人と関わったって、いいことはない。
誰も私を理解しない。理解してくれない。
私もきっと、誰のことも理解していない。
「話せばわかる」なんて嘘。
私を苦しめているのは、結局言語化できない辛さなんだから。
それなら、もう塞ぎ込んでしまえばいい。
そう思っていた。
でも、やっぱり、私は諦め切れない。
人に理解されたいと思ってしまう。あの人を理解したいと思ってしまう。この感情を分かち合いたいと、分け合いたいと思ってしまう。
上手くいきっこないのに。
そんなことを試みたって、壁にぶつかるだけ。
曲がって曲がってどれだけ歩いても、結局はいつも行き止まり。
それでも、私たちはきっと歩くのだろう。どんなに突き放したって、突き放されたって、きっと、前へ進もうとするのだろう。
まだ誰も、諦めてなんていないのだ。
だけど、そうやって壁にぶつかり続けたら、きっと怪我をする。みんな、そんな怪我を背負って、生きている。
だから、たまには、立ち止まってもいいんじゃないだろうか。
人と関わるのに疲れたら、たまには歩くのをやめて、休むのもいいんじゃないか。
1人では、どうせ生きられないのだ。そんな人間にとって、1人の時間は貴重なものなのかもしれない。
1人が好き、という人は多い。それはきっと、いつも人を理解しようとし、理解されようとし、なんとか前に進もうとする人々の安らぎの時間。
やっぱり、1人では生きられないけれど。やっぱり、諦めるのは無理だけど。
今だけは、1人で。
7/31/2024, 9:01:17 PM