『だから、一人でいたい。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
だから、一人でいたい
だ、か、ら…一音ずつ区切ってゆっくりと何度言われても同じ失敗をする奴の顔を鏡で睨みつけて言う。
脱いだものは洗濯機の側まで何故運べない?シャツは裏返しのまま。帰ってきた動線上に点在する服に靴下、ハンカチはポケットにいつから入っている?鞄の中にあるものはゴミ?いるもの?私はあなたのお母さんでも専属家政婦でもないの。生活環境はキチンとしましょうね?
ガラガラ、ぺッ。うがいを終わらせるとフカフカのタオルを鷲づかみにして、まだ濡れて滴が残っていた顔をガシガシとふき首にかけたまま、冷蔵庫から缶ビールを取り出しソファーに移動し、テレビをつける。大相撲をみながら、プシュっと缶の口をあけ苦味とシュワシュワを味わい、フゥ〜と息を吐き出す。タバコを手にして、窓を見ると火をつけずに口に咥えた。
部屋にはテレビ以外の音がしない。外は雲のない月夜で星はその明るさで見えない。張り詰めたような凛とした世界だ。生ある者には入れない世界の入口のようだ。
タバコはベランダ!もう、何回言えばいいのかしら。
ビールは1本ね。食事はちゃんと食べないと身体に悪いでしょう!今日は、あなたの好きな魚があったの。煮魚にしたの。さぁ、食べて。
まだ、実感できない。君があの月夜の世界にいるのは。
覚えているから、君に言われた事。かみしめるから。
だから、一人でいたい。こんなきれいな月夜には。
だから、一人でいたい。
私はわがままだから。
その時の情緒で相手を振り回してしまうし、相手の全てを受け入れられる余裕もない。
客観的にみたらとってもめんどくさい人なのだろう。だから、一人でいたい。
でも誰かの作品を見たり聞いたりして感動するし、誰かの声を聞くと安心する。
あなたが笑うと嬉しくなる。
だから、人といたい。
だから、一人でいたい。
自分で意思決定できるから。
自由はすべて自己責任。
義務を果たして後は自由だ。
「だから、一人でいたい。」
子どもは可愛いが、幼い子どもたちを毎日見ているとしんどくなる
家にいれば目を離した隙に下の子が物を荒らす。オモチャなら良いがヘアゴム、財布、米びつにタバコと多岐に渡る。悪い事をしている自覚はあるのか、見つかると「あ、やべ」という顔をする
あとテレビを叩いて怒りを表現するのも結構しんどい
外出すれば真っ先に何処かへ行くので目が離せず、上の子はほぼ放置である。上の子は甘えるのを我慢している気配がする。悪いことをしている気がする
上の子は基本的に無視がひどい。結構独り言を喋っているので会話できるのだと漠然と思っていたが、専門の方に相談したら「会話してても目線が合わないから本当に聞いてないですね」と言われ驚愕した
無視されると大きい声で呼びかけたり体に触れる必要があるのだが、ここでイライラして大きい声を出すと逆効果になり余計に無視される。テレビに集中していて聞いてない場合も目線に入りすぎると「見えない」と言われ、テレビを消すと手がつけられない
機嫌が悪い時に体に触れると勢いよく膝から崩れ落ち「痛い!!!」と怒る。それ膝が痛いんじゃないか?
