知る事になる。
それはとても信じ難く、しかしそれを遥かに上回る喜びに満ちた日であった。
旅が好き。
まだ見ぬ土地、そこに住む人々、景色、空気、食べ物、匂い、知らない場所への好奇心が膨らむ。
まだ中学生の頃、どこかのカレンダーで見た一枚の写真。モロッコという国の夜の市場。闇の中で光がキラキラ輝いていて、異国の美しい女性が微笑んでいた。
調べてみたら、モロッコは北アフリカの国。
夜の市場は、マラケシュという都市のジャマエルフナ広場。
見たことのない異国の夜。
世界は広いんだ。
身体が熱くなった。
いつかこの目で見てみたい。
この広場に立ってみたい。
そう心に誓った。
数年前、この夢がかなった。
高校生の娘と2人、ジャマエルフナ広場でモロッコの屋台ごはんを堪能した。
言葉はあまり通じないけれど、屋台の客引きは、気のいいお兄ちゃん達でエネルギッシュだった。
あの日、夢見た場所。
ずっと憧れていた土地。
不思議な幸せな気持ちで満たされた。
今も私のお気に入りのカレンダーは、いつか行ってみたい世界の美しい場所の写真である。
『カレンダー』
月曜始まりか日曜始まりか
私は月曜派です
カレンダーには
よほど、大事な用事以外は
書き込むのをやめた。
空白の少ない、スケジュール帳も
鞄から放り出した。
文字の羅列に、縛られて
カレンダーやスケジュール帳を
見る度に、時間を逆算して
息が苦しくなった。
最初のうちは
それが、自己満足でやり甲斐でも
あったのに。
あの、ビッシリと書き込まれた
カレンダーは、私の自信の無さ…
そのものだったのかもしれない。
真っ黒であるほどに、求められている
ような…自己陶酔の世界。
そのうちに、大事なモノも書き潰して
しまった気がする。
それは、私には合わなかったんだ。
予定はあるけど
いま、家のカレンダーには
空白が沢山ある。
それだけで、なんだか少し
穏やかでいられる。
【お題:カレンダー】
今年のカレンダーも残り4枚だ。
大人になると1年が本当に早い。
光陰矢の如しというが、年々その矢が早くなっていく。最早、姿を捉えるのが難しい。
今こうしている間にも、空をかっ飛んでいく矢に問いたい。
「そんなに急いでどこへ行く?」
そう口に出そうとした瞬間、もう姿がない。
なんと早いことだろうか。
矢から答えは得られなかったが、飛んでいく姿は「時に身を任せて進むだけさ」と言っているように見えた。
見えなくなった後ろ姿に向かって更に問う。
「君の意思はないのかい?」
そう問うと「知らないものを知る為に行くのさ」という言葉がどこからか届いた。
なるほど、矢というのは好奇心が旺盛らしい。
楽しそうなら結構なことだ。
一方、「時」というのは不思議なものだ。
辛い時や何かを待っている時、意地悪なくらい時というのは過ぎない。そのくせ、楽しい時は秒で過ぎていく。
かと思えば、自然の中で過ごしている時などは、ゆっくりと流れてみせる。まるで、この世界を堪能して欲しいとでも言うように、優しく寄り添ってくる。
意地悪なのか、優しいのか。
それともそれを知覚する人側に要因があるのか──
凡人には計り知れない。
こうしている間にも、時は進んでいく。
残りのカレンダーもあっという間に過ぎていくのだろう。
その中に、沢山の良い思い出が出来れば幸いである。
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カレンダー
先週、家族で仲良しな一家が
お泊りに来た…
夕方から夜中まで食べて呑んで大いに
盛り上がった…
久々のお食事会で子供たちも含め
皆が笑っている幸せな時間だった
大人たちも羽目を外しすっかりと
出来上がっている…
この日が来るまで子供たちも
指折り数えて居間のカレンダーと
にらめっこしていたから、
ほんとに楽しかったようだ…
さて、一夜明け正気に戻った大人たち
洗面所は朝から大渋滞である…
もう一つのカレンダーは体重計がある
洗面所に掛けてある…
酔がさめた私は固まった…
そのカレンダーには毎日の私の体重が
書いてある…
「まずい…バレる」わかっていても
外せるタイミングがない…
「カレンダー見ないで〜!」と
心で叫びながら、「夕べはよく眠れた」
なんて、必死に目を向けさせないように
小細工をする私であった…
皆知っているかい?
