『やわらかな光』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「ほら、あそこ」
強い風に巻き上がる長い髪を押さえながら、もう一方の手で山肌を指さした。
この風で雲も吹き飛ばされているのか、青空が広がり、太陽は真上に差しかかろうとしていた。白く細い指が示す先はちょうど陰になっており、私は目を細めた。
私がその辺りに目をやったのを確認すると、
「まわりと比べて茶色になっている場所があるだろう?あそこまで行く。」
片道3時間といったところだろうか。
斜め前に立つ彼にチラリと目をやる。山に入るにしては軽装すぎる草履と服。取った山菜を入れる竹籠以外、似つかわしくない格好だ。
じっと見下ろしていると、視線に気づいたのか彼は顔を上げ首を傾げた。いっそう強く風が吹き付け、押さえていた薄茶色の髪が彼の顔にかかる。
「どうした?」
私は首を横に振った。
無意識に、事前に渡された鉈の柄をするりと撫でると、
「あそこまでの道は整備されているから心配いらないよ」と彼は軽やかに笑った。
その笑みに縫い付けられたような錯覚を覚える。
春の日差しのようなやわらかさに、つい目を逸らしたくなるというのに。
私は帯に入れていた麻紐を出し、彼の肩を叩いた。
先に行こうとした彼は振り向き、私の手にある麻紐を不思議そうに見やった後、「結んでくれるのか?ありがとう」と私に背を向けた。
その無防備な仕草に、苛立ちに似た翳りを感じ首を傾げる。
私と比べると随分と細身だが、彼のしなやかな身のこなしは彼の生き様をうつしているようで美しい。露わになった彼の細い首元を見ながらそんなことを思った。
(テーマ: やわらかな光)
常夜灯にさようなら
夢の世界で会えたなら
空でも飛んで遊びましょう
毛布からはみ出た君の足先をひかりはなでるココアのあまさで
題-やわらかな光
やわらなかな光に包まれたい
きっとその光は優しくて落ち着いているのだろう
普通の光は眩しくてでもやわらかな光に包まれたらきっとその世界は優しい世界なんだろう
穏やかな日差しの午後、庭のガゼボでひとり本を開く。
それは、ずっと前からの習慣。
いえ、どちらかと言うと、願掛けなのかもしれない。
ここで待ち続けていれば、いつの日か、ここに現れるだろうという、願掛け。
人生にひとつくらい、どうにもならないことを、ばかみたいに信じ続けてもいいんじゃない。
『やわらかな光』
朝窓からはいる光のように
柔らかな物腰で人と接したい
夏の太陽のように
ジリジリと人をイライラさせず
マジックアワーのように
人の悩みも全て包み込むような
癒しを与えられる人になりたい
なかなか難しいよね
やわらかな光で起床する朝は、朝に鳴る目覚まし時計のような嫌な目覚めはなく、やさしく起こしてくれる非常に良い起床方法です。
目覚まし時計で起きる朝は最悪なものです。日本では時間を守ることが非常大切です。そのため多くの人が朝、目覚まし時計を使用して起床しています。目覚まし時計は起きなければならない時間に自分で設定することが出来、その時間に必ず鳴り、起こしてくれます。ですが、無理に起こされるためあまり寝覚めが良いものではありません。そのため私は朝の時間に余裕のあるときには陽の光で起きるようにしています。
やわらかな光を浴びて起きた時の清々しさは、眠る前の疲れによってその心地良さが変わります。例えば何かに全力で取り組んだ時です。学校行事の体育祭で、自分が出る全ての種目において勝つために全力でやり抜いた後、その日は非常に疲れが出ます。そのような状況でベッドに入って眠り、やわらかな光を浴びて起きると非常に気持ちよく起きられます。他には嫌なことがあり、気分が悪い時です。仕事で失敗をしてしまって叱られてしまい、ストレスが溜まっている時に眠り、やわらかな光で目が覚めると心が落ち着きます。このように疲れているほど心地よく感じるのです。
やわらかな光で朝、起床すると心地よく朝を迎えることができ、そして精神的にも落ち着くことが出来るため、その後にある授業や仕事に集中して取り組むことが出来る非常に良い起床方法だと感じています。
624文字
朝に眩しいやわかな光が舞い込む
朝を優雅に涼しく明るくしてくれる太陽
有り難いです!
