どうすればいいの?』の作文集

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どうすればいいの?』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/21/2024, 12:04:38 PM

「どうすればいいの?」

君のことが好きです。

そう簡単に声に出来たらどれだけ楽か。

声に出来ないのには訳がある。

それは同性であるということ。

君を好きになってから苦しいことばかり。

でも、嫌いになれないよ。

どんなに苦しくてもそばにいたい。

君の1番でいたい。

例え、それが恋愛じゃなくても。

友達でもいい。はずだった。

君のことを思う度胸が苦しくなった。

これが恋だって気づいた時にはもう遅かった。

止めることが出来たなら。

でも、君のことで頭がいっぱいになった。

好きになったんだ。

君のことが好きでたまらない。

でも、声には出来ない。

関係を壊したくない。

でも、どんどん大きくなる思い。

一体どうすればいいの?

11/21/2024, 11:59:43 AM

『どうすればいいの?』



 朝の通勤ラッシュ。みんな余裕がないのか、乗る時も降りる時も前の人を押しながら進んでいく。我先にと座席に向かい、取られてしまえば「チッ」なんて舌打ちまで聞こえてくる有様だ。

 僕はそんな余裕がない通勤ラッシュが苦手だ。だから僕はいわゆる九時五時と言われる会社員を就職先に選ばなかった。右ならえみたいに、同じようなスーツを着てネクタイを締めて、この息苦しく余裕がないピリピリした空気の電車に毎日乗る勇気はなかった。

 僕は繁華街で夜の仕事をしている。といっても体を売ったりはしていない。通勤電車に乗れないほど勇気がない僕が、誰かと肌を重ねるなど到底無理なことだ。僕の仕事はキャバクラのキッチンで、フルーツの盛り合わせやちょっとした料理を作ることだ。

 勇気がない僕でもできる料理。キャストの女の子たちは優秀で、僕の仕事が遅くてもちゃんと会話で時間を繋いでくれるから、焦らずゆっくりきっちりと仕事ができるところが気に入っている。
 たまに「お客さんがフルーツのカットが綺麗だって褒めてたよ」なんてボーイさんに言われると、本当か嘘かは分からないけど、この仕事でよかったと思うんだ。

 店で女の子のバースデーや、周年記念、季節のイベントがある時などは忙しい。そんな時には、僕もキッチンから出て開店前の店内の飾り付けなどを手伝ったりする。

 僕は憧れている女の子がいる。とても綺麗で、キャストは綺麗な子が多いんだけど、彼女は綺麗なだけじゃない。凛とした立ち姿が美しかった。きっちりと巻いた髪がいつも完璧で、そしてうなじに残る後れ毛がとてもセクシーだ。

「は?」

 目が合った途端に僕はしまったと思った。まさかバレるなんて思っていなかったんだ。彼女は僕を視界に捉えて、そのまま通り過ぎるかと思ったら、一旦通り過ぎた視線を僕に戻して驚いた表情を浮かべた。
 僕は慌てて視線を伏せて、逃げようとした。

「ちょっと」

 まさか引き止められるなんて……
 背中を嫌な汗が伝った。

「お店のキッチンの子だよね?」
 やっぱりバレていた。今日の彼女はまだ髪を巻いていないし、ドレスも着ていない。だけどその立ち姿だけは凛としてとても美しい。

「そうです……」
 バレてしまったものは仕方ないと口を開いてモゴモゴと答える。

「あんた、なんでキッチンなんかにいるの? 私より全然可愛いじゃん」
「あ……僕、こんな格好していますけど、男なんで……」
 彼女の目が再び見開かれた。

 僕には勇気がない。満員電車に毎日乗る勇気も、スーツを着てネクタイを締めて毎日通勤する勇気も、人と必要以上に近づく勇気も。
 だけど譲れないこともある。僕は可愛くて綺麗なものが好きだ。他人はそれを女装と呼ぶ。でも僕にとってそれは、女の子になりたいからってわけじゃなくて、この格好が好きだからしているのであって、違うんだと言いたい。でも言えないんだ。自分でも上手く説明できない。

