『だから、一人でいたい。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
毎夜、羽根を失い続ける
目が覚めるたび
みすぼらしくなる心
何故、あの時
2本脚で歩く君の手をとれなかったのか
[天使の恋_だから、ひとりでいたい(何千年も君の手をまっている)]
だから、一人でいたい。
俺は他の奴らなんて信じない。
これまでに、信じた奴はたくさんいたが、どれも俺を裏切っていった。
何度目かわからない裏切りの後、俺は気づいた。
他の奴らは、俺を利用したいんだと。
上のランクにいる奴は、見下したくて、
下のランクにいる奴は、まだ俺がいるからと安心したくて、
ヒロインを演じたい奴は、俺を自分の都合の良い駒だと思いたくて。
だから、一人でいたい。 他の奴らなんて信じたくない。
ーその考え方は、案外すぐに壊される。
あの雨の日、君とちゃんと会話をした時に。
前回の澄んだ瞳の続編です。(みけねこ)
私はとある王国の王。
先王が崩御して、16歳で王位を継いだ。
この玉座を、そして王国を守るために、私は強くあらねばならない。
王国の希望でいなければならない。
そんな私を支えてくれたのは、代々王国に仕える騎士団長だった。
彼は私に剣術を教え、王としての在り方を教え、そして人としての温もりを教えてくれた。
王としてではなく、人間としての私を受け止めてくれるかけがえのない存在だった。
その彼は今日、戦死した。
死に目に会えたのはせめてもの救いだった。
彼は最期まで私を案じてくれた。
私は彼を看取った後、すぐに副団長に彼の葬儀と軍の再編を命じた。
葬儀では騎士団長としての彼の功績を称え、「騎士団長に報いるため」と彼の死を皆を鼓舞するために利用した。
私の演説に、騎士達や国民達からは感涙と喝采が上がった。
私はその熱気を背中に感じながら、誰にも告げずに騎士団長の部屋へ向かった。
もうここに彼はいない。
残り香を感じた瞬間に、頬を涙が伝っていくのがわかった。
私は部屋に鍵を掛けた。
王は、皆に涙を見せるわけにはいかないから。
常に輝きを放っていなければいけないから。
しかし、私は一人の人間として彼の死を悼みたかった。
だから、今この瞬間だけは一人でいたい。
「今までありがとう。どうか安らかに」
だから、一人でいたい
誰かと居ると弱くなっちゃうから....
誰かに優しくされると泣いちゃうから....
1人で居ると切れそうな糸を切れないよう切れないよう
できるから....
だから1人で居たい....
「不味い料理なら、食べないほうがマシ。難しい課題なら、やらずに怒られたほうがマシ。生きるのが辛いなら、死んだほうがマシ」
そう言い切ったら、壁のシミに笑われた気がした。
「確かに、流石にそれは言いすぎたかも。だったら僕、とっくに死んでるもんね」
数ヶ月干されずに固くなった布団で、寝返りを打つ。制服のままだったが気にしない。カーテンの隙間から漏れた光の柱を手で掬う。近所から子ども達の笑い声が聞こえた。
「人と関わっても良いことなんてないんだから、一人でいたほうがずっとマシ!」
壁のシミは何も言わない。当たり前だ。
「わかる? 話しかけたら舌打ちされて、誘いを受けたらため息つかれて、断ったら「だよねー」って笑われるの! ア、思い出したら吐きそう」
身体を丸めて腹を抑える。口を大きく開けてみても、何も出てはこなかった。当たり前だと言っているだろう。不幸のフリをするのはやめろ。不愉快だ。
「だからって、一人でいたい、わけじゃあないんだけどね。はは……」
お前がどう思っていようとも、お前の相手なんかするやつはいない。
だから…ひとりでいたい
私は他人に干渉されたくない…
他の人の顔色伺いも疲れてしまう
皆は共感して欲しくて話をするだろうけど、そんなのは如何でも良いから
見返りなんて一切求めない関係がいいかも
言葉無くても寄り添える人が現れるまではひとりでいたい
自分の形が保てなくなるんだって。
「だから、一人でいたい」
言われたけど、全然気にしないよ?
「一人反省会」が得意なの、知ってるよ。
でもたまには参加させてよ。で、応援させて?