──吐息すら淡い光を纏っている。
本を読んでいるだけの姿をいつまでも見ていられるのは、惚れた欲目というやつだろうか。
ついさっきまでレポート用紙と睨み合っていたせいでインクのついた指が、そっとページを捲る。
予想外の展開が訪れたのか、伏せられていた瞳が何度か瞬きをした。文字を追う視線が動きを早める。ふいに口もとが綻んで、頰に赤みが差す。お気に召したらしい。
学園時代からの恋人は無類の本好きだ。初めて家に招いた日なんて、追っている作者の新作だ、と満面の笑みを浮かべながら分厚いハードカバーを持ってきて、それだけで一日が終わった。
最初こそ不満に思ったものだけれど、今ではすっかり慣れてしまった。むしろ、本を持っていなかったら何かあったのかと心配になる。自分が本に親しむようになったというのもあるかもしれない。
(やわらかな光)
後日加筆します。
やわらかな光
やわらかな光に包まれて旅立ちたい
そんな最期が迎えられるように生きていたい
「やわらかな光」
体育館倉庫の中で1人、弁当を食べる。
体育館の裏口の鍵が壊れていて、コツを掴めば開けられることに気づいたのは中学2年生の秋。それからはここで食事をとったり、隠れたりしている。
さっき殴られたところが痛い。服で隠れて見えないところばかりを殴られる。服を脱げば、僕の身体は痣まみれだ。
弁当に手をつけだしだ時、
ガチャ、ガチャガチャガチャ
と、裏口を誰かが開けようとする音がした。
驚いて、しばらく思考停止した後、慌てて隠れ場所を探した。だが、そんな努力は虚しく、扉が開いてしまった。
静かに息を殺して座っていた。僕は、さっきまで僕を殴っていた彼らが来たのだと思った。こちらに近づいてくる足音が聞こえ、僕の隣で止まった。
恐る恐るそちらに顔を向けると同時に、その人は僕の隣にストンと座った。
長い黒髪に、透き通るような肌、細い腕に、長いまつ毛。僕を虐めている人間でないことは明らかだった。
「君が体育館の裏口に入っていくの、さっき2階から見てたの。追いかけてきちゃった。」
へへっと彼女は照れくさそうに笑う。
僕は安心と戸惑いが交錯して停止していた。
「ねぇ、どうしてこんなところで食べてるの?」
彼女は追い討ちをかけるように質問攻めをする。
「ひとりが良くて。」
僕はありきたりな言い訳しか思いつかなかった。
「…ううん、本当は知ってるの。」
「え」
彼女が思いがけないことを言い出したので、驚いて声が漏れた。
「ずっと前から知っていたの。助けられなくて、ごめんなさい。」
僕は何も答えられなかった。知っていたなら助けてほしかったという気持ちが、まず押し寄せて来てしまったからだ。しかし、よく考えたら分かる。こんなに華奢な彼女に、何ができただろうか。傍観者なんて山ほど居る。恨む気持ちなど生まれなかった。
「いいよ。」
僕は言い放ってその場を離れようとする。
彼女は、そんな僕の手を握った。
「待って。そんな悲しそうな顔をしないで。」
悲しそうな顔などしていない。
「自分を大切にして。」
彼女は立ち上がって両手で僕の両頬を覆った。
僕は目のやり場に困って俯こうとしたが、彼女の手によって無理矢理上を向かせられる。
「私はもう、あなたを傍観したりしない。これからは、私があなたを助けるから。」
彼女は僕の目を真っ直ぐ見据えていた。
その言葉は僕の心に真っ直ぐ届いて、涙が溢れた。
その日から、彼女は僕にとっての光となった。
やわらかな光に包まれたらイルミネーション、セレブレーション
バブル期を彷彿とさせるパリジョナ
派手なドレスに身を包み
夜が明けるまでまで踊りまくる人々
それを尻目に一人酒
やわらかな光
光(白)と影(黒)の境目がぼやけると
やわらかい印象
オセロの駒みたいに境目がはっきりすると
かたい印象
知らんけど
神様みたいな柔らかい光を持った人に出会ってみたい、そんな人と仲良くなれる自信はないけど自分を救ってくれるかもなんて考えてる、
「やわらかな光」
やわらかな光ってどんな感じなのかな?
