ももく

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 穏やかな日差しの午後、庭のガゼボでひとり本を開く。
 それは、ずっと前からの習慣。
 いえ、どちらかと言うと、願掛けなのかもしれない。
 ここで待ち続けていれば、いつの日か、ここに現れるだろうという、願掛け。
 人生にひとつくらい、どうにもならないことを、ばかみたいに信じ続けてもいいんじゃない。


『やわらかな光』

10/16/2024, 12:05:40 PM