たった1つの希望』の作文集

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たった1つの希望』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

3/2/2023, 10:00:17 PM

私にとってそれは

つよくまばゆくはないけれど
ちいさくやさしい私の光

私にとってそれは

たった1つの希望であり
たった1つの暗がりである

私にそれがあるから
私は私を愛すことができる

私にそれがあるから
こんな世界でも息をしている

私にそれがあるから
私は私だと笑っていられる

┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄
「たった1つの希望」2023. 3. 2

3/2/2023, 9:53:10 PM

「いつも素敵な絵をありがとう」その言葉で私は創作を続けられる。優しい言葉だけではないけれど、私のたった一つの希望。

3/2/2023, 9:24:13 PM

- たった1つの希望 -

君に会いたい

初めて会った
あの頃の君に。。

3/2/2023, 9:20:45 PM

ない、ない、ないないないない!…おかしい。確かにこの前まであったはずなのに。どこを探しても、何を思い出そうとしても、見つからない。探し続けて3日が経った時、私はとあることに気がついた。これだけ探してないんだから、違う人が持ってるのかもしれない。もう、私はそう信じるしかなかった。それが、私の最後の希望だった。

3/2/2023, 9:12:55 PM

#たった1つの希望


たったひとつの希望をにぎりしめ
前へ前へと歩いてきたけれど

泥のよどみに足をとられ
生い茂る木枝に髪をつかまれ
とうとう先へ進めなくなった

つま先から硬化して
腹から胸へ まつげの先まで
灰色の石になった

何度も日がのぼり
また沈み 星がまたたき
雨にさらされ 風も吹いた

手には
赤々と光り熱を放つ
ルビーをにぎりしめていた

3/2/2023, 9:02:03 PM

私ってなんなんだろう?

答えにたどり着かない問いをただただ考えて

悪い方向の答えを考えてしまう。

そんな時彼はいつも隣に居てくれる

家族は私の考えを全部否定してくるように感じて

私にはこんな世界から消えたくなった。

それでも彼は私を否定しなくて

私にとって彼はたった1つの希望だった。

どんなときもそばに居てくれて

私を守って私を見つけてくれる

ありがとう

そばに居てくれて





─────『たった1つの希望』

3/2/2023, 8:23:42 PM

うわべでは否定しながらも、心のどこかでそうなんじゃないかと、そうであってほしいと思っていることがある。

無意識に上手くいかなかったときのための予防線をはる癖がなかなか抜けない。また、誰かにそれを否定されることが怖いから。

けれども、古い記憶を引っ張り出したとき、あまり褒めない父が褒めたことがある。何がどのようにいいのか具体的に。

きっと私が思うような結果が出せなくて悔しかったから、親として味方でいてくれたのかもしれないと思っていたけど、
本当は素直にいいと思って褒めてくれていたことを今なら分かる。