白色の蛍光灯より暖色系の灯りの方が
部屋の雰囲気はいいな、とは思う。
落ち着けるのかな、あの感じ。
やわらかな光とはそういうことなのかな?
白色の蛍光灯の方が明るくていいんだけどね。
やわらかな光
それはあなたから放たれる優しさという名の希望の光。
小説
おばみつ※現パロ
夏から秋へと季節は移ろい、日差しが疎ましくなくなった、とある日の午後。
彼女は窓際に座りながら、ついさっき取り込んだ洗濯物を畳んでいた。
秋と言ってもまだ日中は暖かく、窓を開けていても風邪をひきそうなことはなかった。
「蜜璃、手伝うよ」
食器を洗い終わり、鼻歌を歌う彼女を手伝おうと歩み寄る。
「わ!ありがとう小芭内さん!」
俺を見て微笑む彼女はこの世界に咲くどんな花よりも美しいと思う。
その途端、ぴゅぅ、と少し冷たい風が部屋の中を舞った。
少し驚き、俺は目を瞑る。しばらくして風が収まり目を開けると、未だ目を瞑る彼女の頭の上には、白いカーテンが乗っていた。
「…あら?カーテン、頭に乗っちゃったわ」
俺は彼女から目が離せなかった。
網戸越しにやわらかな光が差し込むと、カーテンと彼女の髪を煌めかせる。
半透明なカーテンは彼女の顔を薄く覆い隠していた。
それはまるで、
「……結婚式、みたいだな」
つい口から出た言葉。何となしに、ぽろと出た言葉。
その言葉を聞くと彼女は、小さな可愛い顔をぶわりと朱に染め上げた。
「…………お嫁さんみたい?」
リンゴのように熟れた顔をこちらに向け、はにかみながら問う姿を見ると、俺は先の発言にようやく気がついた。
彼女と引けを取らないくらい顔を赤くすると、俺の口は情けないほど小さな声で彼女の問いに答えた。
「世界一かわいいお嫁さんだよ」
やわらかな光
「そういや知ってる?鬼霊の蝶ってなんか光が強い時に現れるらしいよ」
「朝とか昼ってこと?」
「まーそうだと思う」
「え、じゃあうちらが学校帰るまでくらいには現れてたりしてるってことか。……やばくね?」
「鬼霊の蝶と鬼ってすんごい嫌悪な仲って聞くけどさあ、鬼の場合は夜の森で静かに暮らすから、鬼霊とは正反対なんだよね。それが関係あんのかな」
「その鬼は最近この辺りにも出没してるって噂あるけどね」
「じゃあ昼じゃないじゃん」
「……まあ、鬼霊と鬼が出会ったら何が起こるのかとか、不明な点も多いけど。
例えばさ、このクラスに鬼がいるってなったらどうする?」
「えー。怖いけどー、とりあえず本当の姿見てみたいな」
「……ちょっと元気出た」
「は?何急に。ありがと」
#2024.10.16.「やわらかな光」
力尽きた。
汚水藻野です。鬼霊シリーズ進めたいがテスト三昧である。今週中にワーク2週完成させる。
【やわらかな光】*129*
ドライブしている時
穏やかな海にむかって
雲の隙間から差し込む光…かなぁ
『天使の梯子』とも呼ばれていたような♪
「やわらかな光」
僕は朝が嫌いだ。
眩しくて僕に起きろと言う太陽も。
でも、君に会える朝は好きだ。
君に出会って、好きになってから朝が少し好きになった。
君は僕にとってやわらかい光に包まれているように見える。
君だけは少しだけ周りよりも光り輝いて見える。
君の声も笑顔も僕には全部愛おしい。
いつか君に伝えられたらな。
僕は臆病だ。
君に想いを伝えたら今の関係が壊れることが怖い。
君に想いを伝えたいけど、結果が分からないことは僕は苦手だ。
でも、僕だけの光になって欲しい。
だから、ちゃんと伝えるよ。
夕方、夕日に包まれている教室で僕は君に
僕と付き合って欲しいと伝えた。
君はいいよと言って僕の手を取ってくれた。
やわらかい光に包まれて僕は温かい気持ちになった。
君はやっぱり僕の光だ。