『もしもタイムマシンがあったなら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
もしもタイムマシーンがあったなら
「ねぇ、もしタイムマシーンがあったら、どうする?」
下校中、突然親友が変なインタビューみたいなことを聞いていた。
「いきなりどうしたのさ」
私の戸惑いなんか無視して、親友はあっけらかんと笑う。
「いいじゃん。ほら、色々あるよ。過去に行く?未来に行く?そこにいる人になにかする?ただ見てるだけ?」
いつもの倍は体を近づけてくる親友に、目線を合わせず答える。
「…いや、乗らない。未来はこれからの楽しみに取っておきたいし、過去を変えれば絶対どこかが歪んじゃうから」
「え〜!見るだけなら?」
「興味ないかな」
「冷めてるね〜」
淡々と答えた私を、親友は面白そうに見る。
「でもさぁ、私、何回も見てるんだよね」
「何を?」
「過去に入り浸った私を、迎えに来る君だよ」
親友の瞳が、愉快そうに細められた。
「過去の君といる私が、一番幸せなのにね」
「ひどいね、未来の君は」
『もしもタイムマシンがあったなら』
あの頃に戻りたい
未来へは行きたくない
過去に
過去に戻りたい
でも、過去を変えたら今が変わる
そうしたら、何処へも行かない方が良いのかもな
もしもタイムマシンがあったなら
未来に行きたい
そして未来のスイーツを食べてみたい
【もしもタイムマシンがあったなら】
・もしもタイムマシーンがあったなら
灯「未来か過去、どっちに行ってみたい?」
女子4人でのお泊まり会。突然そんな質問をしてきたのは幼馴染の灯。
智郷「私は未来かな~。どんな大人になってるのか見てみたいの!」
目を輝かせながら話すのは物知りな智郷。
叶「僕は…やっぱり過去かな。もっと楽しいことあるよ!って伝えてあげたいな~」
にこっと微笑みながら話すのは一人称がボクな叶。
灯「ねぇ麗奈は?」
いきなり話題を振られ焦ってしまう。
「私は…今がいいな」
智郷「なにそれ!?超ロマンチックじゃん!!」
ロマンチック?そうかな?未来になんて行きたくない。過去になんて行きたくない。あぁ…このままず~っと楽しい時間が続いて欲しいなぁ。
END
もしもタイムマシンがあったなら、私は過去に戻り自分の存在を消そうとしただろう。誰しも、一度は口にした事が無いだろうか。消えてしまいたい、恥ずかしくて死んでしまいそうと言った事はありませんか。
けれど、それらの言葉の重みを自分自身では軽く感じているのではないでしょうか。言葉というのは、使い手によっては痛みを感じたり、傷つけるための道具として使う事ができます。だからこそ、過去に戻りたいと感じてしまうのです。過去に自分で自分を傷つけるために発してしまった言葉を私は消したくて仕方がないのです。
過去は消えない。
お終い
まず幸せか聞きたい
今よりずっと幸せか
そんで、もう一度死んだ家族に会いたい
家族にはいい思い出はないけど、「ごめんなさい」と謝りたい
もしもタイムマシンがあったなら。
君に伝えたい事がある。あの頃、勇気を出せずに言えなかった言葉。君は僕が「それ」を言うのを待ってくれていたというのに。
もう、君は僕の隣にはいない。
君は優柔不断な僕にきっと嫌気が差したんだろう。
こんな妄想は意味がないと分かっているのだ。
だけど。それでも。僕は─────
「好き。」
この言葉を君に伝えられたなら、といつも思ってしまう。ああ、タイムマシンがあったらいいのに。
『もしもタイムマシンがあったなら』
【もしもタイムマシンがあったなら】
