どんぞこの楽土で、もうずっと血溜まりのなかに埋もれている。あのお方が笑いながらおれを突き落としたその日から。
体に虫が這うような絶望と過ごしているが、大人しくしてりゃあのお方はときおり気紛れで褒美をくれる。
まやかしだ。所詮は夢だ。だがおれにとってはもうこれが唯一の希望なのだ。
所詮はまやかしのあの人の腕の中。
今日もおれは虚構のぬくもりに包まれて、あの人の腕の中で眠る。
ぬくい。まるで本物みたいだ。
お題「たったひとつの希望」 おまねむ
3/2/2024, 8:25:51 PM
どんぞこの楽土で、もうずっと血溜まりのなかに埋もれている。あのお方が笑いながらおれを突き落としたその日から。
体に虫が這うような絶望と過ごしているが、大人しくしてりゃあのお方はときおり気紛れで褒美をくれる。
まやかしだ。所詮は夢だ。だがおれにとってはもうこれが唯一の希望なのだ。
所詮はまやかしのあの人の腕の中。
今日もおれは虚構のぬくもりに包まれて、あの人の腕の中で眠る。
ぬくい。まるで本物みたいだ。
お題「たったひとつの希望」 おまねむ
3/2/2024, 8:25:51 PM