2人とも発達が遅い訳ではなく、そういうお年頃なのだ。かといって上の子の自我が芽生えてから毎日ほぼノンストップで最低限の規則正しい生活と世間の常識と危険な事の注意をやっていると心が荒む。毎日同じ事を何回も何回も言って、やっと覚えるのが最悪一年以上先なのだ。せめて3回で聞いてくれるならここまで荒まないのに…
社会人だった時の方が楽だった。休みもお金もあるし
最近子どもの風邪が感染し、高熱で2日寝込んだ
高熱が出て丸一日夫に預け、一人で寝ていたら翌日は子どもに優しくできた。元気なときも丸一日休みたい
朝の5時、朝霧が晴れて海がすっきりみえる
今日の波は穏やかで、防波堤に打つ波はトロッとしていた
海沿いの緑地公園、小さな丘があり、そこにある東屋で
コンビニのコーヒーを飲むのが私の趣味。毎日ではない。
早起きして時間があるとき、ふとここに来たくなったとき
仕事の前でも休みの日でもここに来て海を眺める。
朝はいつも風が静かで涼しく心地よいので、不意につく溜め息にも幸福が混ざる、きっとここは私のオアシスだ。
私はいつもここで妻のことを考える
彼女は病気ではないが人より物事や言葉を敏感に感じとる性質で不安や緊張に弱く、ここ数年仕事が出来ず人との関わりも避けている。
友人たちとも、つい自分と比較してしまい落ち込むので距離を置いてしまう。
情緒に波があり悪いときは死にたいと嘆き、良いときは散歩に出掛けたり午前中から料理や掃除など家事をする。
そんな妻との暮らしはそれなりに楽しく、私としては充実した生活を送れていると思っている。
しかし、妻のことを想うとどうにかしてやりたいと、彼女の理想の自分や暮らしに近づけてやりたいと悩んでいる。
今まで色々と話し合って試してみたが良い方法は見つからず、このままでも大丈夫だよと言う反面、ずっとこのままなのだろうかと苦悶する。
私は無力。大切な人1人幸せに出来ないなどと焦心する。
妻は私に、一緒に居てくれるだけで私は幸せ者ですと言うが、やはりそれだけでは生きている意味を見いだせてはいないのが見ていて分かる。
時間と共に変わってゆく想いや環境があるなかで、時代には合わせて生きてゆかねば、社会の中で、人の巡る世界で幸せにはなれない。
妻との二人きりの世界で生きたいと私は思う。
そんな私がこの公園に来ると何故か知らぬがこう思う。
きっと妻は、彼女は自分で乗り越えてくれるだろう、すべて思うままに任せてみよう。そう思える。
だから私はここで1人でいたいのだ。
山で昆虫や野鳥や花や風景を撮る
その一瞬にしかない表情を探しながら
誰にも邪魔されたくない
私が一番ただの私でいられる時
タイムリミットは微かに見えるようになった
遠く目を凝らさないと見えないけれど
だから今は一人でいたい
日々の暮らしに追われると
それだけで死んでいくのはいやなんだ
ホッケの開き、私には多すぎる
だから、あなたといたい
暑いとか寒いとか、たわいもない話をしたい
だから、あなたといたい
あなたの代わりは誰にもできない
だから、一人でいたい
註:ねこですよろしくおねがいします
一人でいたい
そんな風に一度書いてしまうと
文章は一人でいさせてくれない
書いた自分と書く自分で二人
書くことは自分を他人にする
目に映るこれも他人の文章
自我そのものはここにない
ほらまたここに書くと死ぬ
感じた自分を載せられない
今一人でいたいと感じたのに
書くことで一人ではなくなる
今と書いているのも嘘だ
今と書く直前で今は死ぬ
書くことにはそういう不可能があって
どうしても過去の方向へずれてしまう
それが心地良い日もあるけど
今は今を嘘にしたくない日だ
だから、一人でいたい
(こうして書き終えることで)
貴女が
不意に、僕から離れた。
僕には、貴女1人しか居ないのに。
誰の事も、考えたくなくて、
考えたら、涙がこぼれ落ちそうで
嫌だった。
だから、独りで居たい。
人間関係は作らない主義だ
しかし
話そうと思えば誰とでも話せる
だが話さない
