柚月まお

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たった1つの希望#36

「僕がこの気持ちを恋だと認識したときにはもう熱しきっていたんだよ。」

私が屋上で聞いた言葉。
最初は何を言っているのか全然わからなかったけれど、理由を聞いて納得できた。
彼はずっと私に片思いをしていたらしい。

彼は私に「君を好きでいられたことがたった1つの希望でここまでなんとか学校に来れた理由だった、君を好きでなければ頑張れなかった」と。

私は誰かの生きる希望になれていたらしい。
それは嬉しいことだけど、私の希望は夕暮れの空に消えていった。

3/2/2024, 4:52:50 PM