「そっちか〜」
 彼女の目は嫌な目ではなかったけど、なんとなく気まずくて僕は口を閉ざした。

「いいじゃん。でも生きにくそうだね」
 彼女の言葉は僕を否定するものじゃなかった。でもなんとなく下に見られた気がして、途端に気持ち悪くなって口を押さえた。好きな格好をしているだけなのに、生きにくい?
 彼女に悪気はないんだろう。
 みんなそうだ。気を遣ってくれたり、悪気がない人が大半だ。だけど僕はそれが苦しい。

「ねえ、じゃあ聞くけど僕はどうすればいいの?」

 もうほとんど投げやりみたいに、僕の口をついて出た言葉だった。彼女はなんて答えるんだろう?
 人はそれほど他人に関心がない。きっと「知らない」とかどうでもいいみたいに適当な答えを出すんだろうと思った。

「あたしの友達ってことで体験入店してみる? 何か変わるかもしれないよ」
 想像もしていない言葉が返ってきた。僕は動揺している間に彼女に引き摺られるように店に連れて行かれて、ドレスに着替えさせられて、そして胸にヌーブラってのをつけられ、髪をくるくると彼女の手で巻かれると、あれよあれよという間に店に出ることになった。

「あの子誰?」「新人?」「こっちの席にも回してよ」
 楽しかった。元々僕の声は高かったし、体毛も薄くて、男だって誰にも気付かれなかった。普段キッチンで働いていることもバレなかった。

 そこで発見したことがある。
「え? 今日はキッチンの子いないの? フルーツ頼みたかったのに〜」
「誰か知らないけど、いつもの子の料理好きなんだよね」
「店長、あのキッチンの子に逃げられるようなことしたんじゃないの? 俺のオアシスなんだからちゃんと捕まえておいてよ」
 知らなかった。僕の料理を楽しみにしてくれる人がこんなにいたなんて。

「言ったでしょ? 何か変わるかもしれないって」
 彼女は店が終わると僕にそう言った。

「どうすればいいの?」
 その問いかけを、僕は誰にもしたことがなかった。いつも、自分で自分に問いかけているだけだった。彼女に聞いてよかった。
 たった一言から、僕の生きにくい世界が少し優しいものに変わったんだから。


(完)

11/21/2024, 11:58:38 AM

#62「どうすればいいの?」

埋葬に 笑い声
腐敗した墓の 腐敗した屍

しあわせな わたしの寝床

どうすればいいの?
明日の私は 私を裏切って
のうのうと生きているらしい

過去に囚われるのは
幸せに生きている未来が 消し去った
自分自身への 無意味な哀れみ?

ならばわたしの この涙は
殺されてしまうの!?

わたしは わたしが憎い

しかし 今日のわたしは
明日を消す権利を 奪われてしまった!

幸せな未来のわたしに

だれか!だきしめて!ゆるして!
わたしのこと引き留めてよ 今日に

たのしいことを 見つけてない
言えてないよ ありがとうを

今日の私にさよならを まだ

犬も 猫も 鳥も 神サマも
嫌いなやつも 好きな子も
不祥事のタレントも 幸せな金持ちも

わたしも 過去に 
みんな平等に死んでゆく

未来のじぶんに 許されることを望んで

そうして みんな産まれ変わる

ならば フランダースの犬 
そんな夢にね 抱かれたいの

ある意味 それは本望ね

わたしは まちがっていないと
おやすみなさい

あなたも しあわせなエンドロールを

11/21/2024, 11:58:38 AM

どうすればいいの!!

なんとかなるを数えきれないほど唱えて
自分の選択を肯定したい
自分自身もいちばんのミカタ

そろそろ問題に直面したときの
考え方を大切にしたいことを確立させたい、

11/21/2024, 11:57:44 AM

どうすればいいの?