私に言いたいこと言えないことがあったと思う。色々言って、
優柔不断な私を
本音を言わない私を
苦しめないようにしてくれたのかもしれない。



でも、一番早く気付くべきだったのは、「私を信じていた」ということだった。



「私が思う道を進めと言うことだよね。」



問いかけても、声はもう返ってこない。



けれど、思い出したこの記憶が、私のたった一つの希望。

3/2/2023, 7:29:26 PM

たったひとつの希望。それは死である。

 人生がどれだけ苦しくてもいつか死ぬのだから問題ない。いつかは生まれる前と同じ無に還るのだ。

 どんなに憎い相手も死ぬ。すべてはどうでもいいことだ。

 そういう理屈を並べてもやはり感情はどうしようもない。感情は制御できない。

 苦しいものは苦しいし憎い相手は憎い。今をどうにかしたいのだ。

 そのすべてを解決するのが死だ。死ねばすべての問題がなくなる。すべて解決する。

 ただ人生には喜びもある。死はそれらさえも奪いさってしまう。なによりも死ぬのは怖い。

 俗世の欲望を捨て去ることができれば楽になれるのにできない。人生の喜びこそが人を苦しめるのか。

 死は希望であり救いだ。だというのにそれを選ぶことができない。人は弱い。あるいはそれを強いと言うのだろうか。

 そして今日も死を望みながら生きている。

3/2/2023, 6:32:25 PM

たった一つの希望


今起きている現象が信じられないものだが説明していこう。

突然、空が昼間だというのに夕焼けのような空になり段々と赤くなっていった。

周りにいる人々も空を指差して困惑しはじめた。

3/2/2023, 6:24:42 PM

彼は私のことをとっても理解してくれるの。
彼のおかげで私は生きてる。彼がいてくれるだけで良い。
だからちょっと殴られたって、暴言吐かれたって大丈夫。私のためだから。優しい時もあるし。

ああ、本当に私は………



「…幸せ?」


『たった一つの希望』

3/2/2023, 5:52:05 PM

「たった1つの希望」

希望って、いい言葉。
嬉しくて明るい言葉。

そういう言葉は、ケチじゃない。
太っ腹で、大盤振る舞いが大好き。

だから、
希望はそこらじゅうにある。
空気の分子の一部みたいに。

たった1つなんてことは、ないんだよね。

3/2/2023, 5:42:58 PM

「私たちの気持ちなんて、きっとこの世の誰にも分かりはしないのね」

柳眉を顰め、お姉様はそう仰いました。
白魚のような指先がカツカツと机の端をせわしなく叩くのを、私はただ、ジッと見つめておりました。
先生方が揃って眉を顰めるそのクセも、私にとっては腹を空かせた仔猫がねうねうと不満げに鳴いているようで、酷く愛らしいものでありました。

「何が誉れ高き女学院よ。こんな場所、ただの纏足少女の出荷工場だワ。手の届かぬ華と育てたいのか学問に秀でた才女を育てたいのか、てんで理解していないセンセイ達にはほとほと呆れてしまうわね」

あァ、厭だ厭だ。と渋面を作る頬はなんの穢れも寄せ付けぬような清廉さでありました。
世の中の汚れといったものを厭う在り方は、いっそ幼さすら滲む清らかさでありました。
ただ、私はお姉様の美しさに憧れてはおりましたが、その輝かしき心を持つことは出来ない小心者でもありましたから、ただ困ったやうにお姉様へと笑いかけました。

「お姉様ったら、またそんなことを仰って。先生方にお叱りを受けてしまいますわ。家庭婦人の心得なぞ、もう書き飽きたでしょうに」
「あら、貴女も知っているでしょう?私、文字を読むのも好きだけれど、書くのはもっと好きよ。罰則の書き取り程度、いくらでもこなしてみせるわ」
「あぁ、そうでした。お姉様は罰則を楽しんでらっしゃると下級生のあいだでも有名でしたわね」

随分と厭な風聞が広まっているのね。と嫌な顔をするお姉様は、しかして、ふむ。と唇へ指先を当てて何事かを考え込まれました。

「そうね、罰則の書き取りも家庭婦人の心得ばかりで芸がないし、せっかくだから次の罰則の時には漢詩の書き取りでいいかセンセイに聞いてみようかしら?」

そんな真剣な面持ちでおかしなことを仰るものだから、私はくすくすと笑いました。

「お姉様は本当に学問がお好きなのですね」
「ふふ。えぇ、絶対に首席で卒業してみせるわ。卒業面など、言いたい者に言わせておけば良いのよ」

卒業面、という言葉に胸の中が翳り、私は手元の教科書の背を撫ぜました。

「そう、ですわね。今年も、幾名かのクラスメイトが学校を去りました。お姉様は四年生でいらっしゃいますから、御学友の皆様が次々に学校を去っていかれるのは、寂しいことでしょう」
「…そうね。共に学問を修めようと笑いあった学友が、卒業も待たぬままに、金魚すくいのように攫われていく。まったく、厭な話だわ」
「でも、結婚は良いものと聞きますわよ?」

ハテ、と首を傾げて見せれば彼女はまた形の良い眉を釣り上げます。

「まぁ、貴女ってほんとうに世間知らずね!いいこと?結婚したら籠の鳥よ!小説も書けず工作も出来ず、夫の親戚や近所のご婦人方とお茶を飲んでお喋りをするだけの日々!そんな生活、私にはとても耐えられないわ!」