だから、一人でいたい。
君は、さながら僕の人生の光だ。
だけど僕と君はただの幼馴染。君には、異性の恋人が出来た。
僕は君の光を受けてちょっとは明るくなれたけど。
でもこれからはそれじゃ駄目みたい。
今までは天文学部員っていう立場を言い訳に、今日は満月だよなんて写真を送れたけど。
これからは違うね。
君の光から僕は自立しなくちゃいけない。
だから、今夜の満月は一人で見る。
でもつい少しだけ、月を見て思い出すのは僕からのLINEならいいななんて願ってしまうけど。
今は一人でいたい気分なだけ。そう自分に言い聞かせるよ。
『だから、一人でいたい』2023.07.31
無意識にタバコを買って無意識にタバコに火をつける。
口にくわえて、煙を吸ってからその事に気がついた。
タバコを吸うなんて久しぶりだ。こんな珍しい銘柄のタバコなんて、そうそう売っているわけが無いから、どこかで意識した部分もあったのだろう。
せっかく火をつけたし消すのが勿体ないから、そのカカオの味がするタバコを楽しむ。
番組のロケで連れ回されて、気がつけばどこかの山の中にある道の駅で休憩している。
他の連中はトイレに行ったり、買い物をしたり散らばっていて、今は僕一人だ。
長い時間、車の中でいい歳した男が四人もいると、ギスギスすることもある。
僕が「僕」を演じている時は、カメラも回るし気難しいあの人も「あの人」を演じているから、空気も悪くならない。
問題はカメラが回っていない時だ。見知らぬ土地で慣れない道を運転すれば、誰だってストレスが溜まる。
だからこうして、各々が好きな時間を取れるのが、救いとなっている。
せめてこのタバコ一本が終わるまで一人でいたいのだが。
「おやおやぁ、先生。美味そうにタバコ吸ってますなあ」
ドラ声のカメラマンが、にやにや笑いながらやってきた。
カメラはばっちりRECのボタンが点灯している。
「だから、一人でいたかったのに」
そんな僕の呟きも、カメラマンのガハハと言った笑い声にかき消されてしまった。
好きと言わなければ、嫌われることはない。
助けを求めなければ、見返りを求められることもない。
友情という言葉に騙されなければ、裏切られることもない。
だから、私は一人でいたい。
いたいのに。
一人では、できることが少なすぎる。
涙を拭ってくれる人がいたなら。
そっと背中を押してくれる人がいたなら。
本当なら今も、笑っていられたんだろうな。
だから、一人でいたい。
失うものはとうに失い切った
出会うべきものにはご挨拶までできた
お礼を言うべき人には頭を下げた
あなたは強いから一人でやっていける
あなたなら大丈夫
そんな信頼を得たから
もう心配かけないよ
聞きたくなかったことも
言われたくなかったことも
信じたくなかったことも
もう誰にもぶつけられないから
やっと私らしい生き方が始まるから
横目で、何事もなく通り過ぎていってくれたら
それでいいから。
もうさようならできるよ。
へばりつく黒い脚本の繰り返しに。
これからよろしくね。
真っ白な脚本と、生き直す勇敢な私へ。
スタンドプレーが一番気持ち的にも楽だ。
他人という相手より
一番の理解者でもある本当の敵は「私」自身。
他人に負けたらもちろん
悔しくないわけではないけれど、
でも誰よりも「私」には負けたくない。
だからこそ、独りでいたい。
ぼくは書く事が下手だ。
国語のテストも作文も論文も人並み以下で上手くならない。
それでも書く事が好きで、書き続けますられる理由として初めに選んだのは日記だった。ぼくのことを拙い文章で記録していく。漢字を多く使いたくて辞書を片手に書き綴っていった。
一年に一冊。そう決めて書き続けていた文字は仕事をし始めてから億劫になった。業務によりキーボード入力が中心になると、書くこと自体が減り、言葉も漢字も徐々に書けなくなってしまった。あれだけ大切にしていた辞書も今は埃を被ってしまっている。これでは駄目だと思いながらも、日々は過ぎていく。
ある日のこと、ぼくは何気なく本棚整理を始めた。不必要になった本を段ボールに詰めていくなか、ふと、カラフルな日記を手に取った。書いていたことすら忘れていた日記帳。ぼくは少し驚いた。
日記帳の数は21冊。本を開くと若者の言葉が綴られていた。パラパラと捲り時間忘れて読みふけった。ここには過去のぼくが息づいていた。恥ずかしいような懐かしいような、自然に口角上がってしまう。
日記帳の後半からは空白が目立ってきた。
忙しくて書く気力がなかった事を思い出して苦笑する。そのまま最後のページをめくった。
ぼくはハッとして目をとめる
『まだまだ日記続けるぞ。文章上手くなったら小説とかチャレンジしてみたいな』
明らかにぼくの字だったが、この思いは記憶にない。
ハテ。と首を傾げたものの、文章を学習するのに何か話を書いてみてもいいかと思った。ほんの気まぐれだ。三日坊主で終わるかもしれないが、動機なんてなんでもいい。文章を書くと決めたらワクワクした。
新しい日記帳を購入して真新しいページにペン先を落とし今日の日付をいれる。相変わらず崩れた文字だが丁寧に書くと綺麗にみえた。
『日記をはじめると言ったら妻が驚いていた』
ぼくはまた日記をつける。
出来れば死ぬまで書き続けたいものだ。
一人にしてほしいと何回か言ったことがある
もういいだろうと思った
都合の良いときは一緒にいたくて
面倒になると一人でいいと思う
勝手なもので
そしたら、とうとう一人になって
これは困ったと思う
勝手なのでこうなったのか
そろそろ頼らず自分で生きるべきなのだろう
それでもまだ誰かに頼ろうとしてる
勝手なので一人でやれないが仕方ない一人
舞
「だから、一人でいたい」
他人から雑に扱われたくない
傷つきたくない
悩みたくない
自分の憎悪や狂気に気づきたくない
自分の軸がブレて、
自分がどこかにいってしまうのが怖い
結局自分が弱いんだって思うけど
そんな自分を隠して守りたくなってしまう
だから、一人でいたい
テーマ:だから、一人でいたい。 #260
「だから、一人でいたい。」
アンタが裏切らなければ、こんなことは思わなかった。
「私は、ずっと友達でいたかった。」
でも、アンタは違った。
そうなんでしょう?