あの子のことが好きだった
風に揺れる美しいブロンドが
陽の光を受けてキラキラと輝く美しい宝石が
シャスターデージーの花畑に佇む小さな影が
何より眩しくて暖かいその笑顔が
私の宝物だった。

「アリーが?」
これは今年一のビッグニュースだ。階段を駆け上がりベッドに潜る。嬉しい。また帰ってきてくれるなんて。
ベッドの横にある棚から2枚の写真とおもちゃの指輪を取り出して眺める。どっちの写真にも2人の少女が笑っている。右がアリーで左が私。昔はこれが定位置だった。
移動サーカスに所属するアリーのお父さん。その移動と一緒にアリーも沢山の場所を旅してきたと教えてくれた。その場所に留まるのは数ヶ月だけで終わったらまた別の場所に行く。
私とアリーが遊んだのも数ヶ月の短い時間だったけどまた会おうねって約束した。
私はアリーが大好きだ。
きっと、アリーも

翌日。広場に出ると移動サーカスの話で持ち切りだった。
やっとアリーに会えると思うと足取りが軽くなる。花歌を歌いながら買い物をしているとパン屋のハル姉に楽しそうねと笑われた。
今日は花も買っていく。サーカスは明日だけど今日の夜にはきっと来ていて準備をする。その時にアリーに渡すのだ。

「程々にね」
ママの言葉にうんとだけ返して広場に向かって走る。予想通り今日中に設置されたテントに向かって一直線だ。アリーがどこにいるかは分からないけどとりあえず裏に回って演者のテントに向かう。なんだか緊張してしまったので一声かける前に深呼吸。
あ、髪は乱れてないかな。服これで良かったかな…
「よしっ」
行こうと決意を決めて足を踏み出す。
「これで大丈夫?」
「うん、完璧だよ」
と、話し声が聞こえてきたからそっと中を除くことに留まる。中には2人だけ。背が高い青年と…アリーだ。
衣装の準備かなと思いアリーだけになるまで少し待つ。
「似合ってる。明日から頑張ってね。」
「ありがとう。」
かなり親しげな様子で少し羨ましい。
距離があんまり近いんじゃない…?
2人とも幸せそうな顔。
あ、指輪…お揃いだ。
青年の手がアリーの頬に触れる。2人の顔が近づいて…
「…ぁ」
気づいたら走り出していた。
せっかく整えた髪がぐしゃぐしゃに崩れる。
本当はお洒落して選んできた服が木に引っかかって破ける。
アリーに渡したくて持ってきた花束も置いてきてしまった。
息は乱れたし、涙も止まらない。
それでも走った。

走って、
走って、
逃げた。

足が限界を訴えて、その場に座り込む。
さっき見た光景が頭から離れない。
胸に波のような悲しみが押し寄せる。

本当は分かってた
頬に涙が伝って
私じゃ似合わないってこと。
いくら擦っても止まらない。
10年間ずっと想ってた。
声が枯れても
アリーに伝えたかった。

後ろに倒れると憎らしいほど綺麗な星が輝いてる。
視界が原型を留めないほどに歪んで、私の心情みたいだ。

「ねぇ…?アリー。」

もう一生届けられなくなった言葉。

私の中にしまい込まないといけなくなった気持ち。

ずっと大切にしてきたこの想いを。

「どうすればいいの?」

11/21/2024, 11:57:30 AM

「どうすればいいの?!」
そう思う時は
自分会議を開いて
もうひとりの自分に
どうしたらいいのか
意見を聞いてみる、

11/21/2024, 11:53:54 AM

だましだまし
どうにか乗り切ってきたけど
このままでは良くないことわかってるから
明日病院行くことにします

#どうすればいいの?

11/21/2024, 11:52:35 AM

─── どうすればいいの? ───


俺が知るか

とにかく足掻け

底辺に居るなら登ってこい

どれだけ高い山でもな

11/21/2024, 11:52:21 AM

どうすればいいの?