後15日くらい日曜日を過ぎたらもう今年が終わるんだ。
まだ9月になったばかりなのに、来年が見え始めている。
年々1年が早くすぎていく気がする。
カレンダーを捲るのが嫌になってくる。
でもイベント事も好きだから困ったものだ。
二ヶ月前のカレンダーがかかっている、なんてよくあることだ。
おしゃれだからと買ったウッドブロックカレンダーはただの置物になった。
カレンダーアプリもおしゃれな手帳もいつからかまっしろ。
かろうじて仕事の予定が書かれている。
君の手帳を見せてもらった。
カラフルなペンでかかれた丸っこいイラストやかわいい字。
面白い形の付せん、インクのにじんだスタンプ。
カレンダーは上から下までびっしり。
君がよく持っている太い筆箱には、ほぼ手帳専用の文具が詰まっている。
よくやるよなあ。
君はピンクのペンと、ピンクっぽい赤のペンを選び、日曜日を埋めていく。
私とのちょっとした予定。
ハートのスタンプを句点のように打って、「楽しみですね」と私に笑いかける。
私は、なぜかせかされるように、自分の手帳を取り出すと、黒いボールペンで予定を書いた。
私の手帳に手を添えた君は、ピンクのペンで描き入れる。
ウインクする君の似顔絵だった。
題:カレンダー
今日で6年を切った。
日記を見た。
分かってはいたが、『あと6年、時間がない。とにかく動け』と書いてあった。
過去の私に言われなくとも分かっている…。
むっとしながら夕飯にと野菜を切っていると、玄関の鐘が鳴った。
「誰だ、こんな日暮れに」
「ウィン、久しぶり」
姿を見せたのは幼なじみだった。
「ラコ!いや、ラコ女王」
「その呼び方言い慣れないんだからやめときなよ」
全く、と頬を膨らませる彼女。可愛い。
「こんな時間に遊びに来るって…やっぱ昼間は忙しいか」
「うんやばいよこれは。私病むね、絶対そうなる」
日々の王としての業務に追われているようだ。自分でその年で王を継ぐと決めていたのにやはりどこか情けない。
「でも、私がこの国を世界に認めさせるからね!大船に乗った気で待っててね」
「はいはいラコは口先だけは立派だから」
「あっちょっと!」
私は、どうせ抜け出してるんだからそろそろ帰れと彼女を追い返した。
「ふふっ」
笑いがこぼれた。
「待ってるだけなんて僕には無理だ」
だからこそ私の人生はあと6年を切った。
この国のために、ひいては大好きな君のために。
カレンダーに予定を書き込む習慣なんて今までなくて。
今日は何日だったかなとかそのくらいでしか確認することはなくて。
そんな僕のカレンダーに目立つように大きくつけられた丸。
どうやってお祝いしようかな、喜んでくれるかな。
ずっとそんなことを考えて過ごしている。
そうして今日も一日の終わりにカレンダーに斜線を引く。
君の誕生日まであともう少し。
カレンダー
月日が経過する流れが
切なくて悲しい気持ちになる
もう、今日という日は
終わる
毎日、新しい…
変化はこわい
もう、鬱…
気分が沈む
記憶の中にあったはずのたくさんの思い出の日付が、いつのまにか曖昧になりやがて記憶から消えている、同時にその時の感情も薄らいでいる。
いまは、明日は何をする日かを確認の為毎日カレンダーをみる笑笑
月日が過ぎるのが早い、季節が変わるより時の流れの方が早い。
秋らしくなったなーなんて夜空を見上げて風を感じて涼しさを味わいたいのに、まだ夏。
暑い夏が明日もまた来るらしい。環境破壊からなのか、オゾン層?地球の悲鳴なんだと反省する毎日。
なにかできることがあるだろう、一人の努力から始まる。
だれかが、地球の生命をカレンダーに刻んでいるのだろうか、もしかしてタイムリミットの音がコツコツと聞こえているんだろうか。
人にやさしく、地球にやさしい人間が育たないと保てないなー。美しい青い地球に戻れる時を祈る
ちぎったカレンダーの裏に
これからの未来を描こう
すぐに捨てれる軽いくらいが
崩れた時に楽だろう
所詮俺は使い捨て軽薄人間である
だが
これが俺なりの優しさだったりする
犬の写真のカレンダーを使っている。
年末になると、
ペットショップで餌を買ったり、
動物病院に行った際に配られる、
犬の写真のカレンダーをもらってきて、
壁に飾るというわけだ。
どんな犬がいるのかな?
と、1月から順にめくっていく。
6月で手が止まる。
我が家の犬と同じ犬種。
お題「カレンダー」