『たった1つの希望』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
どんぞこの楽土で、もうずっと血溜まりのなかに埋もれている。あのお方が笑いながらおれを突き落としたその日から。
体に虫が這うような絶望と過ごしているが、大人しくしてりゃあのお方はときおり気紛れで褒美をくれる。
まやかしだ。所詮は夢だ。だがおれにとってはもうこれが唯一の希望なのだ。
所詮はまやかしのあの人の腕の中。
今日もおれは虚構のぬくもりに包まれて、あの人の腕の中で眠る。
ぬくい。まるで本物みたいだ。
お題「たったひとつの希望」 おまねむ
たった1つの希望が叶うのならば、もう一度彼女に会って話がしたかった。これは僕が大学生になった今でも心に抱える願望だ。そう、僕は心の中に止め処なく溢れる恋情を抑えつけながら、未だ未練がましく理想郷を描いていた。もう過去は戻らないことを知っているにも関わらず。
額縁に飾られた女神のように美しく、バス停の屋根の下で常に可憐な様子で立っていた彼女は、高校二年生の夏の炎天下の最中に消え去った。紛れもないバス運転手の過労による居眠り運転の手によって。本当ならあの日も僕は彼女と一緒に部活へ向かう筈だったんだ。その筈だったのに、運の悪いことに僕はたまたま風邪を引いてしまい、彼女一人がそこへ向かってしまった。そこで何が起きていたかなんて僕は知る由もなくて、大切な人を失くしてしまったことに気付いたのは翌朝のことだった。僕は決して忘れられなかった、いや忘れたくなかった。こうやって五年たった今も、新しく彼女が出来た今も絶対に忘れられずにいる。
だから今日も今日とて、僕はいつものように一輪の花を電柱の脇に供え、想いを馳せていた。そして今丁度、もう十分だと感じた僕は帰るつもりだった。僕が電柱に背を向け、いよいよ一歩を踏み出したその時だ。ひゅいと風が僕を吹き抜けていく。特段珍しくもない普通の風。でも、どうしてか。少し気がかりだった。そこでふと後ろを振り返ると大変驚いた。一輪しか置いてなかったはずの花が何束にもなって、色鮮やかに輝いていたのだ。
意気地無しの僕はこんな光景を見ても、これが真に何を意味するのかは正直確信が持てない。でも、そろそろ気持ちを切り替えるべきなのだということは直感的に察した。
「……ありがと」
そう独り言ちた僕は静かに後を去って行く。閑静な住宅街の中、誰かがその電柱横で微笑んでいるような気がした。
いっぱい遊んで楽しく過ごす
それが夏休みのたった一つの希望だった
そして宿題はいつも後回し
心に描く大きな夢を
誰かに話してみたら
あなたならできるよ
背中を押してくれた
否定する人もいるよ
心配する人もいるよ
どの人も大切だけど
自分の夢は育ててね
諦めないで育ててね
生まれた意味がある
望んでる思いがある
経験したい事がある
神様が授けてくれた
かけがえない唯一の
わたしといういのち
『たったひとつの希望』
この世は一期一会。
出会いあれば別れあり。
今までの出会いと別れ、これからの出会いと別れ。
たった1つだけでも希望をきき届けてもらえるならば、私の人生で出会う大切な人や動物が幸せで穏やかな生涯を送れるよう私は心から願う。
たったひとつの希望さえ
叶わないことがある
夢破れ 挫折を味わった時
そこからが
大きなステップアップ…
新たなる希望の始まり…
#たったひとつの希望
常にポジティブでいたい
たった1つの希望があればポジティブでいられる
問題は希望が1つもない時にポジティブでいられるかどうかだ
#たった一つの希望
愛されるための努力はした
でも…
もう無理かも
これ以上は
私のココロが壊れちゃう
せめて…
私が私でいられる場所が欲しい
朝起きて仕事して
気づいたら夜が更けてそれでも仕事する
お腹が減ったらコンビニへいく
そして眠気が来たら目をとじる
そんな毎日の繰り返し
それでも同じ空間に人がいる
声が聞こえる
しょうもない会話ができる
よし、明日もがんばろう
きみが隣にい続けてくれる
ただそれだけでこれからも過ごしていける
たった1つの希望
『たったひとつの希望』
ブラックがカフェオレに変わる間に
って表現、私語録なんだけどとても好き。
あとがき
普通に見たらコーヒーのことね!で終わるのに
人で考えると、営みの時間や人間関係について
ととらえて頂いて。珈琲にミルクを入れる時間
だから一瞬と捉えるか、思い合っているほど
長くなるかみたいな!時間差を楽しむコトバ遊び
「お前が俺の唯一の希望だ。生きる意味なんだ。気持ち悪いだろ。」
ついに告白した。
そしたらあいつ、死のうとした。
よほど嫌だったのか。
それともあいつのことだから、「お前の苦悩終わらせてやんよ。」とか言うのだろうか。
「ごめん。ぜんぶ奪いたかったんだ。好きも希望も夢もぜんぶ。……嫌いなんかじゃないから。むしろ……」
そこまで言って黙ってしまった。
「……気持ち悪いから。これ以上は。」
「俺よりも?」
「うん。お前なんかよりずっと。」
「……だったらなんだよ。今更そんなことで嫌になれないようにしたのはお前だろ。」
「……それはそう。うん、そうだね。責任取らなきゃ。」
獲物を追い詰めるかのように一歩一歩。後退りしてしまいたい気持ちを押し殺して、その場に留まる。
「ねぇ、君のぜんぶを俺に頂戴。」
テーマ『たった一つの希望』
最近、未来が見えなくなってきた。
なぜなら、就活が始まるからだ。
親に、就活始まる時期じゃないのか?
やらなくていいのか?