自分の中に答えを作りたくないのに理想はあるから、また目を閉じて縮こまる。肝心なことは1人で解決してきたから、自問自答の声が心の中で反響するんだ。わかってもらえなくてもいい、ただ君が隣で笑ってくれていたら悩みなんて一瞬で無くなるから、君はずっと幸せでいてね。

11/21/2024, 11:49:52 AM

どうすればいいんだろう、この気持ち。


どうすればよかったんだろう、あの時。


どうしたらいいんだろう、この先。





渦に呑まれてゆく。
このまま気流にのって
雲になって
雨になって
地が固まって
立てるようになって。





どうしたらいいの?がない人生は、いざって時に踏ん張れない。


そう思うとほんのちょっぴり、呼吸が落ち着く。

11/21/2024, 11:48:31 AM

※どうすればいいの?

私の方法を言うならば、とりあえず落ち着いて
やらなきゃいけないと思っている事を書き出そうか。

物事には優先順位があって
しかも1つずつ確実に片付けるほうが
きちんと物事が進んでいくんだ。

よく見てみると「やらなきゃいけない」じゃない
「やりたい」の物事だったりするんだけど
「やりたい」物事はやる気があるから
優先順位を高くしちゃうんだよねー。

んで、私は「やりたい」を先に片付けて
「やらなきゃいけない」をついでの用事にしてるよ。

自分流の方法が見つかると混乱少なくなるよ(*^^*)

11/21/2024, 11:47:03 AM

どうすればいいの?

さつき 「たまき〜テスト近いし...行っちゃう?」

たまき 「うわ〜行っちゃう?」

さつき 「まな誘う?」

たまき 「最近まなと関係悪いしいい」

さつき 「えっでもうちら3人組やん」

たまき 「まな来るならうち行かない」

さつき 「え〜まあうん。2人で行こ。(どうす
ればいいの?)」

ーカフェー
店員 「いらっしゃいませ😊」

さつき 「2人で」

店員 「あちらの席どうぞ〜」

たまき 「今回のテストまじむずいらしい」

さつき 「ね〜ほんとやばい」

まな 「あれ?2人?なんでいんの?」

さつき 「あ。まな...」

たまき 「それでね、さつき!歴史もやばいらし
いね〜」

まな 「たまき?」

たまき 「ペリー来航とかすぐ思い出せん(笑)」

さつき 「たまき!まな来てるよ」

たまき 「え?なに?いないじゃん(笑)早く注文
しようよ笑笑」

まな 「たーまき!(肩を叩く)」

たまき 「なに?まだ気づかない?今2人でいん
の。あっちいってよ邪魔」

まな 「なんで?二人でいるのがまずおかしいっ
てば。」

たまき 「あんたが嫌いだから2人でいんの。」

さつき 「たまき!まな。ごめん」

まな 「...2人とも有り得ない。」

たまき 「早く出てきなよ。」

さつき 「ちょっ言い過ぎ!(もう...どうすればい
いの……)」

11/21/2024, 11:46:20 AM

どうすればいいの

若い頃何度もつぶやいた言葉。でもその頃はヤケクソ的な言葉だったり、いくつかの選択肢があってどれを選んでも結末が想像出来る事だったり、自分や誰かに甘えた心持ちだったり。
本当にどうすればいいかわからない時、言葉は出ない。心も身体もフリーズして、時間が止まったかのように全てがスローモーションに思えた。どうすればいいの…そんな言葉すら頭には浮かばない。頭が真っ白息をすることも忘れていた。少しづつ意識が戻りこわばった顔は笑ってるように見えただろう。
ふらふらと何処ともなく歩いていたら、危ない!と体を抱きとめてくれた人がいた。死ぬつもりはなかったけれど、止められなければ取り返しのつかない事になっていたのだろう。
何が起きても、どんな事になろうとも、時間は止まらない。自分も周りの人も地続きで生き続けている。
逃げることは出来ず、瞬間瞬間の続きを鉛のような想いで抱え続けこの世から今すぐ消える事が出来たならどんなに楽だろう。

今こんな事を書けるなんて…自分でも信じ難いけど、生きていて良かったと何となく思う。
どうすればいいの…時々そう思うこともあるけど、行きてれば何とかなる、逃げようと思えば逃げる事は可能なのだと、今なら思える。