ようやく期末テストが終わり、明日から夏休み。
家に帰るなりゲーム機を手に取った僕に雷が落ちた。
「まず部屋を片づける! プリントも出しなさいよ」
母さんに背後で怒鳴られ、驚きで肩が跳ね上がった。
しぶしぶ部屋に戻れば、机にプリントの山ができていた。
グッズや服も出しっぱなしで、至る所に散乱している。
ゲーム機もスマホも没収されては、暇になって仕方ない。
ため息を吐いて、周囲を見回した。
どうしてこうなった。数時間後、僕は途方に暮れていた。
片づけていたはずなのに、気づけば余計散らかっている。
空間を作ろうと引っ張り出した物を呆然と見つめた。
子供の頃の玩具の山に、見覚えのないカレンダーがある。
手に取って見れば、変な日めくりカレンダーだった。
なぜか右下に横長のディスプレイがついている。
電池が切れているらしい。時計用の単三電池を入れた。
西暦と曜日が表示され、それらは不思議なことに正しい。
「あー、寝て起きたら片づけも宿題も終わってないかな」
カレンダーを夏休みの最終日までめくりながら呟いた。
「……あるわけないか」途中でカレンダーを置く。
今日中に片づけることは諦めて、その日は終わりにした。
翌日。目を覚ますと、あのカレンダーを持っていた。
床に置いたはずなのに。僕って寝相が悪いのだろうか。
眠気を堪えて降りてきた僕を見て、母さんが息を呑んだ。
「え、なに?」僕をきつく抱きしめて嗚咽を漏らす。
奥でつけっぱなしのテレビでは、ニュースが流れていた。
『…………七月二十日に十七歳の高校生が行方不明になって一ヶ月が経ちますが、捜索は難航しています。両親の話では自室から忽然と姿を消したとのことで…………』
「もしもタイムマシンがあったなら」
僕は君の生きていた時代に戻りたい。
君が生きていた、共に笑っていた時代に。
君が、好きだと言ってくれた
時間に。
今回の結構いいお題でした!
ですが、私の文書能力が低いので、小説でなくなってしまった~!!!!すみません~!!!
寝る前は不安になる。
朝、わたしは起きずに死んでいるじゃないかとか、夢見が悪く目覚めたりしないだろうかと考える。
こんな時、「もしもタイムマシンがあったなら」と一瞬考える。
失敗したことも、今までずっと胸に残り続ける後悔も全部うまくやり直せたら。
どれだけ今の自分とは違っただろうかと。
深呼吸を何度か繰り返し、脳内が冷えるのを待っていると、瞼が重たくなり、眠たくなる。
おやすみなさい。
もしもタイムマシンがあったなら
帰っておいでと
言ってた
お母さんに
会いに行きたい
今の知識で高校生からやり直したい。
身体を鍛えて、経済の勉強をして。
もしもタイムマシンがあったなら、私は、迷わず、過去ではなく、未来へと向かうだろう…だって、未来に行ったら、必ず確認したい事があるから…それは、今の愛する彼氏と結婚しているかどうか…私には、もう、彼しかいないから、他の人と結婚してるはずが無いと信じてるから…そして、更には、未来の子供が、健常者なのかも知りたい…でも、やっぱり、タイムマシンなんて要らない。だって、今を思いっきり楽しみたいから。未来なんか見てしまったら、不安になる事だって、あるだろうから…過去を変えれば未来が変わってしまうように、未来を見たら、現在が変わってしまう気がするから…だから、未来なんて知らない方が良い事だってあるからさ…
もし、タイムマシンがあったなら。
私は過去に戻りたい。
あなたの前でやらかしちゃったことを全て
なかったことにしたい。
できるのなら、過去の自分と入れ替わりたい。
あなたにとって、手がかからない生徒になって
