やわらかな光』の作文集

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やわらかな光』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

10/17/2023, 7:04:00 AM

お題:やわらかな光

僕は太陽が苦手だ。
みんなは太陽はやわらかな光だって言うけど、あの光がやわらかだとは思えない。
いつ、あの光に殺されるかを想像すると怖くて堪らない。

僕は人から吸血鬼と呼ばれてるから難しい。
でも、それでも僕はやわらかな光の下で皆と同じように過ごしてみたい。

10/17/2023, 6:43:44 AM

やわらかな光
やわらかな光…あー…今日も朝が訪れる…やわらかな光と、私を包む温かい優しい太陽みたいな貴方…その二つが重なる事で私は、目覚め、私の一日が始まる…あー、ホントに私、今が今までに無いほど凄く幸せだ…こうして心から愛する人と出会えて、そして、心から愛する人と夢の様な同棲生活が出来て…夢にまで見たおとぎの国の話みたいなラブストーリーは、生まれないけれど、それでも貴方といられる、ただそれだけで幸せだ。貴方は、私の弱い所を沢山知っていて、私がキュンとする弱いセリフとかも今では、全部覚えられてしまった…貴方は、私がして欲しい事、私の我儘、全てを聞いてくれる優し過ぎる人…ロマンチストで夢見な私の願い事、今までも全て叶えてくれたね。そして、貴方は、私の過去の嫌な思い出でさえ、記憶から消そうと、貴方との幸せな記憶で塗り替え、その嫌な思い出を全て上書きしてくれたね。私が望んだ訳でも無いのに、貴方は、私の為に、と沢山の事を自ら進んでしてくれるね。それが凄く嬉しいんだ。ホントに私、心から貴方に出会えて良かったと思ってる。こうして、貴方と付き合えた事、それも奇跡過ぎる、夢の様な感じなの。貴方と初めて会った日。何で、私が殆ど何も話さなかったかと言うと…決して、嫌いだからとかそんな単純な理由じゃなかったんだ。私は、初対面から恋に落ちてしまったから、緊張して、何も話せなかったんだ…それに、言葉にしたいけど、言葉にしたら、関係を壊してしまうし、一目惚れなんて言ったら笑われる気がした…だから、貴方への想いを隠し通すので一生懸命で、だから、貴方とあまり普通の会話が出来なかったの…でも、これからは、そんな愛してやまない貴方が、毎日一緒に暮らしてる生活をするなんて、私にとったら、まだ夢の様で…改めてこれからも末永く宜しくね💕︎愛する未来の旦那様💕︎

10/17/2023, 6:36:27 AM

【 やわらかな光 】

こんなにも暗闇に墜ちるとは思わなかった。
ただ、自分というものの価値を軽んじて、
大事なものを見出だせなかった結果がコレだ。

他人がどんなに案じた言葉をかけてくれても、
何ひとつ響かない、いや、気付かなかった。

もがいても何も触れることのないここで、
過去を悔い、未来を嘆く。
そうして愚かさに打ちのめされて、やっと辿り着く。

あぁ、バカげた人生だったと笑い合う、
そんな幸せを噛み締めたかった。
できることなら、やり直したい。

その願いが伝わったのか、一筋の温かい光が差し込んできた。
安堵する、優しい光。

今、天上への門が開かれた。

10/17/2023, 6:01:09 AM

結婚してはいけなかった人

多分僕はそうなんだろうな。

一番の理由は、相手に求めすぎること

こんな年寄りになるまでソレに気がつかず、相手を困惑させ、落胆させ、そして傷つけてきたのだと考えると、、、、
自分の性格に嫌気がさす。

相手のモラルの低さや、生き方の違いが、どうしても消化出来ない時があるんだ。

そんな時、悲しく、そして心の中で相手を軽蔑してしまう。

他人ならまだしも、伴侶の場合は、、、

しんどい。

10/17/2023, 5:39:21 AM

光に手触りがあるってさあ、大体の私たちは、思っているのかもしれないね。あなたのことを掴めないのに、あなたは私たちのことを灼きつけたり、差したり、暖めたり、貫いたり、するし…。
 ぬくもりの境界は、優しさの境界は、どこまでいってもみつからなくて迷子になってしまう。いつになったら朝がくるのか、たぶんみんなあんまり知らないまま、眠りにつくんだと思う。きみを慰めるために使った言葉が、境界を超えていないといいな。例えば明日、眠りを閉じるカーテンの向こう側に…、