声に出そう、自分に、誰かに、助けを求めよう。大丈夫!何とかなるし何ともならなくても、大したことはない。生きるも死ぬも髪の毛一本切るようなこと。

11/21/2024, 11:45:31 AM

どうすればいいの?
やりきれない気持ちは
涙の味に溶け込んだ
ろ過しきれなかった塩素が
すこし残る

こうすればいいの?
いのししみたいに怖い目で
ページを捲った
0.7mmぺん先も
ぐにゃりと曲がった

そうすればいいよ!
氷花の降る道端で
抱えたひざは赤かった
のどの奥から振り絞り
さけんだ声は明るかった

11/21/2024, 11:43:08 AM

【どうすればいいの?】
未来の見えない
夢を諦められない
そんな僕は/私は、どうすればいいの?

この先に出会うだろう友達とも
分かち合えない秘密を君と共にした
それなのにたったひと言、「ごめんね」だけ
やけに遠くて言えなかったんだ

明日も会うというのに、何故か僕らは
眠い目を擦って、夜通し、ばか話をした

案の定、机並べて、居眠りをしてしまった
先生には怒られてしまったけど、
君と一緒だと何故か笑えてきてしまったんだ

理屈に合わないことをどれだけやれるかが
“青春”だと、僕らはどこかで思っていたのかな?

答えのある問いばかりを教わってきた
そのせいかな?僕らは正解を求めていたんだ
この世界に…それこそ銀河にもないだろうけど

1番大切な君との仲直りの仕方も
大好きなあの子の心の振り向かせ方も
僕には分からない
何一つとして見えない、僕らの未来だから
すでに答えの出ている問いに用はないんだ

これまで出逢ったどんな友達とも
違う君に見つけもらった、僕も知らなかった僕
君のおかげで自分を初めて好きになれたんだ
そんなこと君には分かるはずもないでしょう?

並んで歩いていたけど
どこか君の背中を追い続けていたんだ
でも、明日からはもうそこに君はいない

答えのある問いばかりを教わってきたから
そのせいかな?僕らが求めていた正解なんて
きっと大人も知らないだろう

喜びが溢れて仕方ない夜の眠り方も
悔しさで滲んでしまった心の傷の治し方も
傷ついた友達の励まし方も
僕らは知らないんだ

君と怒鳴り合った日
あとで聞いたんだ
君は笑っていたって

想いの伝え方が分からない
閉ざしていた僕の心を
君は無理矢理こじ開けたんだ

答えのある問いばかりを教わってきた
だけど、明日からは
僕の…僕だけの正解を探しに行くんだ
君とまた逢うその日まで

“次の空欄に当てはまる言葉を書き入れなさい”
ここでの最後の問い

“正解”

「君のいない、これからの日々を
 僕は/私は きっと
 “                   ”」

制限時間は僕の/私のこれからの人生
解答用紙は僕の/私のこれからの人生
答え合わせの時に私はもういないだろう
だから、採点基準は僕の/私のこれからの人生

「よーい、はじめ!」

引用:RADWIMPS 『正解』

11/21/2024, 11:42:05 AM

小説
おばみつ※転生if



「きゃあっ!!」

突然の事に、私は悲鳴をあげてしまった。

「甘露寺!?」

リビングから伊黒さんが走ってくる。相当焦っていたようで、スリッパが片方脱げてしまっている。

そこで彼が見た光景とは。

座り込む私。そして床に散らばる皿の破片とまだ温かい料理。

「……ごめんなさい」

私は涙を浮かべ、落としてしまった料理をただ呆然と眺めることしか出来なかった。


「泣かないでくれ、大丈夫だよ甘露寺」

彼は私の頭を一撫ですると、無惨に散らばった料理だった残骸を片付け始める。慌てて私も片付けに加わろうと優しく制されてしまった。

「ごめんなさい、私のせいなのに」

「いいんだ、それより怪我は?君の体の方が心配だ」

こんな時まで私なんかの事を気にしなくてもいいのに。だって私は普通の人より強いんだから。

「こら、そんな事言わない」

いつの間にか床は綺麗さっぱり片付いていた。手を洗いながら彼は私に言葉を返す。
気づかないうちに心の声が漏れてたみたい。

「君は俺にとって、か弱い普通の女の子だよ」

ストレートに言われ、私の頬は熱を持つ。伊黒さんは、私の欲しい言葉をすぐにくれるから、いつもドキドキが止まらないの。

「…うん、ありがとう。伊黒さん」

「そんな君に提案があるんだ。極秘ミッションだよ」

「極秘ミッション…!」

素敵な響きの言葉に私の心は先程と打って変わって舞い上がる。ここで失態を挽回しなければ!