プイ、と窓の向こう、斜陽をツンと睨むお姉様の横顔は、遥か霊峰の頂上に咲く花のやうに気高く可憐でありながら、どうにも心細く頼りなさげな風貌でありました。
どのやうなお声掛けをすれば良いか悩んだ末に、私は教科書に挟んだ便箋をそっとお姉様へ差し出しました。

「でも、お姉様。きっと文通くらいは許されますわ。お姉様なら、日々を連ねた手紙の中に小説を忍ばせるくらい、お出来になりますわよ。だから、えぇ、きっと。私たち、卒業したって変わらずお友達のままですわ」

お姉様は、ぱちりと瞬くと、少しだけ俯いたあとに顔を上げ「…そうね。きっと、そうよね」と仰いました。




『たったひとつの希望』

3/2/2023, 5:27:58 PM

『ひとつだけ』
地球が生まれるような 奇跡の瞬間を指でなぞって
少しひしゃげたハートのマーク 宙に浮かんですぐ
消えた 岩魚の呼吸のあぶくだろうか? はたまた漫画の心象風景 まだ見ぬ世界がよくなるように たったひとつだけの希望を託す

3/2/2023, 4:33:56 PM

手足が腐り始めている

末端から 神経を病んで じわじわと

蒙昧なおまえは 脳 脳 脳

蛆が恥骨より這い出す音

落ちたナプキンを拾わなかったから

なめらかな時間の中で

硬い血を出して 背中から倒れる

完全に正しくない ですから

3/2/2023, 4:31:13 PM

【たった1つの希望】
【創作】【宵(よい)と暁(あかとき)】

3/1 PM 4:20
「暁、ちょっとこっちに来て」
「うん? どうしたの、しぃちゃん」
「「誕生日おめでとう」」
「えっと、なんでこんな隅っこで
 こっそりな感じなのか分からないけど、
 ありがとう、しぃちゃん、とっしー」
「はい、プレゼント。良かったら使って」
「わぁ~、見ていい?」
「どうぞ」
「ありがとー。……ハンドクリームだ!
 スミレの香りなの? 春らしくて素敵。
 気分が上がりそう」
「おれからは、これ」
「……わ。可愛い~、お花のイラスト
 描いてある。オシャレなデザインの
 リップだね! 色もフローラルピンクで
 とっても綺麗。ありがとう、とっしー」
「気に入った……のか?」
「モチロンだよ~!
 2人とも、センス抜群だと思う!」
「(全く嫌がられてないっていうだけで、
  十詩希(としき)にとっては
  恋に進展するかもしれない、
  たった1つの希望になるわよね……)」

3/1 PM 6:30

「それじゃ、改めて」
「誕生日おめでとう、暁」
「うん、ありがとう!
 ……なるほど、嵩張るってこういう
 ことだったんだね」

 今朝宣言されていた通り、
 学校から帰ってくると、
 宵ちゃんと真夜(よる)くんから
 プレゼントを手渡された。
 1つはわたしの身長と同じくらいの
 抱き枕で、学校に持って行くのは
 確かに無理がある。

「うわ~、ふかふかで肌触り気持ちいい~。
 ものすごく良く眠れそう」
「まぁ、安眠して貰うために選んだから」
「えっ。真夜くん、その理由って……、
 まさか2人とも、まだうなされたの
 心配してるの!?」
「別にそれだけが理由じゃないわよ。
 アンタはしょっちゅうゲームで夜更かし
 してそうだから、それを改善させようと
 思ったの。ほら、こっちも試してみなさい」

 そう言って、宵ちゃんがもう1つの
 プレゼント――アイマスクを装着させて
 くれる。

「あ、これもふんわりした付け心地が
 いい感じだね」
「振動モードと温熱モードが使えるわよ」
「……ヤバイくらい気持ちいいです……。
 これ、絶対すぐ寝落ちするよ~」
「15分で自動オフされる機能があるから
 寝落ちしても問題ないわ」
「……それは安心だね~……。もー……、
 2人ともほんとに優しいんだから……」