と、急かされる。
私もわかっている。そろそろ始めるべきだと。
だが、怖いんだ。不安で仕方がないんだ。
臆病な自分が嫌で仕方がない。
そもそも、行きたい職種も、企業も、夢もない。
ただ、親に恩返しをするために、漫画のために、
働く必要がある。
この二つさえなければすぐにでも死を選んでいる。
こんなにも就活に不安を持つ理由は、面接だ。
大学受験のとき、総合型入試を受けた。
そのとき、圧迫面接をされた経験があり、
面接が怖くて仕方がない。あまりの怖さに、ファミレスや電車の中で号泣した。トラウマになってしまったのだ。もう二度と経験したくないようなものが、
再び始まろうとしている。
最近やっと鬱の症状が落ち着き、精神的に安定してきたが、また、元に戻るんだろうな。と、日々考えさせられる。怖いな。
あの頃には戻りたくない。
そもそも、わたしを必要としてくれる会社があるのだろうか。100社受けても100社落ちるのではないか。
怖い。すぐにでも死んでしまいたい。逃げてしまいたい。だが、これまでの大学の費用も、これまでかかってきたお金のことも考えると、逃げられない。
私にとってたった一つの希望である家族のために、
生きるしかない。トラウマをも乗り越える時が来たようだ。だからこそ、応援して欲しい。この1年間頑張って生きることを。一人では頑張れない。それを身をもって知っている。みんなで頑張ろう。たった一つの希望を見つけて、幸せな未来を得るために。一人じゃなく、みんなで。就活生、がんばろうな!!!
//書いていくうちに、何を書いてるのかよくわかんなくなってきました。すみません笑
さよならを言わなければ、別れも辛くないと思ったんだ。
だから、ちょっと散歩に出掛けるように、最愛の君の元から去った。
こんな身勝手な自分のことなんか、キレイさっぱり忘れて、君にはこれからの人生も生きてほしかったから。
でも、今は後悔してる。
きちんと、別れを告げれば良かったと。
「隠れ家」の白い壁を見飽きた頃、君に此処がバレてしまった。
その頃にはもう、終わりがすぐそこまでやってきているのが、自分でも分かる位に弱ってきていて。
筋肉が落ちて上げるのも億劫になった腕を何とか動かして、「隠れ家」に突撃してきた君を肩を優しく撫でた。
君には見せたくなかったんだ、自分のこんな姿を。
テーマ「たった一つの希望」
手術することになった
原因は側弯症、ほっておくと息苦しくなったり早めに死ぬかもしれないらしい、今月の25日が側弯症の手術日
最近は息苦しくてまともな生活できてなかった。
でも手術で治るかもしれないと聞いた時
初めて僕の中で希望が生まれた
最初は怖かった手術もなんか行ける気がして
これで助かるならって前向きになれた
息苦しさがなければこの感情も生まれなかったのかも
嫌なことだけど『1つの希望』を与えてくれた
息苦しさには感謝したい。
たった1つの希望
それはあきらめない心
誰の中にもあるけれど
その思いは届かない
多くは失われる
新たな命もまた
未来を見いだせない
そういう世界の中で
そんな環境の中で
わたしたちに希望がもてるとしたら
それは1つだけではとても足りない
とても足りないと思うの
『たった1つの希望』
自分には過去にたった1つの希望があった。
でも、その希望も自分が壊した。
自分の希望を自分が壊した。無くなってしまった。
あぁ、僕の希望は僕が壊してしまう。
この手のひらから全てこぼれ落ちてしまう。
何も手に入れられない。
全て自分が壊し、捨ててしまっている。
たった1つの希望#36
「僕がこの気持ちを恋だと認識したときにはもう熱しきっていたんだよ。」
私が屋上で聞いた言葉。
最初は何を言っているのか全然わからなかったけれど、理由を聞いて納得できた。
彼はずっと私に片思いをしていたらしい。
彼は私に「君を好きでいられたことがたった1つの希望でここまでなんとか学校に来れた理由だった、君を好きでなければ頑張れなかった」と。
私は誰かの生きる希望になれていたらしい。
それは嬉しいことだけど、私の希望は夕暮れの空に消えていった。
たった1つの希望
このすっかり渇き切った心に潤いを、
この石のように重たく動かない体に漲る力を、
何かに夢中になれる楽しさをこの身に感じたい。
『たった1つの希望』
「魔術師さま、どうかあの娘を
元の姿に戻してくれませんか」
村人に連れてこられた小屋の中には、
虚ろな目で宙を見上げる一人の女性がいた。
頬は痩けて手足は枝のように細く
力を入れたら折れてしまいそうだ。
「美しい娘だったのに、
悪い男に捕まって薬漬けにされた挙句
壊れたら捨てられてしまって可哀想に」
女性はこちらに気がつくと細い身体を引きずりながら
甘い声を出して近寄ってくる。
「あぁ、やっと迎えに来てくれたのですね」
女性の鳶色の瞳には何も映してはいない。
村人はそんな娘を見て溜息を零す。
「ずっとこんな調子で困ったもんですよ」
ふと彼女の足元に目をやると、
鎖のちぎれたロケットが落ちていた。
中を開くと溌剌とした顔立ちの女性と彼女より少し
幼い顔立ちの子供、そして二人の肩を抱く男性が
笑顔で映る写真がはめ込まれていた。
女性と同じ鳶色の目をした子供と男性は
きっと彼女の家族なのだろう。
虚空に向かって笑いかけ何かを囁く女性を
魔術師はじっと見つめる。
彼女は今どんな夢を見ているのだろうか。
自分を捨てた男か、あるいは家族か。
彼女の瞼の奥に宿る希望を覗いてみたかった。
頑張るのハードルが高すぎてなにも頑張ってないような気がしてる。