「伊黒さん!私どうすればいいの?」

「これ、一緒に買いに行こう」

彼がスマホを差し出してくる。

「……!これは…!!」


買い物から帰り、机の上にはポテトとハンバーガー。
極秘ミッション、それは某ハンバーガーショップで期間限定のセットを買うことだった。

「それじゃあ…いただきます!」

「いただきます」

二人でまだ温かいハンバーガーにかぶりつく。するとチーズとハンバーグの絶妙な旨みが口いっぱいに広がった。次いでポテトを放り込むとしょっぱすぎない塩加減がお芋の味わいを引き立てていた。

「美味しい!とっても美味しいわ伊黒さん!」

「あぁ、美味しいな」

手作りの料理も良いけれど、たまにはジャンクフードも良いわね。

「…確かに極秘ミッションね…。普通ミッションだったら美味しすぎて毎日食べちゃうわ…!」

「ははは、そう、だから極秘だ」

私の変な解釈に、彼は笑って付き合ってくれる。小さなことだけれど、それがとても嬉しかった。机の上のポテトが残り数本になった頃、私は新たなミッションを提案する。

「ねぇ伊黒さん、明日は新しいお皿を買いに行こう?」

「いいよ、楽しみだ」

11/21/2024, 11:40:58 AM

朝、目を覚ますと双子が目の前にいる。お互い喋りたくないから洗面台で身支度を終えるまで喋らないと約束している。
のそのそと洗面台で顔を洗って歯を磨いて、お互いがお互いを認識してからようやく僕達は始まる。
「おはよう…まだ眠いよぉ、姉さん」
「私も、眠いけど…」
「今日お休みだし二度寝しちゃおう?ね?」
「兄さんったら仕方ないんだから。特別よ、でも朝ごはん食べてからね」
「わーい!姉さんの朝ごはん大好きなんだ」
「はいはい」
そんな呑気に過ごす僕達の生活はきっと普通じゃない。勉強とか…たまにテレビで聞く「義務」というもの全てが果たされていない。でも僕達はそれを構わないって思ってる。だってお互いがいればなんとかなるって知ってるから。
「姉さん、二度寝!はーやーく!」
「食べるのが早いんだから…」
「おやすみのちゅーして」
「うん」
ちゅーというより、触れているだけ。そして僕がちゅーをやり返すというのが僕達が眠るまでの儀式のようなもの。
「兄さん」
「どうしたの?」
「だーいすき!」
「僕ももっともーっと好き」
「えへへ…」
これが僕達の普通であり、日常であった。でも、それはある日突然奪われた。
「あのね、」
「どうしたの?」
すごく嫌な予感はした。
「姉さんね、兄さんが1番大好きなのに、姉さんはダメな姉さんだから、男の子を叩いちゃった…」
聞くに、姉さんはその男の子にときめいてしまったらしい。なんて事だ…
「どうしよう…兄さん…」
「大丈夫、大丈夫だよ。そいつは今どこなの?」
「知らない。どうしようか、また女の子みたいにする?」
「うん!名案だね。何使う?」
「糸ノコギリ!父さんもこれでやったもん。兄さんは何使うの?」
「うーん…ハサミ!まだ小さいからその方が切りやすいかと思って」
「縄とタオルは?」
「持ったよ。じゃあ行こっか!」
「あ!待って、大事なこと忘れてる」
「ん?」
「行ってきますのちゅーだよ!」
「ごめんね、姉さん」
いつも通り触れるだけでも、いつもより少し強めのちゅーをしてから男の子の家に向かった。

11/21/2024, 11:37:25 AM

どうすればいいの?

