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今年のカレンダーも残り4枚だ。

大人になると1年が本当に早い。
光陰矢の如しというが、年々その矢が早くなっていく。最早、姿を捉えるのが難しい。

今こうしている間にも、空をかっ飛んでいく矢に問いたい。

「そんなに急いでどこへ行く?」

そう口に出そうとした瞬間、もう姿がない。
なんと早いことだろうか。

矢から答えは得られなかったが、飛んでいく姿は「時に身を任せて進むだけさ」と言っているように見えた。

見えなくなった後ろ姿に向かって更に問う。

「君の意思はないのかい?」

そう問うと「知らないものを知る為に行くのさ」という言葉がどこからか届いた。

なるほど、矢というのは好奇心が旺盛らしい。
楽しそうなら結構なことだ。

一方、「時」というのは不思議なものだ。
辛い時や何かを待っている時、意地悪なくらい時というのは過ぎない。そのくせ、楽しい時は秒で過ぎていく。
かと思えば、自然の中で過ごしている時などは、ゆっくりと流れてみせる。まるで、この世界を堪能して欲しいとでも言うように、優しく寄り添ってくる。

意地悪なのか、優しいのか。
それともそれを知覚する人側に要因があるのか──
凡人には計り知れない。

こうしている間にも、時は進んでいく。
残りのカレンダーもあっという間に過ぎていくのだろう。
その中に、沢山の良い思い出が出来れば幸いである。
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カレンダー

9/11/2024, 1:16:08 PM