平和で居たいのである
触らぬ神に祟りなしである
私は祟りが怖いので
触らないのである
必要があれば
話をする
その程度が良い
ごちゃごちゃすると
面倒臭い
だから私は
1人がいいのである
【だから、一人でいたい】
自分のペースで好きなことをする
わがままに生きる
自分の世界を壊したくない
理由はいろいろあるけれど私は
独り、という選択をした
孤独という代償をはらい
魂の自由を獲得したのだ
いつか後悔するかもしれない
だけど、そんなことはどうでもいい
いつかまた人の群れのなかに
戻る日が来るかもしれない
ただ、いまは一人でいたい
独りでしか癒せない傷というものもあるのだ
人と関わったって、いいことはない。
誰も私を理解しない。理解してくれない。
私もきっと、誰のことも理解していない。
「話せばわかる」なんて嘘。
私を苦しめているのは、結局言語化できない辛さなんだから。
それなら、もう塞ぎ込んでしまえばいい。
そう思っていた。
でも、やっぱり、私は諦め切れない。
人に理解されたいと思ってしまう。あの人を理解したいと思ってしまう。この感情を分かち合いたいと、分け合いたいと思ってしまう。
上手くいきっこないのに。
そんなことを試みたって、壁にぶつかるだけ。
曲がって曲がってどれだけ歩いても、結局はいつも行き止まり。
それでも、私たちはきっと歩くのだろう。どんなに突き放したって、突き放されたって、きっと、前へ進もうとするのだろう。
まだ誰も、諦めてなんていないのだ。
だけど、そうやって壁にぶつかり続けたら、きっと怪我をする。みんな、そんな怪我を背負って、生きている。
だから、たまには、立ち止まってもいいんじゃないだろうか。
人と関わるのに疲れたら、たまには歩くのをやめて、休むのもいいんじゃないか。
1人では、どうせ生きられないのだ。そんな人間にとって、1人の時間は貴重なものなのかもしれない。
1人が好き、という人は多い。それはきっと、いつも人を理解しようとし、理解されようとし、なんとか前に進もうとする人々の安らぎの時間。
やっぱり、1人では生きられないけれど。やっぱり、諦めるのは無理だけど。
今だけは、1人で。
だから、一人で居たい
彼氏や好きな人に振られたら1人で居たいと思うことが多い、何でかわからないけど1人でいたほうが気が楽になると思ってる人が多いかもだけど、大親友や私の恋を知ってた人に話すと気が楽だし相談に乗ってくるれる。
逆に相談に乗られたらちゃんと相手の気持を考えながら話してあげたほうが良い
箪笥の角に 足の小指ぶつけた
だから、ひとりで痛い。
朝早くに起きて朝ご飯を作らなくても
洗濯物をカゴに適当に入れたまま放置しても
夜ご飯がお惣菜セットでも
たまに歯磨きをサボっても
誰も咎めて来ないし
私が全て決められる
だから1人がいいと
強がってしまう時がある
でも20数年生きてきて
愛を知って
人の温もりを知って
二人の夜も過ごしてきた
だから私はもう
心の底から1人がいいだなんて言い切れない
二人を知ってしまったから
もう1人には戻れない
人と話すのは嫌いでは無いしみんなには面白いとも言われるし自分でもどうやったら笑いを取れるかを振り返ったりするから否定的な思考を持っている訳では無い。コミュ障かと言われるとそうでもなくて初対面の人とも別に話そうと思えば話せるし愛想悪いも下手では無いしお世辞は嫌いだが使える程度には様になっている。でもとにかく話すのが基本的にメンドクサイ。特に美容院など1番の目的があるのに話しかけて愛想笑いをしたりするのがとても嫌いだ。多少の現状報告みたいなのはいいが趣味がどうこうこれからどうするのだの困るのだ、黙って髪を切って欲しいものだ。できるだけ話したくないし気まずい空間を早く終わらせるよりどうでもいい人と続きもしなさそうな会話を仕掛ける方が苦痛である。とにかく内向的なのだ。大勢でワイワイするのもたまにはいいが人がいっぱいいると声を大きくしないといけないし何かある訳でもないが言いたいこともそんなに言えない。めんどくさいのだ。極力話したくない。話さなくてもどうにかなってるんだから。独りでいる方が楽なのだ。己で悩めば済むのだから。、