自分は物語の主人公になりたい。
なんて事を幼い頃から思っていたボクは、ずっと昔から今でも自分自身の頭の中は妄想と空想の物語の主人公だった。

頭の中のボクは勇敢で明るくて自分で考えて決断して、物事をはっきり言える、怖いもの知らずの、誰から見てもカッコイイ、素直なボクだった。

本当は臆病で自分の気持ちを上手く素直に言えなくて、優柔不断で妄想癖と空想癖がある、とにかくなんでも好奇心旺盛に思いつき、幼い頃から育てた想像力で沢山物事を考える変人だった。

別にそれが悪い事だと思ってないけど、
理想の自分というのはやっぱり、誰よりもカッコよくてデカくて素敵だなぁ、と感じる。
そう感じた上でボク自身を見ると、つい唸りながら首を傾げてしまう。

けど、周りからは想像力が凄いボクはよく褒められた。
それがなんだが、嫌な気持ちにならず、普通に嬉しかった。
けど、ボクからしたらこの想像力は当たり前だから、息を吸って吐くのと同じぐらい普通の感覚だったから、不思議な気分にもなった事が多い。

そんなボクは、想像力があるからこそ、妄想癖も空想癖もあるからこそ、更に言えば臆病だからこそ、いつも思うのはこの一言。

「どうすればいいの?」

これがボクにとって、いつも、毎回、毎秒、どんな時も考えて悩む種だった。この種が芽を出し、花を咲かす時、ボクは感情を爆発してしまう。

普段は考えてばっかだから、無表情でボーッとしてて、
周りからは怒ってる?不機嫌?体調悪い?なんて言われることもあったけど、全くそんな事はなく、ただ体は無になって、心は想像の色で沢山塗られて描かれてカラフルになってるだけ。

だから、ボクはいろんな事を考えて、

「これはどうすればいいんだろう?」
「これはどうすればこうなるんだろう?」
「これはどうすればこんな事になるんだろう?」

なんて、考えてるから気づけば一日があっという間に終わってるから、きっと、ボクの頭の中や心の声を覗いたり聞いたら、その人はあまりの情報過多で頭が混乱して、具合悪くなって、気絶するだろうなぁって思う。
と、言う事を想像するのも楽しくてやめられないのも、現実だ。

ボクにとって、この悩みは普通に楽しいし、やめられない。
中毒ってよりも、当たり前で普通のこと。

もし、この想像力がボクの人生の全ての研究結果になるなら、
神様はきっと凄く驚くし、あまりにもビックリして天界から地上に落ちて、その頃には地球では神様が地球に落ちてきた!って言って、ニュースになって、全世界から取材を取り上げられて、気づけば地球の大人気スターになってて、神様は天界に戻りづらくなるんだろうなぁ。

それこそ、神様は「どうすればいいの?」って思うかもしれない。
面白い、面白すぎる。
こんなに最高な展開、天界なだけに面白い。
いや、今のダジャレは面白くないな、本当に。

なんて考えながら、またボクは一人で想像していた。

11/21/2024, 11:37:07 AM

ため息を引き出すニュース
 歴史から学ぶには少なすぎるライフ

満たされず目先しか見ず凩吹く
 フェイクと知っていてさえロスト


♯どうすればいいの?

11/21/2024, 11:36:03 AM

これからどうすればいいんだろう。
途方に暮れることが、よくある。
もういい年した大人なんだけど。
自分の身の振り方は、最終的には自分で決めなきゃならないと、分かってはいるんだけど。

分かっては、いるんだけどなあ。
ついつい誰かに行き先を指し示してもらいたくなる。
その方が気が楽だから。

まあ大人なので、一時の楽な気持ちに身を委ねると、後で地獄を見る場合があることも知っている。
他人任せの地獄と、自分が決めた地獄なら、己で選んだ地獄の方がまだマシだろう。

多分。

そんな考えも、日々ぐらぐらと迷ってばかりいる人間なのでまた変わりがちなんだけども。

本当に。
どうすればいいんでしょうねえ…

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