3/1 PM 10:45

 ベッドの上には、宵ちゃんと真夜くんから
 貰ったプレゼントの抱き枕とアイマスクが
 置いてある。
 2人からの愛の形と思うと、嬉しくて、
 胸がいっぱいになってしまう。

 (そういえば……)

 天明(てんめい)くんに貰ったプレゼントを
 まだ見ていなかったことを思い出した。

 (あ、お手紙がある。えーと……)

『真夜と宵に、今回のプレゼントの
  テーマは安眠グッズって聞いたから、
  俺も便乗させて貰ったよ』
 
 (あはは、なるほど~。
  だからピローミストなんだ)

 スプレーするタイプだったので、
 早速抱き枕にひと吹きしてみると、
 ラベンダーの柔らかな香りが広がった。

 (いい香りだよー、天明くん。
  安眠効果、バッチリって感じ)

 こんなにも、穏やかに眠りにつける、
 とてもとても幸せな誕生日が。
 今、幕を閉じようとしている。

3/2/2023, 4:28:52 PM

気づけていなかった。ただそれだけ。
辛いことにばかり目を向けて、自分だけが暗闇に押しつぶされるような気でいた。今すぐにでも消え去りたいと何度考えたことか。
だけど、私は今ここに居る。あれほどまでに辛かったはずの私は今でもここにいて、 いつもの道をあたりまえのように君と歩いている。
君に何度救われてきたのかな。きっと君は、あの頃の私にとってのたった一つの希望だった。あの時君がいてくれたから私は今ここにいる。私も君にとっての希望に少しでもなれてるかな。なりたいな。

3/2/2023, 4:20:14 PM

「たった1つの希望」


失わないことで得られるもの
失って得られるもの
得られるものがあると信じ選択する、選択する、選択する
その先に唯一無二の自分があると信じて

3/2/2023, 4:16:55 PM

完璧な人間ってやっぱ皆さんなりたいのでしょうか。
結論から言うと俺はなりたくないです。
確かに、完璧な人間って誰しもが聞いたりなりたいと思うものだとも思います。俺も一時期は
「完璧な人間になれたらなぁ。」
などと叶いもしない無駄なことを願ってました。
けど今よく考えると別に"完璧"にはならなくていいのではないかと思います。何故かと言うと、
人それぞれ個性や価値観があるんだし、そもそも
「この人完璧だ!!」
って捉えるのもその人の価値観ですからね。
人の価値観や個性を受け入れるのが人間なのではないでしょうか。たとえ自分との価値観が違かった場合は
「おぉこの人はそういう考え方するタイプね。面白ぇ」っていう感じのスタンスですね。
邪道で人様に迷惑をかけるような輩は、論外です。


最近ボケーッと考えてたんですけど、
長所と短所なんていりますかね?
俺の長所は、よく周りを見ること。
俺の短所は、字が汚いことです。(だから硬筆書写技能検定2級ぐらいを取りたい)

例えばこういうのですよ。 ...いります?
長所だって短所になりうるし、短所だって長所になりうるじゃん。って思っちゃうんですよねぇ。

例えば上記の"よく周りを見ること"という事柄を
"長所"として出したけど、
人にとっては、
「それ長所じゃねぇよ。」って思う方や、
「周りを見てんの?変態じゃん」
って思う方だって中にはいると思うんですよ。

"短所"の場合も人にとっては、
「字が汚いのって天才の証拠だからいいことじゃん。」
みたいなこと言う方とかいらっしゃるかもしれないじゃないですか?
ただ、俺が思ったことは
自分が思う"価値観"で長所と短所を区別して、
色々な人のいろいろな"価値観"で判断されるのなら、
他者と関わった方が、本当の長所と短所が分かるんじゃないのかなっておもいました。
まぁ言いたいことは自分の価値観で判断するのもいいけど、他者が自分に思う価値観の方が信憑性が大いにあるのではないのかなと思いました。
つまり、俺は自分のことしか考えない自己中心的な人間なのかもしれないですね。まぁ俺は別に自己中心的な人間でいいかなって思いました。
動きたい時に動いて、したい時にして、
やると決めたらやる。
そんな人間の方が俺はなんか好きですけどね。
だから俺は一途なのかもしれんです。
「好きだから好き。あなたがいいからあなたがいい。」
自己中心的的な人って嫌われるらしいのですが、
俺はこの自己中心的な性格は嫌いじゃないです。
だってほとんどの人が自己中心的でしょう。
もしそうなら、皆さん嫌われ者ですね😊