だから、一人でいたい
深い深い海の底で、めんだこは、海の泡がひとつ、またひとつと、浮き上がっていくのを見ていた。
そこにおしゃべりなクリオネがやってきた。
「やっほー、めんだこさん、ちょうしはどーお?」
「…………」
「あのさあ、ぼくさ、すごいことできるんだよ。
みたい?ねえ、みたい?みたいよね?」
「…………」
「じゃあ、やるからね、みててね。」
「…………」
「バッカルコーーーン!!!」
「………………」
「………………」
クリオネさんはなんだか気まずそうになって、
「じゃあ、またね。」
と、どこかに行った。
ああいう時、どういう反応をしたらいいのかわからない………
だから、一人でいたいんだよなあ…………。
めんだこはまた泡が上がるのを見ながら、小さなため息をついた。
「だから、一人でいたい。」
・だから、1人でいたい。
もうこれ以上思い出を増やしたくないんです。
私にこれを抱えていく勇気はないんです。
喜びや楽しさより、いずれ重荷になってしまう未来が怖いんです。
お願いだからどうか1人にしておいて。
きっとその方が幸せだから。
きっとその方が耐えられるから。
惨めでも、寂しくても、辛くても、それでもきっと1人でいることに安心するだろうから。
自分しか自分のことはわからない
他の人が自分に何かを言ってくるけど
自分のことは1番わかっている
1人は寂しいかもしれない
孤独は苦しい
それでも1人になりたい
寂しさ、苦しさの先に成長した自分がある
「アンタなんか嫌いだ、目の前から消えてくれる?」
私は目の前のアイツにそう吐き捨てる。アイツはそれが嫌だと言うかのような表情を浮かべながらも私の前から離れようとしない。
「私、アンタのいちいち突っかかってくるところとか、バカ真面目で少しのおふざけも許さない所とかすごく嫌だった。」
今までの恨みを連ねるかのようにアイツの目を見て毒を吐き続ける。
「正義気取りで、注意する声は馬鹿みたいに大きいし、準備する時間がすごく長いし。」
無言で私を見つめるアイツが、私の頬を撫でる。こんな時まで私の話を真剣に聞くなんて、やっぱりバカ真面目だ。
「頑固で、私が散々言っても話聞かないしさ。」
そこまで言って、ようやくアイツの表情が崩れる。はっ、いい気味だ。初めてアイツの泣き顔を拝めた。
「……アンタ、泣き顔クソダサいなw」
そう鼻で笑ってやれば、アイツは「喋るな」という。
そして私の頬に添えていた手で、私の手を握りしめた。
「……ねぇ、わかってるでしょ?だからさ、」
___どうか、この死にかけを置いて生きて。
そう言うと、アイツは「死ぬな、きっとまだ2人で生きて帰れる可能性があるはずだ」とほざく。
この火炎に包まれた屋内で、まともに動けもしない人と一緒に逃げれる算段なんてあるわけないのに。
おまけに倒壊した瓦礫が私の下半身を押しつぶしていて、もう長く生きれない事なんてアンタならわかっているはずでしょ?
「ねぇ、何してるの、私は逃げろって言ったよね。なんでここでも私の言うことを聞かないの。」
そう強く言っても、アイツは逃げようとしない。アイツは全てを悟った顔をしていて、私の手をより一層強く握っている。
どんどん息が苦しくなる。アイツも苦しいはずなのに、その表情は愛おしそうな、優しい顔をしていた。
「……私、アンタに生きてほしかったんだよ。嫌いなところも含めて、アンタの事好きだから。」
今まで言わなかった本当の気持ちを話すと、アイツは目を少し見開いて「僕も同じだ」と悲しそうに微笑んだ。
あぁ、こんなことなら早く言っていれば良かったな、なんて。死ぬ間際で、心残りなんて残したくなかったのに。
「アンタと一緒に死ぬなんて最悪だな」
「そうか?僕は君と一緒にいられて最高だよ」
『だから、一人でいたい。』