10/17/2023, 5:33:33 AM

朝起きてすぐにそとにでる
すると暖かくやわらかい光が声をかけてくれる

「おはよう〜、今日も1日楽しもう〜」と

僕はこの朝日を浴びるか浴びないかで1日が決まる。
人間も光合成をすればするほど元気になり笑顔が増えるのだ

そんな暖かくやわらかい光をぜひみんなも浴びて
一日を過ごしてほしい。

10/17/2023, 5:31:36 AM

やわらかな光と
やわらかな私の体が
やわらか対決をしたら
どっちもやわらかかったので
なんだかとってもやわらかいですねって
やわらかく笑った今日の午後







「やわらかな光」

10/17/2023, 5:19:00 AM

やわらかな光


言葉よりも、もっと多くを語る、
君のやわらかな目の光。
暗い心の奥まで届く光は温かくて、何にも代えがたいものだった。

君が見ていてくれるなら、もう辛くはない。
もう寂しくはないよ。
それだけで生きていけると思うから。



#59

10/17/2023, 5:11:26 AM

昨晩の大雨が嘘のように晴れた今日。
私は約束の映画館へ向かう。
お相手は、だれだろうか。

10/17/2023, 5:07:18 AM

やわらかな光だけの空間

やわらかな光しかない空間

そんな空間で僕は死ぬんだ

そして

疲れた誰かをそこに招き入れて

優しく抱きしめてあげるんだ

人々はそんな僕を悪魔と呼んだ

甘やかすなと

そう言って罵倒された

神に甘えるお前らが何を言えるんだ?

この子達を疲れさせたお前らが何で僕に向かって意見している?

お前らなんか糞食らえ

糞食らったお前らを神にくれてやる

10/17/2023, 4:50:38 AM

冷たい。

ぺたぺたと、冷たい床を裸足で歩いていく。
周りは暗くて何も見えず、一体どこに向かって歩いているのか、皆目見当もつかない。

ただ、足を止めることは出来ず、ひたすらに歩き続けるしかなかった。


『さ、むい。』

ひんやりとした空気が体全体にまとわりつく。
長袖とはいえ寝巻き一枚にはさすがに厳しい寒さだった。

ガタガタと歯が震え、腕を組む。
少しでも暖を取ろうとするが、全く暖かくならない。
それでも何もしないよりはマシなため、肩を強ばらせながら腕を組んで進む。


ぺた、ぺた、


ひたすらに歩く。
周りが暗いのでどんな所にいるのかは分からないが、冷たい無機質な床があるという事は、きっと屋内なんだろう。

だが、いくら屋内とはいえ、空気が冷たすぎる。
外にいるのではないかと言うくらい寒い。

いや、屋内にいるのはあくまで仮定の話だし、本当は外なのでは?とも考えたが、外でこんな土でもアスファルトでもない無機質な床がある場所なんて存在するのだろうか、と悩み始める。