一からやり直したい。
あなたが好きなものを私も好きになった上で
あなたと会話がしたい。
あなたの記憶に少しでも残れるような存在に
なりたい。
後悔してること、やり直したいことは
もっとたくさんある。
でも、後悔してないこともある。
『あなたと出会えたこと』
『あなたを好きになれたこと』
この二つは絶対に後悔しないと思う。
心の底からあなたに出会えて良かったって
思ってるから。
私と出会ってくれて本当にありがとう。
ずっと大好きだよ。
#もしもタイムマシンがあったなら
7(もしもタイムマシンがあったなら)
その日の天気はちらほらと雲があるが晴れていて、雲の白と空の青が綺麗な気持ちの良い日だった。
彼女は珍しく取れた平日休みに気分よく散歩に出かける。
時刻は朝の九時前で、まだ朝方の澄んだ空気の気配が僅かに残っていた。後もう少し時間が経てば、ぽかぽかとした昼の陽気が感じられるだろう。
いつもならば気だるげに会社へ出勤している時間だ。だが今日は一日社会人の皮を脱ぎ、休日を謳歌する。やりたい事はいっぱいあり、散歩を終えたら今上映中の恋愛映画を見に行きその後は前から行きたかった気になるカフェに行く。それから暫く買えていなかったハマっている漫画のコミックと、最近彼女が推している小説家の新作を買いに行かねばならない。
彼女の頭はこの後の予定でご機嫌であった。
「……あれ?」
そろそろ家へ帰ろうかとしたところ。通りかかった公園の砂場の傍で子供が一人、手に持っているのは木の枝だろうか。長い棒で地面に何か描いていた。
俯いている子供、恐らく少年の顔は見えない。彼女は周りを見回して見るが親らしい大人の姿は見当たらなかった。
このままスルーしていいものか、迷う。突然知らない大人が話しかけたら怖がられてしまうかも知れないが子供が一人きりでいるのはいささか不用心だ。
彼女は迷ったが、これで何かあったと知った時目覚めが悪いなと思い足を公園内へと向けた。
「ねぇぼうや、一人?」
あっ、やっぱ不審者っぽいかも。
なるべく警戒されない様にと声を優しく出そうとして、自分で吐いたセリフにいやにねっとりとした響きを感じてしまって一人冷や汗をかいた。顔を上げた少年は不思議そうに首を傾げただけで、特別気味悪がって無いのが救いだ。
「一人だよ」
「パパかママは一緒じゃないの?」
「うん」
彼女の問いに頷き、また顔を地面に向けて何かを描く作業を少年は再開する。
板に街灯のようなものが刺さっていて運転席の様な物が板の中央にあった。
あっ、と彼女は記憶に引っかかる物があり今度は彼女が首を傾げた。少年が描いてるものは、某国民的アニメキャラクターの秘密道具。先入観ではあるが、もっとロボットや戦隊ヒーロー等を描くものではないだろうか、この歳の子は。少年は見た目的におおよそ五歳か六歳位か。
「それなぁに?」
少年の前に彼女はしゃがむと絵を指差し聞いてみる。
「タイムマシン。あったらいいなって。欲しいんだ」
「タイムマシンかぁ。未来見たいの?」
「ううん」
あの頃に戻りたいと子供が思うとは思えなかったので未来かと聞いて見たが違うらしい。彼女は独身で子供も居ないから、子供とは未知の者だ。
少年が顔を上げて公園の隣に立っている二階建てのアパートを指指した。少年の顔を見て何故だか不安な気持ちになる。子供らしくない、と思う顔。無表情で目がガラス玉の様に綺麗なのになんの情も浮かんでいない。
彼女は思わず少年から目を逸らし指差す方に目を向けた。
「あのアパートがどうしたの?」
「僕んち。パパとママ、お家でブランコしてる」
「……」
ブランコ?家の中で?