見てくださってありがとうございます。
基本的に全部思いつきだったり最近考えてることを書いているので、根元はガッタガタです。
俺はめちゃくちゃ優柔不断だと思います。
ですが俺は基本的には困ってません。
物事を決めれない時があるかもしれないけど、
決めれないなら、相手の考えに綺麗に乗るスタンスです。その中で、気に食わないことがあったら言うと思います。だって何でもかんでも言わないとわかんないでしょ。俺の意見を通すつもりはありません。
相手の価値観と俺の価値観をぶつけ合って吟味しながら討論しあいます。もし相手の方が正しいなと思ったら相手を尊重します。こちらの方が正しいだろって思ったら貫き通すつもりです。そうです。これが俗に言う、
わがままです。      





今日もお疲れ様




#たった1つの希望

3/2/2023, 4:13:04 PM

「どうして、蝶は羽根を持っているの?」
通りすがりの紋白蝶を見つめながら、君は呟いた。
「それは単なる進化論で____。」
「そんな、つまらない答えをまだ言うの?」
「君には敵わないな。」
「だって、それだったら鳥とは何が違うの?」

君の質問は哲学的というよりは地球平面説に対して、ひたすら問いかけるような無意味な自問自答に思えた。
「蚕は大人になったら、息が出来なくなって死んでしまうんだって。」
「それは人類の罪の一種だ。品種改良とも呼ぶ。」
「へぇ、つまんないの。」
足元に転がる小石を蹴るとコンクリートに跳ね返る。
「もし、私に翼があったら何処へ行くの?」
「それは君次第だろう?」
「行かないで、とは言ってくれないんだ。ふうん。」
「何の話をしてるのかわからなくなってきた。」
「うん、私も。」

その後、僕らはいつもの公園で別れた。君はいつもの笑顔で僕を見ていた。ただ、一瞬違和感を感じた。彼女の口がパクパクと金魚のように動いていた。その日はずっと、彼女の言葉が頭に焼き付いていた。
「私に翼があったら何処へ行くの?」
それは彼女が決めることだろう。僕は知らないふりをした。そして、彼女は居なくなった。まるで、本当に何処かへ飛んでいったようだった。彼女は何処に消えた?空を見上げると橙色の蝶の群れが飛んでいる。その中に一匹、真っ白な蝶がいた。必死に手を伸ばす。今なら、言えるんだ。どうか、行かないで。

「本当は知ってるくせに。」
脳内で聴こえる彼女の声。
「私は貴方の大切な、」
「もう辞めてくれ……!」
部屋の鏡が割れる音。両手が血まみれになった。お願いだから、消えないでくれ、僕の大切な____。そこで意識が途切れた。目覚めると白い病棟に居た。両腕が拘束されている。

「私の声が聞こえますか?」
医者のような人物が話しかけてくる。
「……ここは?」
「救急車で運ばれたんですよ。」
「誰が呼んだんですか?」
「何を言っているんですか?救急車を呼んだのは「貴方」ですよ。」
「それはどういうこと、」
「本当は知ってるくせに。」
当然、彼女の声が聞こえた。そうか、僕は。
「もう分かっていますよね?」

彼女は、君は、僕の中の大切な友達だった。たった一人の。幼い時、あのいつもの公園で出会った友達。
「どうして、蝶は飛ぶと思う?」
それが全ての始まりだった。掌を見つめる。
「そうか。もう、君は消えたのか。」
蝶を潰してしまった掌には、もう何も残っていない。

3/2/2023, 3:52:30 PM

『たった一つの希望』

たった一つの希望を信じて。

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