ぽわ、


悩み続けていると、横の方が明るくなったのを感じた。


『あれは、?』


横の方が明るくなっていく。

暗がりの中で明るい場所に行きたくなるのは、生き物の本能な気もするが、それ以前に直感的に、私が向かうべき場所は “あの場所” なんだと思った。

しかし、足は横ではなくまっすぐと進もうとする。
簡単に軌道修正が効かない。

徐々に遠ざかっていく明るい場所。

『ま、って。私、あそこに行きたい!!』

前へ進む足に抗って横に進もうとする。
だが、自分の足のはずなのに言う事を聞かず、進み続ける。

『お願い!!言うこと聞いてよ!!ね、ぇえ!!……わぁっ』

ドサッ

上半身だけ横に向けようとしていたため、バランスを崩し、倒れる。
だが足だけは前へ進もうとする。

明るかった場所は、もうだいぶ遠ざかってしまったせいか徐々に暗くなっていく。


『な、んで、』


ホロホロと、自分の目から涙が出る。

ポタリと床に落ち、這っている自身の手に落ちる。
その涙が少しだけ温かく感じた。
その事が余計に心細さを助長していく。


『ここは……どこなのよ……』

倒れているのに、前だけ進もうとする足。
悴んで感覚が麻痺しつつある指先。
冷たい空気の吸いすぎで、痛く赤くなっているであろう鼻。
全く出口の見えない場所。

もう、体力的にも精神的にも限界になりつつあった。


ふわぁ

この場所全体の空気が変わる。
冷たかったのが急に温かくなり、真っ暗だった場所が徐々に明るくなってきた。

先程見た明かりとは違い、大きく優しく包み込む感じ。温かさも相まって、安心感を強く感じた。


『あったかい……』


ホッとしたせいか、私はそこで、

意識を手放した。






ピッピッピ……

規則的な電子音に目を覚ます。

目を開けると白い天井が見え、カーテンらしきものが見えた。

そして電子音の正体……心電図も見える。

そう、ここは病院だ。


『びょ、う、いん、』

「!!」

周りを見ると人が一人、声でこちらに気づき目を大きく開けて顔をのぞきこんでいる。

「気がついたんだね?」

その人は嬉しそうに涙を目の縁に貯め、いそいそと立つ。

「待ってね!!先生呼んでくるから!!」

病院だと言うのに走って病室を出ていってしまった。
状況が上手く読み取れないまま、私は窓の方を見る。

カーテンが半分閉まっているが、窓が開いているからか、風になびき時折外が見える。
外は快晴で、青空が広がり、日差しが心地よい。

そして、あの時私を助けてくれた、やわらかい光とどこか似ていた。



数日経ち、体力等も戻りつつあると同時に記憶も戻ってきた。
私はどうやら事故に遭い、意識不明の重体だったらしい。

起きた時にいた相手は恋人で、どうやら毎日泊まり込みで面会に来ていたそうだ。
病院関係者の方々にはご迷惑をおかけした……と申し訳なさそうにしていた。

そんな彼とリハビリついでに外を散歩しながら、話すことも増えた。

「でも本当に気がついてくれて良かった。」

『ご心配をおかけしました。』

「一時危なかったんだ。心電図がピーって鳴って本当に死んじゃうんじゃないかって。」

『そう、なんだ。』

ふと、この前見ていた夢を思い出す。
もし最初の光の方に歩いていたら、どうなっていたのだろう。

もしかしたら、あの光は私をあちらの世界へ誘う光だったのかもしれない。
とても魅力的に見えて、あの光に向かう以外の選択肢を考えられなかったほど。

そう思うと、私の足がひたすらに前へ進もうとしたのは、生きようとしていたからかもしれない。

この足に負けてよかったな、と思いながら自身の足を撫でた。

「あ!喉乾いたよね。飲み物買ってくるけど何がいい?」

『じゃあ、お茶を。』

「了解。」

ニコッと爽やかな笑顔を見せながら、自販機のある方へ走っていく。

サワサワと風が吹く。
秋の手前と言えど、とても暖かい気候で、お散歩日和。

太陽も出て、暖かく、光もとてもやわらかかった。

私は、今日も生きていることに感謝している。


#やわらかな光

10/17/2023, 4:49:49 AM

夏が終わり 段々と寒くなってきた。

朝は冷たく 私を鋭い光が手荒く起こす。

目覚まし時計はうるさく
1分置きにスヌーズになるようにした私が馬鹿だったと後悔したくなる。

毎日寝起きは悪い。
髪は夜のケアの意味を成さない。
シャワーを浴びる。

小窓からやわらかな光が差し込む。

お風呂場の鏡に私の裸が映る。

自分の嫌いなものほど気にしなければいけない。
年頃の女の子であると自覚する。

10/17/2023, 4:48:00 AM

もう200年経つだろうか。随分と永く眠っている。

最初の私は、『ただの喋る剣』だった。鍛治師が友人の魔法師と面白がって創り出した代物だった。周りの住人からは心底気味悪がられた。
そこから気の向くままに知恵をつけ、しばらくして友であり相棒となる剣士と出会った。
共に冒険し、仲間が増えて、苦難を乗り越えて。
遂には世界を救ってしまった。