「タイムマシンで戻りたいんだ。一時間前でもいいから。そうしたら、僕も一緒にブランコ出来たかな。僕、寝てたから」
残念そうに言う少年に、彼女はゾッとした。背筋にゾワゾワとした寒気が走る。
楽しみにしていた今日の予定は叶わない。そう感じながら彼女は携帯を取り出した。
もしもタイムマシーンがあったなら
「はあ、っはあ…」
この暑い夏に吐き気がする。まとわりつく生暖かい風。五月蝿いセミの声。
「ぅ"…ぉえ…っ"」
やめて。思い出させないで。もしもタイムマシーンがあったなら、こんな思いもしなくていいのかな。記憶がフラッシュバックする。あれは今日と同じくらいの猛暑。
はやて
「颯さーん、」
後ろから君の声がする。
はると
「へあ、遥斗くんじゃん。どうしたの笑」
初めて話しかけられ、吃驚して変な声がでる。甘い声。君の甘い声が大好きだ。
「へへ、いつも一人で帰っている様に見えたので…」
見られていたのか。少し気恥しい。だが、君と話すきっかけが出来たと思うとこのぼっちも悪くないだろう。
「今日、一緒帰りませんか?」
「え、?いいの!!?帰ろーよ!」
興奮する。なんてったって僕は君の事が好きだから。恋愛として。好きだ、大好きだ。誰よりも君を思ってる。話したのは今が初めてだけど、話す度に君への好きが溢れてく。
自己紹介でもしながら10分程度経つと、遥斗くんが。
「あー、ちょっと寄り道しません?笑」
「寄り道?何処にするー?」
「、カフェ行きましょ。」
カフェか。確かここからだと一番近いところで15分。まあ、君からの誘いだ。遥斗くんと入れる時間が長くなると考えれば断る理由なんて無いだろう。
「うん、行こう」
私には子供がいない。
だから、タイムマシンがあったなら、
未来に行って
死期の迫った私の入院している病院に
「娘です」と言って入り込み、
死にゆく私の手を取り
「貴方は頑張ったよ、昔あの時だって…」と
旅立つまで耳元で話そう。
私のことは私が1番よく知ってるから ね。
もしもタイムマシンがあったならこれからの世界がみたい
もしもタイムマシンがあったなら
あの時の君に逢いに行く
お題
もしもタイムマシンがあったなら
タイムマシン
タイムマシンに乗って。
私はこれから、10年前に戻ります。
タイムマシンに乗って、貴方に会いに行きます。
天鵞絨の絨毯に宝石が散りばめられたような、
そんな美しい夜のことでした。
10年前の今日、私は貴方に告白をされたのです。
「好きです」
ありきたりで退屈な言葉でした。
でも私は断らなかった。貴方が不器用で、そして私の事が大好きなのは分かっていたから。
本当はもっと言って欲しかったけれど、貴方の手がすごく震えているから、何だか愛おしくなってしまって 、YESと伝えるかわりに私は彼をそっと抱きしめました。
すると目の前の天鵞絨に一筋の光が落ちました。
私はそれが、流れ星だと分かった時には、運命なんだなと、彼の温もりを感じながら思ったのを今でも覚えています。
タイムマシンに乗って。
タイムマシンは殆どが金属で出来ていて、顔の部分だけガラス製で、周りが見えるようになっていました。中は思ったよりも狭く、まるで棺の中にいるような感覚になりました。
3,2....カウントダウンが始まって、ゼロ、と言われた時には、私はとてつもない浮遊感に襲われました。光よりも早く進むだけあって、見たことの無い景色が連続していました。だけど、タイムマシンの中は景色に反して、ゆっくりと進んでいるようでした。
連続していた景色から、見たことのある景色になりました。天鵞絨です。10年前の、あの美しい夜。
私は嬉しくなりました。
貴方に会える。貴方を交通事故で亡くしてしまった時から、会いたかった貴方に。私は貴方を救う為に10年前に戻ってきたの。
すると目の前に一筋の光が見えました。
それはタイムマシンでした。
一筋の光、それはあの時見た流れ星のようでした。
そう、そういう事だったの。
私の目には涙が溢れました。
ーーーーーマモナクトウチャクシマス。
私が彼を抱きしめた時、目の前の天鵞絨に2つの光が落ちました。
私はそれが、流れ星だと分かった時には、思いました。
運命だな、と。