私の頬に一筋の涙が伝う。
私は手首についたアンタとおそろいのミサンガを見た。
「私の願い、叶わないじゃん。」
私はミサンガを掴み……。
切ってしまいたかった。
ミサンガのように簡単に切れる縁なら。
何かと理由をつけて、干渉したがる人間は支配を目的として干渉しているのかを是か非かで問われると、私は是だと考える。周りにいた人間で、目鼻立ちのよい男にしか興味がない女が、ご自慢のスタイルと顔立ちで色仕掛けをしている様を見た事があるが、正直、心の内に留めておいたが品がないと思ってしまった。そして、何よりも哀れみを覚えた。
結局、それらは一時的な支配欲であって、飽きたらボロ雑巾のようにゴミと等しく捨てられてしまうものであり、その飢えはいつまでも潤うことはないという事を見落としてしまっている時点で人は変わることはできない。けれど、次こそは意気込むのだ。また、愚かにも同じ事を繰り返すというのに自信に満ちた顔を晒しているものだから笑ってしまいそうになる。だから、1人になりたいと思うのだ。
そんなもの、視界に入れるのでさえ不快だと言うのに、この世界に溢れかえる人間という動物が目を背けることを許さない。
だから、人は孤独を生きられない。
お終い
だから、一人でいたい。
「ぬ、額狩さん……」
「いいのよ。無理に話しかけようなんて思わないで」
「そんなつもりは、」
「一人じゃないと、壊れそうなの」
「こわ、れる?」
「……友好的に接してくれている、あなただから話すわね。……わたし、家族がいないの」
「っ、そう……なんですね……」
「そう。全員、わたしが高校に行っている間に心中していた」
「し……」
「同じ部屋でみんなでてるてる坊主の様になっていたの。それだけでも辛かった」
「……もっと辛かったのは、恋人の最期。あんなに優しい人、会ったことなかった」
「はい……」
「神様は優しい人ほど先に連れて行ってしまうのよ。彼は病気で逝ってしまった」
「まるで死神よ。わたし」
「!……そんなこと」
「邨松さん、……わがままを言うわ。あなたはわたしと関わらないで欲しい。たくさん生きていて欲しい」
「わたしの大切な人がいなくなるのは、もう、耐えられない……」
「だから、一人でいたい。お願い……」
#だから、1人でいたい
誰かと笑い合うと、1人になった時に寂しくなる、悲しくなる。
だから僕は1人でいたい。
1人で生きたい。
だけど、そんなことは無理だから、余り関わらないように、嫌われるように1人になれるように振る舞う。
そうすれば、いつか1人になる心配をしなくても良いから。
一人暮らしの時は
一人になるのがとってもこわかった
二人暮らしになっても
いつも一人だった
一人でいても
一人でいられない
誰といても
誰ともいない
そんな気がしてた
自分の周りを見る
よーくよーく見てみる
いつもの部屋が見える
いつもの外の景色が見える
自分の足が見える
見慣れた手が見える
その掌を胸にあててみたら
確かな心音を感じる
ああ、そうか。。
ずっと一緒だったんだ
こんなに長い間
このことに気づかなかったのは
それだけズレてたってことだ
でももう気づいちゃった
だから、一人でいたい
そんな時も
二人三人、それ以上の人と共にいても
いつも自分とぴったり一緒
安心安全
何があっても
大丈夫