『やるせない気持ち』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ルンルンで買った新商品のコンビニスイーツが、少しだけ苦手な味だった。
新しい靴で外に出掛けた時に限って、少し強めの雨が降ってきた。
ラスト一つのパンを買って喜んでいたら、その側から焼き立てが補充された。
洗濯物を干した数十分後に天気が怪しくなってきた。
あれ飲みたい!と思った時に限って、それが無い。
買いに行く元気もない。
給料が入り、ルンルンで明細を見ると数万円は税金で持っていかれた。
日常の中にある、やるせない出来事。
やるせない気持ち
言いたいことがあってもはっきりいえない。
相手の言うことに、メチャむかついてカチンときても言えない状況がある。我慢する。我慢しないと私を取り巻く環境が崩壊してしまう。
いろいろな状況の中で、きっと私と同じような人いるんだろうなぁ。
心に折りあいをつけて生きていくことが、スムーズに物事が進む方法なのだろう。
今ならばあの理不尽に
迎え討てていたただろうにごめんね私
♯やるせない気持ち
車の通る横断歩道を、ビニール袋が横切る。
僕は自転車を漕いでビニールを拾った。誰も見ていないのに、誰かに見られている気がした。
風に吹かれて、坂を登る。重いペダルがギリギリと鳴いている。
坂を登り切ると、びゅうと強い風が吹いて、カゴに入れていたビニールが飛んでいった。通りがかった運転手と目が合った。
拾わなければよかった。
お題《やるせない気持ち》
「お前は知らなくていい。知らなくていいんだ、この世界には夜しかない。果てしない哀しみしかないんだ」
あなたの笑顔が遠い。
どうしてあなたなんだろう、どうしてあなたは強くあろうとするんだろう、私ができることは何もなくて、お飾りのお姫様だ。
「俺はいい。お前がいるなら、どんな深淵も進んでいける」
強くなれないお姫様で、ごめんなさい。
やるせない気持ち
ポケットに入れとこうよ
誰だって持ってるんだからさ
ハンカチに包んでおけばいい。
部屋を見て、「ここには何も無い」と気づいてしまった。昨日まではあったのに。私はそれを見て何かを感じ取れたのに。紙吹雪が床に落ちてただの紙の切れ端になる。ぬいぐるみがあの子じゃなくなる。褒められた記憶が先生の仕事になる。私は魔法を使い果たしたのだ。魔法は科学になって、科学は社会になった。魔法使いは言う、魔法は貴方が発達を乗り越えるため、自分を守るために作り出した物なのです。さらなる発達のためにトラウマを克服し、より安定した精神を手に入れましょう。
黒いヒールを片方、もう片方も脱ぐ。森へ放り投げる。
裸足になって脇道へ逸れる。後ろで馬車の走る音がする。私はそこで横になる。どこにも向かわない。どこにも向かえない。だって、どこに向かったって。
私達の物語は、広辞苑へと繋がっている。
友人が、昨日死んだ。
もう二度と逢えない。
ああ、こうなるならちゃんと言っておけばよかった。
─やるせない気持ち─ #43
僕に残っているのはさ、
やるせない気持ちと後悔だけだよ。
もっと貴方に感謝すれば良かった。
僕は親不孝物です。ごめんなさい。
やるせない気持ち
クッションに顔を埋めて涙を流す。
もう、綿が出るんじゃないのかってぐらいに抱きしめ、爪を立てる。
「うううっ……」
「泣くのやめろよ」
「だってええぇ」
そんな私をjnpiは慰めるように頭を撫でたりしている。「ソフトクリーム食べに行くか?」子供扱いするなよおぉ!!
「……俺のタキシード姿見られないくらいで泣くなよ」
「ぐらいってなに!?私マジで一度も見られなかったんだよ!!写真撮ってって言ったじゃん!!」
「……」
そんなに哀れんだ目で私を見ないでよ!!もじゃもじゃ馬鹿!!
「はぁ…」
「今めんどくさいって思ったでしょ!!」
「あー!!泣くなよ泣くなよ!!思ってねぇから!!」
覆い被さるように抱きしめられては、jnpiは膝の上に乗せては背中をポンポンと叩いている。だから子供扱いするな!!
