うわべでは否定しながらも、心のどこかでそうなんじゃないかと、そうであってほしいと思っていることがある。
無意識に上手くいかなかったときのための予防線をはる癖がなかなか抜けない。また、誰かにそれを否定されることが怖いから。
けれども、古い記憶を引っ張り出したとき、あまり褒めない父が褒めたことがある。何がどのようにいいのか具体的に。
きっと私が思うような結果が出せなくて悔しかったから、親として味方でいてくれたのかもしれないと思っていたけど、
本当は素直にいいと思って褒めてくれていたことを今なら分かる。
私に言いたいこと言えないことがあったと思う。色々言って、
優柔不断な私を
本音を言わない私を
苦しめないようにしてくれたのかもしれない。
でも、一番早く気付くべきだったのは、「私を信じていた」ということだった。
「私が思う道を進めと言うことだよね。」
問いかけても、声はもう返ってこない。
けれど、思い出したこの記憶が、私のたった一つの希望。
3/2/2023, 8:23:42 PM