「やるせない気持ち」
お題がとにかく難しい。私にとって「やるせない」はなんとなく語彙にはあるけど、すぐに出てくるものではないからだ。
私の「やるせない」は必ず後からついてくる。ある悲しい出来事があったとすると、その時に思うのは「悲しい」であり、「やるせない」ではない。後になって思い返して初めて、「悲しい」が「やるせない」に変質する。
そもそも「やるせない」とはどういう気持ちなのだろうか。疑問に思い、スマートフォンに指を滑らせる。
「やるせない」は「遣る瀬無い」と書き、「悲しみを紛らわそうとするも、晴らしどころがわからない切ない気持ち」だそうだ。なるほど、この感情には悲しみ→晴らしどころが無い気持ち、の二つの過程が必要なのか。つまり「やるせない」は後からやってくるのではなく、「悲しい」から「やるせない」になるまでの感情変化の過程が「やるせない」なのだ。
「悲しみ」から連鎖する感情。悲しみから枝状に広がった先の一端が「やるせない気持ち」なのだろうか。意味を考えると、悲しみの晴れどころがなければ、遍く悲しみはやるせないに繋がれる。
8/24/2024, 11:42:32 AM