「ううぅ!!」
「お前が望むなら、いつで着てやるから」
「……本当に?」
「本当に」
「…なんでも着てくれる?」
「なんでも?」
「やっぱり…っ!!」
「着る、着るから。だから泣きやめって!!」
「写真…撮っていい?」
「……」
「うく゛っ…やっぱりぃ」
「お前の好きにしていいから!!泣くなよ」
証言はとったよ…jnpi。
やるせない気持ち
誰も悪くない。
あなたには、あなたの。
私には、私の、自由があっただけ。
どちらが正しいとか、間違っているとかじゃない。
わかっていても、どうにもならない、やるせない気持ちが渦を巻く。
ドロドロと体内を巡る、吐き出しようのない、真っ黒な。
世界が切り離せるものなら。
私達は互いに背を向け、自分が信じるままに、まっすぐ歩いていけるのに。
一つしかないこの理不尽な世界で。
今日も誰かが、自分だけの正義を掲げる。
「やるせない気持ち」
お題がとにかく難しい。私にとって「やるせない」はなんとなく語彙にはあるけど、すぐに出てくるものではないからだ。
私の「やるせない」は必ず後からついてくる。ある悲しい出来事があったとすると、その時に思うのは「悲しい」であり、「やるせない」ではない。後になって思い返して初めて、「悲しい」が「やるせない」に変質する。
そもそも「やるせない」とはどういう気持ちなのだろうか。疑問に思い、スマートフォンに指を滑らせる。
「やるせない」は「遣る瀬無い」と書き、「悲しみを紛らわそうとするも、晴らしどころがわからない切ない気持ち」だそうだ。なるほど、この感情には悲しみ→晴らしどころが無い気持ち、の二つの過程が必要なのか。つまり「やるせない」は後からやってくるのではなく、「悲しい」から「やるせない」になるまでの感情変化の過程が「やるせない」なのだ。
「悲しみ」から連鎖する感情。悲しみから枝状に広がった先の一端が「やるせない気持ち」なのだろうか。意味を考えると、悲しみの晴れどころがなければ、遍く悲しみはやるせないに繋がれる。
友達や家族が悩んでいる時
本当は全力で力になってあげたいけど
それが相手にとっては邪魔だと感じることもあるだろう
そんな時はとてもやるせない気持ちになる
だから大丈夫だぞって言ってる私の心が
少しでも届くといいな
これもまた邪魔かもしれないけど
【やるせない気持ち】
やるせない気持ちになったときは、
その感情、自分と向き合って認めてあげる
諦めなければ、いつかは喜べる
苦心サンタンして作ったご飯を
食べてもらえなかったり
夜中に目が覚めて
隣の無防備な寝顔に見入ったり
子育てはかわいいとやるせないで出来てる。
〈やるせない気持ち〉
重い瞼を開ける。
泥のように眠っていたようだ。
今は何時だろうか。
カーテンを閉め切っているせいで、
外が明るいのか暗いのかもわからない。
いつもなら携帯で確認するというのに、
それすらも億劫で。
自重で沈むマットレスは、
より深く落ちているような錯覚に陥る。
ああ、昨日はあんなにも、自由に過ごしたというのに。
朝の散歩、
昼のカラオケ、
夜の晩酌、
何をしても、憂いを晴らすことは出来ない。
この苦しみは、ずっと抱えたまま。
───『やるせない気持ち』(2024.08.24.)
やるせない気持ち
いいものを持っているのに
間違った使い方してたり
使ってすらなかったり
馬鹿になろうとしてる様にも見える
何にでも良い面はある
これは誰にとってかによる
本人か他人か、はたまた組織など
本人には良いが
周りには悪い
これでも良くはある
容姿は良いけど
悪くみえたり
普段は見えないものの
ふとした瞬間に溢れでてたり
どうも良い人は隠すのが上手で
相手を見極めてる
悪い人は分かり易くて
弱い相手と思い込んで滲み出てる
どちらでも組織なら
必要な作業だけはしてもらうけど
悪いのが溜まって
その場に留まり
ますます悪くなっていくんだよね
やるせないって気持ちにあんまなったことないけど、実際なってみたらどうなんだろう。
やるせない筈なのだが
何故、こんなにも
空とは晴れやかなのだろう。
八つ当たりだと知っていながら
朝靄を梳かす朝日を帽子で拒みつつ
周辺の風景を睨むことしか出来なかった。
「死んだってお互い様でしょう
このイカれた戦場じゃ
誰が何時死んだって可笑しくはない
私が先に敵地へ行こうが
貴方が先に敵地へ行こうが
膨れきった戦火を消すには
必ず誰かしらは犠牲になりますよ
なら、私は…いえ、俺は
育ててくれた上官殿へ恩を返せないまま
無駄に死にたくはないだけです」
…これ迄の指導や訓練に疑念を持つ程に
その瞬間は呆気にとられて…
いや、呆気なかったと言うべきか。
部下一人に率いられた少数隊は
上官命令に背き、本隊を守るべく
背後に迫る敵軍中隊のど真ん中へと
怯む事も無く突っ込んで行った。
夜戦での撤退が成功するか否かの瀬戸際
敵軍は夜目の冴えきらぬ暗闇から
突如、引き返してくる小隊に不意をつかれ
我々本隊は奇しくも予想より犠牲者を抑えて
無事に予定地へと帰還したのだ。
仕方ない、部下の勝手な判断
上官として、我々は無事
犠牲者は少なく済んだ…
やるせない。
本当に、情けない…!
こんな薄汚れた戦場で!
尊い犠牲などと、死んでものたまうものか!!
確かに私は死ぬべきでは無かったのかもしれない
後続の者が決まっていようと筆頭者を失えば
刹那であろうが、隊全体の生死に関わる…。
しかし、だからといって
誰かを犠牲にする狂気じみた戦略などが
正当化されるべきでは無い…!
…私は上官として部下殺しという恥を
生涯、この身に塗り続けるだろう。
君の墓標を心臓に突き立て
たとえ、私が殉職しようとも
それが誇り高き死にはならぬ事を
死んでも、忘れることの無い様に。
ー やるせない気持ち ー
誰が好きだとか付き合ってるとか
流行りの服とか期末試験とか
毎日毎日忙しいのは女の子だから仕方ないじゃん?
私はめんどくさがり屋でちょっと人に流される
隠し事だってあって普通に喧嘩もする
でも悩める少女は王子様を見つけたの
「彼氏じゃないの?」
仲はいいけど、、
「恋してるの?」
そんなはずないでしょ、、
私は好きで好きでたまんなくて嘘をついた
君に聞こえる距離で、チクチク胸が痛い
やるせないな
「ずっとずっと君だけだよ」
そんなこと言えるはずないよ、挨拶だってまだなのに
「携帯聞いていいですか、、?」
彼は話しかけてくれた
幻のようだった
その夜、ベランダから見た景色
ひとり宵の月に浮かんでいたのは隣で光る流れ星
私たちの物語
でもこれは2人だけの秘密
日曜日の約束だから