相棒の剣士は『勇者』と讃えられ、私は『伝説の剣』として語られ、人々から憧憬の目で見られるようになった。
しかし、私にとって『私』は、至って普通の喋る剣に変わりない。いくら気味悪がられても、どれだけ憧れられても、私には些末な事だ。

今はここに眠る相棒と共に、やわらかな光が溢れる森の中で、ゆるやかに時を刻んでいる。


お題「やわらかな光」

10/17/2023, 4:44:13 AM

小春日和の今日この頃、君と並んで近所を散歩。

デスクワークで運動不足気味の君と、夏も変わらず食欲旺盛でモリッと体重増加した私。

大きく腕を振って大股でスタスタ速歩き、足が長い君に少しずつ置いていかれてしまう。

軽く息を弾ませるだけの君とゼェハァと息切れして立ち止まる私。……どこが運動不足なのかな。

ハア、と大きく吸って吐いて、息を整える。

汗でビチョビチョになった背中を不快に感じながら、遥か先を歩く君に向かって駆けていく。

テーマ「やわらかな光」

10/17/2023, 4:39:39 AM

遠き落日に想いはせて


三十路を過ぎた子供が彼女を連れて来た

うちでは初めての事で…

上の子は離婚以来そういうことは無くて…


私は気を利かせて早めにパートに出た

始業時間まで3時間はあるけど…

とりあえず車を走らせ

うちからもパート先からも

そんなに遠くないコメダ珈琲に入庫した


コメダ珈琲には1度だけ主人が生前に

連れてきてくれた

その時とあまり変わってなくて

ほっとして…とりあえず、

メニューの真ん中のコーヒーを頼んでみた


あの子達の事を頭のすみに置いて

パートまでの2時間を楽しもうと思った…


隣の席は中東風の外国人の男性が2人で…

前に見える席には若い人が多数居て

少し私には場違いかなぁ…

でも…仕事までの時間だけと思い

コーヒーを少し口にした


隣の席の人が指輪を見せあってる…

前からは彼しか旦那さんの失態の話が…

私は耳がダンボになり…

まぁなんていけないことを…

井戸端会議の盗み聞きかしら…

そう思ってもダンボのままにして…


言い訳かもしれないけど…

スマホの使い方もまだ熟知してないし

でも…なんかさみしくて…

さみしくて…


私には1人では…

やはり場違いかなぁ…

そんな事を感じはじめた…


その時だった…

後ろから優しげな声が私を包んだ…

10/17/2023, 4:26:06 AM

今まさに柔らかな光を浴びている

夏から秋に移行し過ごしやすい季節になったものだ

10/17/2023, 4:17:18 AM

#130

秋うらら
錦粧う
散歩道
伸びてしまった
我の影追う

お題:やわらかな光

10/17/2023, 3:47:35 AM

やわらかな光

ほとんどの窓がシャッターで閉じられているなかで、唯一遮るもののない窓から穏やかな光が差し込んでいる。部屋の中は薄暗く、それだけが光源であったため、布団の上に横たわる私にとってはそれがかの高名な地獄に一筋垂らされた蜘蛛の糸のように思えた。
しかし私は罪人ではなく、怠惰な生者であるため糸に手を伸ばすことなく微睡みに身を移した。目まぐるしい社会生活に揉まれて、体力のない私は休日をこうして部屋の中で萎れた干物のようにぼんやりと午睡を貪ることが、すっかり習慣となっていた。これが学生の時分であれば、買い物だろうが気晴らしの散歩だろうが、何かしらは体を動かしていたであろう。けれども今はそんな気力もなく、ただじっと布団の住民と化している。自堕落であることは自覚している。けれども、気落ちした中では周りの全てが自分を拒んでいるようで、ここから動くことができなかった。
明日からまた多忙な生活が始まる。
私が何もしなくても、少しづつ今日という時間は明日へとにじり寄って行く。窓から刺す光は西日へと変わっていた。

10/17/2023, 3:44:33 AM

凍えるような冬が終わり

雪解け水が腐葉土を濡らす。

曇の隙間から地面へ

やらかな光がさす。

10/17/2023, 3:43:05 AM

「感覚的に、暖色系の光はやわらかい気がするし、季節としては春だと思うんよ」
なんか寒色系は硬い柔らかい関係無さそうだし、夏とか「やわらかい」どころじゃねぇ日差しだし。
某所在住物書きは、カーテンによって陽光の遮断された室内でひとり、スマホの通知画面を眺めていた。

「やわらかい光」だそうである。秋の朝は放射冷却で、やわらかいというより「寒い光」だろう。
初春の、日光反射して輝くフクジュソウは、その光沢は、やわらかい光だろうか。
あるいは暖炉型ファンヒーターの、フェイクながら揺らめく炎のイメージは?
「そういや最近、焚き火っつー焚き火、見ねぇな」
なんか焼き芋食いたくなってきた。物語ネタの連想ゲームが食欲の秋と結合して、物書きは炭火と紙袋と甘い香りを思い浮かべ、己の財布の残高を確認した。

――――――

最近最近の都内某所、某アパートの一室。
カーテンの、丁度閉め切っていなかった数センチが、室内への陽光侵入を手引きして、ベッドで寝息をたてる部屋の主の網膜にイタズラする。
まだ眠っていられる筈だったものを。更にダメ押ししたのは香水の小瓶ひとつ。
枕近くの棚の上で、朝日を反射し、やわらかな光を、

……「香水の小瓶が朝日を反射」?

「いけない」
部屋の主、藤森は毛布を跳ね上げ、飛び起きた。
香水はたしか、直射日光が苦手だ。それの当たらぬ、温度の平坦な場所に移さなければ。
「せっかく貰った物なのに」

藤森は小瓶を優しく持ち、より適切であろう置き場所を探して、
ふと、じっと、再度それを見た。

先々月、8月31日に、職場の後輩から贈られた、リラックス効果のある香水である。
メインに据えられているのはヒノキ科アスナロ属、日本固有種「ヒバ」、すなわちアスナロの優しさ。
2種類程度のスッキリしたフローラルかシトラスが、木の香りに花を添えている。
雪降る田舎出身の藤森にとって、アスナロは懐かしい故郷の公園、森林と遊歩道、すなわち思い出の象徴。

しゅっ、しゅっ。
手の甲に吹き付けた少量は、藤森を昔々に誘った。

東京に来て最初の数年、田舎と都会の違いに揉まれ、擦れて、酷い疲弊を味わった藤森。地下鉄すら乗るのが不慣れであった。
東京で出会った親友の宇曽野に付き添ってもらい、ぷるぷる不安のバンビで乗り方と降り方を教わったのは良い思い出。
藤森の田舎者を見抜き、地下鉄車内で財布をスった野郎は、即座に宇曽野にバレて警察に引き渡された彼は、窃盗発覚と逃走と確保の過程で宇曽野にボッコボコにされていたが、その後、どうしているだろう。

恋をして、その恋人が過度な解釈押し付け厨で、SNSでボロクソにディスられ傷ついて。
スマホも職場も住所も全部変え、このアパートで新しく、「藤森」のスタートをきった。
ヨリを戻そうと追ってきた元恋人。その強い執着に悩まされ、心の古傷が開いて痛む藤森に、「花とか草とかの香りがあれば、落ち着けるかな」と、新しい職場の後輩が8月31日、贈ったのがこの香水であった。

そういえば貰った香水の礼をまだしていない。

「これに、……『これ』に見合う、礼……?」
キラリ、キラリ。
香水の小瓶を傾けて、眺めて。藤森の目は長考に険しく細められ、額にシワが寄る。
「何だろう。何が相応しい?」
小瓶は勿論、何も答えない。
ただ秋の朝日を反射して、やわらかな光を放つばかりである。

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